とある学者の日記帳! in テイワット   作:セニョール・大介

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オリ主の人物説明と簡易的にですがこれまでの出来事を書きます! 次からは回想に入ります! 

 それと、日記形式とありますが筆者の学者に対する偏見のせいで、一つ一つの文章がとても長くなっており読みづらいと思います。次話からは読みやすい文章というものを心がけて行きます。

 アークナイツの方は……5000字をこえたあたりから筆が進まなくて(´;ω;`)


学者の日記 1ページ目

 私の名前はベギダー・コーエンだ。いずれ歴史的発明か歴史的発見をし世界を激変させるはずだ。歴史の転換点に立つ者として何が起きたか、何を考えたかを書くのは義務であり、数多の凡人がその当たり前の義務を果たしていない中で私がこのような形で時代考証を行うための証拠を書き記すのは私が学者としての自負と後世の者に対する慈悲を持ち合わせているからである。

 

 まず、私ことベギダー・コーエンの来歴について記す。歴史上において正体不明、来歴不明のミステリアスな存在として語られるのはやぶさかではないが、私の功績が正しく世に伝わらないことは許せない。後世の学者諸氏がこの日記を読み、正しき歴史を知ることを願う。

 

・○○○○年7月13日(本編開始の500年と少し前)

 出島から離月港を往復する定期船の中で生を受ける。母はスメール人のタリア・コーエン、父はビフレストという。父に関しては私が生まれる前に死去しており、そのうえ母タリアがあまりにも語りたがらなかったがために名前とわずかばかりの情報しか知らない。ただ、父が私を身籠っていた母を稲妻に行かせており、父が死んだがために故郷のスメールに戻ることになったそうだ。余談ではあるが生まれた場所が稲妻と離月との中間地点だったがために一時期国籍が不明となっていた。のちに離月の法律家に相談したところ母親の出身であるスメール国籍か定期船が所属していた稲妻と離月の二重国籍のどちらかであると言われた。もちろん響きがカッコいいため二重国籍を選んだ。

 

・○○○○年4月1日~○○○○年10月10日(15歳~21歳時)

 スメールの教令院アムリタ学院、所謂生論派に所属。6年かけて2つの学位論文を提出し、僅か21歳の若さにしてダステアの地位を得る。学位論文は『死域の性質及び域内の動植物にもたらす影響について』『スメール各地に出現した漆黒の獣の生態について』の2つである。私が教令院に入ったころは死域と漆黒の獣のどちらも存在が確認されていなかったが、在学4年目の6月ごろからスメールの森林の一部に死域が発生し、それに付随する形で漆黒の獣が出現した。もともとは死域でしか漆黒の獣が確認されていなかったため死域特有の生物なのかと推察されていたが、今では死域に関係なく漆黒の獣が確認されているため両者の関係が不明瞭となっている。

 研究手法として、第一に私はアランナラの協力を得てヴァナラーナの森林地帯の死域の有無を調べた。皆はアランナラはマハールッカデヴァータ様の眷属ということで死域の調査に助力を乞うことは控えるべきと猛反発していたが、代わりに人間が犠牲になるべきなのかと問い返すと皆が沈黙していた。しかし、私にも神を敬う心がない訳でもない。アランナラが記憶や夢を糧にしていることは判明していたため、漆黒の獣の被害により生まれた孤児たちと死域によって元の居場所をなくしたアランナラをともに孤児院に住まわせることで記憶と夢の補給を容易にした。また、当時マハールッカデヴァータ様、大賢者たちが砂漠に赴いておられたので直接お話しすることは叶わなかったが、書類にて裁可を得た私はアランナラと交渉し、ヴァナラーナの森林地帯において実験的にではあるがアランナラ及びレンジャーによる死域発見及び連絡のネットワークの構築を行った。私が主導していたこの計画は人民の避難であったり死域の調査に大きく役立ち、実に先進的であると、効果的であると讃えられた。そしてヴァナラーナ以外でも、スメール雨林全域を対象とした大規模プロジェクトに発展した。

 ただ、私は公明正大な人物であるためこのプロジェクトを自分一人の成果であると驕ることはしない。もともとは私が昔から交友を持っていたアランナラの一個体『アランヴァル』と友人のレンジャーであるシヴァーシー、私の3人による個人規模の死域の実地調査しかしていなかった。だが、私の持つ貴重な観測データを寄こせと生意気な、教令院の後輩であるザンディクが現れたのだ。そいつは私の調査の結果を全部盗んだだけでなく、効率が悪いと宣ってきたのだ。せっかく草神の眷属を活用するなら森林にいるアランナラすべてを駆り出せ、たった一人のレンジャーに頼るくらいならレンジャーたち全員を使えと言ってきたのだ。ここまで書けば理解できるとは思うが、私はそのクソ生意気な、顔だけはよいクソな後輩の発想からこのプロジェクトを考案したのだ。レンジャーやアランナラたちとの交渉、計画の指揮は私自身の努力によって為したことではあるが、この計画の誕生にはザンディクという一人の学者が関わっていたのだ。

 

 ザンディクの話はここまでとする。プロジェクトの話に戻るが、当初はうまくいっていたこのプロジェクトも、死域の発生数が徐々に増加したため実験に協力していたレンジャーが甚大な被害を被ることになった。そのため結局ネットワーク構想は中止を言い渡された。私はその計画を主導していたがために批判が殺到し、教令官の命令で研究の一時凍結が言い渡された。私は憤慨した。確かに私たち研究チームの予想は外れていた。死域が1週間で10も発生するようになるとは思わなかった。犠牲となった12人のレンジャーにも申し訳なく思う。だが、研究に犠牲はつきものである。ただでさえ民間人に多数の被害が出ているのだ。勇敢なレンジャーが12人犠牲なっただけでこの研究は止めてよいものではない。当然ながら私は納得していない。

 そも、研究というものは未知を相手にするものだ。未知を相手にする以上、予測が外れることなど当然に起こりうる。もし予測が百発百中であることを研究者に要求するのであれば、それは研究者にではなく占い師にでも求めるべきだろう。

 私は教令院に対して抗議文を提出した。返答はなかった。

 ふざけていた。私が六年間を費やして積み上げた研究成果を、たった一枚の紙切れで凍結しておきながら、こちらの抗議には耳を貸さない。教令院という組織がいかに組織不全を起こしているかがわかる。

 

 とはいえ、私は寛大な人間なので、これ以上の追及は一旦控えることにした。

 

 その代わり、別の研究を始めることにした。死域そのものが研究できないというのであれば、別の研究の過程で死域の調査をすればいい。

 これは非常に単純な話である。ところが、教令院の同僚にこの話をすると、全員が嫌な顔をした。研究凍結の意味を理解していますか、とまで言われた。理解しているとも。私は死域に関する研究をするなと言われたから、『死域に関する研究』をしないことにしたのだ。

 そう、私が調べようとしているのは死域ではないのだ。もう一つの論文にも書いた『漆黒の獣』についてである。その過程で死域に関わることも多少あるかもしれないが、死域について研究しているわけではないので問題ない。この程度の言葉遊びも理解できないような凝り固まった頭ではこれからが心配になってしまうところだ。

 だが、何故か教令院から漆黒の獣についても研究するなと言われてしまった。解せぬ。

 

 ただ、そんなものでへこたれる私ではない。私はビマリスタンにも籍を置いていた。わかりやすく言えば医者であったのだ。研究を邪魔された私は遠く離れた集落に医療提供しに行くという建前で教令院から逃げ出そうとした。が、それでも教令院から別研究をするようにと言われてしまった。ビマリスタンの仕事は割り振られず、興味もない分野の研究を押し付けられてしまったのだ。私という才能をこんな形で死蔵していいはずがなかった。

 

 

  私はかつて研究成果を強奪し、文句を言ってきたクソ後輩のザンディクを脅し、ザンディクの名前で外出許可書をとり、申請者名を私の名前に改ざんした。ほんの少しだけ良心の呵責があったが探究心が抑えきれなかったのだ。偉大で、教令院の愚か者たちを見返し、胸を張って凱旋できるような歴史的発見のためには時にルールを少し破ることも必要なのだ。

 

 

○○○○年12月11日(教令院から逃げ出した同年)

 

 これまでに書いた経緯より研究の旅を始めた私はスメールから遠く離れたモンドに訪れていた。

 当初は死域の調査をおこなっていたが、私の過去の研究成果以上のものは終ぞ得られなかった。発生原因不明、法則性もない、事前の兆候もない。唯一、草元素を死域のコアに与えるわずかばかり死域が縮小、活動の低下が見られたが死域が防衛反応として内部に侵入した存在に攻撃を加えるので話にならなかった。漆黒の獣も同様で倒しても残すのはよくわからない結晶のみ。生者と見れば見境なく襲い掛かり、漆黒の獣によってつけられた傷は治癒が遅々として進まず、専門的に対処せねばならなかった。あまりの危険性に私一人では調査を行うことができなかった。

 ということで精強な西風騎士団が守護していて比較的安全なモンドにて、漆黒の獣出現と同時期に現れ、討伐された悪龍ドゥリンを調査対象と定めたのだ。

 

 モンドに来た経緯は上記のとおりである。が、ここでとある奇妙な出会いがあった。

 というのも、教令院から飛び出してきた私には研究の期限というものもなかったためモンドの散策を行ったのだ。私は研究一筋であまりモラの浪費をしなかったし、教令院にあのプロジェクトが認められた際に多額のモラを褒賞として得ていたので資金に困ることはないし、期限もない。まずはしばらくの活動拠点となるモンドのことを知ろうとした。

 

 そのモンド調査の一環でシードル湖の湖岸を歩いていた時、明らかに食用ではない色合いをしているキノコ、可食部のあまりない食用に向いていない魚、スライムを食べて悶絶している頭のおかしい金髪の女に遭ったのだ。

 

 ……敢えて、敢えて書き記しておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私はあの女に、蛍とかいう金髪の異邦人……いや違法人に出会うべきではなかった。見捨てる、いやあのまま、身動きが取れないままでシードル湖に沈めておくべきであったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

『追記』

 そんな風に言わないでよ! 私は今でも覚えてるよ、ベギダーが一生懸命私のことを助けようとしてくれてたんだもん! うれしかったなぁ……。それはそうとして、ベギダーも苦労してたんだね……。教令院の分からず屋ども処す? 処す? 私はベギダーのためならなんだってするよ?

 




誤字脱字の報告、シナリオとの致命的な矛盾、解釈違いなどありましたら是非教えてください! それと、いつも通り遅筆です。気が向いた時に書いてるので何時になるかわかりません。
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