入学式が無事終わり、クラスもAからDに分けられて
本日の講習は終わった。
「異世界なのにアルファベットは存在してるんだねぇ」
『この世界、実はギリシャ文字が転生者から伝承してるんよ』
「って言っておけばいいみたいな感じか」
『いうなっ!』
あくびをしながら外の景色を眺める
きれいな中世ヨーロッパの街並み、この時点では「タイムスリップした」といわれれば納得できるかもしれない、ただ魔法が目の前でドゴーンって
『ありゃリュートが学園入学式後に第六学年のチンピラに絡まれてるシーンだな、そこで無双して学園トップになるんよ』
「学園六年間あるん…小学校かおい」
『まー、高校と大学合体した感じ、Aランク以上だと第四学年に飛び級できる』
「うわ、ランク制度テンプレじゃん」
『そーでもないぞ』
ネプが言うにはAからFの通常ランク、またその上にS < Z < X < Nと特別ランクが存在している模様、よするにあれだ強い武器だけ設定細かくして後は木の枝とかテンプレにするやつだ
「Nって聞いたことないな」
『Nullの略だよ、値が存在しない。つまり測定できないって』
「厨二病だろこのランク制度導入したの。」
『つまりぬるぽだね』
「…ガッ…いやいやぬるぽとNullはまた意味が変わってくる」
『けどぬるぽの正式名称のスペル最初にNullあるじゃん』
外では強烈な爆発音とともに第六学年の生徒が吹き飛ばされていく、何一つ変わらぬ表情をしたリュートは「危なかったぁ」などと接戦だったようなセリフを吐き捨てて幼馴染系アタッカーに心配されてました
「リア充爆ぜろ」
『ソーダソーダ』
◇◇◇
「屋上の一部区間でのチャノキ栽培?」
「はい、紅茶を作ってみたくて、あとは回復ポーションなどと併合することでおいしく飲める方法とか」
「うーん…君入学初日でしょう?大体そういうことしだすのは第四学年とかで…」
教師へ相談するが、教師は険しい表情をしている。
『あぁ紅茶作りたいってマジだったんだ』
そこへ一つの足音が鳴り響いた、その気配とともにあたりは静まり返る。だがアサギは教師に何度もお願いとメリットデメリットをそれぞれ話していて後ろに気づかない
「紅茶のことでしたら、私興味がございますので許可してあげてください。」
「だー…」
「れ」の言葉が出なかったフツーに王女様がいた
「え、エステル王女殿下?あれ、王女様のほうがこの際正し「わかりました、屋上のこちらのエリアの使用を許可しましょう」」
ガクブルと震えた教師は使用許可証をアサギの顔にぶん投げては部屋の奥へと逃げていった
アサギはエステルと目を合わせては軽くぺこりとお辞儀をしてそっと後ずさりをした
「なーぜーこうなった」
『エーテルちゃんね』
「エーテル…」
エステル・フィルニアだったか、この国の第一王女にして英雄であるリュートの婚約者…銀髪で美しい長髪で蒼の瞳ってところか
『教師が逃げたのはエステルと10秒以上おしゃべりしてた貴族が行方不明になった事例が多数あったー的な、ちなみにリュートと婚約が決まった日からの話ね』
「え、なにそのリュートヤンデレ展開、誰得」
『イケメンなんだし、需要はあるんじゃない?薄い本出るんじゃない?』
「言うな…聞きたくない」
「一体先ほどからどなたとお話しているのでしょうか?」
「心の中の悪魔のささやき声とです」
『おい。』
◇◇◇
屋上へやってきたアサギ。
日当たりのいい場所、誰も使っていないおんぼろ倉庫がある。
『私の部屋にあるこの学園の歴史ってやつではこの倉庫で日々女性の悲鳴が聞こえてきたから屋上へと封印したんだそうだよ』
「なぜ屋上、なぜ処分しなかった」
『物語でよく言う強引展開だね』
「やめろ」
壁がいい感じに下からは見えないようになっている、それにここに来るまでもかなりひやひやしたルートを通った、さすが王立学園屋上が広い
「さてとここで今日から僕の家」
『道具はどうするんだ?まぁあんたの母庶民的立場だからそんなにお金が持ってないかと』
「あらヤダ、ネプちゃんひどい」
「『え?』」
アサギの義母ことウェルタさんがホウキに乗ってアサギの目の前に着地した
「え?ウェルタさん悪魔のささやき声聞こえるんですか?」
「入学式行く前にいつも以上に独り言が多いから…魔法で調べたらネプさんがアサギの体の中に」
『え?』
光と闇が混ざった
その殺気はアサギにもわかる、ネプに向けていた
『ぇ?ちょっとちょっと!?』
「貴方がいるとアサギが青春しにくいかなぁって」
『何でもしますから許してください!やめやめやめ』
「大丈夫だからウェルタさん!その時が来たら自分で殺すから!」
『なぜそうなる!』
ーーー
そして和解した…のか?
「アサギがチャノキ?紅茶作るって言ってたから貴方のお父さんが持ってたの墓場からいただいてきちゃった」
「ハカバ?聞き間違いか」
『ご都合展開の塊だな』
再び光と闇が混ざった今度はフツーにインフレ能力ランキングの上位に組み込んでもアサギは文句を言わない神々しい魔方陣の数々とプログラムコードの数々が展開されていく
「お、おいネプよプログラムコードが混じってんだが」
『それより助けてくれ』
「ネプちゃんそんなご都合展開なんてこと言っちゃ駄目だよ?」
『は、ハイィィ』
のちに屋上で目撃された神々しい光はリュートのせいだとされリュートのポイントが上がった、なぜだろう。
◇翌日
「おいまて、魔法陣の構造とかそういう勉強じゃないのかよ、なぜ三角関数の定理なんだよ」
「魔法陣の基本構造って丸か三角じゃないですか?だからです」
「まじかぁ異世界」
「これでもこの王都では魔法だけに頼らず化学の発展にも力を入れてるんですよ?」
そう言い授業の話に戻るのはザ・先生なカリン先生。これだけは言わせてほしい、君も転生者なのか?と、なんせ日本で学校の英語教師としてカリン先生っていそうじゃないですか、てか外国人キャラ定番の金髪に…アー。
『彼女転生者やで』
「え?」
『日本で高校の英語教師として英語の授業中集団召喚に巻き込まれたんだってさ、去年にって記録書には』
「集団転生ってか弱い女性国語教師か即死する教師の二択だと思ってたけど、その路線はなかったわ。ってこの世界何人日本人おるんだい」
『生存者は28人かな』
「あれ?意外と少ない」
『人に殺されたり、冒険中に死んだり。』
「あぁ聞きたくない聞きたくない」
「それでは授業はここでおしまい、アサギ君は補修ね」
「え?」
「だって一人でもごもご独り言をしゃべっていたみたいなので」
「あ」
『許してちょ★』
ネプの呑気な声がアサギの体内に響きわたった。
そして放課後、リュートとかいう主人公なら仲間といちゃついてるかどっか冒険してるかだ
「ヘルプミー」
「ほらそこ、違う」
「あああああああ」
まぁこの補習授業も物語重要人物らしい展開といえるのだろうか、つまりアサギにも補正といったものは少なからずあるのだろうね。なんてことを考える暇なく数時間後
「はい、おしまい」
「ああああジャストチャイルドシートのコチュジャンがビートロックをぱぁですよ」
「ごめん何言ってるかわからない」
ここで一つ、先生に聞いてみることに
「先生って転生者ですか?」
「な、なぜわかった!」
距離を取られた
「僕も転生者なので」
といってもカリン先生は警戒体制を緩めない、片手に油、もう片手にライター…え、こわい。
「いやまてこの世界僕が遭遇した人物女性全員どこかしら歪んでないか?」
『その全員に私も含まれているのか?まぁいいか、ちなみに彼女の能力はPCだ。ネットショッピングやネットゲーム…オンラインはできないが。』
「え、なにその能力ひっどなんで僕にはネプさんと通話能力なんですか?」
『喜べよ、美女を独り占めできてるんだぞ』
「見た目は美女だろうけれども…」
『ひっでぇ』
カリン先生にとってはアサギが突如一人でしゃべり始めたのを見ては固まってしまった
「アサギ君、なにやってるんだい」
「一人コント」
「面白くないぞ、全く」