ビルの上で兄さんが街に魔力を流してジュエルシードを探してくれている
「兄さん、見つかった?」
兄さんに聞く、すると兄さんは指をさす
「...あるのは分かるんだが正確な位置までは特定できてない。それとあそこ、見えるか?」
見ると前に対峙した魔導師が街を歩いていた。多分私達と同じでジュエルシードを探しているんだろう
「強引だがジュエルシードを起動して位置の特定をする。フェイトは戦闘の準備を。アルフは発掘者を妨害して来い」
「はい」
「はいよ」
兄さんの手から強力な魔力が。私は兄さんとよく模擬戦をする。何度か戦って、兄さんの癖を覚えて対抗しても、自分の癖を理解して誘導されてやられる。アルフとタッグで挑んでも2対1なのにポジションを上手く利用して躱される事が多い
兄さんの戦闘スタイルは魔導師というよりベルカの騎士に近い感じだ。だから私も近距離戦をよく教え込まれた。リニスも護身術として学ぶのは悪くないって言ってくれてたし...考えていると中心に青い宝石...ジュエルシードが
「ッ、見つけた」
「確認出来た!行ってくる!」
ビルから飛び降りてジュエルシードの下へ向かう。あの子に注意しつつ
途中で砲撃が来ると分かった時、直ぐに二重にバリアを張り防ぐ
兄さんから教わった事は、砲撃は光が見えた瞬間には既に狙いの場所に届くという事と
砲撃型の魔導師が苦手とするのは近距離戦で行う手数の多い攻撃
私の防御はそれほど硬くないから過信せずに近距離で戦うのが1番効果的なはず
そう考えついて直ぐに砲撃の飛んできた所へ向かう
「どうしてジュエルシードを集めるの?」
「...話しても無駄だから...構えて」
「力になれるかもしれないから!」
ッ、力に...母さんはどうしてジュエルシードを集めるのか...聞きたかったけど、兄さんが納得してるなら...私はそれでいい
「構えないなら...」
私はバルディッシュを振り下ろす。相手の魔導師は自分のデバイスでバルディッシュの一撃を防ぐも、私が兄さんに習った背負い投げ...それをして遠くに投げ
「フォトンランサー!」
【Photon Lancer】
私の得意な魔力弾を槍上する魔法、それを投げるように飛ばす
兄さんに教わった魔力運用術
相手の子は痺れで顔を歪ませてる
「私が集める理由...そんなものは兄さんが集めるから。私にそれ以外の理由はない!」
もう一度フォトンランサーを飛ばそうと右手に魔力を込めた所で
「バインド!?」
「...そっか、お兄さんが集めるから...私もお兄ちゃんがいるよ。きっと貴女のお兄さんも優しいんだろうね...見てて思うもん」
「ッ...」
私の兄さんの事...知ったふうな口を...ッ
「私も妹だから、お兄ちゃんやお姉ちゃんの事、考えるよ」
私には兄さんしか...あれ...?兄さんしか...
そういえば、兄さん、昔...姉がって
あれ?兄さん...私は妹だよ?兄さんより2つ下の妹
「だから、お互いの事。話し合おう?私、分かり合えると思うの」
「ッ、私は...」
「フェイト!話す必要はないよ!話すつもりならレイが最初からそうしてる!」
そう、私はフェイト・テスタロッサ。レイ・テスタロッサの妹
後ろを振り向きジュエルシードの所へ向かう
「あっ!」
後ろから追ってきているんだろうけど、速さなら私が勝ってる
「ジュエルシード!」
「「封印!!」」
魔力を込めようと減速したせいで追いつかれた。封印が重なる。バルディッシュと相手のデバイスがぶつかり合う
「ッ!」
「あっ」
ジュエルシードから膨大な魔力が...
「バルディッシュ...ごめんね」
バルディッシュを待機状態にしてジュエルシードの所へ行こうとした時、アルフと兄さんが傍まで来ていた。
「大丈夫か?2人とも」
あっ...えっと...失敗して...嫌われたかな。違う!止めないと
「...」
怒ってる...?
「...止めてくる。フェイトはここで待ってろ」
「え...兄さん!?」
私は待機を命じられたけど、兄さんがどこか遠くに行ってしまいそうで手を伸ばす。だけれどその手は届かない
「モード、レイジ」
【RAGE・BURST】
兄さんの髪色が赤色に変わっていく。ボルグは篭手になって。初めて見る姿
「ぐッ!?!?」
兄さんはその手でジュエルシードを掴んで暴れる魔力を自分の魔力で止めようとしている
「カオス・デス....シャーターッ!!」
【Chaos・death・shatter】
右手が燃えたと思ったら雷が走り爆発した。兄さん、炎熱変換資質もあったんだ...って兄さんが倒れそうになってるのを見て直ぐに近くに行く
「なんて無茶苦茶な...」
アルフが抱えながらも呟いた
「アルフ!早く!帰って兄さんの手当てをしないと!」
母さんに頼んで治療してもらおうかと思案したけど、兄さんが倒れたと聞くと母さんも倒れるかもしれないから黙って治す方がいいかな。
私は兄さんが死なないように祈りながら家に向かいつつ、回復魔法をかけ続けた
あれ?本編より長いぞ?
そして揺らいできているフェイト
いい感じに依存してて書いてる自分でも大丈夫か?と不安に
一応最後はプレシアへの心配を、そういうのがないとね...第1が兄というのは揺るぎませんが