ヴァルハルトの甥 ダグザへ征く 作:風神弓雷神刀
「1人でどこかの神殿に入ろうとしたんだが、リゲル、お前もやるとは思わなかったよ。」
「僕が行きたいのはユ・ファス神殿だね。ユ・ファス殿が亡くなられてからは、放置されたままで、ずっと侵入禁止らしい。もしかしたら、クロードの望むような本はないかも知れないがそれでも良いのか?」
しかし、目線をユ・ファス神殿の入口に向けると、いつも通り見張りがいる。別の入口を見つける必要がある。
「逆に、放置されたままなら誰も入っておらず、埃かぶっているかもしれんが、ある程度保存ができているものがあるかもしれないだろ。そういえば、リゲルも大体の神殿の分殿には入ったことはあるよな。」
「もちろん。どこも渡り廊下を通ることになる。」
「ということは、だ。ユ・ファス神殿は入口に見張りはいるものの、渡り廊下から侵入できれば、見張りに見つからずに済むだろう。俺は昨日のうちに侵入経路を探して来たんでな。」
「じゃあ、昨日の神殿に侵入しようかなと言った段階で、侵入を決めていたし、渡り廊下に見張りがいないことも確認済みか。」
相変わらず用意周到だ。
「ま、そういうことだ。こっちだ。」
クロードに案内されるまま、劇場前まで来た。珍しく、人気は無かったが、ユ・ファス神殿の渡り廊下の真下の壁で昼に見たサラミスの兵がいた。登ろうとしているのか?
「これはこれは、サラミスの軍師ボナパルテ殿に将軍トビヤス殿ではないか。」
クロードはもうサラミス王国での役職を調べていた。早いなあ。眼帯を付けた人がボナパルテ殿で、リーゼントヘアのガタイの良い人がトビヤス殿らしい。
「なっ。お前たちは、昼のヴァルム帝国皇帝とレスター諸侯同盟盟主と言われていたものたち。」
「お前ー、お嬢の拳を片手で受け止めるなんてすごいなー。そんな奴、サラミスにはおらんわー」
サラミスの最高戦力が誰かなんて情報、外部の僕たちに言っちゃダメなことでは……。
「ええ。ありがとうございます。それで、神殿に侵入しようしているように見えましたが、何をなさっているのですか?」
「国賓がそんなことやっていたら、大問題なんじゃないか?」
「いやー、お嬢がユ・ファス神殿に入りたいと言ったもんでなー。お嬢が先に1人で軽々登っていってのー。老体のワシらには難しいー。」
「ユ・ファスはサラミス王国の主神だから、か?」
ユ・ファス殿はダグシオンの人たちからは恐れられている存在であると聞いたが、サラミスでは逆らしい……。
「ええ、そういうことです。ご内密にお願いします……。」
「いいぜ。俺たちもここに入ろうとしてたしな。」
「クロードは木登りできないんじゃなかったっけ?」
ペトラが木の上に居て、クロードも登ろうとしたが、失敗していなかったか?ペトラが木の上で寝て、クロードが木の下で寝る形になっていたのは士官学校時代に見たけど。それに今回は木じゃなくて壁だ。
「ふっふっふ。俺も血の滲むような努力の末、木登り術を会得したんだぜ。」
そう言って、縄を投げて、廊下の柱に引っかける。クロードは縄を掴んで登り始めた。
「俺が登り終わったら、この縄使ってもらっていいぜ、サラミスのお二方!」
結構堪えると思うな。2人は自らを老体と言っていた。もし、落ちたら危ないだろう……。
「もしよかったら、もっと楽に登れるようにしますけど、どうしますか?」
「何、確かに縄で登るとは言っても、身体への負担が……。分かった。お願いする。」
「えぇ、では僕の腕を掴んでください。」
「ま、まさか、我々を投げるのではあるまいな……。」
「お嬢の拳を止められる腕力があるなら、そういうことだろー」
いや、老体を心配しているので、流石に投げることはない。
「じゃあ、行きますよ。」
僕は背中に羽を生やして飛んで、渡り廊下に着地する。僕の脚力だと、跳ぶだけでもいけるが、2人への安全性を考慮して羽を生やした。
「飛んだー‼︎飛んだぞー、ボナーっ!」
「そう騒ぐでない、トビヤス。その耳といい、翼といい、やはり神位の存在か……。」
クロードの引っ掛けた縄を持って、途中まで登っていたクロードを引っ張り上げる。
「結局、最初に登り始めた俺が最後かよ。無事に全員登れたことだし、神殿の中へ行こうぜ。」
僕たちは廊下を渡って神殿に入った。そこには、彫刻の前に女王セオドラが立っている。良かった、彫刻があるから顔を確認できる。
「お、お嬢ーっ。やっと追いついたぞー!」
「思ったよりも早かったじゃないか。っ‼︎お前は……。」
セオドラは振り返ると僕たちを見て目を見開く。
「神殿によじ登ろうとしていたのを見つけちまったから、助けたんだよ。ま、俺たちもここに来たかっただけだからな。昼はやりやったが、一時休戦ってとこだ。」
「そこのヴァルム皇帝に押し上げてもらいました。」
「そうか……。敵対したものたちに助けられるのはどうかと思うが、感謝する。」
「良いってこと。気にしないでくれ。」
「俺は書物を探してくるぜ、リゲル。適当な時間にここで落ち合おう。」
「おや、これは……どうやらユ・ファス様の彫像ですな。これも他の神殿の彫像と同じく、伝説の彫刻家シャンドールの作でしょうな。」
伝説の彫刻家作か……。確か、神殿の絵画は伝説の画家が描いたとか……。
「それも、恐らくは彼の名を継いだ弟子ではなく本人のものと見ました。きけば、濡れた絹布の質感すらも大理石から掘り出すほどの技量であったとか。恐らくこの像は、生前のユ・ファス様のお顔をよく表しているのでしょう。」
「キュベレーのユ・ファス神殿にも彫像はあったが、あちらは無惨に顔の部分が削り落とされていた。」
キュベレーとはどこなのだろう。そこにユ・ファス神殿があるならば、滅んだというダマスカル関係の場所であろうか……。さて、では僕もユ・ファス殿のお顔を拝見しましょうかね……。顔を彫像の上へと向ける。
「……っ‼︎」
「確かヴァルム帝国のリゲルといったか?驚いた様子であるがどうかしたのか?」
「ユ・ファス殿はダグザ大帝の手によって亡くなられたんだよね……」
セオドラは拳を握り締める。神威大帝ダグザに対する怒りだろう。
「ああ……。そうだ。」
「シャンドールという方がそっくりに顔を表現できるということは、実際にダグザの1柱と会ったから理解できる……。」
アウロラ分殿のアウロラ像はアウロラ殿本人の顔をよく再現できていた。流石に謹慎中のアウロラ殿に会ったのは普通まずいので、伏せはするが。
「それが、何かあるのですかな……。」
「昨日、その彫像とほぼ同じ顔をした、間違いなくダグザの神々と同じ種族のイリアナと名乗る女性に出会った……。」
「馬鹿な……。ユ・ファス様が生きておられるというのか……。ならば、お会いしなくては……。」
「イリアナと言いましたな。確か……、ソレル様の愛人の名がそのような名前で、イリアナ・コキビヌスという名であったかと。」
ソレル殿の愛人……。ユ・ファス殿の夫であるソレル殿が愛人にしたということは、ただ似ているからなのか……、本人だからなのか……。
「すぐに会おうとするのは早計かと思うよ、セオドラ王。僕の方で調べておく。先に言っておくが、イリアナがユ・ファス殿であるかどうかに関わらず、僕たちがダグザに来た目的を遂行するにあたって、障壁となる場合は討伐することになるということは覚えておいてほしい。」
「ユ・ファス様はとてもお優しいお方だ‼︎ユ・ファス様を討つと言うつもりならば、我々とは敵対することになるだろう。もしや、お前たちの目的はダグザの支配か……。様々な国の王族が揃っていたからな。領土を分け合うつもりか。」
「落ち着いて、セオドラ王。イリアナなる者の調査をして、セオドラ女王には報告する。討つかどうかは、報告した後に決める。少なくとも、ユ・ファス殿を主神とするあなた方には報告しないということはない。あと、ダグザの支配には興味がない。」
「じゃあ、何が目的だ!……ん?あいつは……確か、かつて霧の中で出会って、おかしな砂を渡してきた奴か!おい、お前、待て!お前に聞きたいことがある!」
このとき、全身真っ白な装束をした人物とその肩に乗っかる鳥が通り過ぎて行った。セオドラは僕への追求を止め、あちらへと質問しようとする。あの肩に乗ってる鳥のオーラが明らかにあのダグザに来るきっかけとなった者なのだが……。
「待ってくれ!フォトナ!いつなのか、どこなのかも分からん状態でダグザに降り立つことになったのは良いとして、せめてバロールがいつ復活するかぐらいは教えていただきたい!」
それさえ分かれば、ある程度動きやすくなる……。
「待て!あの者がフォトナだと言うのか!」
「リゲルか……。1450年の4月30日じゃったな。長くこのときに留めておくことはできんから、もう吾らは行くぞ。おぬしは、戦神と大地母神の血を継いでいる故、何とかできようぞ。それに、ミラの歯車も持ってきておるようじゃからの。」
「何で、それを知っているんだよ、フォトナ。」
ミラの歯車持ってきていたのバレてるし……。白い装束の人とフォトナは神殿の奥へと行った。
「待て!私も聞きたいことがある‼︎」
セオドラも奥へと追いかけて行き、ボナパルテ殿とトビヤス殿と3人で取り残された。
「皇帝の兄ちゃんの目的は、バロールの討伐であったかー」
「フォトナ様と知り合いであったか……。それに戦神と大地母神を継ぐものということも気になりますな。やはり、見目からしてダグザ神族の一員であるのか、ヴァルム皇帝。そして、バロールの復活が近いということも……。」
「僕たちはフォトナにバロールの討伐を依頼されて、ダグザに来た。バロールの復活時期を今し方知ったことからも分かる通り、どう復活するかなどの細かいことはフォトナからも聞いていない。」
「それが事実であるのならば、サラミスでも対策せねばなりますまい。」
「あと、僕はダグザで神祖と呼ばれる存在に連なる神族ではないんだ。似たような種族ではあるんだけどね。」
ソティスの力を受け取った話などは、偽称した理由含めて諸々話すと長い。結構、混乱が生じると思う。
「そうであったか……。」
「フォトナがいた故、バロールの復活について聞いたが、周りに言っても不安を煽るだけだから、黙っておいていただけるとありがたい。」
「それもそうであるな。水面下で対策はしつつも……。おや?」
ボナパルテ殿が目線を変えた。
「おい、本当にこんなところにお宝があるのかよ?」
「ああ。間違いねえ。荒れちゃいるが、神様の住んでた場所だぜ?ほら、例えばこの絵を見ろよ!多少色あせているが、値打ちモンだ。間違いねえ。」
「神鉄製の額縁だけでも、売っぱらえば半年は遊んで暮らせる代物だぜ!」
話を聞くに盗賊だ……。
「おい、そこで何しているんだい?」
「み、見つかっちまった!あ、兄貴!どうする!?」
「くそ、こんなところに人がいるなんて!こうなりゃ仕方ねえ。ここにいる全員、何が何でもブッ倒して俺たちはとんずらさせて貰うぜ!」
ヒュッ‼︎
盗賊たちが武器を構えたところで、遠くからリーダーと思われる男の腕に赤い矢が刺さる。どう見てもファイルノートだ。
「うわぁぁ」
「兄貴‼︎どこからやられた。」
「悪いな、俺がここにいたのが運のつきだぜ!」
「余所見していて良いのかい?太陽衝‼︎」
クロードの攻撃に混乱した隙に部下たちの武器を落とすことを狙って、戦技・太陽衝を使う。
「縄を持ってきておいて良かったな。ほらよっと」
クロードが全員を縄で一纏めで縛る。ここで、セオドラと猫の仮面を被ったものがやって来た。独特のオーラがある。
「お待ちなさい!あなたたち、泥棒さんね!ってあら?」
「……本当に賊がいたとは。この神官、いったいどういう耳をしているのだ。」
そうか、神官であるか……。
「助けに来たぞ兄貴!」
増援に盗賊が2名ほど増えた。
「このか弱そうなのを人質にしろ!」
猫の神官を人質にするように、既に縄で縛られたリーダー格は指示する。
「何だこいつ‼︎」
「重くて、動かせねぇ。」
神官は一切動く様子はない。
「失礼ですわ‼︎人が気にしているところをっ‼︎」
そう言って、盗賊2人を投げ飛ばして、彫像を持ち上げて横薙ぎする。怪力だなぁ。ダグザって割と怪力が多いのか……。
「安心してください。みねうちですから。」
あれは、どうやってもみねうちではすまないだろう。
「みねうちだと‼︎あれがか?」
セオドラも驚きを隠せていない。
「よくやったな。猫女。名前は何という。」
「ワタクシ、クレール神殿の祭司オルヘルですの。それで、そちらの方々はいったい?」
オルヘル殿の視線はこちらへと向く。
「僕はリゲルと申します。以後お見知りおきを、オルヘル殿。」
「俺はクロードだ。その仮面の中をいつかじっくりと解き明かしてみたいね。」
「この仮面は絶対に取っては駄目と言われておりますの。なので、取ることはできませんわ。」
「へぇ。ますます気になるよ。」
「そのオルヘル殿の気配、昨日出会ったイリアナという女性に似ている。それにこの立ち入り禁止の神殿にいる以上、ユ・ファス殿に関連する人物と思われる。オルヘル殿、イリアナというソレル殿の愛人の名に聞き覚えはないか?」
流石に全く同じではないが、似ているのだ。
「いえ、全く存じ上げませんわ。力になりそうになくて申し訳ございません。あなたも不思議な存在ですが、その剣も不思議な力の気配がします。見せて貰えませんか?」
僕は剣を抜くことにした。
「とても神々しい力を感じます。銘は何と?」
「銘はファルシオン。人が神を討つことができるように神が作った剣。魔物に対しても有効なんだけどね。資格あるもののみ扱うことができる。資格なきものが使えば、木の棒と変わらない。」
「資格あるものにしか扱えぬ剣か、リゲルよ。私がそれを扱うことができるか。」
「いや、難しいだろうね。血が絶対条件だ。そして、剣から認められることだ。セオドラ王が認められたとしても、血がない以上厳しいだろう。」
「逆に血を持つものから血を与えられれば扱えるということでしょうか?」
「まぁ、そのようなことにはなるが……。」
その血を欲して、赤き谷ザナドのようになるのが見える。そのようなことをしてもファルシオンから認められなければ意味はないが。
ここで、知らない声が割って入る。
「祭司サマー」
「オルヘル!」
オルヘルを呼ぶ少女と青年が現れ、その後ろにもひと……り⁉︎思わずクロードの方に軽く目を向ける。クロードも同じことを思ったのか、目を合わせる。どう見てもセテスさんじゃん……。髪の色染めてるけど、全然分かる。眉は元の色残っているし……。
「ん?どうかしたのか、君たち?おや、そこの君、その弓を少し見せてもらえないだろうか。」
普通にアイコンタクトに気付かれてしまった。さらに、フェイルノート持ち込んでるのを見られたか……。セテスさん1人と話すのは構わないが、サラミス王国の方々やオルヘル殿もいるとかえって、ややこしくなるかもしれない。これは撤退だな。
「いえ、何もありませんよ、セテスさん。セオドラ王、ボナパルテ殿、トビヤス殿、何か分かれば連絡するので。オルヘル殿もまた会いましょう。では‼︎」
「少し腹が痛くなって来たな……。すまないが、俺たちは急ぎで戻らせてもらうぜ。」
「待ちなさい‼︎なぜ、私の名前を知っているのだ‼︎」
セテスさんの名前咄嗟に出してしまった。やったわ……。遠くからセテスさんの追求する声が聞こえる。
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「セテス、あいつらと知り合いなのか?」
「いや初対面だ、ロレッタ。だが、私のことを一方的に知っているのだとしたら、フォドラ出身であろう。」
「あの弓、変わった形だったな……。」
「ファルシオンほどではないですが、特別な気で満ちているように感じました……。」
「あれは、間違いなくフェイルノート。フォドラで英雄の遺産と呼ばれるものの1つだ。」
「彼らはヴァルム帝国皇帝リゲルとレスター諸侯同盟盟主クロードと呼ばれていましたな。フォトナ様の依頼でダグザに来たのだとか。」
「まぁ、フォトナ様の関係者でいらしたのね。」
「ヴァルム帝国もレスター諸侯同盟という国は少なくともフォドラにはない。いや、確かヴァルムという大陸はあったな……。ともかく、英雄の遺産がダグザに持ち込まれいる以上、監視する必要があるな。」
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「クロード、リゲル。あなたたちどこにどこをほっつき歩いていたのですか‼︎」
イングリットが宿屋の前で待ち構えていた。
「説教は後だ、イングリット。」
「クロードさんも、リゲルさんも慌ててどうしたんですか……?」
「至急伝えなくてはならないことがある。」
「何っ⁉︎冥界より敵が出現したか⁉︎」
「まさか、あんたフォトナに会えたの?」
「あぁ。」
「僕も会ってお茶したかったなー」
「待て、フォトナに会っていたのは俺も知らん。」
僕たちは誰にも聞かれないように部屋に移動した。
「まず1つ目、バロールの復活時期は1450年の4月30日だ。」
「来年じゃない⁉︎」
「1年は対策なり、あわよくば復活阻止も狙えるな。」
「どういった経緯で復活するかは分かっていないんだよね?」
「あぁ。そこは大剣闘祭に参加しつつ調べていく必要があるね。」
「で、2つ目。セテスさんがいた。」
「え!?本当ですか⁉︎」
「セテスさんが……。」
「セテスさんって人は誰なの?あんたたちの反応を見るに顔見知りなんだろうけど。」
「ここでも見たってことは長寿な人ってことかな?」
「神々のうちの1柱か……。」
「セイロス聖教会で大司教補佐をしていた人だ。まあ、そうだな神祖の眷属の1人だ。少なくとも俺たちのいた時代だと最低でも千年以上は生きていることになる。」
「私たちは知っていても、セテスさんは私たちを知らない……」
「出会ったときにどう接して良いか悩みますね。」
「見つかってしまった以上、今後も出会うことになるだろうな。まぁ、敵対はしないようにしていこうぜ。」
オルヘルにここで出会うということは、セテスとも出会うということです。
リゲルコレクション⑤
ミラの歯車 時を巻き戻すことができる懐中時計の大きさのもの。天刻の白砂も貰っているので、無法。リゲルは自分自身や仲間の致命的な怪我でしか使うつもりはない。