初めて書く小説ですので温かい目で見てもらえると嬉しいです。
投稿したあと
恥ずかしくなったら消すかも。
誤字とか、そもそも日本語がおかしい所があったらごめん。
深夜0時、辺りが暗く人通りも少なくなった繁華街、街灯に照らされ、ふらふらと歩きながら電話をしているターゲットを見る。時刻が遅いのと足取りから酔っていることがわかる。話し声と足音が少しづつ近づき、距離が遠く聞こえなかった電話の内容が聞こえてくる。
どうやら電話の相手に理不尽な叱責、いわゆるパワハラをしているようだ。今回のターゲットは、以前から部下へのパワハラを続けていたらしく、退職者、自殺者まで出している。
故にその退職者、自殺者の親族に恨まれ、最終的には殺しの依頼まで出されるに至ったというのが今回の依頼の背景だ。
あらかじめ用意していた、人が1人入るほどの大きさのゴミ箱にターゲットが近づくのを見て自分も歩き出す。
ターゲットをゴミ箱のすぐ近くで始末できるよう計算しながら歩いて行く。ターゲットとゴミ箱の近くですれ違う寸前に拳銃を取り出し、ターゲットの頭を撃つ。
ほとんど銃声かもわからない小さな銃声が辺りに響いた。
銃というのはサプレッサーだけでは音量がほとんど変わらない。
銃声を消したいのであれば亜音速弾とサプレッサーの両方を使う必要がある。なので依頼を行う時、大体はそのどちらも使っている。
死体が倒れないように支えると地面に薬莢が転がる音、ターゲットのスマートフォンが落ちる音が聞こえる。
すぐさま用意したゴミ箱に死体を隠し、ターゲットの使用していたスマートフォンの電源を切ってから、落ちている薬莢を拾う。
死体は清掃班が処理してくれるので、依頼はこれで終わりだ。
[よしっ 帰ろっと]
街灯の明かりが比較的に少なく、硝煙の匂いが少し残った人目のつかない路地に、この世界、この時間帯では少し珍しい男性の、気の抜けた声が響いた。
転生してから20年経った。
今でも理解できないが、転生してすぐの頃は物凄く混乱した。
だって、目覚めたら赤ん坊だし。わけわからんでしょ。
俺が理解できなくても時間は経つ。
俺が生まれてからあっという間に1年経った。
それで気づいたんだが、この世界。男女比1:2の貞操逆転世界なのだ。
一口に貞操逆転世界と言ってもわかりにくいだろう。例をあげよう。例えば、電車で痴漢被害に遭うのが主に男性だったり、18禁コンテンツの大体が女性向けになっていたり、男性保護法、一夫多妻制など。
改めて思うがこの世界、少しやばい。いや、かなりやばい。なんだよ1:2って、おかしいて。
納得も理解もできず、違和感が止まらないまま時間が過ぎて行き......
そんなこんなで20年経った。まあ、あんまり話したくないから過去のことは置いておこう。今は元気に働いています、職業は奇しくも前世と同じ殺し屋だが。
平日の昼過ぎ、飲みかけのペットボトル、最後の一口で放置されたペットボトル、脱いで放り投げたであろう衣服が乱雑している部屋の中、スマホの着信音で目が覚める。ぼやけた目でスマホを見ると社長から電話が来ている。敷布団に寝っ転がり、ほとんど寝ながら着信に応じた。
[はい、佐藤です。]
言い忘れていた、俺の名前は佐藤である。
[おう、佐藤...........おい、佐藤?]
低い声の男性、社長が佐藤に呼びかけるが返答なし。微かに寝息のようなものが聞こえる......
[おい....おい、起きろ佐藤]
先ほどより声量を上げた社長が佐藤を起こしに掛かる。今日はすぐに起きる日か、それとも起こすのに苦労する日か、どちらだろうか。
[はっ.......もしもし、社長....おはようございます......]
社長の声で目覚めた佐藤が眠そうな声で返事をする。
今日はすぐに起きる日らしい。佐藤は最低でも8時間は寝ないと起きられない人間だ。そのため、なかなか起きない日も多い。
[おはよう、佐藤]
慣れと少しの呆れが混ざった口調で社長が言う。
[はい....もしかして、依頼ですか?]
声を出して行くうちに少し目が覚めてくる。布団に寝っ転がりながら、確かめるように社長に聞く。
[ああ、そうだ。詳細を話すから、一度会社に来い。]
少し目の覚めたような声を聞いた社長が、少しだけ安心したような声で言う。
俺の所属する組織はメンバーがかなり多い。
主に殺しの依頼を引き受ける組織で事務、殺し、後始末など、それぞれに役割がある。その中で男性はかなり少ない。
表向きは普通の会社ということで、社長は組織のことを会社と呼んでいる。ちなみに俺も会社呼び。
[はい、わっかりました。]
少しづつ目が覚めてきたといっても、まだ完全にではない。
眠気の抜け切らない声。
[寝ずにちゃんと来いよ。]
社長が少し疑うような声でそう言った。この前寝過ごしたことがあるので疑われている。
その時はめちゃくちゃ謝った。社長は少し注意する程度で許してくれたが、次やったどうなるのか俺もわからない。
俺が寝過ごしたことで空いた依頼はどうやら、同僚がやってくれたらしい。もちろんその同僚にも謝った。
依頼の詳細を説明してもらうため、一度会社に向かうことになった。
めんどくさいし眠い。このまま眠気に任せて寝てしまう、という考えも浮かんだが、人間としてヤバいので出かける準備をすることにした。
顔を洗ったり、朝食を食べたり、着替えたりなどの準備を終え、スマホをポケットに入れる。スマホの充電は42%.....充電するの忘れた.......
玄関に向かいドアを開け、家を出る。鍵を閉めたのをしっかりと確認してから、会社に向かう。
11月だと言うのに少し暑い今日。日陰を選びながら歩いて行くこと10分、通行人からの視線を感じながらも会社に着いた。
会社、もとい殺し屋の組織って聞くと、薄暗いようなイメージがあるけど、うちはそんなことない。
先程言ったように、表向きは普通の会社で、見た目も普通だ。まさかこんなところが殺し屋だなんて誰が想像するんだ。
会社の中に入って左に少し行ったところの階段を登る。社長室は4階にあるので毎回ちょっと疲れる。
自分の階段を登る音に加えて、会話の声などが聞こえる。
階段を登ること数分、社長室に着いた。いつもは誰かしらとすれ違ったりするが、今日はそんなことなかった。
社長室の扉を2回ノックする。
社長室の前に扉をノックする音が響く。
ノックしたあと2回のノックはトイレノックだったような気がして、1回分ノックを追加しておいた。間隔の空いたおかしなノックになってしまったが、まあいいでしょう。
[佐藤です。社長]
[佐藤か、入れ。]
ノックし自分の名前を告げてから数秒後、扉越しで少しくぐもった社長の返事が返ってくる。その返事を聞き、開け慣れた扉を開ける。
社長室の中からコーヒーのような匂いがした。開けた扉から部屋の中に入り扉を閉める。
扉が少し古いのか軋む音がする。聞き慣れた音だ。
部屋の一番奥にある社長の机、そばの椅子に座る社長が目に入る。机の上には淹れたばかりらしき湯気の立つコーヒーがあり、そのそばに何かの書類があった。社長の後ろ側に窓があるのだが、カーテンが閉められている。
カーテンから少し漏れた光と部屋の照明で、なんだかおしゃれな感じだ。
[座れ。]
社長にそう言われ左側の机と、その机を挟む形で置かれた2つのソファ、そのうち一つに座る。
すると社長が座っていた椅子から立ち上がり部屋の右奥、電子ケトルがある方へ歩く。どうやら俺にもコーヒーを淹れてくれるようだ。
コーヒーあんまり好きじゃないんだけど、ずっと言えずにいる、なんか気まずいし。
少し経ってコーヒーを淹れてくれた社長が、社長の机に置いてあった書類とコーヒーを俺の前の机に置き、向かい側のソファに腰を下ろした。
[今回の依頼だが、とあるカフェのアルバイトとして潜入してもらう。]
生まれてこの方、アルバイトなんてしたことない俺に対し、無情にも社長がそう告げた。