童貞作ですので何とぞご容赦お願いします。あと、神話が不十分な点もあるでしょうが、そこもご容赦お願いします。
神の名は???...
闇、無、死。何もなく、でも何か"在る"空間。俺は、その空間で命からがらに神と殺しあっていた。ついさっきまでは。
《まさか、この"俺"が負けるとわな。奇妙なことよ。死と生を司る"儂"が死ぬとわ。》
大量の血を流しながらも歩き続ける俺と、目の前でひれ伏す神。
《だが、完全に死ぬわけではない。"我"は直ぐに蘇るぞ、何度でも、何度でも。》
そう、それは分かっていた。此処は"死と生の境界線"。そして目の前の神は此処の最高位の神である。そもそもこの神が死ぬことは有り得ないのだから。
《パンドラが、儀式をしようにも此処は"妾"の空間。あやつには入って来れぬ。どうする?お主が負けるのは明白だが?》
パンドラ?儀式?なんだそれ?そんなもの俺は知らない。だから問題ない。確かにこいつは、この神は"殺す"ことは不可能に近いだろう。だが………
《お前の敗けだよ。僕に挑んで一度とは言え勝ったことはほめ「確かに」
ここで俺はやっと口を挟んだ。勝利へと近づくために、勝利を掴み取る為に!!
「確かに、お前は誰も殺せないだろう。例え、主神でもな」
《なら、諦め「しかしな」
「今の俺は霊体だ。死んでいる身だからお前に会えた。知ってるか?文献の仙人は魂を鍛えて登り詰めて成るらしいんだよ。魔術を極めた者は魔力を、法術を極めた者は気を、武術を極めた者は心を、な。其々には共通点がある。それは肉体ではなく精神体つまり霊体を鍛えているんだよ」
俺はそう言いながら、ゆっくりと、しかし着実に神へと歩み寄っていく。
《何が言いたい、人の子よ!!!!》
「簡単さ、霊体は成長することが可能と言うことを伝えたいんだよ。」
異様な俺の雰囲気に神でさえ恐れを抱いている様で、俺から逃げるように腕を動かしている。
その光景に俺は黒い笑みを浮かべながら言い放つ
「すなわち、俺がお前を"喰らった"場合お前は一体どうなるんだろうな」
その瞬間、目の前の神はこうちゃくした。
なんせ、自分より格下の人が、強者である自分を喰らうと言っているのだ。
霊体は"成長する"。この言葉は一見そこまで重要な事では無い内容だ。しかし相手が霊体だと話が変わってくる。確かに霊体は成長することが可能だ。だが成長するためには何かしらのエネルギーが必要である。先ほど例に挙げた者達は、肉体が食事を行うことでエネルギーを得る。カンピオーネ(主人公はまだ存在を知らないが)は、聖誕祭の時に、神殺しの力を手に入れ格を上げる。なら、霊体自身が外部のエネルギーを得る事は可能なのか?否、不可能である。"普通"ならばだが、
「お前は神なんだろ?ならお前は一体"何で出来ている"んだ?原子なのか?それとも神話の人間のように土か?はたまた、未知の物質か?否だ、お前は今の俺と同じく霊体なんだろ?いや、正しくは違うと思うがそれでも、近しい存在で在ることは分かる。なら、だ」
ここで一旦区切る。目の前の神を恐怖のどん底に落とすために、死の宣告を………この神の代名詞の死を告げる為に!!
「同じ霊体である俺ならば、お前を喰らって取り込むことは可能なんだよ!!!!!」
霊体が必要とするエネルギーはそもそも性質そのものが違う。熱にせよ、電気にせよ、光にせよ、物体にせよ。肉体はその性質を変化させ、別の性質を持つエネルギーに変えている。だが、そもそもが同じ性質なら霊体も外部から直接エネルギーを得ることが可能になる!!……と、思う(;)
《っ………!!!!赦さん!!恨むみ、怨み続けるぞ人の子よ!!!!》
よっしゃ、ビンゴだ!!予想道理!!
「元から赦して貰うつもりはねぇよ。これは俺が決めた道だ」
《………次、"俺"が顕現したとき。必ず………
「アホ抜かせ、そんときはまた俺が喰い殺してやるよ」
そして俺と神の会話は終わり、俺は神を喰らった。最後まで生き続けていたのにも関わらずアイツはただ俺に喰われ続けた。全て喰い終わるのと同時に俺の中に何かが入り込んでくるのが分かった。俺はすぐさまそれが、アイツの力だと分かりその力で再び蘇った。
これが、初めてパンドラの力を使わずに神殺しの力を得た少年、九堂深夜の誕生だった。
前に、まつろわぬ神は魔力の塊と書いていたので、魔力=精神=霊体と同質と考えさせて頂きました。