ワールドトリガー世界にブルーアーカイブ周年人権キャラをぶち込んでみた 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
おじさんはヒナちゃんとミカちゃんと連絡を取りながら、更に1年半が経過し、高校の受験に突入。
ボーダーの方に手紙を送ってみたりもしたんだけど、スカウトの話はついぞ来ず……。
「まぁ結局ここに来れたわけなんだけど……」
おじさんはボーダーと提携している六頴館高等学校の進学に成功し、ボーダーの入隊試験に駒を進められた。
「いや~両親の説得大変だったよー☆」
「私の方は大学にちゃんと行くことと、ボーダーで活躍できればお金が出るのと、学費免除とか色々特典があったのが決め手だったわ」
ミカちゃんとヒナちゃんは早いうちにボーダーの隊員をやっていれば、大学卒業後に幹部候補に成れる可能性が高いことを交渉材料として説得したらしい。
未知の技術力があるボーダーを怪しむ気持ちが両親もあったらしいが、上位の隊員(A級)になれば固定給が出るようになったり、中堅隊員(B級)でも活躍に応じてバイト代くらいは出る。
それに今規模を拡大している組織かつ、技術者や幹部候補の給料は結構な値段になっていると公表されたので、早いうちから関わらせることが、将来の為になるって根気強く説得して、両親を落としてきたと。
「じゃあ全員幹部を目指すってことだね〜」
「ええ、ホシノは逆に両親から行ってこいって言われたらしいわね」
「幹部になって国防の為にって……いやぁ〜面倒くさいことになったねぇ……」
「しゃーない☆」
とはいえ、今回の入隊試験でトリオンと呼ばれるエネルギー量が体内で一定量無いと受かることは無い。
逆に一定量あれば筆記や面接であまりの点数や態度をしなければ受かるようになっている……はずだ。
「でもミカちゃんは目立つねぇ〜アイドルみたいな顔立ちだし!」
「もう☆ホシノちゃん褒めても何もでないじゃんね☆」
「あはは」
そんな感じで入隊試験を受けに行った結果は……。
「無事に合格〜3人揃って合格」
「つまりトリオン量が3以上は確定ってことね」
「そうなる」
ワールドトリガーという漫画でよく出てくる単語……トリオン量。
体内で蓄えておけるトリオンの量を意味する数値で、一般的な戦闘員とされる人物達のトリオン量は3か4以上。
主人公の1人である三雲修がトリオン量が2だったはずで、本来なら戦闘員にはならないトリオン量であり、戦闘描写でも、トリオン量の少なさで苦労している。
トリオン量が多ければ武器の威力は高くなったり、強度を強くすることができる。
主人公の1人の雨取千佳は逆にトリオン量が30超えと常軌を逸した量を保有しており、普通の狙撃銃の射撃が対戦車ライフル並みの貫通量を有したり、家数軒を吹き飛ばす砲撃と同等の威力になっていたりとえげつない攻撃性能を有していた。
トリオン量が多ければ多いほど戦闘員としての性能は高くなるのが普通なのである。
なので、ボーダーに受かる=戦闘員をやれるトリオン量は保有しているという感じである。
「入隊前にボーダーの本部や支部で振り分けられて基礎訓練を受けれるって話だけど……どうする?」
「本部で良いんじゃない? 入隊後の戦闘訓練で結局はポイント稼いで、B級を目指さないといけないし」
「そうなんだよね〜トリガーについて親切に教えてくれる先輩とかがいる支部でもいいけど、やっぱり本部の方が人数も多いじゃんね☆」
そんな話を私らはして、試験会場のラウンジで休んでいると、あーって声が聞こえた。
「やっぱり私と同類の人達がいました! 流石迅さんの言うとおりでした」
パタパタと小学生くらいの白い髪色をした少女が近づいてきた。
「うわ、二代目有明の女王がいる」
「誰が有明の女王ですか!」
そこにいたのはブルーアーカイブの人気キャラクターで、周年で実装された強キャラのケイちゃんが、髪色、瞳の色そのまんまでそこにいた。
有明の女王はコミケで大量の薄い本を作られた人気キャラクターに使われる単語で、初代は艦隊これくしょんの鹿島で死ぬ直前に二代目って言われていたのがこのケイである。
「その単語を知っているってことは私と同じ世界からやってきた転生者ってことで良いですかね?」
「同じかはわからないけど、おじさん達3人はワールドトリガーって作品を知っているよ〜」
「うわ~本当にケイちゃんだ〜可愛い! ほっぺたムチムチ!」
「ほへったひっはらないてください! ひかさん! (ほっぺた引っ張らないでください! ミカさん!)」
めちゃくちゃ目立っているので、場所を移し、改めて自己紹介をする。
「おじさんは小鳥遊ほしのだよー」
「空崎ひなよ」
「美園みか! よろしくね☆」
「天童ケイです。一応カナダ人とのハーフってことになってます」
「あー、なるほど。カナダ人ねぇ」
おじさんとヒナちゃんはピンと来た。
ミカちゃんが何々カナダ人なのが何か意味あるのって聞いてきたので、おじさんが、
「ワールドトリガー世界のカナダ人って言っている人は皆ネイバー……近界出身者ってことだよ」
「近界……異世界人ってこと?」
「いや、それを言うと私らも異世界からの転生者ってことになるけど」
「ヒナちゃんややこしくしないで!」
「ごめんなさい」
ボーダーという組織は表に出てくるまでは近界との接触は最小限で、限られた人達でやっていた。
これを漫画では旧ボーダーと表記し、その時代のボーダーは近界でも3つの国と同盟を結んでいた。
その同盟国が崩壊したことで、1年半前に起こった三門市のネイバー大規模侵攻に繋がってくる。
「じゃあケイちゃんは厳密にはネイバーってこと?」
「いえ、ハーフと言ったようにネイバーとのハーフです。親がボーダー関係者で紆余曲折あって、ボーダーの玉狛支部にお世話になっている感じですね」
「玉狛支部かぁ……」
玉狛支部……主人公達が所属することになるボーダーの支部で、旧ボーダーの流れを色濃く引き継いでいる支部である。
現在のボーダーは幾つかの派閥に分かれていて、ネイバーぶっ殺す派、三門市を守ろうぜ派、そして玉狛支部のネイバーにもいい奴いるから一部とは仲良くしようぜ派である。
「皆さん、別にネイバーについてどうこう思ったりはしてないでしょ?」
「危ういよ〜ケイちゃん。もしかしたら私達は三門市出身でネイバーに恨みを持っているかもしれないよ〜」
「……確かに、同類に会えたってことで舞い上がってました」
「まぁおじさん達別にネイバーに恨みとか無いから大丈夫。ただちょっと将来的に幹部になることを目標に入隊を親に説得した口だから、玉狛支部でも幹部に成れる可能性が無いと難しいけど」
「別に最初は玉狛支部で鍛えて、そこから本部に転属ってのもできるでしょうし……ワールドトリガーって漫画を知っているのであれば、玉狛支部で鍛えられる意味がわかるんじゃないでしょうか」
「確かに……それはそうね」
「私ワールドトリガーそんなに詳しくないんだけど……玉狛支部って主人公達が所属していた支部だっけ?」
話に若干ついてこれてないミカちゃんに詳しく説明をした結果、実力は確かだし、トリガーについての技術も本部と引けを取らない。
A級に上がるまではB級ランク戦に支部でも参加できるし、
「何より皆さんがチームを組むんだったら、私がオペレーターをやりますよ!」
「え、ケイちゃんオペレーターできるの?」
「はい、実は私特殊能力というか、人より演算や並列処理能力が高くて……サイドエフェクト持ちなんですよ!」
サイドエフェクト……ワールドトリガーに出てくる特殊能力のことで、基本的にトリオン量が多い人に現れ、五感が強化されたり、幽体離脱することができたり、相手の感情を受信することができたり、少し先の未来を予知できたり。
「サイドエフェクト持ちってことはトリオン量が多いんじゃないの?」
「多いは多いんですけど、戦闘センスがちょっとポンコツで……狙撃兵としては戦えるかもしれないですが、私の能力をフルで使うとしたらオペレーター向きで」
「なるほど……とりあえず玉狛支部で詳しい話を聞いて良い? それから所属の手続きとかするから」
「いいんですか?」
「玉狛支部だったら主人公達が成長できたように、私達も強く成れる可能性が高いからね〜何より面白そうだし」
「そうね」
「私も賛成☆」
「では皆さんを玉狛支部に案内しますね!」
というわけでケイちゃんと一緒に玉狛支部に私達は向かうのだった。