ワールドトリガー世界にブルーアーカイブ周年人権キャラをぶち込んでみた 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「へぇ、じゃあ3人は県外から来てるんだ」
「そうなんだよね〜小南先輩。おじさん達これから住む場所決めないといけないの」
「ふ~ん……じゃあ玉狛支部に住む? 部屋空いてるし」
「え! いいんですか?」
「林藤良いよね!」
「ん? ああ、いいけど親御さんには伝えておけよ」
というやり取りをした後に、おじさん達は玉狛支部でお世話になることが決まった。
正式入隊まであと2ヶ月近くあるし、もうしばらくすれば中学卒業して高校入学まで時間できるのでみっちり鍛えてもらえる。
ミカちゃんやヒナちゃんも同意したちょっと後に、外に出ていた男性陣が帰ってきた。
「あ、迅が言っていたケイの待ち人か?」
「そ、ふ~ん、ケイは3人を玉狛に連れてくる未来を選んでいたか……」
そんな感じで自己紹介。
「玉狛支部の隊員をやっている木崎レイジだ。ポジションはオールラウンダー。よろしく」
「実力派エリートの迅悠一。よろしく」
サングラスに若干胡散臭い雰囲気を漂わせたイケメンエリートの迅さん。
本当の意味でオールラウンダーという全ポジションができる見た目は脳筋なレイジさん。
おじさん達3人もよろしくお願いしますって伝える。
「迅、レイジさん。後輩達うちで住み込みで修行する事になったから」
「一気に女性の比率が高くなったな」
「いやぁ林藤支部長は手駒が増えて嬉しいんじゃないの?」
「こらこら迅。俺を何だと思ってるんだよ」
そんな会話をしながら、親と連絡をとって、ボーダー側が住む場所提供してくれることなどを伝え、一旦家でしっかり話し合うので、また後日連絡入れますと支部長と連絡先を交換。
中学の卒業式を終えた2日後にはおじさんは他の2人に先んじて玉狛支部にお邪魔させてもらうことになるのだった。
「じゃあホシノちゃんに入隊前に説明する事になるけど、ボーダーにはポジションがあります」
引っ越して早々、チームのオペレーターであるゆりさんにボーダーのポジションについての説明を受ける。
ワールドトリガーの漫画を読んでいたから知っているけど、一応確認だね〜。
とりあえず全部のポジションを説明すると、前衛の攻撃手……アタッカー、中衛の銃手……ガンナー、射手のシューター、そして後衛の狙撃手……スナイパー。
これに複数の役職を組み合わせる万能手……オールラウンダー、極少数の役職の特殊工作兵……トラッパーやスナイパーの観測の手助けを行うスポッターという役職持ちも居たり……。
「とりあえず性格診断で最初のトリガー……武器を決めていこうか」
「はーい!」
正規隊員のC級になっても、最初は訓練用トリガーという1種類の武器しか与えてもらえず、複数の武器が使えるようになるのはB級に上がってからになる。
ちなみにボーダーで人気のポジションは攻撃手が一番高くて、扱いやすさの銃手、癖があるけど強い射手、1チームで1人は欲しい狙撃手って感じに分かれる。
で、ブルーアーカイブは銃を使って戦うゲームなので案の定というか……。
「とりあえずホシノちゃんの適性が高いのは攻撃手のレイガストと銃手だね」
「予想はしていたけどそうなるか〜」
ブルーアーカイブのホシノは大きな盾で攻撃を守りながら、ショットガンとハンドガンで攻撃をするスタイルを得意としている。
ワールドトリガーという作品で盾に当たるのはレイガストと言われるトリガーで、ブレードモードとシールドモードに切り替えて戦うことができるちょっと特殊な武器である。
あとスラスターという距離を詰める瞬間的な加速をするオプションがあったり……。
せっかくなので攻撃手に他にどんなトリガーがあるかと言うと、まんま刀の弧月という一定の重さと頑丈さがある人気のトリガーと、スコーピオンという体のどこからでも生やせる軽い刃で、弧月との打ち合いには向かないけど、軽く、機動戦や奇襲になると無類の強さを発揮する武器である。
主人公の1人、空閑遊真がこのスコーピオンの使い方がめちゃくちゃ上手である。
基本的にC級、B級はトリガーの改造が許されておらず、ベースとなる武器で戦う必要があるが、A級になると改造が許され、小南先輩とかは弧月を刀ではなく斧型にすることで攻撃力と重さをアップ、他には槍型にすることでトリオン消費量を穂先だけに集中して省エネにしたりといった改造が認められている。
ただ銃手は例外的に銃という形を守っているのであれば色々な銃を使うことができる。
これは銃という技術がこの地球側……ワールドトリガーだと地球を玄界(ミデン)と呼ぶけど、そこで蓄積された銃火器の技術をそのままトリガーへと応用しやすいので、ある程度のカスタマイズが許されていた。
私の場合だとショットガンとハンドガンへの調整くらいはB級に登ったら許されるだろうし、たぶんミカちゃんとヒナちゃんも銃手になるんじゃないかな?
ブルーアーカイブだとヒナちゃんが重機関銃タイプ、ミカちゃんが短機関銃タイプを使うことになりそう。
となると、前衛を担うのがおじさんしか居ないってことなるよね〜。
「ゆりさん、B級に上がったら別のトリガーを使ってもいいんでしょ?」
「そうね〜、最初はやっぱり銃手?」
「いや、私はレイガストを使うようにしようかと。それでB級を目指します」
「うんうん、なるほどね。レイガストはできたばかりで使用者が少ないけど、レイジ君が教えることができるから参考になると思うよ〜とりあえずレイガストを訓練室で触れてみようか」
「はい!」
というわけで、おじさんはゆりさんに案内されて、訓練室に移動。
そこで実際にレイガストを起動してみることに。
「トリガーオンって言うことで起動するから……言ってみて」
「はーい……トリガーオン」
すると服装が変わり、戦闘体へと置換される。
ワールドトリガーが死人のほぼ出ない漫画の由来……トリオンによる戦闘体。
腕を斬られようが、首チョンパされようが、戦闘体が傷つくだけで、生身の体にはダメージが行かないようになっている。
もっとも、戦闘体も傷が付くと煙の様にトリオンを放出したり、欠損量が多かったり、首や心臓、頭など急所にダメージがいくと一撃で戦闘体を破壊されてしまう。
戦闘体が破壊されるとC級隊員は生身の体になってしまうので、訓練室以外では任務時を除き使わないようにと厳命されている。
その戦闘体でおじさんがジャンプしてみると、垂直跳びでも4から5メートルほど跳ぶことができたし、訓練室の壁蹴りをすることでマリオみたいに更に高くジャンプすることができた。
そしてその高さから落下しても痛みとかは全くない。
部屋を走ってみると、生身ではあり得ない速度で動くこともできる。
恐らくパワーとかも上がっている。
「おお、最初でそれだけ動けるならセンスあるよ」
ちなみにこの状態だと生身はトリガーと呼ばれるスマホサイズの機器の中に取り込まれて安全が確保されている。
「じゃあレイガストを出現させてみようか」
「はーい」
念じるというか出そうと思うとレイガストの柄の部分が出現し、トリオンを入れるというか、力を込めてみると、ブンッと半透明の黄色に光るブレードが出現した。
ブレードモードはなんというか……大きな大剣みたいな感じ。
シールドモードはよくイメージする長方形の大きめの盾で、これも半透明になっている。
まさにワールドトリガーの漫画でよく見た光景である。
「おお!」
「じゃあ動かない標的を出現させるから、ブレードモードで思いっきり叩き斬ってみなよ」
「はーい」
ゆりさんが部屋の外からノートパソコンを操作すると、赤い人型の標的が幾つも出現するので、思いっきり走って、ブレードで叩き斬ってみる。
ザシュっと重い一撃が標的を切断し、標的は光になって消えてしまった。
大きいため、取り回しは難しいけど……
「ブレードを引っ込めて……スラスターオン!」
標的に向かってスラスターをオンにすると、スラスターの柄を握った拳が標的を貫通して、これもまた標的にダメージを与えることができた。
(漫画で知っていたけど、殴る蹴るでもトリオン体にダメージを与えることができるあとは……)
ブレードモードにしながらスラスターを噴射することで、自分の体を軸に、駒の様に回転することで攻防一体の攻撃をすることも試せた。
(漫画の最新話でレイガストの開発者がとんでもない方法で使っていたけど……戦闘体なら回転によって酔わずに攻撃を続けることができるね……うん、これならレイガストでもC級の戦闘訓練くらいは勝ち抜けそうだね)
C級の隊員は1つのトリガーしか使えないので、防御の要であるシールドを張ることができない。
そのため、避ける技術が身に付いてないと攻撃手は射手や銃手のカモにされる場合があるとケイは言っていたけど、シールドモードができるレイガストならスラスターで一気に距離を詰めて、叩き斬るという攻撃が普通にできる。
狙撃手は戦闘訓練が別枠なので、当たらないため、攻撃手、銃手、射手の3つに注意していればよい。
(ただ今のおじさんはホシノの精神性と体をもらった転生者だから、ホシノみたいな動きをするには訓練を続けないと……)
ゆりさんに協力してもらい、今度は動く的を当てる訓練をやらせてもらうのだった。