ワールドトリガー世界にブルーアーカイブ周年人権キャラをぶち込んでみた 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
おじさん達は迅さんから連絡を受けて、学校抜け出し市街地ギリギリの警戒区域に行くように指示された。
「おじさん達が呼ばれたってことは……近界民関連かな〜」
「ここ最近偵察の小型トリオン兵が出没していたから、いよいよ来たのかもね」
ヒナちゃんとそんなことを喋りながら、トリオン体に換装し、急いで迅さんが指定したポイントに急行する。
すると、有刺鉄線っの前に人が……。
「んん!? 耳が無いワカモがいるよ」
「え? あ、本当じゃんね☆」
「ワカモ……周年キャラ……私達の法則だと前世持ちだけど……」
おじさん達がひょっこり顔を出すと、相手は数秒固まった。
「ホシノ! ヒナ! ミカ! ブルーアーカイブ!」
いきなり相手が叫び出しておじさん達3人は驚いたが、ブルーアーカイブ知ってるってことは転生者確定である。
「あーはいはい、理解したよ〜。ワカモちゃん。おじさん達も転生者だから。ワールドトリガーは知ってる?」
「ホシノがホシノちゃんボイスで喋ってる……夢じゃない……あ、えっと……ワールドトリガーは知らないですわ」
「オッケーオッケー。ワカモちゃんとりあえずうちの部隊で保護することになるけど……ヒナちゃん良いよね?」
「ええ、林藤支部長に近界民と思われる人物を保護したって連絡入れたわ。ワカモ……大丈夫?」
「はぁぁ……すみません……安心して腰抜かしてしまって……記憶が蘇ってから心休まる時がほぼなかったので……」
それはそれは……。
とりあえず安心して泣き始めてしまったワカモをミカちゃんがおんぶし、他の部隊に見られないようにしながら玉狛支部へと移動するのであった。
ズルズル
「んん……もう食べられないと思っていた蕎麦……美味しい……ちゃんと味がする……」
「どんだけ酷い世界から来たのよ……」
とりあえずお腹が空いているとのことだったので、ワカモのトリガーを林藤支部長に渡してからヒナちゃんが速攻で市販の蕎麦を作って、ワカモがズルズルと蕎麦をすすっている。
箸を一瞬で使いこなしていたり、トリオン体でなくても日本語を喋っているのを見て、林藤支部長やクローニンチーフが本当に近界民って疑問を抱くくらい自然だった。
まぁ着ている緑色の軍属っぽい服だったり、普通の人が持っているはずない近界のトリガーとかを含めて、近界民であることは確定なのだが。
「ずいぶんとうちの3人を信頼しているっぽいけどなんでかな?」
「だって御三方ブルーアーカイブのキャラクターそっくりなんですもん」
「なんだい……そのブルーアーカイブっていうのは?」
「はえ? ホシノさん、ヒナさん、ミカさん……ご自身のことを喋られてないのですか?」
言う必要が無いと思ったから林藤支部長達にも言ってなかったが、ワールドトリガーのことは伏せながらおじさん達も林藤支部長とクローニンチーフ、それにその場にいたゆりさんに前世の記憶がおじさん達にはあることを暴露する。
この世界と似た日本で、ボーダーも近界民の侵攻とかも無かったけど、自分達の容姿がとある人気ゲームのキャラクターに似ていて、おじさん達が髪色や瞳の色をトリオン体の時に変えているのはそのキャラクターにより似せるため……趣味の一貫だったけど、ワカモちゃんみたいに知っている人にはわかるようにしていたことを伝える。
「じゃあ3人はパラレルワールドの日本で死んで、この世界に生まれ変わったと」
「クローニンチーフそうね。でも隠すつもりじゃなくて、言っても混乱させるだけだと思ったから言わなかったわ」
「何だよ言ってくれればよかったのに……ケイちゃんが似たことを言っていたから」
あ、そっか……ケイちゃん経由で聞いていたから玉狛支部の皆は転生のことはわかるのか……こりゃもっと早く教えた方が良かったかな?
「じゃあ君もそのキャラクターにそっくりってことかい?」
「はい、えっと林藤さんでしたっけ? 私もそのゲームのキャラクターに似ていて……敵意無く交渉できたのはそれが大きいですわ……あと申し訳ないのですが、蕎麦をおかわりしてもよろしいでしょうか」
「うん、まだあるからゆっくり食べていいからね」
「ありがとうございますヒナさん!」
本当嬉しそうにヒナちゃんの蕎麦を食べるなぁ。
林藤支部長はどうしたものかって考え始めていた。
「ワカモちゃんをボーダーに亡命させることって支部長できないの〜」
「できるかできないかってなったらできる。クローニンとかと同じ待遇にすればいいからな。ただ祖国を裏切ることになるんだけどワカモ君はいいのかい?」
「私の祖国は日本ですの! あんな国……ろくな思い出がありませんわ」
忠誠心もへったくれもないな……。
どんな過酷な環境だったんだろう……。
「それと僅かですが亡命の駄賃になれればと……」
ワカモちゃんは服の中から他のトリガーを複数個渡してきた。
「ありゃ、まだ隠し持っていたのか」
「うちの侵略部隊の予備トリガーになります。メインのトリガーは個別管理していたので持ってこれませんでしたが、交渉材料になるでしょうか?」
「おお、十分だよ。これだけあれば敵のトリガーは丸裸。それに侵攻を戸惑うじゃないか?」
そんなことを林藤支部長が言っていると、迅さんからメッセージが届き、侵攻の未来が無くなったって教えてくれた。
どうやらワカモの裏切りで侵攻どころではなくなってしまったらしい。
「ワカモちゃん他に何かした?」
「……一応時間稼ぎで空域離脱のプログラムを起動しましたが、あれはオペレーターがすぐに解除でき……あ」
ワカモちゃんが、こっちの世界に来る時にオペレーターを気絶させてから来たから、プログラム解除が間に合わなくて、そのまま離脱しちゃったんじゃないか……とのこと。
となるとその侵攻部隊は侵攻どころではない。
「ふふふ……いい気味ですわ……逃げ切ってやりましたわ!」
「どんだけその国に恨みがあるんだよ……」
とりあえずワカモちゃんについては玉狛支部が身柄を預かり、保護し、本部にワカモちゃんが持ってきたトリガーを渡して、身分保障をしてしまうことにするらしい。
ワカモちゃんも日本人に戻りたいって気持ちが強いし……。
「でも普通に働くのは難しいからボーダーで働いてもらうけど良いか?」
「それはもちろん。ただ過剰労働は勘弁してください……毎日16時間訓練とか気の狂いそうな労働は……」
「あー、とりあえず当面の資金は前借りってことで用意するから、その後はボーダーで働くことで返してくれ」
「それはもちろん! ところでボーダーというのは林藤さん日本の防衛組織って考えてよろしいですか?」
ワールドトリガーの知識が全くないワカモちゃんにボーダーって言っても伝わらない。
とりあえず民間軍事会社に近い組織で近界とゲートが繋がりやすい三門市の防衛を主任務としているというのを伝える。
その部隊員として活躍するとお給料が貰えると伝えられた。
「食住が提供してくださるのであれば、文句は言いません! ぜひともよろしくお願いしますわ」
というわけで、まだどうなるかはわからないけど、玉狛支部にワカモちゃんが住むことになるのだった。
「あの、あの場では聞きづらかったのですが、お給料ってどれぐらいもらえますの?」
取り敢えず寝る場所として空き部屋を掃除をおじさん達がしていると、ワカモちゃんが聞きづらかったお給料面を聞いてきた。
B級だと月5万円前後、A級だと固定給10万円がプラスで発生するって伝えられた。
「精鋭兵でも……15万円前後……」
「今は組織が出来立てってこともあるけれど、研究員や幹部は結構もらえているらしいし……」
今はできてないけど近界に遠征する任務に就くと、1日1万円の特別手当が出ると教えた。
これはワールドトリガーの漫画の知識である。
「遠征……近界に行くこともあるの?」
「精鋭のA級になれば、行くことがあるかもしれないし、ワカモは近界民だから近界についての情報が、ボーダーの人達よりも多いし、道案内として加わる可能性と、亡命者だから防衛任務以外は出してもらえない可能性もあるけどね〜」
「お給料はボーダーで技術職とかで働く場合だったり職員になれれば自衛隊の陸曹くらいは貰えるらしいよ」
それを聞くとワカモちゃんはお金の面では安心したらしい。
「でもお金を稼ぐとなると……上のランクに行く必要があるわよね?」
「おじさん達の部隊1枠空いているからワカモちゃんが良ければ正規隊員になったら入らない?」
「うん、私も歓迎するよ☆」
「そ、そう? ちなみに皆さんはどれぐらいの実力なの?」
「おじさん達今B級の中位だよ〜。今ランク戦をやっていて順位を上げるために頑張っているんだ〜」
ワカモちゃんには来年1月に正式入隊があるから、そこで入ってもらって、そこでおじさん達の部隊に合流って感じにしないか提案した。
「どうかな〜ヒナちゃんもいい?」
「私は構わないわ」
「ぜびお願いしますわ!」
こうして将来増員要員をおじさん達は確保するのだった。