三輪霞は、剣だけでいい   作:ケーケーケー

24 / 27
AI利用です


第二十四話 狙われた場所

 

 最初に異変に気づいたのは、西宮だった。

 

『ねえ、中央の建物の向こう、あそこに人は配置してないよね?』

 

 三輪は顔を上げた。

 

 通信機から聞こえる声は、先ほどまでと変わらない。けれど、言葉の間に、確かめるような静けさがあった。

 

『どこだ』

 

 加茂が尋ねる。

 

『北側。木の間に、誰かいる』

 

 演習区域の外周には、補助監督と教員が配置されている。

 

 しかし、学生が動いている区域の内側には、立会いのために決められた者しか入らないはずだった。

 

『服装は?』

 

 メカ丸が聞く。

 

『見えない。大きい木の陰に入った。ちょっと降りて――』

 

『待て』

 

 加茂の声が、西宮を止めた。

 

『姿が確認できないなら、近づくな。まず先生方へ伝える』

 

 三輪も通信機に手を添えた。

 

「歌姫先生、聞こえていますか」

 

『聞こえてる。今、そちらを確認するわ。全員、現在地から無理に動かないで』

 

 歌姫が答える。

 

『東京校にも伝える。競技は一時中断よ』

 

 次いで、五条の声がした。

 

『全員、近くにいる人と合流して。見知らぬ相手がいても、自分から近づかないこと』

 

 三輪は東堂を見る。

 

「ここにいていいんでしょうか」

 

「指示があるまではな」

 

 東堂は護衛対象の箱を足元へ置いた。

 

 林の奥を見ている。

 

 風が吹き、葉が揺れた。

 

 その音に混じって、何かが地面を押し広げるような、低い軋みが聞こえた。

 

 三輪は訓練用の刀へ手をかけた。

 

「東堂先輩」

 

「ああ」

 

 二人が下がるより早く、地面が盛り上がった。

 

     *

 

 根だった。

 

 太い木の根が、土を割りながら斜面を這い上がってくる。

 

 三輪は東堂の肩を押し、自分も横へ跳んだ。

 

 根が、二人の立っていた場所を貫く。

 

 護衛対象の箱が弾かれ、斜面を転がった。

 

 三輪は反射的に手を伸ばしかけたが、すぐにやめた。

 

 あれは訓練用の箱だ。

 

 今、拾いに戻るものではない。

 

「通信を!」

 

 東堂の声。

 

 三輪は端末ではなく通信機へ手を添えた。

 

「三輪です! 西側斜面、地面から大きな根が出ました! 訓練の仕掛けじゃありません!」

 

 返事を待つ間にも、根は枝分かれし、周囲の木へ巻きついていく。

 

 その向こうに、人の形をしたものが立っていた。

 

 白い身体。

 

 顔の位置から伸びた、枝のようなもの。

 

 呪力が濃い。

 

 三輪はそれを見て、訓練用の刀を抜きかけた手を止めた。

 

 この刀では、あれを祓えない。

 

『全員、交流会を中止! 最寄りの教員か補助監督のいる位置へ退避!』

 

 歌姫の声が響く。

 

『三輪、西側の詰所に実戦用の刀がある。受け取ってから動きなさい!』

 

「はい!」

 

 実戦用の武器は、念のため演習区域の外に保管してあった。

 

 三輪は東堂へ向く。

 

「先輩、詰所へ行きます」

 

「俺がこいつを見る。戻るなら急げ」

 

「一人にするのは――」

 

「相手が何かも分からんまま、二人でここに立っている方がまずい」

 

 東堂は前へ出た。

 

「武器を取れ。俺は時間を作る」

 

 三輪は頷き、走り出した。

 

 背後で、重い衝撃音がした。

 

 振り向かない。

 

 東堂が時間を作っている間に、刀を持って戻る。

 

 それが、自分のやるべきことだった。

 

     *

 

 演習区域の外周では、五条が空を見上げていた。

 

 帳が下りている。

 

 ただし、先ほどまでの訓練用の帳とは違う。内部の生徒と教員を隔てるように、別の結界が重なっていた。

 

「僕だけ、入れないようにしてるね」

 

 五条は結界の縁へ触れた。

 

 内側では、学生たちの通信が続いている。

 

 歌姫は補助監督たちに避難場所を伝えながら、状況を集めていた。

 

『東京校二年、真希とパンダは南へ移動中。狗巻は一緒にいます』

 

『京都側、加茂と真依は中央の建物付近。西宮は上空から退避経路を確認中』

 

 五条は顔を上げた。

 

「僕を外に置いて、その間に中で何かをするつもりか」

 

「壊せる?」

 

 歌姫が尋ねる。

 

「もちろん。でも、壊し方を間違えると、中の生徒を巻き込む」

 

 五条は結界の構造を見ていた。

 

 強引に突破できないわけではない。だが、結界を支える箇所が複数あり、どこに負荷が伝わるかを確かめる必要があった。

 

「入口を広げる。歌姫は、生徒を南側へ集めて」

 

「分かった」

 

 歌姫はすぐに通信へ戻る。

 

『全員、南側へ。無理に中央を横切らないで。近い場所で合流しながら移動して』

 

 そのとき、別の補助監督が駆けてきた。

 

「保管施設から連絡がありません!」

 

 歌姫が振り返る。

 

「警備は?」

 

「確認中です。外側にも異常があるかもしれません」

 

 五条の表情が変わった。

 

 学生たちを狙う襲撃と、保管施設。

 

 どちらが本命かは、まだ分からない。

 

「こっちは僕が開ける。施設へは別の人を回して」

 

「もう連絡してる」

 

 歌姫は答え、再び通信機を握った。

 

     *

 

 三輪が詰所へ着いたとき、藤村が刀袋を持って外へ出てきた。

 

「三輪さん!」

 

「私の刀、ありますか!」

 

「こちらです。近づけられないよう、中で保管していました」

 

 三輪は刀袋を受け取る。

 

 紐をほどき、普段の刀を腰へ差す。訓練用の刀は藤村へ渡した。

 

「東堂先輩が、西側で相手をしています」

 

「こちらにも報告が入りました。増援を向かわせます」

 

「ありがとうございます」

 

 三輪は走り出しかけて、足を止めた。

 

「ここから南へ下がる道は、安全ですか」

 

「今、別の補助監督が確認しています。確保できたら通信します」

 

「分かりました。東堂先輩にも伝えます」

 

 今度こそ、走る。

 

 手には、いつもの刀の重さがある。

 

 足を置くたび、身体がそこへ向かって整っていく。

 

 斜面の手前で、加茂と真依に会った。

 

「三輪!」

 

 真依が銃を構えたまま叫ぶ。

 

「奥に呪霊がいる。東堂先輩が戦ってるけど、根が広がってて近づけない!」

 

「南へ退ける道を確認中です。二人は先に――」

 

「東堂先輩を置いていけるか」

 

 加茂が言った。

 

「真依と私で退路を押さえる。三輪、お前は東堂先輩へ合流しろ」

 

「はい」

 

 真依が道路脇へ回り、銃口を上げる。

 

「根がこっちへ来たら知らせる。あんた、前を見て」

 

「ありがとう」

 

 三輪は二人の間を抜けた。

 

     *

 

 東堂は、呪霊の正面に立っていた。

 

 両者の足元には砕けた土と、途中で折れた根が散っている。

 

 東堂の腕に浅い傷が見えた。

 

 だが、立ち方は崩れていない。

 

「遅いぞ」

 

「すみません!」

 

 三輪が答えると、東堂は口元を上げた。

 

「間に合った」

 

 呪霊がこちらを向く。

 

 その視線が、三輪の刀へ落ちた。

 

 次の瞬間、根が左右から迫る。

 

 三輪は足を動かした。

 

 右の根を一太刀で切り、左から来た根の内側へ入る。

 

 刃を返す。

 

 切断面が開き、太い根が地面へ落ちた。

 

 呪霊はすぐに後退した。

 

 三輪は追う。

 

 足元から新しい根が突き上がる。

 

 簡易領域を小さく開き、自分の周囲へ侵入する動きを捉える。

 

 刃を下げる。一本。

 

 身体を半分回し、もう一本。

 

 切った根が崩れる前に、その隙間を抜けた。

 

 呪霊の腕が伸びる。

 

 三輪は刀身を横にし、腕の外側を滑らせるように斬った。

 

 肩から先が落ちる。

 

 呪霊が距離を取ろうとする。

 

 その進路へ、東堂が回った。

 

「逃がさん!」

 

 東堂の拳が胴を打つ。

 

 呪霊の身体が傾く。三輪はその正面から外れ、足元を斬った。

 

 膝が折れる。

 

 追撃しようとした瞬間、背後で銃声が鳴った。

 

「三輪! 左!」

 

 真依の声。

 

 枝に隠れていた小さな呪霊が、三輪の横へ飛びかかろうとしていた。

 

 三輪は身体をひねる。

 

 真依の銃弾で動きの鈍ったそれを、一太刀で祓う。

 

 加茂の矢が、その奥の根を地面へ縫い止めた。

 

「退路は確保した! 南へ下がれる!」

 

「分かりました!」

 

 三輪は返事をし、呪霊へ向き直った。

 

 白い身体の呪霊は、斬られた腕を押さえながらこちらを見ていた。

 

 強い。

 

 呪力の量も、根を操る精度も、今まで相手にした呪霊の多くより上だ。

 

 けれど、三輪には刀が届く。

 

 届いたなら、止められる。

 

 呪霊が周囲の木へ呪力を流した。

 

 根が、三輪ではなく、斜面の下へ向かって伸びる。

 

 真依と加茂のいる方向。

 

 三輪は迷わず踏み込んだ。

 

 幹を蹴り、根の上を越える。

 

 刃を振る。

 

 一本、二本、三本。

 

 先頭を断たれた根は勢いを失い、斜面を削りながら止まった。

 

「三輪、前だ!」

 

 東堂の声。

 

 呪霊が口元を動かし、さらに多くの呪力を集めていた。

 

 三輪は刀を引き、正面へ入る。

 

 呪霊の腕が上がるより先に、その内側へ。

 

 斬る。

 

 腕を守ろうとして後ろへ移った身体へ、もう一歩。

 

 肩。

 

 胴。

 

 呪霊の足元が崩れた。

 

 刀を振り上げる。

 

 次で終わらせる。

 

 その瞬間、通信機から複数の声が重なった。

 

『南側に一般の職員が取り残されてる!』

 

『保管施設付近に侵入者!』

 

『東京校一年、虎杖と伏黒が――』

 

 声が途切れ、雑音が走る。

 

 三輪の視線が、一瞬だけ南へ動いた。

 

 その隙を、呪霊は逃さなかった。

 

 地面の根が一斉に持ち上がり、三輪と呪霊の間を塞ぐ。

 

 三輪は切り進む。

 

 一太刀で終わらないなら、二太刀。

 

 根が何本重なっても、刀を止めるつもりはない。

 

 だが、奥へ抜けたとき、呪霊はさらに後ろへ下がっていた。

 

 その周囲にも、別の根が広がっている。

 

 南側へ向かう細い道を塞ぐように。

 

「三輪!」

 

 真依の声がした。

 

「下に人がいる! こっちからは届かない!」

 

 三輪は呪霊を見た。

 

 追えば、今度こそ斬れる距離まで入れる。

 

 けれど、その間に根が道を塞げば、南側へ逃げる人たちが取り残される。

 

「東堂先輩、加茂先輩! そちらをお願いします!」

 

 三輪は南へ走った。

 

 根の先が、道へ落ちる直前だった。

 

 刀を振る。

 

 伸びた根を途中で断ち、崩れた先端を斜面の外へ落とす。

 

 奥には、校内の作業服を着た職員が二人いた。片方が転倒し、もう一人が肩を支えている。

 

「こっちです! 走れますか!」

 

「足を、少し……」

 

「大丈夫です。肩を貸します」

 

 三輪は負傷した人を支えた。

 

 後ろから伸びた根を、加茂の矢が止める。

 

 東堂が呪霊の前へ立ち直る。

 

「三輪、そちらを任せた!」

 

「はい!」

 

 真依が道の先から手を振る。

 

「こっち! 補助監督が待ってる!」

 

 三輪は職員を真依へ引き継いだ。

 

 もう一人が通ったのを見て、再び呪霊の方へ走る。

 

 だが、斜面へ戻ったとき、呪霊の姿はなかった。

 

 東堂が周囲を見ている。

 

「根を残して退いた。追おうとしたが、別の声が聞こえた」

 

 通信機から、五条の声が届いた。

 

『結界を一部開けた。生徒はそのまま南へ。僕がそっちへ向かう』

 

 強い呪力が、遠くで動く。

 

 三輪は刀を構えたまま、呪霊の消えた方向を見た。

 

「逃げました」

 

「そうだな」

 

 東堂は短く答えた。

 

「だが、下の人間は助かった」

 

 三輪は頷く。

 

 追えなかったことは、後で考える。

 

 まだ、全員が安全な場所へ出たわけではない。

 

     *

 

 五条が現れた頃には、生徒たちの退避が進んでいた。

 

 彼は傷ついた根と、切断された跡を見た。

 

「三輪ちゃん、呪霊は?」

 

「奥へ逃げました。腕と胴は斬りましたけど、祓えていません」

 

「分かった。ここから先は僕が追う」

 

「私も――」

 

「三輪ちゃんは、歌姫のところへ。負傷者の確認と、まだ戻ってない生徒の位置を確かめて」

 

 三輪は周囲を見る。

 

 加茂と真依が南へ下がり、東堂も通信を受けている。

 

「はい。お願いします」

 

「任せて」

 

 五条は呪霊の残した呪力を追い、林の奥へ消えた。

 

 ほどなく、遠くの空気が揺れた。

 

 次いで、木々の向こうから大きな音がした。

 

 五条が戦っている。

 

 三輪は振り返らず、南へ走った。

 

     *

 

 集合地点では、歌姫が生徒の人数を確認していた。

 

「三輪!」

 

「戻りました。東堂先輩たちも、すぐ後ろです」

 

 真依と加茂が続き、少し遅れて東堂も現れる。

 

 東京校の生徒たちも、別の道から集まってきた。

 

「虎杖くん! 釘崎さん! 伏黒くん!」

 

「三輪先輩!」

 

 虎杖が手を上げる。

 

 釘崎は服についた土を払い、伏黒は周囲を警戒していた。

 

「怪我は?」

 

「大丈夫です。ちょっと転んだくらいで」

 

「私は転んでないわよ」

 

「誰も聞いてないだろ」

 

 そのやり取りを聞いて、三輪は息を吐いた。

 

 真希、狗巻、パンダも戻っている。

 

 西宮が上空から下りてきた。

 

「演習区域に、学生の姿はもう見えなかった。ほかの術師が確認してる」

 

「ありがとう」

 

 歌姫は人数をもう一度数えた。

 

 京都校と東京校、今回参加した生徒は全員いる。

 

 ただし、外周を担当していた大人たちの確認は、まだ終わっていない。

 

 そこへ、保管施設から新しい報告が入った。

 

「侵入者は離脱。保管場所の一部が荒らされています」

 

「何がなくなったの」

 

 歌姫が聞く。

 

「照合中です。今、確実に不足が確認できたのは、宿儺の指が一本。それから、別の保管箱が一つ」

 

 虎杖の表情が変わった。

 

「宿儺の指……」

 

「残りも確認するわ。今ここで分かっているのは、それだけよ」

 

 歌姫は生徒たちを見た。

 

「誰も勝手に探しに行かないで。侵入経路も、ほかの被害も、今から大人が確認します」

 

 三輪は刀を納めた。

 

 花のような枝を持つ呪霊が現れ、五条は結界の外へ足止めされた。

 

 その間に、別の場所から呪物が奪われた。

 

 駐車場で人を閉じ込め、複数の場所へ戦力を向かわせた、あの夜を思い出す。

 

 敵は、三輪と五条が強いことを知っている。

 

 だから、同じ場所に全員を集めて戦うとは限らない。

 

「三輪」

 

 メカ丸が、少し離れたところから呼んだ。

 

「怪我は」

 

「大丈夫。メカ丸は?」

 

「問題ない」

 

 三輪は彼の身体を見た。

 

 傀儡には目立った損傷がない。

 

「途中、通信が切れてたけど、機材は大丈夫?」

 

 メカ丸が、ほんの少し黙った。

 

「……今は繋がっている。あとで記録を確認する」

 

「うん。私も、何時頃だったか覚えてるから、必要なら言うね」

 

「ああ」

 

 返事はあった。

 

 けれど、いつもなら続くはずの説明は、それきりだった。

 

 三輪は、彼が通信を気にしているのだと思った。

 

 実際に襲撃が起きたのだ。自分が整備した機材に問題がなかったか、心配になるのも当然だろう。

 

「一緒に確認しようか」

 

 そう言うと、メカ丸は三輪を見た。

 

「……先生の指示が出てからだ」

 

「うん。そうだね」

 

 歌姫が生徒たちに、これからの待機場所を説明し始めた。

 

 三輪とメカ丸も、その声を聞くために並んだ。

 

     *

 

 交流会の勝敗は、決まらなかった。

 

 回収した箱も、護衛対象も、そのまま演習区域に残されている。

 

 釘崎は携帯電話を取り出し、画面を見てから、三輪の方へ来た。

 

「先輩」

 

「うん」

 

「お店、今日は無理そうですね」

 

 三輪は、彼女が何を言いに来たのか分かった。

 

「そうだね。確認が終わるまで、みんな待機だって」

 

「……また今度にしましょう」

 

「うん。また今度」

 

 釘崎は頷き、虎杖たちの方へ戻った。

 

 三輪は彼女の背中を見送り、それから手帳を開いた。

 

 交流会の日の下に書いた予定。

 

『釘崎さんたちと、お店』

 

 線は引かなかった。

 

 今日は行けなくなった。

 

 でも、次の機会まで、そのままにしておこうと思った。

 

 携帯電話が震える。

 

 母からだった。

 

『学校は大丈夫? 連絡できるときでいいから、返事をください』

 

 三輪はすぐに文字を打った。

 

『大丈夫だよ。みんなも戻ってきた。あとで電話するね』

 

 送信してから、顔を上げる。

 

 歌姫が、確認を終えた生徒から順番に校舎へ戻るよう指示していた。

 

 三輪は手帳と携帯電話をしまい、列に加わる。

 

 隣を歩く真依が、小さく言った。

 

「さっき、ありがと」

 

「え?」

 

「あの根。こっちに来る前に斬ってくれたでしょ」

 

「ああ。うん」

 

「私も左の呪霊は見つけたからね」

 

「助かったよ。ありがとう」

 

 真依はそれ以上、何も言わなかった。

 

 二人の前を、メカ丸が歩いている。

 

 三輪はその背中を見た。

 

 さっきの返事が、少しだけ気にかかる。

 

 でも、今はみんな、襲撃の直後だ。話したくないことや、まだ整理できていないこともあるだろう。

 

 落ち着いてから、もう一度聞こう。

 

 三輪はそう思い、真依と一緒に校舎へ戻った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。