俺は魔法使いじゃ無い〝パティシエ〟だ 作:ルナ・クリア・エアル
リオにとって目の前の少年は言うなれば〝お客様〟。その存在は何よりも……。
姉のシエル、お菓子を作ってくれたいちか達。
リオは逃げずに、闇の中で必死に抵抗する少年の方へと、力強く、激しく振り向いた!
「おい、ちびすけ! いや〝ヘンゼル〟 よく聞け!! お兄さんは魔法使いじゃない。——パティシエだ!!!」
「勇者様とも魔法使いとも違うけど〝美味しい〟の強さ見せてやる。だから、負けるな!」
その誓いの言葉が放たれた瞬間、路地裏全体を真昼のように照らす、圧倒的なゴールドの光が爆発した。そのまばゆいゴールドの光〝キラキラル〟がピカリオの手の中に収束したその瞬間、光の中から姿を現したのは、リオがこれまでの人生で最も望んだ、最高のアイテム——『スイーツパクト』だった。
パクトをしっかりと握りしめ、ピカリオは闇の繭の中で震えている少年を真っ直ぐに見据えた。
「さあ、お前にも食わせてやるよ。——俺のスペシャリテ!!!」
少年を包んでいた繭が開き羽化するように、巨大な怪物(ゴーレム)へと姿を変えた。
「もういい、全部潰してやる……っ! この、菓子職人気取りがァァッ!」
怪物が巨大な闇の拳を振りあげ振り下ろした。リオは手にしたスイーツパクトへと、自らの魂そのものであるアニマルスイーツ——『ユニコーンオムレット』を力強くセットし、あの言葉を放つ。
「キュアラモード・デコレーション!」
「奇跡と、可能性を!!! レッツ・ラ・まぜまぜ!!!」
まぜまぜスティックを激しく回転させる。光の濁流が弾け、まばゆいパティシエのコック調の正装を纏った伝説のパティシエが、夕闇の路地裏に堂々とその姿を現した。
「——キュアオムレット、できあがり!!!」
現実の夕暮れの路地裏へと引き戻されたリオの目の前には、過去闇の繭に囚われ、今にも押し潰されそうになっている本物の少年の姿。
リオにとって目の前の少年は言うなれば〝お客様〟。その存在は何よりも……。
姉のシエル、お菓子を作ってくれたいちか達。
リオは逃げずに、闇の中で必死に抵抗する少年の方へと、力強く、激しく振り向いた!
「おい、ちびすけ! いや〝ヘンゼル〟 よく聞け!! おれは魔法使いなんかじゃない。——俺は…パティシエだ!!!」
「勇者様とも魔法使いとも違うけど〝美味しい〟の強さ見せてやる。だから、負けるな!」
その誓いの言葉が放たれた瞬間、路地裏全体を真昼のように照らす、圧倒的なゴールドの光が爆発した。そのまばゆいゴールドの光〝キラキラル〟がピカリオの手の中に収束したその瞬間、光の中から姿を現したのは、リオがこれまでの人生で最も望んだ、最高のアイテム——『スイーツパクト』だった。
パクトをしっかりと握りしめ、ピカリオは闇の繭の中で震えている少年を真っ直ぐに見据えた。
「さあ、お前にも食わせてやるよ。——俺のスペシャリテ!!!」
少年を包んでいた繭が開き羽化するように、巨大な怪物(ゴーレム)へと姿を変えた。
「もういい、全部潰してやる……っ! この、菓子職人気取りがァァッ!」
怪物が巨大な闇の拳を振りあげ振り下ろした。リオは手にしたスイーツパクトへと、自らの魂そのものであるアニマルスイーツ——『ユニコーンオムレット』を力強くセットし、あの言葉を放つ。
「キュアラモード・デコレーション!」
「奇跡と、可能性を!!! レッツ・ラ・まぜまぜ!!!」
まぜまぜスティックを激しく回転させる。光の濁流が弾け、まばゆいパティシエのコック調の正装を纏った伝説のパティシエが、夕闇の路地裏に堂々とその姿を現した。
「——キュアオムレット、できあがり!!!」
いま、本当の反撃の火蓋が切って落とされた。
「すべてを憂鬱の底へ沈めてくれるわァァ!!」
振り下ろされた腕をかわし、後方に飛び退く。その瞬間、キュアオムレットの身体を眩しい光が【強化】していく。キュアオムレットは恐れることなく武器を構えた。
「——『キラキラルベイカー!』」
自らを闇の存在と定義し証明するために振るったワッフルメーカーにも似たフライパン型のアイテム〝キラキラルベイカー〟。アイテムの名前を叫びながら、自身の前で力強く構える。
極限のゴールドのキラキラルがベイカーへと集中し、オムレットはベイカーを振るう。キラキラルをクリームの球体に圧縮し、テニスのサーブの要領で怪物にぶつけていった。