異世界と言ったら、トラックにひかれたり、魔法陣で召喚されたり…まぁ隕石ドーン!やバスでぐちゃー!みたいなのはあるだろうけれども
「それはないでしょ女神さん」
「いや私に言われても」
というのも2分前の話、最近異世界小説がチートインフレで飽きたのでVR系の物語を読み始めようかなと思ったのですよ。なんかそっちのほうが現実味あって面白そうだなと思って…まぁ詳しい理由はどうこうと、そんで本屋の帰り道ですよ?両手で本抱きかかえて歩いてたらなにもない駅のホームでスっ転びまして…
「死因は脳震盪だね」
「まじかー」
「最終スコアボードでも見とく?」
「それSNSの話ですよね」
「大正解」
会話のテンポがいい
「さすが地球の女神ですね、ノリがいいというか」
「今のうちにノっておくんだよ」
「なるほど」
ここで本題
「異世界いけるよ、何になりたい?」
「まじ?」
「まじ」
「アジ?」
「それ魚」
異世界の定番ですね、ここでチートスキル授かって
「うっしょー!ハーレムハーレム!」なんて結末ですが
初期からチートとか嫌っす
「そーだな…敬語とか苦手だから…道化師とか?」
「まじ?」
「へ?」
「いやぁアンタ異世界小説見すぎだと思うで?実際ジェスターなんて面白おかしい本当に人を笑わせるためだけの存在だった記憶ある、イケメンとかかわいいとかそういうの求めてない」
かっこいい衣装を求めてた…二次元め許さん
としたら選択はただ一つ
「そっかぁならとりあえずCカップのオッドアイの高身長美女で」
「却下」
「なら男の娘」
「却下」
「獣人!」
「却下」
「獣人ぐらいいいだろ」
「獣人は!束縛独占系ヤンデレの同い年の美女でヒロイン的立ち位置じゃなきゃだめなの!」
女神さまが怒った
「変わってますね」
「そういうあんたはどうなのよ」
「そりゃー、三つ上のダウナー系ポニーテールのお姉さんみたいな…」
沈黙の間が流れる。お互い何とも言えない状態。
「好みは十人十色だな」
「ですね」
それにしても、地面はすねまで透き通った水が浸水していてほんのり暖かい夕日に照らされた桜の木の下…それも心地よい風と水の音、どこからか聞こえるピアノとヴァイオリンのどこかさみしいメロディー
「病んでます?」
「なぜそうなる…否定できん」
やっぱりそうですよね…すごい心が落ち着く。
ずっといたいので女神の友達にでも転生…あ
「喫茶店やりたいです」
「おぉーいいじゃん」
「やっぱやめます」
「へ?」
「料理できません」
「あー」
異世界でやりたいことは山ほどある。しかしなにか面白いスキルや特典がいい感じに見つからない。異世界小説の見過ぎだろうかあらゆるスキルが「これのパクリ」と思ってしまい抵抗感を感じる
「とりあえず何でも屋にでもなったら?」
「何でも屋?」
「うん、それなら王女に面会する機会あるだろうし、君のやりたいことできそうじゃね?ほら紅茶とか作ってみたいんっしょ?」
「なぜバレた」
「ふっふっふ貴様の思考はすでにわかっている、私はもうそろ異世界転生の管理降りるつもりだからささやかな加護ぐらいなら与えられるで」
それならいい、女神の加護ありしかも自由気ままに生活できる何でも屋!
これならもしかするとになってしまうが苦手な敬語を使わずに王女と接することができるかもしれない
「じゃ何でも屋でお願いします」
「姿は前世のままでいいっしょ、別にフツーな顔だしまぁ。人によってはかわいいと思ってくれるよ」
「身長のことは普通にコンプレックスなのでやめてください」
「あとほら!すこし髪型と衣装変えれば君の望む男の娘にー!」
「…もしもし警察さん僕の名誉がボロボロになりました」
「なーぜーそうなる!」
◇◇◇
というわけで異世界へやってきました
王都ですねあれ、これ転生より召喚じゃ…
「アサギ、そろそろ制服着なきゃ学園の式典に遅れるよ」
「はーい…」
いやちょっとまて、母親がいる。いや、前世の母親とは見た目が違う…は?エルフ?
ちょいとまてやいろいろ序盤から想像してたもんと違う。めっちゃ違う
ふと視線を移すと…父親死んでる!?いやかなり馬鹿げた遺影だなイエイしてる…
えっと、これはあれか?女神が「幼少期めんどいっしょ?だからスキップ」っていういわゆるドパ…これ以上は言わないでおこう…えっと今までの記憶を思い出すと…このエルフは僕の義母でウェルタ。両親はもう他界他界してて…って…
「女神さん、なんで義母がエルフという…そのそっち方面みたいな設定に?」
『特典だぜ』
「感謝感謝」
それにしても学園生活とは…何でも屋設定はいったいどこへ消え去ったのだろうか。
まぁいいか…いやよくねぇ、スローライフできないじゃん
『王女と合わせる機会みたいなパッと出てきたのこれだったー。ま、庶民枠だから会えんだろうけど』
「ちなみにこれスキルは女神との通話ということに?」
『なるねー、一応私元女神だから知恵はあるで』
「どーせSNSで調べるだけっしょ?って元女神?」
『そう、女神降りた。そんでSNS使えんくなった』
「…」
「どうしたのぉ?さっきから独り言が多いよぉ…」
アサギの独り言(元女神と会話)を見ては心配と恐怖で慌てているウェルタである。
◇◇◇
状況を整理
この世界でも僕の名前はアサギ。
スキルは「元女神と会話できる」だけ、別に戦闘能力が上がったわけでもなく、異世界毎度おなじみ「魔力」もちょっと多いぐらい。見た目は変わらず中性的な一般人みたいな顔、身長は…低い……。
現在いる場所は「フィルニア」という国の王都フィルニア。
僕が今から行く場所は王都魔法学園「イウェルニウス」
世界最大級の魔法学園、王族も通うからね
「そうだ。元女神さん、僕の適合魔法って」
『この世界には適合というよりか得意か不得意かみたいな感じになるね…あと私は「ネプ」って呼んでくれると』
「ネプさんね」
『さん付けもいらん、ため口でおけ』
王城と競えるほどの大きさであるザ・ファンタジーな学園
ここでどうスローライフをすればいいんだよ…勉強なんてやりたくない
屋上か?屋上に行けばいいのか?
『いい忘れてたけどほかにも転生者いるからね』
「あぁー例えばあのイケメンも?」
ザ・聖剣を腰の添えたハーレムイケメン男子…吐き気がしてきた。
右からろりっ子魔法使い、お姉さん系回復術者、幼馴染系アタッカー
「ネプよ、あんなド定番異世界転生者の名前は?」
『あぁあの男子か、確かリュートだったね、仮にもあいつは魔王討伐してるんだぜ?』
僕には関係ない…今のところ
さぞ強いチート能力持ちなんだろうな…
「きゃー!エステル王女様ー!」
「ん?王女様?」
『エステル・クォーツ、この国の王女さんだね』
「へぇ」
青みのある銀の長髪、美しいくかわいい姿。
胸がちょうどいい大きさ……失礼した
「よぉーエステル」
「これはリュート様、」
リュートたちのパーティーへと紛れ込んでいく
リュートは気軽にエステルの肩を触っては…
「目線からわかる、あやつは変態だ」
『エッチな子だったんだよねぇそういや』
◇◇◇
入学式みたいなもんが始まり、国王のあいさつ、王女のあいさつがありまして
んで魔王倒したからもちろん勇者扱いのリュートの話が…
「リュートの話校長先生の話の2倍長いんだけど気のせい?」
『Zzz...』
こいつ寝てるぞ
「次、庶民枠から代表、アサギから一言」
ステージの上へ行く。
「どーしよ敬語無理だぜ…」
『なら私があいさつ文のカンペを』
「最高」
脳内にあいさつについてのカンペが…
これ通りに読めば
「えぇ、一言だけ王女殿下や勇者様と同じ学び舎で学べますことを、心より光栄に存じます。…」
その時貴族のほうから一本、とても痛い視線を感じた、王族のほうか?
まぁ細かいことはいいや。
少ない拍手とともにステージから降り無事入学式は幕を閉じた
◇アサギ
性別:男
年齢:17歳
身長:150cm
能力:元女神(ネプ)との通話
毎度おなじみ異世界の言葉がわかる、話せる、書ける