ワールドトリガー世界にブルーアーカイブ周年人権キャラをぶち込んでみた 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
10月第1週の水曜日午後……ボーダーから土曜日開始のランク戦初戦の対戦相手と日程が発表された。
B級ランク戦は防衛任務の関係で中止される場合もあるけど、基本は水曜日夜の部と土曜日昼の部、夜の部の3つで分けられている。
だいたい水曜日夜の部が下位、土曜日昼が中位、夜の部が上位って感じだけど、スケジュールによっては夜の部だけで2試合並行でやったりすることもある。
そしておじさん達玉狛第二こと空崎隊の大事な対戦相手は……。
「まずは予想通り冬島隊だね〜」
「当たりたくなったけど、これは仕方がないわね」
予想通りの冬島隊。
それに那須隊も予想通り。
最後に新しく新部隊として結成された3人部隊の松代隊。
3人部隊で1人トラッパーがいるので、ボーダーでも珍しいトラッパーが1試合に2人もいる試合である。
ステージ選択権は冬島隊が持っている。
「私が冬島隊なら当真を活かすために、狙撃がしやすいステージを選ぶと思うわ」
「となると、市街地BかC、それか展示会場ステージかな☆」
「うん……作戦は単純。ミカのところに私とホシノはバッグワーム着ながら急行する。最初の30秒以内にバッグワームを着用すれば敵オペレーターに位置情報は行かないから。全員素早くバッグワーム着用」
「「了解」☆」
「あと試合日は来週水曜日だから1週間準備時間あるから、予想される3つのマップを確認して、狙撃ポジションを割り出すわよ」
「はーい」
「わかったよ☆」
「那須隊と松代隊の対策はどうする?」
「松代隊は2シーズンかけてB級昇格した新部隊だから2対1でも正直勝ち切ることができると思うわ。那須隊も熊谷も那須も原作時期ほど怖さはない」
「うん、那須ちゃんとは何度か個人戦当たったことあるけど9対1で勝ち越しているから問題ないじゃんね☆」
「おじさんは8対2で勝ち越しーでも遠距離バイパー喰らうと厳しいからミカちゃんかヒナちゃんに合流して射程有利で戦いたいなー」
「そうね。とりあえず3人とは言わず、2人合流すれば当真の狙撃以外怖いものは無くなるし、片方が攻撃で片方が防御に集中すれば崩れない。冬島さんには逃げ切られる可能性があるから、生存点獲得は難しいかもしれないけど冬島隊以外の2部隊から確実に点を取る」
「「了解」☆」
ケイちゃんにもデータを集めてもらってランク戦に備えるのだった。
そして1週間後、ランク戦当日。
他支部が本部に来た時用の仮設の隊室を借りてランク戦の時間を待つ。
「時間です。ステージが送られてきました」
場所は市街地B。
学校や中規模ショッピングモール、マンションなどの高い建物とかも多いが家とかの建物が全体的に多いため、マップ自体も広く、入り組んでいる。
ワールドトリガーの漫画やアニメを見ていた人なら原作ランク戦最終戦で玉狛が二宮隊、生駒隊、弓場隊と戦ったステージと言えば分かりやすいかも。
「あと30秒で転送開始」
「じゃあケイちゃんサポートよろしくね〜」
「全力を尽くします!」
「気張らなくていいわよ。勝つ気でいくけど、この試合だけでランク戦の最終順位が決まるわけでもないから……目標はA級。原作玉狛第二みたいに1シーズンで昇格ラインを目指すわよ」
「「「おー」」☆」
『転送開始』
そしてランク戦がいよいよ始まるのだった。
おじさんの転送位置はマップ北部中央。
直ぐにバッグワームを着用してからケイちゃんにマップを共有してもらうと、ここからだとヒナちゃんが60メートルちょっとの近い位置。
ミカちゃんがマップ反対側の南西。
他の転送予想位置とは離れているため、早々にやられる可能性も低い。
「ヒナちゃん」
「ケイ、ホシノとは合流できた。レーダーだと近くの反応2つだけど、こちらに向かう動きはしてる?」
『はい、接触まで残り20秒』
こっちはバッグワームを着用しているので相手からは見えない。
完全に奇襲となる。
「ケイちゃん、ミカちゃんのサポートと狙撃手の射線補助おねがい。誰かわからないけどここで2点取っておきたいからね〜」
『了解しました』
狙撃手からの射線は通ってない。
ヒナちゃんは重機関銃を出して射撃の構え。
十字路から飛び出してきたのは松代隊の隊員2名。
ガガガガガ
容赦なくアステロイドが放たれる。
相手はびっくりして即座にシールドを張るがヒナちゃんの重機関銃アステロイドはトリオン量と威力が高く設定されているため、シールドを粉砕してトリオン体に大ダメージを与える。
片方を生き残らせる為に、1人が身を挺して盾になったけど、生き残った方も両足欠損で動けない。
「はい、ドーン」
ヒナちゃんが弾切れの瞬間にシールドに切り替えたのでおじさんが今度はメテオラショットガンぶっ放して、動けない松代隊の隊員さんもベイルアウト。
これで玉狛第二は2点先制。
『どうします? 近くにマンションがあるので、そこからマップ全体的を見ることもできますが』
「……いや、私達はバッグワームを解除しないで点を取れたからこのまま潜伏しながらミカとの合流を優先する。ミカ、なるべく民家の中とかに潜伏しておいて」
『ミカ了解☆』
「さてと……グラスホッパーで高速移動で一気にミカと合流するわよ」
「OKヒナちゃん」
私達はバッグワームのマントを着用しながら、路上にグラスホッパーを展開して高速移動を開始する。
こうすればマップ端から端まで10秒ちょっとで移動することができる。
タタタと移動をしている最中光がおじさんの目の前を通り過ぎた。
ヒナちゃんの片足が狙撃で持っていかれた。
「ヒナちゃん!」
「見られていた! グラスホッパー移動中に当ててくる!?」
直ぐにヒナちゃんをタックルして物陰に押しやると、おじさんはバッグワームを解除して、レイガストとシールドを展開。
射撃位置を逆算しながらケイちゃんにポイントを付けてもらう。
「ヒナちゃん大丈夫?」
「大丈夫、片足だけ。スコーピオンで足を生やせば問題ない。ただ狙われてるからグラスホッパーでの移動はもうできない」
マップを確認するが、ミカちゃんまでの距離は120メートルちょっと。
敵の反応は東側に3つ。
物陰から当真君が射撃してきた学校の屋上と思われる場所を見るが、既に別の場所に移動した後らしく、人影は見えない。
(バッグワームを解除したからおじさん達の位置は丸見え。ただバッグワームをしてないからフルガードは可能。不意を突かれ狙撃じゃなければガードできる)
「ヒナちゃん」
「問題ないわ。ミカ、合流するからそのままバッグワーム着用で待機」
『ミカ了解☆』
「ケイ、狙撃ポジションの情報更新」
『わかりました!』
そのままミカちゃんと合流するが、どうやら反対側で松代隊と那須隊3人のうち2人がベイルアウト。
たぶん1人当真君が狙撃したっぽい。
松代隊は1点も取れずに全滅。
おじさん達はヒナちゃんがダメージを受けたけど3人合流の理想的な動き。
「ミカ、お待たせ。狙撃ポジション全部メテオラでぶっ飛ばすよ」
「了解☆」
「ホシノは私と一緒にミカのガード。隠れられる場所と狙撃位置を全部消せば冬島隊も残った那須隊も怖くない」
「はーい。じゃあミカちゃんお願いね〜」
「ケイちゃん私にも狙撃ポジションの情報ちょうだい」
『送ります』
「じゃぁいっくよー☆メテオラ!」
馬鹿でかいメテオラが出現し、それが投げられる。
さて爆撃を開始してあぶり出しを開始して5分。
南西エリアと南中央エリアは更地にすることに成功するが、ここで当真君が仕掛けてくる。
「メテオラ☆」
本日10発目のメテオラを放つ瞬間にメテオラのトリオンキューブを当真君が狙撃。
「あ……ヤバ☆」
一瞬周囲が光り輝くと、メテオラがその場で大爆発する。
「あちゃ~そっか……こうなるとシールド2枚入れてないおじさん落ちちゃうのか……」
レイガストとシールド1枚だと全体のカバーが足りず、ミカちゃんの巨大メテオラ大爆発だと防御力不足で、右半身吹き飛んでしまった。
『戦闘体活動限界、ベイルアウト』
「ごめん、後は頼んだよ!」
仮設隊室のベッドの上にベイルアウトで転送されて、直ぐにモニターで格闘しているケイの補助に入る。
ミカちゃんとヒナちゃんはガードが間に合って無事だったが、当真君が更に仕掛けてくる。
冬島さんが仕掛けたスイッチボックスで狙撃後即座にワープして射撃位置を変えると、ミカちゃんの爆撃で更地にしまくったということは、逆にこっちにも射線が通る。
ワープ直後に警戒していなかった背後からミカちゃんに狙撃が入り、頭部損傷からのベイルアウト。
「スイッチボックス置かれまくっていると、ワープで射撃位置変えながら撃ち放題! やられた! おじさん達がミカちゃんで爆撃することも織り込み済みで、更地にした後に狙撃する準備されていた!」
ヒナちゃんは射撃を直感で防ぎながらまだ建物の残っている場所に逃げ込むと、そこには那須ちゃんが!
「バイパーが来る!」
ヒナちゃんはバイパーが射撃されるって那須ちゃんを見た瞬間に判断したらしく、スコーピオンを手裏剣の形にして投げつける。
もちろん那須さんはそれを避ける。
けどヒナちゃんは避けられるのも織り込み済み。
スコーピオン手裏剣をグラスホッパーのパネルを空中に時間差で置くことで、手裏剣が弾かれ、それが避けてバイパーの射撃姿勢を取っていた那須ちゃんの腹部に突き刺さる。
致命傷。
ヒナちゃんは両手でシールドを張って、放たれたバイパーをガードしきったっころで那須ちゃんはトリオン放出過多でベイルアウト。
その後はヒナちゃんはバッグワームを着用して時間切れまで潜伏。
結果……玉狛第二3点、冬島隊3点、那須隊1点、松代隊0点。
生存点、勝者無しの引き分けという結果になるのだった。