今回はダイジェスト形式でどうぞ。
名無しの2部生――そう掲示板で名乗っている少女は前世で“普通”ではなかった。
何か突拍子もないことをしていたとかそういうのではなく、生まれつき“人とは微妙に違っていた”のだ。
だからこそ、『ブルーアーカイブ』の世界に転生して“普通”に成れたことを喜んだ。
当然、大変なことはたくさんあった。
幼なじみを不良から庇って銃で撃たれた際など、転生者特有の不安定な神秘ゆえに非常に痛い思いをしたのだから。
学園の経営も厳しく、あっちへこっちへ奔走した。
幼なじみは言った。「どうしてそんなに頑張るの?」と。
だから少女は答える。「“普通”に頑張れることが嬉しいから」と。
そんな少女にとって唯一心をザワつかせたのは青資秘密学園――恐らく……というか、十中八九自分と同じ転生者の少女たちの学園だった。
何もかも全部忘れて今度こそ“普通”に生きようとした少女にとって、青学は前世を思い出してしまうノイズだった。
言わば、盛大に拒否反応が出たのだ。
だが、ここは前世で好きだった『ブルーアーカイブ』の世界。
忘れようとしていても、その思い出は記憶に残っている。最高のハッピーエンドも……誰かが亡くなった悲しい出来事も。
幸いにも青学の目的が原作開始に向けて、滅びを回避するために行動をしていることは見るだけにしていた掲示板から知ることができた。なら今更、普通に頑張ることしかできない自分が1人増えても大した違いは無いだろうと関わらないことに決める。
さすがに青学が何も行動してなかったり、転生したのが自分だけだったら、ストレスと戦いながらも行動をしただろう。何もしないよりはマシだと。
最終編を迎えた時も、ゲームと同じ性格らしい先生と生徒たち……そして、準備をしてきた青学がいればきっと大丈夫なはずだと、気丈に振る舞おうとしているが本当は怖がっている大切な幼なじみの手を握りながら勝利を待った。
そして最終編をハッピーエンドで迎え、「次は『アビドス編 3章』のために行動をするんだろうなー」と思った矢先――
急に各学園に潜入していたスパイが大量に引き上げてしまった。
「いや、何で???」
どうしてこのタイミングでスパイたちが青学に帰るのか分からない。1番の難題クリアしたけど、むしろここからが本番だろうと。
――さて、ここで名無しの2部生がしてしまったガバだ。
名無しの2部生は掲示板を見て青学の動向を知ったが、ここで2つのミスをする。
1つは拒否反応があったために、掲示板を基本流し読みでたまにしか見なかったこと。そのせいで、その時の掲示板で何を話し合っているのかを大まかにしか知らない。細かい部分……“青学生たちが最終編のことまでしか不自然に話し合っていない”ことに気付けなかったのだ。
そして2つ目は、自分以外にも数万の転生者がいるのだから『ブルーアーカイブ』を最後までプレイし続けた者たちもたくさんいるだろうと――無意識で自分よりも知識が豊富な転生者もいるだろうと思ってしまったことだ。何なら【第3部】まで知っている人がいてもおかしくないと。
まさか『ブルーアーカイブ』に触れたことのない転生者まで数え切れないほどいて、知っている者も全て自分の半分程度しか知識がないとは思いもしなかった。
そのことを、じっくりと読み返した掲示板の内容から察した少女は悟る。
「あ、これ自分が情報与えないとマズいや」
斯くして、これまで具体的に『ブルーアーカイブ』に関わらなかった少女はストレスで痛む胃を抑えながら七武生に連絡を取る。
ちなみに、まるで運命に立ち向かう勇者みたいな雰囲気のまま幼なじみとの抱擁で勇気を貰い(脳が焼ける音が聞こえる)、行動を起こした翌日にちょうど青学分校になって経営が回復したので心配も減り(幼なじみの勘違いその①)、七武生との話し合いと神秘共有術式を受けるために青学へと向かった(幼なじみの勘違いその②)。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
名無しの2部生発見と、最終編以降の未来知識を得られた七武生は各学園へのスパイの新規及び再派遣を決定。
得られた情報から主に【第2部】の対策を開始する。
正直に言えば最終編の時以上に時間もお金も無いが、基盤となる力は十分あるので間に合わせようとカイバーや魔術研究部などの面々が動き出す。
そして、当事者の彼女も例外ではない。
「初めましてキヴォトス対策委員会の人。名無しの2部生です。本日よりよろしくお願いします」
「おー……本当に見た目だけは儚い感じだ。前世持ちとしては新鮮だな~。てか、マジで私らについて先生たちのイベント監視をするの?」
「……自分はこれまで行動をしませんでした。でも、これから自分が死んだ時期までのイベントを1番詳しく知っているのは自分自身。うろ覚えの部分もある以上、最も近くで監視すれば対処ができることもあるかもしれません」
「真面目だねー。……いいよ、任せな。神秘共有術式のおかげでアンタも堅くなったとはいえ戦闘は素人だし、何かあったらサポートしてやる。七武生からも良い報酬出すって言われてるしさ」
「……最後の一言がなければ格好良かったのに」
「残念。これが“俺ら”なんよ」
かくして、名無しの2部生はキヴォトス対策委員会のメンバーとともに記憶にあるイベントの兆候が見られる度に離れた場所から先生たちを監視することになったのだが……
そこから、どんどん名無しの2部生の皮(儚げ少女)が剥がれていく。
* * * * *
【白亜の予告状~虚飾の館と美学の在り処~】
「お~、メイド姿のゲーム開発部は可愛いな~」
「………………」
「どうした? 何か差違でもあったか?」
「いえ、何だかアキラがほんのり強い気がして」
「ウチに盗みを働こうとした時に揉まれたからその経験かな?」
「青学に“慈愛の怪盗”が狙うような芸術品が……?」
「おう。『銃を咥えたライナー』って絵画が狙われたぞ」
「何描いてるのオマエら???」
* * * * *
【龍武同舟 ~思い描くは、ひとつの未来~】
「「…………」」
「……明らかに自分の知る原作より『玄龍門』と『玄武商会』の仲が悪いんですけど? 幼なじみのキサキとルミもピリついているような」
「まぁ、あそこは『玄龍門』のスパイが『玄武商会』から退散するスパイを報告するってのを何度も繰り返しているからね。ルミ会長の右腕やお気に入りもそれで青学に帰ってきてるし」
「もう少し後先のことも考えてくれませんか!?」
* * * * *
【カルバノグの兎編 2章(?)】
「……そもそも始まらなかった!?」
「主に私らの存在が原因だな。これ『青資秘密学園編』だろ」
「まさか青学のインパクトでカヤの心をへし折るなんて……」
「カヤの部下に青学スパイ(バレバレだった)がいたのも原因かもな。年齢でいえば高校生なのに色々擦らせて心配だったって」
「う~ん……それを言われると自分は黙るしかありませんね」
「てかさ、カヤが亡命する流れになりそうだけど【第2部】の影響ってどんなもん?」
「それは……え? FOX小隊とかどうなるでしょうか?」
「聞いた話の流れから、ロア追跡のためにFOX小隊使う案は複数用意したって死にかけの七武生+αが言ってたし何とかなるだろ」
「シナリオライターさんたちは今バカンスですもんね……。トップの七武生だけでなく、前世でネット小説を書いていた青学生まで動員されていましたし」
「オマエも協力してたじゃん」
「最終編以降の情報を1番持っているのは自分なんですから仕方ありません」
「まぁ、不幸中の幸いだったけど今後も情報収集は続けられそうじゃん」
「自分の想像以上にスパイを望んでいる学園とは一体……?」
「トリニティは新人の派遣が必要だけどさ」
「忘れたかった事実に頭が痛い……!」
* * * * *
【隠されし遺産を求めて~トリニティの課外活動~】
「ウイたちが調査に向かったら、先に探検部がいた件」
「いや~優秀な部活だよな~……」
「大きく影響はないけど心臓に悪いから、もうちょっと青学生の関わっている部活の行動を把握できません?」
「だってアイツら基本自由に動くんだもん」
「報連相はしましょうって、掲示板で青学生の人に言ったはずなんですけど!」
* * * * *
【Trip-Trap-Train】
「すげーすげー! イオリの奴、電車に飛び移ったぞ!」
「ねぇ、こっち見なよ」
「こっからイチカがキレるのか。やっぱ開眼とかするの?」
「無視するなよ。何を不都合なことから目を逸らしてる」
「……無視しちゃダメか?」
「カスミを助けるためにトレジャーハンター部も電車に乗り込んでいるのに無視できるわけないでしょ!!」
* * * * *
【とある科学の青春記録】
「――うん、うん、了解。……暴走したアホたち、どうにか鎮圧したってさ」
「よかった。これであの3人が
「だが……別の学園都市のある世界から来た、か……」
「魔術研究部とか技術関係の部活の人たちも興奮していました」
「そりゃ上手くいけば、正当手段での多次元移動ができるからな」
「キヴォトスが滅ばないように頑張ってますけど、万一の手札は残したいですもんね」
「代わりに3人の写真はたくさん撮ることになったけど」
「ナゴミさんに誘導を頑張ってもらうしかないですね」
* * * * *
【百花繚乱編】
「――根本からストーリーが違うのですが!?」
「そ、そうかな?」
「“波ァッ!”って何だよ!?」
「て、寺の力……?」
「クロカゲを飼い慣らしてるの青学スパイだよね!?」
「……不思議だよな~」
「アヤメとナグサの関係が良くなってるせいでこれ以上の文句が言えない!」
「代わりにキキョウがちょっとだけ擦らせてそうだけど」
「どうせ“波ァッ!”で解決でしょ?」
「段々やさぐれてきたよなオマエも」
* * * * *
【(電脳)新春行進曲】
「は、早く……! 今のうちにマキの落書きを消さなくちゃ!」
「えー、良くできてるし勿体なくない?」
「変な噂が広まって魔王ユウカのロアが現れたら事だからって事前に説明しただろうがあああああああああああああああああっっ!!!」
* * * * *
【陽ひらく彼女たちの小夜曲】
「はぁ……はぁ……!」
「お疲れさん。どうよ初めてのガチ戦闘は?」
「他の駆けつけてくれたゲヘナスパイたちのおかげで何とか……すごいな神秘共有術式。こんなに堅くなるなんて……」
「青学生が多ければ多いほど堅くなるタイプだから、最初は普通ぐらいだったらしいぞ? とにかく、これでヒナちゃんのピアノを弾く時間は確保できたわけだ」
「……だけど、さ」
「……おう。言いたいことは分かるから言っとけ」
「パーティー当日にゲヘナで暴れる問題児たちが一箇所分増えたから、こうして代わりに戦闘することになったけど……」
「……」
「何でその相手がトレジャーハンター部(潜在的味方のはずの部活)なんですかねぇ!?」
「……マジすまん。たぶん粛正されるだろうし許して」
* * * * *
【対策委員会編 3章「夢が残した足跡」】
「……ぐすっ」
「泣いてんのか? 私らのせいでちょい危なかったのに」
「どんな形であっても、ユメ先輩とホシノが再会できたんだよ。それ以外は些細なこと……なん、だけど……」
「だけど?」
「ユメ先輩が巨乳乳バンド仮面ライダーになるのだけがノイズすぎる……!!」
「でしょうね」
「しかも、アレ!
「あのバカ共、どっかから電波でも受信したか?」
* * * * *
【-ive aLIVE!】
「青春だなー」
「青春だね~」
「何というか、規模に対して予想以上に平和に終わったというか……」
「元々このイベントって戦闘もなければ悪役も出てこない特異なものだったし、青学生が何もしなければ変なことなんて起こらないはずなんだよ」
「今の気持ち当ててやろうか? 『ずっとこうだったらいいのに……』だろ」
「やめて。儚い夢だってことはボクが1番理解しているから……」
* * * * *
【Sheside outside】
「栗浜アケミが強すぎる……!」
「案の定だったな」
「サオリの銃弾を弾いているんだけど、ほぼノーダメージに見えるんですけど?」
「生涯のライバル(青学不敗)ができたことで覚醒した姿があちらになります」
「こうなったら、予定通りプランAだよ!」
「先生が来るまでの時間稼ぎを私らがするのか……この格好で」
「アロハシャツとサングラスは夏にいるパリピの必須アイテム! ボクたちは通りすがりの陽キャ! DJサオリの空気に釣られてやって来たイベント盛り上げ係! 対アケミ用の装備も準備してるんだ。やってやんぞウラーーーッ!!」
「(神秘共有術式のせいもあるけど、もう儚い美少女キャラじゃないだろコイツ……)」
「? 何か言った?」
「いーや。さて、いっちょ陽キャ状態で死んできますかね」
* * * * *
【Serenade Promenade】
「「カオスな大会だな~」」
「アビドスの席でアヤネとセリカを応援しているユメ先輩でほっこりしたのに……」
「ごく自然に運び屋COが隣に座っているから、ホシノが対抗心剥き出しなのワロスw」
「原作キャラのアイドル衣装は最高なんだけど……」
「
「アイドル部の人たちは荒削りな部分はあれど十分通じるレベルで仕上がっているね」
「青学が誇る電脳アイドル、ミクさん監修だからな。全員生まれ変わって吹っ切れた結果、元男しかいないのにマジメに練習したりして。青学と他学園で温度差が違うのはしゃーないけど」
「問題はそれ以外――例えば、アレは何?」
「『ゾンビランド〇ガ』のコスプレだな。番号呼びまで徹底してる」
「放課後スイーツ部のと違ってガチコスプレだから、引いてる人たちも多い多い」
「ナツ(フランケンシュタイン)とかは関心してるな」
「――で、ついさっきの奴らよ」
「『ゴクド〇ズ』だな。ネタに走ってるからヤの付く人の言動まんまだけど」
「青学がネタに走るとみんな宇宙猫になるって良く分かった」
* * * * *
【デカグラマトン編 開始】
「協力関係とは?」
「私も辞書で調べたくなってきた」
「というか、明らかに青学の技術が使われている部分が見受けられるのですが?」
「……七武に追加の支援が可能か聞いてみるか」
* * * * *
【秘密のミッドナイトパーティー】
「時間軸おかしくねえか!? オマエら年末は山に登ってたよな!? それは私らもだよ!」
「うわぁ……懐かしい反応だぁ……今日はキミがツッコむ日だよ」
「アレ? キヴォトスのカレンダーは……アレ???」
「ボクらはどの時間軸にいるんだろうね?(遠い目)」
「【第2部】のロアなんかよりよっぽど怖いだろ!!」
* * * * *
【Code: BOX ミレニアムに迫る影】
「ねぇ?」
「お、おう……」
「どうしてセイアがスパイ映画の主人公みたいになってるの?」
「リオ会長が作ったアイテムがすごいからだろ……」
「そのアイテムを使いこなしてるセイアは何って話よ」
「原作よりも体力が付いてるからな」
「体力が付いただけでロープ使った空中移動ができてたまるか」
* * * * *
【パンデミック・ハザード】
「改めて思うんだけど……パンちゃんって何?」
「全先生が思うことだな」
「『銀〇』に寿司作る回があったけど、アレと同レベルの錬金術だよねー」
「ウチらの料理部に入るとき、新入りは一通りの料理を味に関係なく作る規則になってるのジュリのせいだって聞いたわ……」
「ボクも食中毒は勘弁かな。貧しかった頃に当たって酷い目に遭った」
「とりあえず、問題なさそうだし帰るか?」
「待って。でち公副部長さんがすごいことになってるから、その写真だけでも……!」
「オマエさんも順調に“俺ら”に染まってきたな」
* * * * *
【プレイボール!~目指せ!満塁ホームラン~】
「トレーニング部マネージャーがテコ入れしたり、野球部に部員(青学スパイ)が入っているのは全然いいよ。部活は楽しんでこそだし」
「青春だよな」
「どうしてレイが領域展開している? あのゾーンは何だ? 原作に影響はあるのか?」
「マジで分からん。やらかしたのどいつだよ?」
* * * * *
【我らオカルト研究会!】
「ここまでは良かった。部員は1人増えてるけど大した問題じゃない」
「カノエの親友だな。モブと言えねぇだろアレ」
「目的のために力を合わせるエリちゃんたちも尊かった」
「前世の学生時代もあんなんだったらな~~」
「この際、エリちゃんがマジ魔法使っていることなど些事だと思っている」
「その心は?」
「どうしてワイルドハントの魔方陣が本当に効力を持っているの!!? すっごい光ってますよねええええええええええっ!!」
「知らない知らない! 何アレ!? 何が起こるんだ!?」
「ちょ、待っ――! これ、冗談でなく体から力が抜けて……!」
* * * * *
【過ぎ去りし刻のオラトリオ編】
「ミネ団長が強化されている件」
「うわぁ…つよぉい……」
「いや、何があってこうなったの???」
「救護騎士団に治すのが得意なスパイが入り込んで、壊す方に専念できたからとか?」
「それだけでラッパ吹きをバックドロップで消滅させられる?」
* * * * *
【魔法少女ヘヴィキャリバー】
「シミコの友達、ノリノリだね」
「あの“覚悟”の角度は中々に勇気いるぞ……」
「で、レイサの友達が巻き込まれて魔法少女が3人に増えている件」
「本人たち楽しそうだからいいけど……」
「結果、追う側が増えたことでミライ部長が原作よりボロボロに……」
「アク〇様を思い出す表情だな。懐かしい」
「【第2部】直前のイベントでいないと困るってボク伝えたよね?」
「アイツら、テンション上がりすぎて忘れてるな」
* * * * *
【冬空の文芸復興】
「「どこのバカだ!? どさくさに紛れてヒフミ×アズサの同人誌を売ってるのは! 今度こそナギサの脳が破壊されるだろ!!」」
* * * * *
【デガグラマトン編 完結】
「よ、よかった~~~……」
「おいおい。大丈夫かよ立てるか?」
「ゴメン。……でも、アイン・ソフ・オウルが生きたのが嬉しくて……!」
「……まぁ、私も今回は嬉しいさ。あんな姉想いの3姉妹が死ぬなんて、運営は人の心がないな」
「今日は本当に嬉しいから、帰ったらボクのおごりで食べる?」
「マジ!? 行く行く! あ、でも、オマエの幼なじみはいいのか?」
「今回は青学関連だし、この嬉しさを共有したいんだよ。良い店知ってるよ?」
「んじゃま、お言葉に甘えようかね」
「ところで……」
「あん?」
「柚子って焼いたら美味しいのかな?」
「知らんがな。責任はロボキチに取ってもらおう」
* * * * *
【キヴォトス・未確認ミステリー】
「「つ、疲れた……」」
「まさか、ツチノコに釣られた青学生が何人も出没するなんて……」
「ロマンはもうこりごりだっての」
「そもそも、本当の意味で本物かも怪しいのに……」
「【第2部】が近づいてる影響か……あの怪異共もロアだったのか?」
「それにしては存在がコミカルだったけど」
「何でバスがトランスフォームしたのか、この目で見ても分からない……」
「原作はともかく、この世界じゃボクらのせいだったとしても驚かない」
「やめろって。噂とメディアのせいで某金属生命体の相手なんてしたくない」
「でも1番の問題は――」
「「電話ボックスの隣に見覚えのありすぎる自販機が乗ってたことだよね(な)」」
「先生、2度見どころか3度見してたよね」
「七武生への報告が増えるなー」
* * * * *
【第2部 開始】
「ついに来た……! 【第2部】が始まった!」
「マ~ジでキヴォトス住民の奴ら、違和感を覚えてないのか」
「青学生に認識改変が通用してないのは収穫だよ」
「そのせいで、先生だけでなくリンやカヤまで青学との強い協力関係を結びたがっているからな。間にいるナゴミも大変だこりゃ」
「偽連邦生徒会長……本当にどうなるんだろ……」
「そこは今後の行動次第だろ。オマエからの情報でロア関連の研究も一定の成果が出ているし、未来は確定してない。お互いに気張ろうぜ」
「……うん。これからもよろしく、相棒」
* * * * *
【ロア追跡編 第1章】
「アレがくねくね、か……」
「技術関係の部活が作った特製ゴーグルは問題なく怪異を捉えている」
「そのロアによって個別の対策が必要だとすれば、どうしても後手に回るな」
「残りの2つは物理でどうにかできそうだけど、問題は5つ目から」
「考えてもしゃーないし、今日は引き上げようぜ。今回は別のことで疲れたぞ……」
「シャーレビルの地下にFOX小隊が住むにあたって、種類豊富な盗聴器をそのままにできなかったからね。取り外し作業に駆り出されるとは……」
「そもそも盗聴器が多過ぎなんだよ。ダンボールいくつ分運んだと思ってんだ」
* * * * *
【ロア追跡編 第2章】
「ロボ部が全部持っていった……」
「オデュッセイアから注文来たのアレか……」
「しかも、本当に食べちゃってるよ……」
「私らの噂を取り込んだ結果だろうけど、何て不憫なBossなんだ……」
「ただデカくて強いだけのロアとして現れたばかりに蟹鍋か……」
* * * * *
【嵐過天晴】
「あの幼稚園児、誰!?」
「転生者で最年少の奴だ。おもしろそうって現地スパイになった」
「自業自得とはいえ、新キャラ3人がソドムとゴモラを見た古代人みたいに……」
「アレは躾のし甲斐があるってロックオンされてるな。南無」
* * * * *
【出航!万魔船】
「はー……ここでオデュッセイアが関わってくるのか」
「PVにも登場しなかったネームドが初登場だったから驚いた記憶があるよ。スミカ、引きたかったな……」
「あの海賊船もロアか?」
「どうだろ? ツチノコ騒動の時に出た怪異が近い気がする」
「神秘由来の怪異なのか、それともロアなのか……」
「偽連邦生徒会長のことから、ロアだからって必ず人を傷付ける訳ではないみたいだけど……」
* * * * *
【オデュッセイア編】
「「…………」」
「サミー……」
「ただの動物なんだから、どうしようもねぇって割り切るしかないさ」
「だけど、やっぱり辛いよ。大事な家族や仲間ともう会えないのは……」
「もしかして、ペット飼ってた?」
「犬だったけどね。……久々に前世思い出しちゃった」
「……今日は私が奢ってやる。おでんでいいか?」
「うん。優しい味が食べたいな」
* * * * *
【ロア追跡編 第3章】
「これから順調にいけばユキノがミヤコをナンパするわけだけど……」
「おう相棒、人数分かるか?」
「7人はいるね。どれだけユキノのナンパが見たいんだよ!?」
「監視してるのどいつもヴァルキューレかSRTのスパイ連中だ」
「わざわざ変装までして……!」
「おいおい、8人目いたぞ。土の中から呼吸用の筒が出ている」
「その道のプロなんだから最低限の人数にしないとバレるでしょうが!」
「リアルタイムで見たい気持ちは分かるんだよなー」
* * * * *
【???編】
「ついに恐れていた事態が!?」
「うぼぁ……青学のやらかしが具現化したような……」
「どう収拾つければいいのこれ!?」
「これは……人数がいるな」
「総動員してでも対処するべきでしょ!」
「前世からの“業”が先生+純キヴォトス人に見られてるのは頭痛の種でしかない。……全部燃やして灰にしよう」
「ナパーム弾でも要請する?」
「部屋に現れたGを退治すんのに家ごと燃やすつもりか。目がヤバイから落ち着け」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
キヴォトス対策委員会に所属する青学生は解放区を歩いている。
数々のイベントを名無しの2部生――相棒と共に監視し始めてからそれなりの時間が経った頃、その相棒から急な呼び出しを受けたのだ。
「おっすー久しぶりー。どうした公園のブランコで黄昏れて?」
「……やぁ、相棒。キミの顔を見て安心してる自分がいるよ」
「どうしたんだ。会ったばかりの頃みたいな儚げな美少女オーラが出てるぞ?」
「相談したいことがあるんだ。もう、相棒にしか言いにくくて……」
「何でも言え。私ら……もう仲間だろ」
「ありがとう……実は――」
「おう」
「先日、幼なじみに押し倒されてあらゆる初めてを奪われまして……」
「…………マジ?」
「その幼なじみが、ボクを変えた相棒に言いたいことがたくさんあると……」
「ふざけんなテメー! 私を変なことに巻き込むな!」
※後半の妄想は執筆するか不明です。
この小説も4話分書きまして、ちょうどいいというわけで――
読者の皆様からの感想、お気に入り登録、評価、ここすき……待っております!
感想欄では本編で語れなかったことや裏設定を出す場合もあります。
・名無しの2部生
後から青学と合流した分校生の転生者。
【第2部】までの知識がある唯一の人物。キヴォトス対策委員会に仮入部。
前世のこともあってスッパリ関わりを断ち切りたかったが、青学が悪く言えばまとまりなくバラけ始めたのを見て危機感を抱く。
やる気の無さや倦怠感といったものもなく、思考も非常にクリアとなり、最低限がんばれるだけの体力を持っていたので第2の人生を後悔なく生きようと決めていた。そのため、同級生から見ても頑張り屋さんなのに防御力はヘイロー持ちと思えない程の紙で、見た目も儚げな印象だったことから幼なじみの少女を中心に庇護欲(私が護らなきゃ!)を持たれていた。
青学で神秘共有術式を得たことで防御力は青学基準の堅さとなり、雑な仲間意識を持つことでこれまであった拒否感もなくなり交流を深めていった。だが、そうやって徐々に変わっていく姿を見た分校生たちはまるでNTRでもされたかのようなダメージを負い、この度ついに幼なじみに喰われてしまった。花びらが散るビジョンって本当に見えるんだね……
・相棒
キヴォトス対策委員会所属の青学生。
七武生からの要請で、名無しの2部生と行動を共にすることになった。
名無しの2部生とは出会った当初から危うい部分を何となく察しており、場面外で何度も交流を重ねたりする内に“相棒”と呼び合うまでの仲になる。
――が、それが名無しの2部生の幼なじみの琴線に触れてしまった。
幼なじみちゃんからまるで寝取り男のような扱いを受けるのは誠に遺憾。……いや、盗む気なんてないから。対抗心燃やしてんじゃねぇよ。そも事実だけ言うなら最初に相棒を押し倒して色々やらかしたのオマエの方だろ。
・幼なじみ
名無しの2部生と子供の頃から一緒にいる友達。
頑張り屋さんで優しいが、どこか危うい部分も持ち合わせていた名無しの2部生のことは気に掛けていた。不良に絡まれて撃たれたと思ったら庇われ、しかし予想以上に傷だらけになったのを見てから「私が護ってみせる!」と数人相手なら不良でも相手できるまでに強くなった。
ある日から名無しの2部生が何かに思い悩んでいたのに気付き、何があったか聞こうとしたところで「勇気をちょうだい」と強くハグされて脳に罅が入る。それからすぐに、名無しの2部生が青学に向かったタイミングで青学分校になった学園が救われたので盛大に勘違い。さらにさらに、一緒に過ごす時間が減っているのにどんどん変わっていく姿を見て「青学に洗脳されたんだ!」と勘違いが加速していった。ついでに“相棒”なる少女への不信感も増す。
どうすればいいかと、掲示板で意見を求めたところ『寝取られたなら寝取り返せばいいんだよ』(青学生の書き込み)を見て電流が走る。結果、ついに襲ってしまった。
Q.実際襲ってどうだったよ?
A.良い声で鳴くものだからどんどん大胆になちゃった♪
※以上の人物はIFの存在なのでもう出る予定はありません。