新・腐り目騎士の英雄譚   作:月村手毬ちゃん親衛隊

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ショッピングモールでの戦いの裏側

八幡が男と戦い、黒鉄とアリスが理事長の神宮寺黒乃と連絡をとっている頃、ステラと珠雫がいるショッピングモールの一階では解放軍によって捕らえられた客達が一ヶ所にまとめられていた。

 

 

「女子供だけを人質に・・・卑劣なやつら」

 

 

「私に考えがありますが時間が必要です。それまで絶対に気づかれないようにしてください」

 

 

犯行グループ達に対する憤りを抑えながらステラが呟く。そこへ珠雫がステラの耳に口を寄せ自分の考えを伝える。そして珠雫が伐刀絶技の準備をするために魔力制御を開始したその時事態が動いた。

 

 

「お願いします!どうか子供だけはどうか!」

 

 

子連れの母親が子供を守るために犯行グループの一人にすがりついたのだ。しかしその行動が男の神経を逆撫でしたようで、母親を銃の底で横から殴り付けた。

 

 

「お母さんをいじめるなー!」

 

 

「こんのクソガキィ!」

 

 

それに反応した子供が男にアイスクリームを投げつけると男の頭に当たる。そのことに怒り出した男は眉間にしわを寄せ怒鳴りつけ子供を蹴り飛ばすが、男は蹴り飛ばしただけでは飽き足らず子供に向かってサブマシンガンを撃ち放った。しかしそこへステラが子供の前に立ち炎の竜で弾丸を全て消し炭にしたことで間一髪子供を守ることに成功する。

 

 

「クソッ伐刀者かっ」

 

 

 

「無駄よ、アタシの妃竜の羽衣(エンプレスドレス)に銃弾なんて効かない」

 

 

 

男はステラが伐刀者であることに気付き再びサブマシンガンを撃ちまくるがステラの体に纏われた炎で弾丸が消し炭にされステラを撃ち抜くができていない。

 

 

「アンタたちと戦う気はないわ。親玉と交渉させなさい」

 

 

銃を撃っている男に親玉を呼び出すように告げるが、男はそれに腹をたて大声をあげながら銃を撃ち続ける。

 

 

「バカなことをぬかしてんじゃねぇ!なにを偉そうに言って」

 

 

「銃を下ろせ、ヤキン」

 

 

どこからか現れた男に銃を下ろすように命令され、ヤキンと呼ばれた男は銃を下ろした。歩きながら銃を下ろしたのを確認すると男は立ち止まり両手を広げる。

 

 

「こーれはこれは。ヴァーミリオン皇国の第2皇女ステラ様、お目にかかれて光栄です」

 

 

「アンタが親玉ね」

 

 

ステラは男に敵のボスかどうか確認をとると男は肯定する。

 

 

「いかにも・・・名をビショウと申します。お見知りおきを」

 

 

ビショウといった男はステラから視線を外すとヤキンへ視線を向け怒鳴り付ける。

 

 

「おいヤキン!てめぇなにやってんだ?人質には手を出すなって言ったよな」

 

 

「すみません。で、でもあのガキが俺にアイスを」

 

 

「はあぁ!?たかがそんなことでガタガタ・・・フッ」

 

 

ヤキンの言い訳のようにもとれる声を聞きビショウは再びヤキンを怒鳴ろうとしたが、途中で考えが変わったようで口許を歪めるとヤキンに近づき肩に手を置いた。

 

 

「そりゃあ災難だったなぁヤキン」

 

 

「い、いえ」

 

 

「躾のなってねぇガキってのはつまるところ親の責任だよなぁ、ヤキン」

 

 

そう言ってビショウは親の頭に銃を突きつけた。

 

 

「止めなさい!」

 

 

ステラは止めようと声を上げるもビショウは止まらない。

 

 

「罪には罰を、罰には許しを・・・それが俺のモットーでしてねぇ。この女は子供を躾けねぇという罪を犯した・・・命をもって罪を贖え」

 

 

ビショウが銃の引き金を引こうとした瞬間、ステラはビショウの方へ駆け出し剣を振り下ろした。そこでビショウはすぐさまステラに手を向けて迎撃の体勢に入った。

 

 

(誘われた!?でも力で押し切る!)

 

 

ステラは攻撃を誘われたことに気づくも力で押し切ろうとそのまま振り下ろした。

 

 

「大法官の指輪(ジャッジメントリング)」

 

 

ビショウの声とともに開かれた本が出現しステラの攻撃を受け止めた。

 

 

「速い、そして強い。だが悲しいかな・・・世界の広さと怖さを知らない!」

 

 

そしてビショウは拳を握るとステラを殴り付けた。ステラは吹き飛ばされると地面を転がり呻き声を上げる。そしてそれを見ながらビショウは霊装の名前と能力を明かした。

 

 

「これが俺の霊装(デバイス)、大法官の指輪(ジャッジメントリング)でさぁ。その特性は罪と罰・・・左は俺に対するあらゆる危害を罪として吸収し、右はその力を罰として相手に放出する」

 

 

「・・・そう、つまりアタシは自分の全力で殴られた訳ね」

 

 

ステラはビショウの説明から自身の身になにが起きたのかを正確に把握したみたいだった。

 

 

「フフフッやぁしかしさすがは皇女様、平民達のために身を挺するとは。その勇気に敬意を評してこいつらの命を救う提案を致しましょう」

 

 

「・・・なんなの?」

 

 

ビショウはステラの行動に対してある提案を行った。その提案はステラにとって、否女性として屈辱的なものだった。

 

 

「皇女様が謝るんですよ、全裸で土下座してねっ」

 

 

ステラは目を見開くも覚悟を決めたのか少しの間を空けて下から順に脱ぎ始めた。テロリスト達はステラの公開脱衣に歓声を上げる。そして上下ともに脱ぎ下着だけになった。

 

 

「フフッ、まだ脱ぐモンが残ってるぜぇ」

 

 

ビショウが下着まで脱ぐのを急かすとステラは下着を脱ごうとした。その時、上からビショウと同じローブを来た男がステラとテロリスト達の間に落ちてきたのだった。

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