ワールドトリガー世界にブルーアーカイブ周年人権キャラをぶち込んでみた 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「皆はここで対ネイバー戦をしてもらう」
全員トリオン体に換装してから、複数ある箱型の訓練室で対ネイバーとの模擬戦闘をするらしい。
原作でも最初の訓練として空閑遊真が行なっていたやつである。
今回対戦するネイバーは三門市に頻繁に出現するトリオン兵……バムスター。
大型で人を捕獲することに特化しており、大きさは3階建ての家くらいの四足歩行で首が太くて長い。
一番近い動物は大型の重い荷物を運ぶ馬だろうか?
胴体と首の長さが同じだからちょっと違う気もするけど。
「ホシノちゃん、私トリオン兵について知らないんだけどアイツって強いの?」
ミカちゃんが聞いてくるが、正直雑魚。
空閑遊真はこいつを1秒未満で倒しているし、訓練を積んだB級隊員でも同じくらいの速度で処理できる……と漫画では書いてあった気がする。
「主人公達は速攻で倒していたわね。正直第二次大規模侵攻で出てくる人型のウサギみたいなトリオン兵はアニメで滅茶苦茶強かった印象があるのだけど」
ヒナちゃんが言うのはラービット。
B級隊員だとエース級って言われる人じゃないと1対1は危険な相手……だけど、今回のバムスターは装甲は硬いけど、口の中にある目ん玉みたいな急所をいかに破壊できるかの勝負だろう。
トリオン体ならそれくらいの高さジャンプで届くので、この訓練では一般的なトリオン兵に今の実力でも勝てるかどうかとちゃんとトリオン体の身体能力を使いこなせているかを見極める訓練である。
だいたい10秒を切ると新人王候補って言われてくる。
「新人王?」
「漫画でちょろっと出てきた単語で、どれぐらいの時期からあるか分からないんだけど、おじさんがレイジさんに聞いたら首傾げてたから今はないんじゃないかな?」
一応ボーダー入隊から次の入隊シーズンまでに一番個人ポイントを獲得した人物が新人王と言われるって漫画には書いてあったっけ……。
まぁ1つの基準として見て良い。
「ふ~ん」
前の列の人達がバムスター相手に戦闘訓練を始める。
制限時間は5分間。
1分切れれば優秀って言われる。
周りの人を見ていくが、香取隊の面々がいるのが見えた。
他にも原作時間軸で主力とされるA級、B級隊員のネームドがゴロゴロ。
香取ちゃんが今試験終わって、タイムが30秒。
「香取ちゃんはやっぱり入隊時からセンスあったんだね〜」
「そうね、アニメで三雲修の首チュンパしている印象が強かったわね。やっぱり強い人なの?」
「漫画読んでたら後々わかるんだけど、香取隊って部隊を隊長1人の力でB級上位まで上り詰めちゃったから、他の隊員が経験値不足で色々大変なことになってねぇ……まぁ香取ちゃんは良い子何だけど話すとしたら一癖も二癖もあるから……まぁおじさん的には美人さんだし、好きなキャラだったからお近づきになりたいなぁ〜うへへ〜」
「下心出しすぎないようにしなさいよ」
ヒナちゃんに今度はチョップ入れられてしまった。
あとは後の王子隊の王子隊長や蔵内隊員なんかも同じ年で同じ時期にボーダーに入っていた。
そんなに目立ってなかったけど、ヒナちゃんは蔵内君と同じクラスで何度か喋ったりしていたのだとか。
「さてと、おじさんの番だね〜」
「目標何秒?」
「10秒切れれば御の字じゃない? おじさんより2人の方がデビューは派手に絶対なるから、引き立て役に徹するよ」
「よく言うね〜☆」
「使うのはレイガスト?」
「そ! まぁ頑張るよ〜」
訓練室に入ると、目の前にバムスターが出現する。
うへ~大きいね。
おじさんが小人に見えるよ〜。
『始め!』
合図が言われた瞬間に飛び上がる。
そのままレイガストを出現させて落下の勢いでブレードを頭に突き刺す。
レイガストの刃が装甲を貫通して急所部分に到達し、バムスターの急所を貫く。
ビーッとブザーが鳴り、タイマーを見てみると、7秒と表示されていた。
(うーん、期待の新人くらいには見られるかな~)
訓練室から出ると、周りの隊員に囲まれた。
「すごいね君!」
「ちっちゃいのにすごいじゃん!」
「中学生?」
失礼な、おじさんはれっきとした高校生である。
「「「おじさん?」」」
「それよりも皆、おじさんよりも凄い新人が今季には2人もいるから……おじさんはあくまで引き立て役だよ」
「おい、見てみろよ……あの子馬鹿でかい銃を持ってるぞ」
「重そー……扱えるのかあれ?」
ヒナちゃんが訓練室に入ったらしく、皆銃の大きさに目が向く。
そりゃそうだ。
ヒナちゃんの重機関銃のトリガーはヒナちゃんの身長より大きいし。
それをヒナちゃんは軽々持つと始めの合図と共に射撃を開始。
ばらまかれた弾丸はバムスターの装甲を容易に貫通し、バムスターは穴だらけ。
一応普通の人は傷つけるの難しいくらい硬い敵ではあるんだけど、ヒナちゃんにとっては大きな的でしかない。
タイムは5秒。
あっという間におじさん抜かれてしまった。
「まぁこんなもんでしょう」
「お疲れヒナちゃん」
「ん!」
ハイタッチをして出迎える。
そしてトリを飾るのは我らがお姫様。
「あ、アイドルみたいに可愛い子が来た」
「がんばれー」
「最初はじっくり見て戦ったほうがいいよー」
声援が周りから自然と出てくるが、ミカちゃんは周りに手を振りながら、頑張るぞ~って腕を回していた。
さぁ始まるぞー……。
「おいおい、キューブでかくね?」
「なんだあれ! 同じトリガー使ってるんだよな!」
開始前に放出準備として出したメテオラのキューブが右手から出現するが、通常の隊員の10倍近くの大きさであり、開始の合図と共に投げ込むと閃光で訓練室の外まで光が届く。
訓練室の中で響き渡る爆発音。
そして足の一部を残して消滅しているバムスター。
すずしい顔して戻ってくるミカちゃん。
タイムは1秒ジャスト。
周りの隊員達は唖然としているし、スタッフの人達や新人を見に来た先輩隊員も観客席でざわついている。
「流石我らがお姫様」
「相変わらずミカのメテオラは目立つわね」
「あはは☆いえ〜い☆」
おじさんとヒナちゃんとハイタッチ。
イタズラを成功させたみたいにミカちゃんは笑う。
うん、美少女の笑顔は絵になるねぇ~。
「ちょっと、ホシノちゃん……またスケベ顔になってるよ〜」
「うへ~眼福眼福」
「ちょっと〜」
そんな感じでおじさんとミカちゃん、ヒナちゃんの3人はド派手なデビューを飾るのだった。
「へぇあれが迅の言っていた玉狛の新人3人」
「なるほど……迅さんが言うのも分かりますね」
「あのメテオラは痺れたわ〜射手界隈の期待の新人か!」
観戦席にてA級1位部隊である太刀川隊の戦闘員が新人達の様子を見ていた。
隊長の太刀川、ボーダーで密かにファンクラブがあるイケメン烏丸、射手2位の弾バカ出水の3名である。
本当はオペレーターの子も一緒に見る予定であったが、用事が入り、隊員室で報告書の作成をして来れなかった。
「全員10秒を切るタイムで目標を倒していますし……本当にトリガーを触れて1ヶ月かそこらなんですか?」
「玉狛の秘蔵っ子って上の方では言ってるやつもいるな」
「絶対小南でしょ。それ言ってるの」
三人それぞれの反応をするが、大型新人が入ってきたって印象である。
「他の奴らもセンスあるのが結構いるな……こりゃこれからランク戦は面白くなるぞ……」
「太刀川さんは戦いたいだけでしょ」
きな粉餅を食べながら太刀川のことを烏丸はいつものようにツッコミを入れる。
「しかし、メテオラの奴が目立っていたが、馬鹿でかい銃の奴もトリオン量出水より多いんじゃないか? 一番多かったの二宮と同等かもしれねぇな」
「レイガストの子もバムスターの装甲を威力が低いはずのレイガストで貫通していたので高いかもしれませんね」
「あぁ、早くB級に上がってこねぇかな〜」
戦闘狂である太刀川にロックオンされる3人だった。
低評価辛いなり~