Unlimited Possibility 〜プリズマ☆イリヤの世界へ〜   作:神酒ぃ@θ≒シータ

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どうも、ワンピです(=゚ω゚)ノ

只今、私はやっとクロスさせる事が出来て安堵しております。
って、そんな事はどうでもいいのです!
Fateのエピローグが感動し過ぎて嬉しさMAX!!
という事だけが重要なんですから…

っという感じで投稿します。楽しんで頂けたら幸いです。
ではどうぞ…!


そして、二つの世界は合わさる。

第四話

 

side 衛宮 誠

 

 

「……ッ…」

 

目を思わず瞑るような眩しいぐらいの真っ白な光に包まれ、それが止み恐る恐る目を開けると、何故か俺の体はふわふわと宙に浮かんでいた。

 

え……?何故に…?

でも、浮いてる…

 

 

そのことに、確かに驚いたけど、自分の体が浮いている事の感動の方が大きかった。

 

うーん…でも、俺が知っているところの中で体が宙に浮く場所なんて知らないぞ…

 

……じゃあ、ここってどこ?

 

今では、さっきまで彩虹の手を握っていたはずの感覚もない。

さらには、周りにいたはずのお父さんとお母さんの姿も見えなかった。

さらに疑問が増えていく。

 

しばらく、人生初の無重力に似た謎の浮遊感を堪能して、ここからどうやって脱出するか考えていると、視界の先から段々と自分のいる空間が奥から黒く侵食されていくのが見えた。

 

…何か来る……

 

そう思い、警戒度を最大にし身構えていたが、この後の変化は流石に予想だにしないものだった。

 

 

……そりゃあ…ねえ…

誰も、なんの前触れも無しに空中に放り出されるとは思わないっしょ…

 

 

「え……あ………あえぇぇぇぇえええーーー!?」

 

もちろん、今まで生きていた中で一番に相当するだろう絶叫を上げながら落下した。

 

お母さんのせいで…いや、おかげで様々なな耐性が付いているけど、この展開には驚かずにはいられないね、これは…

 

 

…けど、まずは…

 

「Es ist gros,(軽量)、Es ist klein(重圧)………!!」

 

この状況をなんとかしないとな…!

 

落下にブレーキが掛かり、ズンとエレベーターが急に止まって体が持ち上げられたような感じがし、それに応じて胃も一緒に上がったような気がして気持ち悪くなったけど、それよりも今はーー

 

…よかった〜…上手くいった!

 

達成出来たという安堵の方が十倍大きかった。

 

ホッと心の中で息をつく。

 

正直、お母さんには教えて貰っていたんだけど、まだ、不安定だから成功するかどうか不安だったんだよな…

成功率としては…3割、4割ぐらいだし…

……はあ…自分の覚えの悪さにため息が出るよ…

 

 

 

 

さてと…

次に、ここが何処なのか少しでもいいから分かってないとな。

地面に着くまでそう時間がある訳でもないし。

 

…ぶっちゃけ、事の急展開に頭が付いて行けてないだけなんだけどね!

 

でも…

 

ーーーどんな予想外の事態が起きても冷静に対処するのよ!ーーー

ーーー誰かさんみたいに慌てたり、脅迫概念に突き動かされたりしてると命がいくつあっても足りないんだから!ーーー

 

ーーーおい、凛。なんでこっちを見ながら言うーーー

 

ーーー別に〜ーーー

ーーーまったく。それのせいでどれ程私が苦労した事かーーー

 

 

余計な事も思い出した気がするけど、…まあ、耳がタコ…いやタコ以上だからイカ(?)ぐらいに聞かされている、これが頭の中から出てくるっていうことは、今の俺は冷静なんだろう。

ってか逆に冷静じゃなきゃ困る。

 

 

…っとと。あまり流暢にやってる暇は無いな。状況把握、状況把握っと…

 

周りを見渡して特徴的なものを探したり、自分の体の状態などを確認したりして素早く情報を集めていく。

 

 

そして、

情報を集めていく内にいくつかの違和感を発見したので、目を閉じて熟考してみる。

 

まず第一に、ここは普通の世界じゃない事。

 

次に、ここが、どこかの学校である事は分かるけど、この空間を区切るように光のラインが格子状になって覆っている事。

 

そして、落下してて耳元で風がビュービュー言ってるから分かりにくいけど、どっからか唸り声のようにも思える地響きの様な音が聞こえる事。

 

最後に、極め付けと言ったらおかしいけど…この空間が気持ち悪いというか、肌に合わない感がある事だろう。

 

そもそも、俺はお母さんや彩虹と違って結界などの魔力探知が得意じゃない。っていうか、あの四つの魔術以外は苦手だ。けど、何故か世界の異変?っというものには敏感らしい。

 

…ほんと、なんでだろう…?

…俺って、お母さんの子供だよ…ね…?

実は、養子だったとか捨て子だったとかいう「マジかよ((((;゚Д゚)))))))…」みたいな展開はない…よね…?

…ヤバい、メッチャ不安になって来た。

 

…いやいやいや、何考えてんだ俺。

思考を戻せ思考を…!

これ以上考えていたら、俺のメンタルが崩壊する予感しかしない。

 

 

…ようは、この空間の魔力が歪んでるっていうことだ!

 

よって、この三つを合わせてみると…………

 

 

ダメだ、全然分からん。

 

 

 

そもそも、情報が足りなさすぎるでしょ。

一つ目なんて、あってもない様なものじゃん。

何やってるんだよ俺。

他にもっとマシな情報を集め……

 

あれ……?

 

ちょっと待て、耳元でビュービュー…?

あっれぇ〜。可笑しいな。俺、重力軽減の魔術、ちゃんと掛けたはずなのに…

 

 

で、眼を開けて実際下を見てみると凄い勢いで地面が迫っていました。

 

…本当にありがとうございました。

お父さんの料理、最後に食べたかった。

 

…って、他人事の様に悟ってる場合じゃねぇ‼︎

死ぬ死ぬ死ぬーー………‼︎

 

 

この際、下で紫色の髪をした長身の眼帯みたいなものを付けてる、明らかに普通の人じゃないのに対し、自分と同年代(だと思う)ぐらいの何故か魔法少女みたいな格好をした女の子が杖から魔術弾を出して攻撃している事は気にしないで、自分の身を全力で守り、かつ、あの女の子にぶつからないように全力で回避しないと…‼︎

 

こうなったら…仕方ない…

 

「脚力強化(イメージ・オン)……‼︎」

 

脚を強化して、落下の衝撃に耐えるしかない…‼︎

てか、しないとマジ死ぬ…!

モザイク必須レベルのグロい一枚絵ができちゃう…!

 

決死の覚悟を決めながら、俺は結構なスピードを出して地面へと向かう。

 

「ちょっと、そこどいてくれーーー…!!」

 

ああ、これが…

ホントの必死っていうやつか…ーーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

side イリヤ

 

どうも。

昨日、魔法ステッキマジカルルビーと名乗るものに騙されて魔法少女になったイリヤスフィール・フォン・アインツベルンです。

 

…正直、私は目の前で起きていることに頭が付いて行けてません。

なぜなら、いきなり人が大声を上げながら結構なスピードで落下して来たのですから。

そのスピードの速さは地面が揺れてグラウンドの土が巻き上がる程です。隕石並みです。

当たり前のことながら、普通の人だったら即死レベルです。

 

落ちた人、大丈夫かな…?

っていうか、生きてる…?

 

「イリヤ…!あんた、大丈…」

 

目の前で起きたことに呆然として、尻もちをついていると、凛さんがさっきまでいた校舎の影から焦った様子で走ってやって来ました。

 

……!

まさか…凛さん…!私のことを心配して…!

 

「…夫そうね。ほら、とっとと立つ。敵はまだ倒されてないんだから」

 

…くれていませんでした。

分かっていたことだけど…

凛さんがそんな優しい人じゃないってことぐらい…!

 

『そんな事、初めて会った時から分かっていたことでしょう?』

「わっ…!」

『まあ、可愛らしい反応』

「驚かさないでよルビー…っていうか今、私の心読んだ?」

『いえいえ、思っ切り顔に出てましたよ〜』

「えっ⁉︎…そんなに分かりやすかった?」

『はい。それはもう、ルビーちゃんの乙女電波がビンビン受信してしまうぐら……!』

「フンダラバ…!」

『ゲボラッ…!』

「ひっ…!」

 

私たちが話し合っている(?)中、ルビーを掴んで、勢いよく放たれたそれは、私の横の地面を数センチ陥没させました。ドコンという音付きで。

怖い、怖いよ〜…

 

「馬鹿なことやってないで、ささっと構える」

『「はい…」』

 

ルビーから手を離し、埃を落とすかように手を叩いている凛さんの顔は、とってもにこやかな笑顔なのに目がまったく笑っていませんでした。

 

「でも、いったい誰なのかしら?

言葉を発していたという事は少なくともクラスカードの英霊では無いと思うけど」

『私も一瞬見ただけですからね〜。まあ、それでもイリヤさんと同年代ぐらいの男の子。ということぐらいは分かっちゃうんですけどね〜』

「…あんたって、ほんと無駄に高スペックなのね…」

『なんですと…!無駄にとはなんですか無駄にとは…!だいたい……』

 

あの〜…そろそろ土煙が晴れて様子が観れるのですけど…

いい加減、その辺にしとかないと敵が…

 

 

ーーーーギンッ…!

 

突如、耳に良く響く音が聴こえた。

 

その音は、この世界を一瞬、支配した。

その音は、私の隣で言い争いしている二人を黙らせるのには十分過ぎた。

そして、その音は、金属同士がぶつかり合って初めて聴こえる音である。

 

それは、つまり…

 

 

「「うそ……」」 『マジですか…』

 

 

 

 

誰かが、あのクラスカードと剣を交えているということである。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

あの人は誰…?

 

なんで此処にいるの…?

 

どこから来たの…?

 

 

といった疑問が次から次へと湧き出てくる。

というより、脳があれを認識するのを拒否しているみたいに思う。

 

でも、不思議とあの剣舞を見て

「綺麗」

と感じる私がいた。

 

理由は無いけど、そう思ったのだ。

 

 

流れるような剣捌きーーー

 

クラスカードの英雄が杭みたいなものが付いた鎖をあの人の喉元に突き刺そうとしたけど、あの人は動揺する素振りを見せず右手に持っている白い剣で杭を弾き、すかさず左手に持っている黒い剣で反撃する。

でも、それは軽々避けられた。が、あの人はまるで避けるのを分かっていたみたいな動きで足払いを仕掛けるーーー

 

といった攻防が行われていた。

 

…たぶん、色々強化されているらしいこの姿だからあの攻防が少し遅く見えるんだよね…

 

チラリと凛さんの方に目を向けてみると、怪訝そうな顔をしていたから、案の定、速すぎて追いきれていないのだろう。

 

再び目線をクラスカードと闘っている方に戻すと早くも決着が付こうとしていた。

 

「◾︎◾︎ッ…!」

 

クラスカードが苦痛の声を挙げる。

 

その姿はボロボロで左肩には剣が刺さったような跡があり、そのまま放って置いても倒れそうなぐらい弱っていた。

普通なら、この時点で安心してもいいはずなんだけど背中に感じる悪寒とピリピリとしたこの緊張感がそうさせてくれない。

果敢に攻めていたあの人も後ろに下がり警戒してることも相乗していた。

 

どうやら、その直感は当たったようでクラスカードの英霊の前に複数の正方形と円で構成されたーー魔法陣が浮かび上がった。

 

「え……っ?」

 

 

クラスカードの英霊が起こしている現象が何か分からず、私は困惑する。

だけど、アレに対して体から煩いぐらいに警報を鳴らしていた。

 

ーーアレに当たったら死ぬぞ。と。

 

 

「アレはーー宝具⁉︎マズい!イリヤ!私の後ろまで来て!ダメ元で防壁を貼ってみるわ!」

『イリヤさん!マジやばです!早く離れて!』

「でも、あの人は……?」

「なに他人の心配しているのよ…!まず、自分の身が先でしょうが!」

 

 

あれが何なのか分かっているらしい、凛さんの必死の形相とルビーの焦った声によって只事では無いと把握し、さっきまで考えていた思考を捨て、今は二人の言う通りにこの場から逃げる事だけを考えた。

が、すでに魔法陣の背後に実体化したクラスカードの英霊が前かがみの姿勢で立っていて、その両腕はだらりと垂れ下がり、長い髪の一本一本がざわざわと蛇のようにうごめいていた。

まさに、発動まで残り僅か。

 

「ーー!」

 

深い深呼吸と共に魔力が集まり、鉄杭が手綱へと形を変える。

 

「なっななな何が起こるのー⁉︎」

 

『全魔力を魔術障壁および物理保護に変換。宝具の攻撃が来ます。凛さんも防壁張りましたら、イリヤさんの後ろに!耐えて下さいよイリヤさん!』

 

ルビーの言っている意味も、アレが何なのかも分からなく混乱している私の脳裏に凛さんから聞いていた話が蘇った。

 

ーー英雄の持つ武具は、通常のそれとは異なる、奇跡を成す強力な兵器……私たちはそれを『宝具』と呼んでいるのーー

 

まさか……!

 

「騎英のー(ペルレー)」

 

英霊の宝具が解き放たれようとした、まさにその瞬間。

 

 

 

 

目の前にあの人の背中と…

 

「我が産物は常にーーー」

 

「ーークラスカード・ランサー。限定展開」

 

影が現れ、そして新たな声が聞こえた。

当然の事ながら、その場にいた誰もが驚きに捕らわれる。

 

それはクラスカードも例外ではなかったようだがーー

 

「刺し穿つ(ゲ イ)ーー」

 

闖入者が携えていた、致死の宝具によって、英霊は影が何なのか確認する事が出来なかっただろう。

 

「死棘の槍(ボルク)!」

「◾︎◾︎◾︎…!」

 

光を発して消滅する、女性。

数秒後、彼女がいた場所には一枚のカードだけが残っていた。

 

「『ランサー』、接続解除」

「対象撃破。クラスカード『ライダー』、回収完了」

 

そんな中聞こえる、淡々とした事実確認のためだけの言葉。

 

その姿は、蝶のような形の大きなリボンで黒髪を頭の後ろで束ね、妖精を思わせるデザインのコスチュームに身を包んでいる、私と同じ年ぐらいの女の子だった。

 

「だ、誰……?」

 

私の声が聞こえたのだろう。

女の子が初めてこちらに顔を向けた。

 

でも、私に目を向けたのはちょっとだけで、その目は私から見たら背中しか見えないあの人に長く、向けられていた。

 

 




楽しんで頂けたでしょうか?

次回は少し視点がコロコロ変わるかもしれません。

感想や意見も募集しておりますので、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
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