Unlimited Possibility 〜プリズマ☆イリヤの世界へ〜   作:神酒ぃ@θ≒シータ

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どうも、ワンピです。
本当はこの回でプリヤの世界に行く予定だったんですけど、結構前置きが必要なのでこの回を作りました。
次回は必ずクロスさせますので、ご了承下さい。

では、始まります!


第二話 プロローグ 2 模擬戦

side 衛宮 士郎

 

誠と彩虹(あやか)の誕生パーティーから5日が過ぎた。

今日は土曜日。夕方になり、干していた布団を家に取り込もうとしていた時、俺はあることを思い出した。

 

「そっか、今日はあれがあるんだよな…」

 

あれとは模擬戦のことで、なんの模擬戦かというと、「誠」対「彩虹」の魔術を含めた模擬戦である。

 

この模擬戦は、凛が「もっと実戦的な訓練をさせたい」と言った事から始まって、俺、セイバー、凛の三人で色々話し合った末、こういう風になった。それは月に2回、山の中で行われていてその日のために日々、誠と彩虹は修行している。

 

…しかし、どういう訳か修行内容が決定した後に「私もたまに参加するから」といい笑みで言っていたが、あれはどういう事だろうか?彩虹達に何も無ければいいんだが…

 

正直、俺は子供達を羨ましいと思う時が何度もある。なぜなら、凛は子供達には(魔術面では)優しい?のだ。

 

俺が凛に基本の魔術を教えて貰っていたあの頃は地獄だった。

俺が防音の結界を張る魔術を練習していた時のあいつの罵倒と言ったら……

だが、その罵倒にも負けず、しばらく続けていたら、中々出来ないからイライラしたのか知らないが、いきなり眉間にガンドをぶち込んで来るのは無いと思うぞ…

あの瞬間、おれは死を覚悟したよ。

 

…やめやめ……思い出したたら切りが無い。

 

…でも、あいつ(凛)には本当に感謝している。馬鹿にしながらも見捨てず、ヘッポコな俺に最後まで教えきってくれたしな。

そのおかげで、今ではオーソドックスな魔術はほとんどできるようになった。

 

…それにしても、凛は教え方が上手だ。決して、無理な訓練はさせないし過度の負担が体に掛かった次の日の訓練は休みにしている。これは誠と彩虹の訓練にも同じで、子供達を本当に大事に思っている証拠だ。だから、俺は安心して凛に任せてる。

 

そう色々考えている間にいつの間にか布団は全て取り込み終わっていた。

 

…うお⁉︎。無意識のうちにやっちまった。慣れって恐ろしいもんだな…

 

…と思った。土曜日だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

布団を片付け終わって、居間でお茶を飲んでいたが、夕食まで時間はあるし、誠と彩虹がどの位成長したのかも気になるしな…

どうするか…

 

「よし!この後は少し暇だし(模擬戦を)見に行くか」

 

うだうだ考えても仕方がないので、そう決意し立ち上がり、玄関に向かおうとする。

 

「士郎。出かけるのですか?」

 

が、背後からいきなり声をかけられ、声の主は分かっているが少し驚きながらも後ろを振り向く。

 

「ああ、少し誠と彩虹の模擬戦を見に行って来る。留守番お願い出来るか、セイバー?」

「了解しました。ですが士郎。そんなにマコトやアヤカが気になるなら、隠れてコソコソと影ながら見守らなくてもいいのでは?」

「そうしたいんだが…そうなると俺の使える(投影)魔術の事を話さなきゃならないだろ?」

 

そうなのである。

実は、誠と彩虹には俺が使える魔術(投影魔術)と固有結界を話していない。なぜかというと、聖杯戦争の時の俺と一緒で、何者かにさらわれた時に暗示や精神干渉系の魔術をやられたら、俺の事を知られて誠や彩虹に更なる危害が及ぶかもしれないからだ。なら、知らないに越した事はないので話してない。

 

「フフッ。冗談です。しかし、マコトやアヤカは勘が鋭いので、早い内にバレるかもしれないですね」

「そうかもな…

もしそうなったら、全部話す気でいるよ」

 

そうなったら、俺の秘密も、10年以上前の聖杯戦争で何があったのかも、全部話す気でいる。これは、凛と二人で決めた事だ。

なので今の時点で、誠達が聖杯戦争について知っている事は、時計塔に提出した内容とほぼ同じで凛がセイバーを召喚し激しい激闘の末、勝者になった。ということをぐらいだ。

 

「士郎。そろそろ行った方がいいのでは?」

 

セイバーの声で考えるのをやめ、時計を見ると午後の4時30分を過ぎていた。模擬戦は基本的に日没までなのでまだ時間はあるが、早いに越したことはないだろう。

 

「そうだな。じゃ、行って来る。」

「行ってらっしゃい。それと、出来ればですが、商店街のどら焼きを買って来てください」

 

我が家計を圧迫している要因の一人である騎士王様から要望をいただいた。

 

はいはい、買ってくるよ。

 

心の中で返事をし、ため息をつく。

これで口に出すと絶対…

 

ーーー何ですか、そのやる気のない返事は!だいたい、士郎はそういうところが…(以下省略)

と、長い説教になるに決まっているもんな…

…これでなぜか本当に買って来ないと不機嫌になるんだよな、セイバーは…

出来ればのはず、だよな…

 

…まあ、いいか。確かに、あのどら焼きは美味しいし、家が吹き飛ぶのに比べたら安いもんだろーーー

 

 

 

 

玄関を出て、誠達の所に向かう。

…でも、このまま普通に走って行っても間に合わないから…

 

「同調開始(トレース・オン)」

 

すこし裏技を使うか。

撃鉄を下ろすと、軽い痛みと共に魔力が全身に伝わるのを感じた。

脚を強化して、コンクリートの地面を蹴り、陸上選手顔負けの速さで走る。

 

…景色が流れていく。いつも感じているのに、なぜかそれが久しぶりに感じられた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

side 衛宮 誠

 

 

模擬戦の終了時刻の日没まで後、残り僅か。

俺の周りは、木々は焼け、巨大な氷の礫が地面に突き刺さっていたり、所々、雷が落ちた後のようなバリバリという音がしたりしている。

そんな中、俺はボロボロの状態で残った木々を背にして息を整えている。

 

横を見ると、7メートル程離れた所に、俺と同じようにボロボロの状態で息を整えている彩虹と目が合った。

ああ、分かってるよ彩虹。俺も言いたいことは同じだ。

((お母さん。強過ぎ‼︎))

だよな。

…なんだよあれ。彩虹と同じ五大元素使い(アベレージ・ワン)って、あんなに強いものなのか?あれはもう、死の嵐だぞ。

 

…ていうか、何でこんなことになったんだっけ?ーーーー

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

時は遡り、午後3時頃。

俺、彩虹、お母さんは模擬戦を行う為に山の中にいたーーー

 

「お兄ちゃん!今日こそ負けないからね!」

 

模擬戦前に軽くストレッチしていると、元気一杯のいい笑顔で彩虹が走って来た。

 

「おう。俺も負ける気は無いからな」

 

彩虹の笑顔に連られて、こっちも笑って答える。

 

「おっし。それじゃあ、気合い入れて頑張るか!」

 

そして、柔軟を終え、立ち上がったーーー

 

 

 

 

「ちょっと待って。今回は私も参加するから。」

 

と…模擬戦を始めようとしたら、お母さんがいきなり問題発言をした。

 

「「エッ……。それってどういう…?」」

 

思わずツッコム。

 

「?言葉通りの意味だけど?」

 

そしたら、疑問を疑問で返された。

 

「要は、私対誠、彩虹っていう事ね」

「なるほど……っておい‼︎」

「何?なんか問題ある?」

 

ギンっと、魔術刻印を輝かせながら睨み付けてくる。

 

「いや無い、けど…まず第一に、敵うはずないだろ…」

「ああ、その点では大丈夫よ。ちゃんと死なないように手加減はするから」

 

そう言って、俺たちが唖然とする中、説得力がまるで無い言葉を残し、手をヒラヒラさながらお母さんは開始位置に歩いていった。

 

…でも、俺たち兄妹は大事なことを忘れてはいない。

(……でも、それってつまり…

半殺しはあるってことだよな(ね)……)と…

 

 

 

 

ーーー風が止み、それが合図となって模擬戦が開始される。

 

お母さんは動かない。

飄々とした姿は、こっちがどんな攻撃を仕掛けるのか観察する気のようだ。

でも、そのやる気満々の姿を見て思う。

 

前のままのお母さんなら「私も参加するから」なんて絶対言わなかっただろうな〜……と。

 

その理由としては、お母さんが今身に付けている指輪が原因で、各指輪にルビー、サファイアといった宝石が付いている。それがなんか属性の転換を手伝ってくれるのだとか。

それを開発してから、お母さんは宝石魔術を殆ど使う必要が無くなって宝石代が浮いて嬉しそうだったけ…

その指輪は、同じ五大元素を受け継いだ彩虹にも渡されている。

 

…まあ、俺には関係の無い話だな…

俺は、残念ながらお母さんの五大元素を受け継いでない。

そして、悲しい事に俺がまともに使える魔術は四つ。

強化、解析、投影、そしてもう一つ。

でも、投影はイメージは完璧だけど世界の修正力?っていうやつがどうしても働くから、普通の人よりかなり長く現界するだけである。

 

やっぱり、もう一つの魔術の方が俺には合ってる。

 

 

自身の中と外を切り離すため、

血液に新たな血を入れるイメージをしーーー唱える。

 

「創造開始(イメージ・オン)」

 

そして俺が今、両手に握っているものは、干将莫耶。

これが、俺が唯一、完璧に使える魔術ーーー

創造魔術。

 

これをうまく使って、お母さんに一泡ふかしてやろうと、彩虹と共に駆けていったーーー

 

 

 

 

side 衛宮 凛

 

「創造開始(イメージ・オン)」

 

そう言って、誠の両手に現れたのは随分昔に士郎が投影し、いつも家に飾ってある、干将莫耶。

 

 

親子揃って相変わらず無茶苦茶よね…

 

そう、私は心の中で悪態を付かずにはいられない。

なぜなら、あの創造魔術で作った剣などは、士郎の投影魔術と同じで世界の修正力を受けない。

 

それってつまり…

あれは固有結界の副産物なのよね…

本人は気づいてないらしいけど…

ほんと、罪深い親子よね…気づいてないっていうところがまた…はあ…

 

 

そう心の中でため息を付いている間に誠が斬りかかって来た。

それをバックステップで避ける。すかさず後ろ足で地面を蹴り、誠の懐に入り掌底で突き飛ばす。しかし、受ける直前に剣でガードされてたようでダメージは殆どない。

次に彩虹が私があげた指輪を使い、氷の魔術で攻撃してくる。それを、ガンドで撃ち落としながら考える。

 

…誠の創造魔術は言ってしまえば、投影の上位版。

誠によると、創る物の強固なイメージが無いと創ることをが出来ないんだっけ。

でも、逆にイメージさえ完璧だと創れるっていうところが恐ろしいわね…

 

自身が想像したものなら、なんでも創り出せて、でも、それを創っている最中に少しでも綻びがあったり、邪魔が入るとすぐに霧散するだとか。宝具については試して無いけど、小さいものほど使用魔力量は少なく創るまでの時間も短くなり、大きければ大きいほど使用魔力量は増え創るまでの時間も長くなる。でもなぜか、家に常に飾ってある干将・莫耶はいつも見て、触っているから、ノータイムで創造可能と…

 

今、誠について分かっているのはこれぐらいね。

彩虹は…私と同じだから大丈夫だろう。

 

…さあ、敵の情報も把握した事だし、ここからちょっとだけ本気でやりますか。

私は三色の指輪を輝かせて、複数の魔術同時に発動させた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ーーー冒頭に戻る

 

side 衛宮 誠

 

 

ああ、そうだった。

お母さんの指輪の宝石が複数、輝き出したと思ったら、あれだもんな…

その後のことなんて、必死に逃げて、逃げて、逃げたことぐらいしか覚えてないや…反撃したくても、動きが読まれているみたいで全然当たんなかったな…

ハハッ…あまりのチートに笑えてくる。

 

そう思い返している内に日が沈んだ。

 

……よかった〜…

 

そのことに心の中から安堵して、地面に倒れこむ。

そしたら、ドサッという音が横からしたので、そちらを向いて見ると彩虹も同じように倒れこんでいた。

 

「おーい、彩虹〜…大丈夫か〜…」

 

ちょっと心配になって声をかける。

 

「大丈夫〜…。だけどもうヘトヘトで…」

 

疲れ切った声で返答がきた。

 

「お腹、空いたな…」

 

最後に、それだけ言って、俺は意識を手放したーーー

 




どうだったでしょうか?
士郎の子供ならこんなことにもなるのでは?と思い独自設定を入れました。

ここでちょっと補足を
誠の創造魔術ですが、宝具の創造は外観は完璧にできますが、神秘の分はその武具のランクによりますがC-ぐらいは簡単に創れます。
エクスカリバーなどは単独では無理ですね。あれは、魔力を貪り食うので…

という感じになっております。
今後とも、よろしくお願いします。ゆるりとご期待下さいm(_ _)m
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