ワールドトリガー世界にブルーアーカイブ周年人権キャラをぶち込んでみた 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「ホシノちゃんズルいよ! こっちは引っ越しの許可降りるのに結構掛かったのに……」
「そうね、5日も前に引っ越して、先に訓練を始めるなんて……私達にも先んじた分教えてもらってもよろしいかしら?」
「アハハ……でもおじさんやっていたの戦闘体の感覚に慣れるのと、レイガストの使い方を練習していただけだよ。2人だったら……たぶん銃手か射手のトリオン構成になるんじゃないの?」
で、実際に性格診断を行った後に、トリガーの適性をクローニン技術チーフに頼んで測ってみると、両者ともに射手の適性が突き抜けていた。
ミカちゃんはメテオラ(爆撃)の射手トリガーの適性も高かった。
ゲームで隕石落として攻撃していたし、それもあっての射手トリガー適性かもしれない。
将来銃手トリガー使いながら射手のメテオラも使う変態トリオン構成になるのかな?
えげつないねぇ……。
とりあえず戦闘体に慣れるのがおじさん達の最初に行うことで、シミュレーションルームだと室内をある程度広さを調整したり、障害物を生成したりすることができるので、ゆりさんやクローニンチーフに頼んで、訓練室を稼働させてもらう。
その中で、障害物走をしたり、パルクールの動きを真似てみたり……。
「皆遅いわね!」
「うへ~やっぱり慣れてる人には敵わないか〜」
小南先輩が機動力が高いのでお手本を見せてもらうが、やっぱり幼い頃からトリオン体で動いた経験が違うため、動きに無駄がない。
おじさん達はそれを見て参考にしながら、動き方を少しずつ洗練させていく。
そしてある程度動き方が慣れてくれば、今度は組手をしながら、1対1で武器を使わないでの鍛錬をするのだった。
「ゆりさん、どう? 新人の3人は」
実力派エリートの迅が訓練室を操作しているゆりさんに声をかけて、新人であるホシノ、ミカ、ヒナの3人が順調に成長しているか聞いてみた。
「迅なら見えてるんじゃない? サイドエフェクトで」
「確認はしないと……彼女達には無数の未来が伸びているからね〜」
迅のサイドエフェクトは未来視……短、中期的な未来を見通すことができる。
ただ未来が無数に伸びていて、それを周りを動かすことで別の可能性に導くことができるが、避けられない未来というのも見えてしまう。
迅の能力があっても旧ボーダーの人員は何名も殉職者を出した過去もある。
便利ではあるが万能のサイドエフェクトではないし、未来が見えるゆえの苦労も色々ある。
「どうだ? 新人達は?」
「あ、レイジ君も来た」
「お、レイジさん。今彼女達の様子を見ていたんだ」
レイジも踏まえて新人組の様子を見ると、レイジが、
「トリオン体に対しての慣れが早いな。まだ3日だろ。新人だとここまで体を扱えるようになるのに1週間から2週間は掛かるはずだが」
「ちょっと彼女ら特殊っぽいんだよねー」
迅は雑誌を2人に見せる。
そこには中学の陸上大会で次々に新記録を出している超新星って見出しが出ていた。
「陸上界のエリートだったらしいよ。彼女達」
「よくボーダーに来たわね。しかも最初の言い方だと闘争を求めていたわよ」
「ゆりさん……闘争を……ですか?」
「ええ」
ゆりはレイジど迅に林藤支部長との会話の内容を話す。
「内なる闘争心、戦闘への意欲……うちの新人達は揃って戦闘狂のようだ。まぁそれもだいぶ理性的ではあるけど」
「将来は幹部を目指している向上心は良いな。ゆりさん、3人の得意ポジションは?」
「えっとね……」
ホシノがレイガストの攻撃手と銃手。
ヒナが銃手。
ミカがメテオラの射手と銃手。
「銃手は扱いやすいトリガーとはいえ、偏ったな」
「でもレイジ君が教えるのがいいんじゃないかしら。レイジ君も銃手トリガー使えるでしょ?」
「そうですね……任せてください」
「頼もしいわ〜」
そんな会話を聞きながら、迅は新人達の様子をモニター越しに見つめるのだった。
「うへ~ヒナちゃん料理上手だねぇ〜おじさんのお嫁さんにしたいよ〜」
「馬鹿なこと言ってないで……ホシノも料理作れるでしょ」
「ヒナちゃんほどじゃないけどね〜逆にミカちゃんは料理初心者だったね〜」
支部に住まわせてもらっている以上、掃除洗濯料理などは当番制でやらなくてはいけない。
おじさん達も例外ではなく、当番に組み込まれたが、ミカちゃんは料理経験があんまりなかった。
よくそれで一人暮らしをしようとしたねぇ……。
今はミカちゃんが料理する時はゆりさんやおじさん、ヒナちゃんの誰かが一緒に付いて教えてあげている。
ゆりさんも上手だけど、一番上手なのはヒナちゃんで、前世で調理師免許を持って、レストランで長年アルバイトしていたとのこと。
本人曰く、
「あんまり褒められた腕ではないけどね。最後まで独立に踏み出せなかった訳だし」
と言っていたけど、出された料理はどれもお金取れるレベルで、皆舌を巻いていた。
「ヒナって料理の腕前凄くまぁまぁ上手ね」
「小南先輩ありがとうございます」
負けず嫌いの小南先輩は褒める時でもまぁまぁって言うことが多いけど、凄くと上手って付いているから認めてはいるんだろうね〜。
ちなみにおじさん達は1人1部屋与えられている。
元ボーダーの拠点なだけあって、結構使われてない部屋が多かったので、新人が加入するまでは1人1部屋でいいとのこと。
「うへ~今日もいっぱい訓練できた〜」
高校入学まであと2週間は時間がある。
できれば銃手トリガーにも少しは触れておきたいが……。
(B級隊員になるには1つのトリガーのポイントが4000ポイントを上回る必要があるんだっけ)
ゆりさんからも説明されたが、C級隊員から始まると、各トリガーに個人ポイントが付与される。
ベースは1000ポイントで、事前に支部か本部で訓練していた場合少しポイントを増やして付与されることになっている。
順調にいけばおじさん達は1500ポイントから2000ポイントくらいからスタートすることができるんじゃないかな?
そしたら合同訓練で成績を残す。
もしくは個人ランク戦という1対1の戦闘シミュレーションで勝つと相手からポイントを奪うことができるので、それで増やしていって4000ポイントに到達できればB級に昇格することができるのである。
主人公の1人空閑遊真は1000ポイントからスタートしてB級に昇格するのに1ヶ月掛からなかった。
これを基準にすると駄目だけど、3ヶ月以内に昇格できれば優秀とされている。
(おじさん達の目標は早くB級に上がること……そして他のトリガーを使えるようになって、チームで活動を開始できるようにしないと……)
それはそうと眠気が来たので、クジラの形をした抱き枕を抱えながらうへ~って言っておじさんは眠りに就くのだった。
見た目筋肉なのに、色々なトリガーを全て高水準で扱うことができるレイジさんに、おじさんはレイガストの戦い方を、ヒナちゃんとミカちゃんは銃手トリガーの戦い方を教わっていた。
案の定というか、ヒナちゃんは重機関銃タイプのトリガーを、ミカちゃんは短機関銃タイプのトリガーを使って、的に当てる訓練をしていたけど、最初2人のトリオン量が多すぎて、銃の威力が自然と上がり、反動がすごいことになっていた。
「くっ、じゃじゃ馬ね!」
「あはは☆ヒナちゃんそう言ってちゃんと抱え撃ちできてるんだから凄いよ☆私なんか短機関銃なのに銃身がブレちゃって」
「そう言うミカは力で反動を抑え込んでるじゃない」
「あはは!」
銃トリガーと射手の弾トリガーは銃の形をしているか、弾の状態で発射するかの違いがあるが、銃トリガーは銃を生成したら、弾丸が尽きるまで意識しなくても弾丸を放つことができる。
つまり弾をキープしやすいって点が挙げられる。
あと銃トリガーの方が射程距離が弾トリガーより20%ほど長い。
他にも銃をカスタムしやすいとかの違いはあるけど、ヒナちゃんの重機関銃だととにかく弾数と威力に割り振られていて、広範囲に高威力の弾丸をばら撒くので、制圧力が段違い。
おじさんがレイガストで防いでいても、十数発弾丸を食らうと、シールドモードのレイガストでもヒビが入って、割れてしまう。
物陰に隠れようにも、コンクリートブロック1枚くらいだったら貫通してくるので、とにかく動き回って弾切れになった瞬間に近づくしかない。
で、ヒナちゃんはトリオン量が多いので、1回に作れる弾丸の量も多い。
たぶん500発か600発くらいいっぺんに作って射撃できるので、安全に倒すには狙撃手が必要だろう。
その狙撃手も誘い出して、射撃を避けるか避けられれば、重機関銃の長射程で逆に返り討ちにできるだろうし、個人ランク戦は狙撃手が参加できないので、ヒナちゃんを倒せる人の方が少ないんじゃないだろうか?
少なくともC級で倒せるのは居ないと思う。
一方でミカちゃんは短機関銃で弾丸をばらまくのもそうだけど、メテオラ連打していれば相手は消滅する。
ミカちゃんのメテオラはトリオン量が20と多いこともあり、1発ぶち込めば、周囲の民家4から5軒吹き飛ばすことができるので、個人ランク戦の狭いマップだとミカちゃんがメテオラ投げるだけでマップの3分の1が1発で消し飛ぶ。
それこそ小南先輩でもC級同様のシールド使用不可の条件だと、ミカちゃんのメテオラ連打で簡単に消し炭にされてもぎゃって居たので、普通のC級だと対応不可能だろう。
おじさんもミカちゃんがメテオラセットしていたら10回やって1回勝てるかどうかだし……。
逆に短機関銃の方は威力は強いけど、レイガストの頑丈さとスラスターの加速で間合いに飛び込んで、短機関銃をはたき落としてからレイガストで切り裂くことでなんとか勝てるって感じ。
ヒナちゃんとミカちゃんだと逆にミカちゃんがメテオラ連打する前にヒナちゃんの制圧射撃が始まるので、ミカちゃんがヒナちゃんとやる時は短機関銃装備の方が勝率は高かった。
あとおじさんもショットガンとハンドガンの練習をさせてもらって、いよいよ高校の入学となるのだった。