Unlimited Possibility 〜プリズマ☆イリヤの世界へ〜   作:神酒ぃ@θ≒シータ

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どうも、ワンピです(=゚ω゚)ノ

暑い夏が続いてますので、しっかりと水分補給をして熱中症にならない様にして下さいね^ ^

話は変わりまして、プリズマ☆イリヤの6巻。謎が深まる話となりましたが大変面白かったです。
買うまで大変だった…

では、どうぞ!


偶然は連続して起こる。

第五話

 

 

side 衛宮 凛

 

 

「また、やっちゃった…

なんで、私は毎回毎回大事なところで大ポカするのかしら…」

 

今、私は光に呑まれながら猛烈に後悔していた。

 

頭を抱えて、「あーーーーーーーーっ……‼︎」って叫びたいぐらいに……

…マジで穴があったら入りたい。そして叫びたい…

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

光が収まって来て、徐々に見えて来たのはここ暫くの間見ていない、『士郎』の世界だった。

 

…いや、違う。

 

これは『アーチャー』の方の世界だ。

聖杯戦争時に何回も夢に出て来た風景。

【衛宮士郎】からあらゆるものを取り除いたとしても、これだけは必ず残るあいつらの原点。

そして、正義の味方という理想に憧れ、それを追い求め続け、最後には己の理想に裏切られ守護者となった一人の英霊の心。

 

やっぱり…

地面は赤く燃え、地面には墓標の様に剣、槍、斧が幾多の種類に渡り刺さり、あの火事がいかに激しかったのかを象徴かの様に火の粉が舞い、太陽の光をも遮る曇天の空に大小様々な歯車が浮かび、ガコンと機械音を出しながらゆっくり回っている…という悲しい世界だった。

 

けれどもーー

 

私はこの世界に懐かしさを感じていた。

 

だって、そうだろう。

あの二週間足らずの聖杯戦争。

あいつ《アーチャー》と契約した事から始まった私の人生の中で一番であろう最初であり最大の通過点。

あれ以上に印象に強く残るものは、おそらくもう来ないだろう。

 

 

途中、士郎の異常な点を見つけたり、あいつ《アーチャー》には裏切られたりしてボロボロになって、やっとこさ勝って…

結局、士郎に残ったものは五体満足な体と己の信念。

私に残ったものは……結構凄いわね。

使い魔の最高位に当たる英霊。っていう事だけでも凄いのに、騎士王を使役。(形式状)

その他、冬木市のセカンドオーナーとしてね……ちょっとおかn……

んんっ…!なんでもない。

 

 

話を戻そう。

 

まあ、それなりにこの世界は私、いや私達にとって重要な場所だからつい物思いにふけてしまうのもしょうがないだろう。

 

おかげで、あいつを見つけるのに時間が掛かってしまった。

 

極限まで鍛え上げられた身体を象徴するような黒いボディーアーマーに身体を包むほど大きい赤い外套。

そして、あの今も尚記憶から消えずに鮮明に思い出せる、大きな赤い背中。

 

…これを見せられて、懐かしさを感じ無いわけがない。

 

「そうよね。アーチャー」

 

普通に会話するような口調でアーチャーの肩を色んな感情を乗せながら、軽く叩く。

 

「ん…?この声は…凛か。久しぶりと言った方がいいかね?」

 

「別に良いんじゃない?普通で。あんたは輪廻の輪から外されてるからそこら辺あんま関係ないでしょ

…っていうか思った以上に驚かないのね」

 

「当たり前だろう。多少は驚いているが、此処は私の世界だ。

誰かが入って来た、いやそもそも、それ事態あり得ない事なんだが…

君のことだ…また何かやったんだろう」

 

「うっ……!まあ、そうなんだけどね…」

 

背中を向けながら呆れたようなため息をつかないでよ。

当たり前なことだけど、士郎とそっくりだから!

しかも昨日、その仕草見たから!

ちなみに、あんたの方が士郎より10倍皮肉さは上だけどね。優しさが無いから、あんたには!

 

「それはそうと…

…で、今回は何をやらかしたのかね?」

 

ジト目のまま、こいつの背中をずっと睨み続けてたら、あまり言いたくないことについて質問された。

けど、このまま黙ってたら、またグチグチ言われそうだから素直に話すことにする。

 

「それはその……

子供達に第二魔法どういうものなのか教えておこうと思って…」

 

「…ふむ。なるほど。

つまり、君はただ単純に自慢をしたかったと…

………待て、子供達だと……⁉︎」

 

話しの途中まで、手を顎に当てニヤニヤと笑っていたが、急にピタリと動きが止まったと思ったら、振り返って来るなり血相を変えて私の肩を掴んでそう尋ねてきた。

 

「うん。そうだけど……?」

 

こいつの驚きようが凄くて、少し後退りしてしまう。

 

私、変なこと言ったかな…?

子供がいるって言っただけ、だけど……………あっ(察し)

…まずいわね。

これ絶対面倒くさいことになる確率80%以上だと予想したけど……

今回だけは20%以下の方に懸ける!

いや、お願いだから20%以下の方になって!

 

「どういうことだ、凛!

私を納得させるだけの理由、根拠、動機とその他もろもろ、説明しろ!」

 

賭けに負けた…

予想通り、アーチャーは私の肩を掴んだままグラグラと前後に激しく揺らして聞いてきた。

 

「わ、分かった。分かったから、もう揺らさないで〜…」

 

頭もゆ、揺れてるから〜…

こ、これ以上は気持ち悪くなるから止めてぇ〜…うぇっぷ…

 

「む……すまない…

少し取り乱してしまった…」

 

言ったらすぐに止めてくれたけど、私の頭の上には未だに星が回っていた。

 

星が見える…スター…

 

「だが、そうなった経緯を教えてくれなければ、私も君を元の世界に戻す方法を教えんぞ」

 

まだ、私がフラフラしているっていうのにこいつは遠慮無しに畳み掛ける様に質問してきた。

 

「ちゃんと話すわよ…」

 

ったく…どんだけ信用してないのよ…後、気遣え。

 

…って…え……?

 

「…元の世界に戻す方法?」

「ああ、そうだ」

「それは、凄く気になるけど…

後で聞くとして、話すのはあんたが消えからでいい?」

「構わん」

「…………プッ」

 

思わず吹き出してしまった。

もちろん、理由無しではない。

 

「む…何か可笑しいことがあったのかね?」

 

私が急に吹き出したので、自分のことで笑われたと思っているのだろう。こいつの声は不機嫌そうだ。

 

「いや…別に……ッッ…」

 

一度、潰そうとした自分の未来の可能性に、答えを得た今は興味を持っているこいつの態度が可笑しくて笑ってしまった。

 

だって、こいつ、淡々と返答してるけどプレゼントを貰う子供の様に声が弾んでいるんだもん。

 

二回目によく吹き出さずに耐えたな私。偉い。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…………と言う訳なのよ」

 

話し始めてから30分。

途中、脱線や捕捉をして全部話し切れてないけどこいつを納得させるだけの説明をした…

…のだけれど…

 

「…………」

 

当の本人がこれなのよね…

顎に手を当てて考えてる風出しているだけで、返答なし。

リアクションが無さ過ぎて、逆に驚くわ〜。

 

「説明、足りなかった…?」

 

それからまた、3分ぐらい待ったけど返答がなく心配になって一応そう聞いてみたら、返事はすぐに返ってきた。

 

「いや、大丈夫だ。

私が予想していた範囲内の事を君は言ってくれたから、良かったのだが…

…凛。最後に一つ、私は君に聞かなければいけない事がある。

 

…君は、『私』の側にいて、幸せか?

 

………はぁ…

何馬鹿なこと言ってんの?こいつ。

心配して損したわ。

 

…しょうがない。しょうがないから…

この大馬鹿者の記憶にしっかり、きっちり残るようにーー

 

「当ったり前でしょ!

私は、あいつ《士郎》の側にいて、あんたの想像以上に幸せなんだから…!」

 

満面の笑みで、そう言ってやった。

 

「フッ…そうだな。この質問は今の君には意味が無かったな…と、そろそろお別れのようだ」

 

「え……?どういうこと…?」

 

だってあんた、話したら教えてくれるって…

 

「まあ、それは私が君に出す宿題。とさせて貰おう」

 

なんでこいつは、毎回毎回重要なことをいつもはぐらかすのかな?

士郎を蘇生させた時のペンダントの件、然りその他もろもろ例に挙げたらキリがない。

 

でも、こいつの言う通りそろそろお別れみたいだ。

その証拠に、私の体が光の粒子と成って徐々に消えていってるのと、視界が霞んで意識が保てなくなってきている。

 

…この消えるスピードだと、後30秒もないかな。

けどやっぱり、最後にこれだけは言っとかなくちゃね。

 

「ーーアーチャー!あんたに対して文句は一杯有るけど、私から言うことはこれだけ。

ーー幸せを…一つでもいいから見つけなさいよ!ーー」

 

「了解した。期待に応えるとしよう」

 

うん。もう言う事無し!

 

私は、満足して意識を手放した。

最後に見たあいつの表情はあの時と一緒だった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ーーI am the bone of my sword.

 

少女…いや、もう立派な子持ちの大人の女性となった彼女は、この世界からいなくなった。

 

そして、この世界に残ったのはこの世界の支配者であるたった一人の男。

 

ーーNor known to life.

 

外套を風に靡(なび)かせながら、男は彼女が去った後もしばらくそこに佇んでいたが、表情は非常に柔らかいものだった。

 

男は笑みを絶やさないままーー

 

「君と会えただけで、俺はもう充分幸せなんだよ、遠坂ーー」

 

そう小さく呟き、踵を返してこの世界から静かに消えて行った。

 

ーーSo as I play , "unlimited blade works. "

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時は少し遡りーー

 

side 衛宮 誠

 

どうも、衛宮 誠です。

只今、俺は魔法少女であろう女の子にジッと見られています。

 

なんだ、この無言のプレッシャーは…⁉︎

と、思ってしまうほど見られています。

しかも、この女の子が持っていた眼帯を付けた女性を一撃で倒したあの武器…

一瞬だけど、禍々しい魔力を感じた。

…只者じゃ…無いな…

 

という事を踏まえた上で、警戒を緩めず俺の事をジッと見てくる女の子に質問をしてみた。

 

「あの〜どうs…「オーーッホッホッホ!」

 

重ねられた…

ったく…誰だよ。ルヴィアさんみたいな高笑いしている人は…

…って、ルヴィアさん…!?!?!?!?

 

WHY!? 何故此処に?

…ああ、そうか。別世界かと思ったけど、実は場所を移動しただけか。

なるほど。なるほど。

そう考えれば、自然と繋がってくる。

ルヴィアさんとお母さんが肉体言語を言い合いながら取っ組み合い(?)しているのも、なんら不自然な事では無い。寧ろ、日常。

 

けど…なんか疲れてるのかな?

お母さんとルヴィアさんが若く見えるよ。

年齢で言えば、18、19歳ぐらいに…

 

うん。気のせいだ。気のせい…

…な訳あるか!!!!

この事について、前にお母さんに教えて貰った様な…思い出せ俺の記憶!!

 

ーー彩虹には目指してもらうこの第二魔法は、簡単に言えば平行世界を行き来するものよ。聞いた話だと異世界にも行けるだとかなんとか…ーーー

 

ーー平行世界?異世界?ーー

 

ーーまあ、それについては長くなるから今度ねーー

 

……………異世界。

ーーそれだ!

なんだよ!やっぱ別世界じゃん!

 

…っとと。そんな事より、なんかこの世界を覆っている格子状の物質が崩れ始めたけど大丈夫か?

 

こんな状態でも相変わらず、若いルヴィアさん達は取っ組み合い=通常運転か…おっと、おかあ…じゃなかった若いお母さんがパワーボムで校庭に叩き付けられた。

 

しかし…俺を見ていた女の子、一人だけ冷静だな。

あの二人と、後ろの喋るステッキは煩いのに。

 

「…サファイア、お願い」

『はい、マスター』

 

女の子は一言、静かに呟くと、足下を中心に魔法陣が浮かび上がる。

 

『虚数軸を計測変数から排除。中心座標固定。半径六メートルで反射路を形成。通常世界に帰還します』

 

俺はステッキが言った一語について疑問に思ったが考える暇は無く光に包まれた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

side イリヤ

 

あーー!もう…!

…どうなってんの⁉︎

 

普通の世界に戻ったのはいいけど…ルビーは煩いし、凛さんとルヴィアと言われてた人は格闘始めるし、前の人顔見えないし、青い魔法少女はその人を観察するように見つめていてほとんど動かないし…

 

誰か、この状況を説明してぇぇ〜〜!!

 

「…はあ。この際ルビーでもいいや。なんとかして…」

『…しょうがないですね。まず、あの二人は面倒くさいので無視で…残った二人は……よし!決めました!』

 

おおー。ルビー、さすが。こういう時は頼りになるね。

そして、もちろん決めたのは、私と同じ様な格好をしている女の子方だよね。

 

『HEY!そこのショt…男の子!あなたは誰ですか?』

 

違った!しかも…

 

「いきなりのどストレートだ!?」

 

初対面の人に対する態度ではない。

失礼だと思い、ルビーの口(?)を塞ごうとするけど…

 

「ん?俺のことか…?」

 

と、一言言い、振り返ってこちらを見た男の子の姿に立ち止まってしまう。

 

だって、その男の子は…

幼い時のお兄ちゃんに良く似ていたから…

 

混乱する私の頭の中で、グルグルと思考が回る。

 

いや、世界にはそっくりな人が3人いるとか言うし…!

でも、さっき闘っていたからこの人は多分、魔術を使えて…

はっ…!もしかして、私を騙すための世界が仕掛けた罠かも…!

 

などと、私がくだらない自問自答している間にルビーと男の子では会話が進んでいた。

 

『そう、貴方ですよ〜。…で、あなたは誰ですか?』

「誰って…普通の魔術師だけど…?」

『えー、そうですか?普通の、尚且つ幼い魔術師ではあんなに早く動けませんよ』

「いや、別に普通だろ。体に強化を掛ければ…「普通じゃ無いわよ。」…っ………」

『おや、凛さん。そっちは終わったんですか?』

「今回は引き分けね。悔しいけど。

…話を戻すわよ。確かに、体に強化を掛けることは普通にできる事よ。

ただし、一部分だけね。

貴方がやったのは、全身の強化。これが可能なのは、相当の熟練か…」

「死徒、或いは、封印指定の執行者ぐらいですわね」

 

どどどどうしよう…意味分かんない単語がたくさん出て来て、会話に入り込めない…

 

…よし。後で、凛さんに聞いてみよ。

 

私は、深く考える事をやめた。

 

「という訳だから、私に納得させる回答をしてくれないかしら。小さな魔術師さん…?」

「………はあ…まあ、いいっk……!」

 

諦めがついたのか、溜め息を吐いた後何か言おうとしていたけど、急に驚いた表情で違う方向に首を向けた。

 

「何…?どうしたの…?」

「お母さん…」

 

凛さんがそれを不審に思い言葉を掛けるけど、私達がギリギリ聞こえるか聞こえないぐらいの音量でそう呟いて、あの謎の男の子は凄い速さで去って行った。

 

「行っちゃった…」

「あっ、ちょっ…待ちなさい…!」

「美遊…!追いなさい…!」

「いや、もう無理です」

「ぐぬぬぬ…」

 

あんなに慌てて、どうしたんだろう?

闘っていた時はあんなに冷静だったのに…

あっ…そう言えば、お礼言ってない。

 

それと、この女の子も私と同じ魔法少女…なんだよね…

 

「ちっ…尻尾まで掴んだけど、逃げられたか。

…で、さっきから気になってんだけどーー」

「なんですの?」

「そっちの子はなに⁉︎なんで、サファイアを持ってんのよ!」

「それはこちらの台詞ですわ…!なんでその白い子がルビーを⁉︎これではまるで…」

 

あっ。この後、絶対面倒くさい事になるな、この時私はそう直感した。




いかがでしたでしょうか?

次は、誠が遂に家族と再会!するかもしれません。

感想、意見あったら送ってください。待ってます!

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