「...朝か」
目が覚める。周りを見ると見慣れない部屋。そういや地球に来てたんだっけか
ベッドから降りて顔を洗いに洗面所に向かう
「あ、兄さん。おはよう」
「...おはよう」
体力を使うためいつもの兄さんと呼ぶなとは言わない。言わなかった事で上機嫌になったのか鼻歌を歌うフェイト。ここにもリビングにも見なかったと言うことはアルフはまだ寝てるのか
顔を荒い、リビングで食パンにジャムを塗ったものを皿にうつして置いていく
「肉がいい」
「朝からんなもん食うわけないだろ。重たいわ」
「私も朝からお肉は...」
「ちぇ〜」
そう言いながら食パンに齧りつくアルフ。フェイトははむはむと食べて俺もそれを確認してから食べる。
食べ終えると外出用の服に着替える
「探しに行くの?」
「いや、まずは地理の把握だ。図書館行くぞ」
朝...と、言っても昨日遅めに寝たため起きるのが遅れ、今は11時34分。もう昼近くになる
軽く食べて昼は外で済ませようと考えている。
図書館ぐらいその辺の人に聞けば分かるはずだ。最悪、警察?というこの世界の管理局のような組織に聞けばいい。プレシアのような有名人が聞く訳でもない、俺達子供が聞けば教えてくれるだろう
「アルフはどの形態で行くんだ?」
「ん?あたしは人型形態で行くつもりだよ」
「なら耳は隠しとけ」
「あいよ」
外に出ると鍵を閉めエレベーターに乗り降りていく俺達。行く宛ては図書館だが場所が分からないため適当に歩いて話の通じそうなやつを探す
対応してくれるだろう相手はお爺さんかお婆さんとか高齢者が目安、次に女性の大人。見つかれば警察官というのに聞くのもいいだろう
「あんまりキョロキョロするな。怪しまれるぞ」
「う、うん...そういえば今日は髪、纏めてないんだね」
「めんどくさかったからな」
と、交番と書かれた所を発見。あそこに行けば聞けるだろう
車が行き交う中、信号が青になるのを待って、青になってから渡る
「すみません。少し道を聞きたいんですけどいいですか?」
「はい」
「図書館を探してるんですが」
「図書館ね、それならこの道を〜」
警察官の人は丁寧に道を教えてくれた。フェイトは俺の後ろに隠れるようにしていたがアルフは欠伸をかいてたのを見逃してないぞ
「と、君たち学校は?」
「昨日引っ越してきたばかりでまだ手続きが済んでないんですよ。だからまずは地理の把握のために図書館に行こうかと思って」
「そうだったのか。あまり早い時間に出歩いていると補導されるから気をつけてね」
「はい、ありがとうございました」
頭を下げる。それに続いてフェイトも頭を軽く下げる
「あんた...敬語使えたんだね」
「おい」
「アルフ、兄さんはなんでもできるんだよ?敬語ぐらい使えるよ?」
いや、なんでもは出来ないからな?否定するのもめんどくさいので黙って歩く
「ここか」
図書館を見上げてようやく着いたと口にする。入ると空調が効いているのか程よい涼しさだ
「地図...地図...」
どこに地図が置いてあるゾーンなのか見ていると視界に車椅子に乗ってる茶髪の女の子を見つける
年齢は俺より少し下、フェイトと同じくらいか?
車椅子という事は足が悪いのか...っと、地図を探さないと
「よし、行くぞ」
「ん?もう見つけたのかい?」
「貸出中じゃなかったからあるはず」
歩いて向かっていると、さっきの車椅子少女が手を伸ばして本を取ろうとしているのを見かける
「わっと、急に止まるんじゃないよ!?」
「どうしたの?兄さん」
「...ちょっと待っててくれ」
俺はそう言うと車椅子少女の下へ歩いて行く
「これか?」
「え?あ、はい。それです。ありがとうございます」
「いや、ただ取れなさそうだったからな」
そう言ってフェイト達の方へ行こうとしたら、真後ろに2人が
「あ〜、困ってたからな?」
そう言って弁明するがフェイトは頬を膨らませている
アルフはジト目だ
「仲良い姉妹なんですね」
「...俺は男だぞ?」
「またまた、ご冗談を....」
「....」
「...ホンマに?」
「うん」
「えぇええええ!!?」
茶髪少女の叫び声が図書館内に響き渡った
普通に補導されますね。平日に出歩いていたら...昔はそうじゃなかったのかな?