ワールドトリガー世界にブルーアーカイブ周年人権キャラをぶち込んでみた   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

23 / 23
亡命者 2

 おじさん達は迅さんから連絡を受けて、学校抜け出し市街地ギリギリの警戒区域に行くように指示された。

 

「おじさん達が呼ばれたってことは……近界民関連かな〜」

 

「ここ最近偵察の小型トリオン兵が出没していたから、いよいよ来たのかもね」

 

 ヒナちゃんとそんなことを喋りながら、トリオン体に換装し、急いで迅さんが指定したポイントに急行する。

 

 すると、有刺鉄線っの前に人が……。

 

「んん!? 耳が無いワカモがいるよ」

 

「え? あ、本当じゃんね☆」

 

「ワカモ……周年キャラ……私達の法則だと前世持ちだけど……」

 

 おじさん達がひょっこり顔を出すと、相手は数秒固まった。

 

「ホシノ! ヒナ! ミカ! ブルーアーカイブ!」

 

 いきなり相手が叫び出しておじさん達3人は驚いたが、ブルーアーカイブ知ってるってことは転生者確定である。

 

「あーはいはい、理解したよ〜。ワカモちゃん。おじさん達も転生者だから。ワールドトリガーは知ってる?」

 

「ホシノがホシノちゃんボイスで喋ってる……夢じゃない……あ、えっと……ワールドトリガーは知らないですわ」

 

「オッケーオッケー。ワカモちゃんとりあえずうちの部隊で保護することになるけど……ヒナちゃん良いよね?」

 

「ええ、林藤支部長に近界民と思われる人物を保護したって連絡入れたわ。ワカモ……大丈夫?」

 

「はぁぁ……すみません……安心して腰抜かしてしまって……記憶が蘇ってから心休まる時がほぼなかったので……」

 

 それはそれは……。

 

 とりあえず安心して泣き始めてしまったワカモをミカちゃんがおんぶし、他の部隊に見られないようにしながら玉狛支部へと移動するのであった。

 

 

 

 

 

 

 ズルズル

 

「んん……もう食べられないと思っていた蕎麦……美味しい……ちゃんと味がする……」

 

「どんだけ酷い世界から来たのよ……」

 

 とりあえずお腹が空いているとのことだったので、ワカモのトリガーを林藤支部長に渡してからヒナちゃんが速攻で市販の蕎麦を作って、ワカモがズルズルと蕎麦をすすっている。

 

 箸を一瞬で使いこなしていたり、トリオン体でなくても日本語を喋っているのを見て、林藤支部長やクローニンチーフが本当に近界民って疑問を抱くくらい自然だった。

 

 まぁ着ている緑色の軍属っぽい服だったり、普通の人が持っているはずない近界のトリガーとかを含めて、近界民であることは確定なのだが。

 

「ずいぶんとうちの3人を信頼しているっぽいけどなんでかな?」

 

「だって御三方ブルーアーカイブのキャラクターそっくりなんですもん」

 

「なんだい……そのブルーアーカイブっていうのは?」

 

「はえ? ホシノさん、ヒナさん、ミカさん……ご自身のことを喋られてないのですか?」

 

 言う必要が無いと思ったから林藤支部長達にも言ってなかったが、ワールドトリガーのことは伏せながらおじさん達も林藤支部長とクローニンチーフ、それにその場にいたゆりさんに前世の記憶がおじさん達にはあることを暴露する。

 

 この世界と似た日本で、ボーダーも近界民の侵攻とかも無かったけど、自分達の容姿がとある人気ゲームのキャラクターに似ていて、おじさん達が髪色や瞳の色をトリオン体の時に変えているのはそのキャラクターにより似せるため……趣味の一貫だったけど、ワカモちゃんみたいに知っている人にはわかるようにしていたことを伝える。

 

「じゃあ3人はパラレルワールドの日本で死んで、この世界に生まれ変わったと」

 

「クローニンチーフそうね。でも隠すつもりじゃなくて、言っても混乱させるだけだと思ったから言わなかったわ」

 

「何だよ言ってくれればよかったのに……ケイちゃんが似たことを言っていたから」

 

 あ、そっか……ケイちゃん経由で聞いていたから玉狛支部の皆は転生のことはわかるのか……こりゃもっと早く教えた方が良かったかな? 

 

「じゃあ君もそのキャラクターにそっくりってことかい?」

 

「はい、えっと林藤さんでしたっけ? 私もそのゲームのキャラクターに似ていて……敵意無く交渉できたのはそれが大きいですわ……あと申し訳ないのですが、蕎麦をおかわりしてもよろしいでしょうか」

 

「うん、まだあるからゆっくり食べていいからね」

 

「ありがとうございますヒナさん!」

 

 本当嬉しそうにヒナちゃんの蕎麦を食べるなぁ。

 

 林藤支部長はどうしたものかって考え始めていた。

 

「ワカモちゃんをボーダーに亡命させることって支部長できないの〜」

 

「できるかできないかってなったらできる。クローニンとかと同じ待遇にすればいいからな。ただ祖国を裏切ることになるんだけどワカモ君はいいのかい?」

 

「私の祖国は日本ですの! あんな国……ろくな思い出がありませんわ」

 

 忠誠心もへったくれもないな……。

 

 どんな過酷な環境だったんだろう……。

 

「それと僅かですが亡命の駄賃になれればと……」

 

 ワカモちゃんは服の中から他のトリガーを複数個渡してきた。

 

「ありゃ、まだ隠し持っていたのか」

 

「うちの侵略部隊の予備トリガーになります。メインのトリガーは個別管理していたので持ってこれませんでしたが、交渉材料になるでしょうか?」

 

「おお、十分だよ。これだけあれば敵のトリガーは丸裸。それに侵攻を戸惑うじゃないか?」

 

 そんなことを林藤支部長が言っていると、迅さんからメッセージが届き、侵攻の未来が無くなったって教えてくれた。

 

 どうやらワカモの裏切りで侵攻どころではなくなってしまったらしい。

 

「ワカモちゃん他に何かした?」

 

「……一応時間稼ぎで空域離脱のプログラムを起動しましたが、あれはオペレーターがすぐに解除でき……あ」

 

 ワカモちゃんが、こっちの世界に来る時にオペレーターを気絶させてから来たから、プログラム解除が間に合わなくて、そのまま離脱しちゃったんじゃないか……とのこと。

 

 となるとその侵攻部隊は侵攻どころではない。

 

「ふふふ……いい気味ですわ……逃げ切ってやりましたわ!」

 

「どんだけその国に恨みがあるんだよ……」

 

 とりあえずワカモちゃんについては玉狛支部が身柄を預かり、保護し、本部にワカモちゃんが持ってきたトリガーを渡して、身分保障をしてしまうことにするらしい。

 

 ワカモちゃんも日本人に戻りたいって気持ちが強いし……。

 

「でも普通に働くのは難しいからボーダーで働いてもらうけど良いか?」

 

「それはもちろん。ただ過剰労働は勘弁してください……毎日16時間訓練とか気の狂いそうな労働は……」

 

「あー、とりあえず当面の資金は前借りってことで用意するから、その後はボーダーで働くことで返してくれ」

 

「それはもちろん! ところでボーダーというのは林藤さん日本の防衛組織って考えてよろしいですか?」

 

 ワールドトリガーの知識が全くないワカモちゃんにボーダーって言っても伝わらない。

 

 とりあえず民間軍事会社に近い組織で近界とゲートが繋がりやすい三門市の防衛を主任務としているというのを伝える。

 

 その部隊員として活躍するとお給料が貰えると伝えられた。

 

「食住が提供してくださるのであれば、文句は言いません! ぜひともよろしくお願いしますわ」

 

 というわけで、まだどうなるかはわからないけど、玉狛支部にワカモちゃんが住むことになるのだった。

 

 

 

 

 

 

「あの、あの場では聞きづらかったのですが、お給料ってどれぐらいもらえますの?」

 

 取り敢えず寝る場所として空き部屋を掃除をおじさん達がしていると、ワカモちゃんが聞きづらかったお給料面を聞いてきた。

 

 B級だと月5万円前後、A級だと固定給10万円がプラスで発生するって伝えられた。

 

「精鋭兵でも……15万円前後……」

 

「今は組織が出来立てってこともあるけれど、研究員や幹部は結構もらえているらしいし……」

 

 今はできてないけど近界に遠征する任務に就くと、1日1万円の特別手当が出ると教えた。

 

 これはワールドトリガーの漫画の知識である。

 

「遠征……近界に行くこともあるの?」

 

「精鋭のA級になれば、行くことがあるかもしれないし、ワカモは近界民だから近界についての情報が、ボーダーの人達よりも多いし、道案内として加わる可能性と、亡命者だから防衛任務以外は出してもらえない可能性もあるけどね〜」

 

「お給料はボーダーで技術職とかで働く場合だったり職員になれれば自衛隊の陸曹くらいは貰えるらしいよ」

 

 それを聞くとワカモちゃんはお金の面では安心したらしい。

 

「でもお金を稼ぐとなると……上のランクに行く必要があるわよね?」

 

「おじさん達の部隊1枠空いているからワカモちゃんが良ければ正規隊員になったら入らない?」

 

「うん、私も歓迎するよ☆」

 

「そ、そう? ちなみに皆さんはどれぐらいの実力なの?」

 

「おじさん達今B級の中位だよ〜。今ランク戦をやっていて順位を上げるために頑張っているんだ〜」

 

 ワカモちゃんには来年1月に正式入隊があるから、そこで入ってもらって、そこでおじさん達の部隊に合流って感じにしないか提案した。

 

「どうかな〜ヒナちゃんもいい?」

 

「私は構わないわ」

 

「ぜびお願いしますわ!」

 

 こうして将来増員要員をおじさん達は確保するのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

秦こころ、ロックス海賊団の副船長です(作者:カラカラ侍)(原作:ONE PIECE)

普通の女子中学生だった少女は、ワンピースの世界に転生する。▼奴隷として地獄を見る中で、口にした悪魔の実で秦こころの姿に。▼表情を失った少女は、海の悪魔の船に乗ることに。


総合評価:2762/評価:8.37/連載:7話/更新日時:2026年09月01日(火) 21:43 小説情報

TS転生したら小鳥遊ホシノだったので青春を………Q.誰?お前?A.エーテリアスです(作者:如月トッポ)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

ある日、少年だった人物は見知らぬところで目を覚ました、▼よく見てみるとなんとブルアカの小鳥遊ホシノに転生していた!?▼けれど、転生先はブルアカでは無いようで……▼色々ちぐはぐすぎるこの主人公はこの終末世界でどう生きるのか………


総合評価:3735/評価:7.73/連載:18話/更新日時:2026年09月23日(水) 22:46 小説情報

ミレニアム首席技術者ノルムーなのだ!!!(作者:モコマリ)(原作:ブルーアーカイブ)

「ミレニアム首席技術者!ノルムーなのだ!!」▼火急の案件を終え久しぶりの帰宅、次の日はようやく推しの実装日!!さぁさっさと寝よう…と思っていたら・。▼これはノルムー(見た目だけ)転生してしまった一般男性?が、キヴォトスでおもしろおかしくトラブルに巻き込み巻き込まれて行く…そんなストーリー


総合評価:3726/評価:8.23/連載:12話/更新日時:2026年09月15日(火) 17:30 小説情報

押しの強い美少女(作者:うろ底)(原作:ワールドトリガー)

ぼっちが押しの強い美少女に人生を捻じ曲げられる話


総合評価:2930/評価:8.35/連載:6話/更新日時:2026年10月19日(月) 00:00 小説情報

傲慢の魔女『フラン』(作者:オド・ラグナの対義語)(原作:Re:ゼロから始める異世界生活)

私は『傲慢の魔女』、フランダース・スカーレット。495歳まであと90年くらいの約400歳児。フランドールほどの狂気はないけど、頑張るよ。──これはよくある転生をした一人の少女の物語。  


総合評価:3618/評価:8.13/短編:9話/更新日時:2026年06月11日(木) 18:23 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>