仕事が忙しくなるので投稿ペース落ちそうです。
お許しを!
屋上での昼食が終わり、午後の授業が始まる時間。それはつまり、地獄のオペレーションがまもなく再開される事を意味していた。
「じゃあ、午後の1番手は音無君お願いね」
「ちくしょう!ついに来ちまったか!」
「期待してるぜぇ、音無!」
ゆりの言葉に俺は項垂れる。日向が肘で俺を叩きながらニヤニヤとこちらを見る。くそ、こんなもんどうすればいいんだよ……
今回の俺たちの作戦は定期テストにて、天使の回答をそれはもうアホみたいな回答に改竄し、生徒会長としての信頼を失墜させるという目的だ。内容としてはゆりに名指しされたメンバーがテストを受けているNPC全員の気を引き、その間に天使の前の席にいる竹山が回答をすり替えるというものだ。参加メンバーは俺、ゆり、日向、大山、高松、竹山の6人。ゆり曰く地味なメンバーを集めたらしい。
一見、アホくさく平和そのものに見えるが、午前中から行なっているこの作戦は参加メンバーの心と体にとてつもない傷を続々と与えていっている。
囮の1番手、日向はテストの時間終了と同時に窓の外に巨大なタケノコが生えてきていると騒ぎ、視線を集めようとするが誰一人として見向きもせず、失敗。直後、ゆりが片手に持ったスイッチを起動。日向の椅子に仕掛けられたジェットエンジンが火を吹き、日向を天井に叩きつけた。
2番手の高松はチャイムと共に早脱ぎ。
「先生!僕、着痩せするタイプなんです!」
「わかったから座りなさい」
自慢の肉体を披露。が、誰も魅了されずジェットエンジンの餌食に。
3番手の大山は持ちネタがない為にまさかの天使に告白する事に。鬼だなゆり……。そして、無情にもテスト終了の時間に。
「立華さん!こんな時に場所も選ばずごめんなさい!あなたの事がずっと好きでした!付き合ってください!」
「じゃあ時と場所を選んで」
近年稀に見るスピード失恋だったが、NPCは見向きもしない。血も涙もないよなこいつら。
「あ〜あ、やっちまったぁ〜飛ぬわあぁぁ!!!」
なんか日向が飛んだ。血も涙もないのはゆりだったか。
ここまでが午前中の出来事。そして、たった今午後のチャイムが鳴り、いよいよ俺の順番が来たという訳だ。飯を食いながら頭の片隅でどうするか考えていたんだが、全く案が出ねえ……。いや、テスト時間は50分もあるんだ。何かしら思いつくだろ。
47分経過。
なんにも浮かばねえぇぇぇ!さっきから1番前の席に座るゆりが手の中のスイッチを30秒に一回はチラチラと見せつけてきやがるのがうざってぇ!悪魔のスイッチを視界から外す為にも俺は窓の外へと目を向ける。窓際の席だし、カンニング疑惑掛けられても困るしな。そうすると、特徴的な銀髪が目に入った。ちょうどどこかへ移動中のライだ。暇な時は記憶探しをしていると、言っていたからその途中だろうか。
あいつはある理由があって真っ先に今回の作戦から外されたんだよな。ん、待てよ……?もしかしたらいけるかも?
「それじゃあ、後ろから答案集めてー」
チャイムが鳴り、担当の女教師が指示を出す。ここでNPCの視線を集めなければいけない。どうせ一か八かだ。やるしかねぇ!
「あんなところに幻の美形がああぁぁ!」
俺は勢い良く窓の外のライを指差した。
そもそもテスト回が素晴らしすぎて手をつけられない罠