ウォルター教頭のアーカイブ 作:ルビコン調査技研一般役員
ミレニアムサイエンススクールはキヴォトスでも珍しく授業を行う講師や教授(授業を行うがそれだけ)の人達も居ており、最先端の技術を学ぶために男子生徒も数は少ないが通っている。とは言え、あからさまに人族に見える男子生徒はC5_801リンクスだけであり…そう考えるとリンクスは浮いた存在だろう。
「カーラ教授!エアさん!リンクスとノアを連れてきましたよ!」
そんなミレニアムサイエンススクールにウォルターを幼少期の頃から知っており、父が大暴走のマッドサイエンティストで母が事故死したウォルターの姉代わりとして接してきた元ルビコン調査技研の科学者 シンダー・カーラは授業&最先端技術をより先に進めるための教授として日夜研究&開発そして授業を行いながら、過ごしている。
リンクスとノアを連れてユウカがやって来たのはシンダー・カーラの研究室。そこではACの開発やミレニアムサイエンススクールが製造販売している警備&土建用MTの開発や改良だったり、面白おかしな笑える兵器の開発が行われている。
「やあ、遅かったじゃないかひよっこ。またホワイトグリントの近くでお昼寝かい?」
「まあね」
作業用のゴーグルを額にかけ、上半身はTシャツ姿、下半身は作業着姿の美魔女こそがシンダー・カーラである。カーラの前にはパソコンが置かれており、カーラはこれから行われる職員会議の準備を行っているようだ。
「リンクス。昼寝は良いそうですが、ほどほどにですよ。ユウカとノアもご苦労様」
「はいエアさん。でもノアは「ユウカ!!ちょっとストップ!!」ぶべら!?」
深紅の長い髪をなびかせた美女はエア。こう見えて、この身体はカーラが技研テクノロジーを用いて作った、コーラル稼働のアンドロイドボディーであり…エアは人間ではない。
エアはCパルス変異波形と呼ばれる存在。ざっくり言えば、コーラルに生じた意思を持った波形と言えるだろう。というかコーラル事態がエネルギーではなく…エネルギーにもなる微生物のような存在なのだ。この身体はエアが現実でも過ごせるように、カーラが作ってくれたのだ。彼女はこのミレニアムサイエンススクールで、キヴォトスを飛び回るレイヴンの代わりにセミナーの顧問代行をしてくれているのだ。
「ありゃゃ?もしかして3人でお楽しみだったんですか?先輩方~」
ニヤニヤと笑うピンクのツインテールの少女は黒崎コユキ。セミナー所属の1年生であり、いわば生徒会一般会員と言えるだろう。役職は現在なし!!
「ひでぶ!?」
しかし、そんなコユキの脳天に帳簿の一撃が下る!!帳簿を振り下ろしたのは…本当に高校生ですか?と言いたげな高いタッパに豊かな胸!括れた腰に...ボン!と出たお尻!!制服ではなくスーツを着てるためか、何処から見ても若人妻に勘違いされそうな女子高生 セミナーの生徒会長である調月リオである。
「みんな、時間がないわよ。カーラ教授、準備は出来てるかしら?」
「あとはEnterを押すだけさ」
カーラがEnterを押して、リモートで会議に参加しようとしたときだった。突如として固定電話がなり、しかたなくカーラが電話に出るため受話器を取った瞬間だった…
『こちらG1ミシガン!!じゃなかったな!!SRT特殊学園学園長ミシガンだ!!G13は居るか!?居なかったらリンクスの坊主でも良いぞ!!』
キーンと大音声の声が受話器から響き、カーラは咄嗟に受話器から耳を遠ざける。その音声はスピーカーモードにしてないのに、研究室全域に聞こえるほどの大きな声であった。
「うるさいねぇ!!ミシガン!携帯使えってあれほど言ってるだろ!?」
『この星の携帯はさっぱりわからん!!で?居るのか?』
電話の主はG1ミシガン…改めてSRT特殊学園学園長であるレッドガンの歩く地獄ことミシガン総長である。ちなみにキヴォトス全体含めての生徒指導の先生も兼任してる、生身最強のムキムキ老人である。
「おやっさん居るよ」
『おぉ!!リンクスの坊主!!元気そうだな!!実はな、お前に依頼だ!!カイザーPMCのバカがアームズフォートを出してきてな、これを撃退してくれ!!今、カーラのパソコンとやらにデータを送るぞ!!……ユキノがな』
ミシガン総長はSRTの生徒に支持を出し、カーラのパソコンに砂漠を蹂躙するように進軍する巨大兵器 アームズフォート 量産型スピリットオブマザーウィルの画像とデータが送信された。
「スピリットオブマザーウィルだね」
『カーラ、知ってたか!?なら話は早いな!!』
「コイツをぶっ壊せば良いんだろ?だが…簡単な話じゃない」
カーラは語るスピリットオブマザーウィルはとんでも兵器である。有効射程距離200キロ以上の長距離主砲×12あり、それ以内なら長距離主砲の一撃でACはもちろん…ACより頑丈な筈の四脚MTやタンク型MT、LC機体にHC機体をワンパン出来る。なんなら旧文明の記録ではプライマルアーマーが剥がれたネクストをワンパンしている。
長距離主砲だけではない。100キロ圏内は完全防空圏内であり…数多のミサイルを雨のように降らしたり、数多の副砲、数多の対空バルカン、膨大な数のACやMTを格納可能、戦闘機やヘリコプターも格納可能の物量の塊なのだ。
「ちなみに対空バルカンの弾丸の大きさはリオぐらいだよ。リオと同じ大きさの弾丸が飛んでくるのさ…これで防空火器さね」
防空兵器のバルカンでさえ、弾丸1つの大きさが成人ぐらい。恐怖でしかない。
「カーラ教授…弱点は?」
「カイザーPMCに提供したのは、多分あのポンコツだ。だから弱点はそのままだとしたら、勝機しかない」
そんなスピリットオブマザーウィルでも弱点はある。ミサイルポット、バルカン、副砲、そして主砲などの武装を攻撃して破壊すると…その衝撃が中に伝達するという杜撰な欠陥が存在するのだ。そしてスピリットオブマザーウィルを提供したのはもちろんオールマインド…弱点だってそのままだ。
「いけるね?リンクス。VOBで急接近、あとはデカブツをボコるだけさ。弱点が克服されてたら、中に侵入して内側から破壊だ」
「いいよー!んじゃ、装備はマイセットBで」
こうしてスピリットオブマザーウィル破壊作戦が決まった。
「総員に告げます。これよりホワイトグリント、スクランブル発進します!!これは訓練ではありません!!繰り返します!!ホワイトグリント、スクランブル発進します!!
整備班!武装はマイセットB!!VOB…ヴァンガードオーバードブーストの用意も!!大至急です!!」
エアが端末を用いてミレニアムサイエンススクール全域にメッセージを送信して、ミレニアム中が騒がしく動き出す。
「ユウカ、ノア。オペレーティングルームへ。コユキとリオは私と一緒に管制室。エアは…何処に居てもサポート出来るか。そしてリンクス、ホワイトグリントの所に行きな!!」
カーラの支持を聞いて、各々は慌ただしく動き出す。
ホワイトグリント 格納庫。そこでは整備班のカーラの部下達が慌ただしく、ホワイトグリント6号機に武装を着けていた。
「両背部、軽レーザーキャノン装着完了!」
「右肩部、グリントミサイル装着完了!左肩部、変え武器としてパルスブレード装着完了!」
「右手、速射アサルトライフル用意完了!左手、軽リニアライフル用意完了!」
そしてそこに、人外じみた速度でリンクスが走ってくる。リンクスはひとっ飛びでホワイトグリントの胸までジャンプし、コックピットハッチを開けて…中に入り込み、コックピットに座る。
「AMS接続、続けて腰部接続コネクター接続」
AMS、強化人間独特の接続コネクターで文字通りホワイトグリントとつながるリンクス。そして網膜にホワイトグリントのメインカメラの映像などが投影された。
『コーラルジェネレーター、補助動力バッテリー…問題なく稼働しています!』
『疑似プライマルアーマー…パルス被膜バリアーも問題ないです』
オペレーティングルームからユウカとノアもモニター越しにホワイトグリントの状況を確認。
『リンクス!行けるわね?』
「もちろん」
ホワイトグリントは右手に専用設計されたアサルトライフルを握り、左手にベイラム製のリニアライフルを握る。
『ホワイトグリント、リフトアップ地上に出ます』
ホワイトグリントはリフトで地上にあげられる。そこでは既にVOBという外付け&使い捨てのバカでっかいブーストがスタンバイされており、それがホワイトグリントの背部に外付けされる。
『VOB、熱核エンジン点火。発進タイミングをホワイトグリント 強化人間C5_801リンクスに譲渡します』
「ホワイトグリント、出るよ」
そして…VOBからきったねぇ煙&ジェットエンジンの出力を出しながらホワイトグリントは発進し、直ぐにマッハ4を突破して爆進していった。
「センサーに反応!!敵機接近です!!識別番号N/WGⅥホワイトグリント6号機!!ですが、コジマ粒子は観測できません!!」
「ホワイトグリントだと!?」
『脱コジマに成功しただと!?くぅぅぅカーラめぇ!!てか、ホワイトグリントシリーズ…現存してたの!?』
一方のスピリットオブマザーウィル。さっそくセンサーに、マッハ4で突き進むホワイトグリントを捕捉したが、オールドンマイことオールマインドちゃんはカーラが脱コジマを成し遂げたこともあり…奥歯を悔しそうに噛み締める。
「主砲で打ち落とせ!!」
「はい!!」
カイザーPMC理事が支持を飛ばし、スピリットオブマザーウィルは主砲を展開して、主砲による長距離砲撃を開始する。しかし、残念なことにホワイトグリントはその主砲砲撃を回避し…どんどん此方に向かって飛んでくる。
『ひぇ!!来るな!!来るな!!アームズフォートは最強の地上兵器なんだ!!ACは時代遅れ!!人を選ばないMTなどが主力なんだ!!』
ガチガチに震えるオールマインドちゃん。まあ、彼女の言葉も一理ある。と言うのもACやネクストは軽く、時代遅れの万人受けしない兵器なのだ。
ネクストはAMS適性がないと操縦できないし、ずっと飛べる&プライマルアーマーにオーバードブースト以外は現行ACと大差なく…利点は少ない。現行ACだってパーツを変えて様々な環境や作戦に対応出来るが、パーツを変えれば機体重量バランスも大きく変化し…強化人間や一種の天才そしてベテランぐらいじゃないと利点を発揮できない。
対して兵器としてのMTは大規模な換装は出来ないが、性能はACと大差ない。万人受けするし、工場で生産するなら大量生産も出来る。そのため、万人が使う兵器としてはMTの方が完成していると言えるだろう。
どんどんマッハ4で近付いてくるホワイトグリント。しかし、VOBから火花が出る。どうやらVOBに限界が来たようだ。
『VOB、活動限界!!パージするわよ!!』
VOBを切り離し…ここからは自力で近付かなければならない。現行ACならエネルギーの提供量や消費に気を付けながらアサルトブーストで近付かないといけないのだが…
「オールマインド!!アイツ…本当に減速したのか!?」
『ひぃ!!脱コジマしたのに、なんでオーバードブースト出来るのよ!?まさか、パルス爆発!?』
「懐に入ってくるぞ!!」
疑似プライマルアーマーを減衰させながら、オーバードブーストを用いてホワイトグリントはスピリットオブマザーウィルの懐に侵入。これで主砲と副砲は怖くない。後はミサイルを避けながら、主砲などを破壊してアームズフォートにダメージを与えるのだ!!
「そこ」
アサルトライフル、リニアライフルで次々にミサイルポットや副砲を破壊していく。それにネクストは移動しながら、飛び回りながら構え武器を撃てるのだ。背部の軽レーザーキャノンが前方に回って放たれ、主砲さえも破壊する。
「MT部隊を出せ!!」
「間に合いません!!」
MT部隊が出ようとするが、右肩部から放たれたグリントミサイルこと…分裂ミサイルで一網打尽にされ、粉砕される。
「メインシャフトにダメージ甚大!!」
『なんで!?本体は主砲とかしかダメージ受けてないのに!?』
疑似プライマルアーマーが回復し、ホワイトグリントは空に飛び上がり…リニアライフルとアサルトライフル、そしてグリントミサイルを撃ちまくり…スピリットオブマザーウィルは全ての武装を破壊された。
「機関部持ちません!!ぐぁぁあ!!」
「マザーウィル…倒壊します!!」
マザーウィル!!崩壊開始!!さらにとどめに…
『ひぇ!?』
「なに!?」
ホワイトグリントはメインブリッジ…つまりオールマインドとカイザーPMC理事の前に現れて、アサルトアーマーを炸裂させて、カイザーPMC理事とオールマインドは爆発アフロになったのだった。
次回…ウォルター、ミレニアムに行くってよ
皆の好きな先生は?
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もちろん、ウォルター教頭
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イケメン先生のラスティ
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新人教師 621レイヴン
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リアル大豊娘娘 618
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生徒指導のミシガン総長!
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技術のカーラ先生
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私ですよね?ご友人