ふわぁ。あーねむねむ…昨日も今日も年がら年中おしごとでいっぱいだよー。
「起きろ〜!朝だぞ〜!」
「もう起きるの?まだ朝じゃん。」
むー。相変わらずラキねえは変なところだけ几帳面だな。
ラキナ姉。わたしのおねーちゃん。なんか色々めんどくさいけど、まぁ、優しいかなって思う。たぶん。
「朝だから起きなきゃなんですが?これだから我がかわよい妹のカルナは…まあ今日はやることないけどさぁ」
なにもないなら寝ていいじゃん。ねるね。おやすみー。
「おもむろに布団かけんなよ!まったく、今日はせっかくお姉が食料いっぱい買えたというのにこのダメ妹は!」
「おきます!起きますお姉さまぁ!」
「それでいいんだよそれで…」
「ご飯出来てるから一緒に食べようね!」
「りょーかーい。ん?これは!」
「気づいたか!前に気に入ってた卵焼き、作っちゃいました!高かったけど!」
「ありがとう!!!」
「ふふ、普段からそんな感じだったらね…」
「それでさぁ!同僚のフィクサーがさぁ!永遠と身長いじりしてきてさぁ!」
「楽しそー。」
もぐもぐ。あー美味しい。もっと作って、ってのはさすがにわがままかな。最近はずっとざいせいなん?みたいだし。
「反応うっすいなあ相変わらず!あっそういえばー…」
なんだろう。まあ、ためるってことはまたろくでもないことでしょ。いつもみたいに。
「よーうやく!採用通知が来たの!しかも翼から!!!」
「おー。おめでとー。」
すごいのかな?多分すごいんだろうな。でも、こんな姉に出来るのか?
「もっと褒めてよ!まあでも、これでやっといいくらしができるよー。」
「ふーん。今の仕事はどうなるの?」
「えー。ただのフリーのフィクサーだし。あと、寮から直で働いて時間ないみたいだから、辞めるかな。お金は手に入るし、カルナももうやんなくていいよー。」
「えー。それってもう帰ってこないってことー?」
「いやいや、流石にちょこちょこ顔見せに来るから!お金もそっちに振り込むし!」
「むー…」
「なに?寂しい?手紙でもこっちに出してくれる?」
「ラキ姉にそんなお金かけたくない。」
「ひどい!これが今生の別れになるかもしれないのに!」
「はいはい…」
「また空返事!もー、私に会いたくなって後悔しても知らないからね!」
「むーう」
さびしい。しゃくだけど、あの姉の言うとうりになったみたいだ。
「悔しい…。」
いつ帰ってくるんだろう。もう一ヶ月が過ぎた。翼?ってとこから、莫大なお金も振り込まれてたし。ラキ姉ってすごかったんだな。あんなとこに受かれて、あんなひょうひょうとしてて。はあ。
…手紙、出しておいたのに。わざわざ探してまで…会社の場所も知らないのに、送れると思ってたのか?ほんともう。
「む、宅配の音がする。…わざわざディエーチを使って?うちまで?」
怪しい、か?いや、あんなにお金を貰ったんだ。ラキ姉にだって、こんなことにまで使うお金だって、あるはず。
わたしは一抹の希望を持って、ポストを覗いた。
「
そこにあったのは、まったく別の分岐点への入り口だったんだ。
姉は本社、妹は分社に行くよー。