姉妹達のディストピア   作:ヤヤヤナ

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初出勤&初作業!

エレベーターが下っていく。察していたが、だいぶ地下深くにあるみたいだ。にしても、妙に静かだ。わたし以外に誰もいない、なんてことはない、と思うけど。

あ、着いたみたい…え?

「ほ、ほんとにだれもいないんだけど。ここも何にも置いていない空間だし。」

どういうことだ?寂れてるにせよ、せめて、お姉ちゃんくらいはいてほしかったが。

『あー。聞こえているな?管理人命令で、早速だが、仕事だ。O-…、面倒臭いな。お前からみて右の通路にある部屋に洞察、掃除作業をしにいけ。』

なんだ、放送?どういうことなの?とりあえず、今聞くことは…

「ちょっ、ちょっと待って。翼だって聞いてたのに、こんなすっからかんなのはなんで?人もいないし…。」

『…それは答え無ければ指揮が下がりそうなので、一応答えておこう。

まず、ここはlobotomy corporationの分社の一つ。出来たばかりのな。』

えっ。

『ここに人が居ないのは、俺の怠慢もあるし、俺一人で回せたからだ。だが、本社からの指示でここにも人を配属しなければいけなくなった。アイツらから送られるのは嫌だから、渋々数人か適当に採用したってわけだ。

…答えたのに指揮が下がったような気がするが、まあいい。行ってこい。』

えっ。ほ、ほんとに?

…そっか。わたし、お姉ちゃんに会おうとして、他のことなんにも見てなかったから。

うん。今は、言われたことをしよう。お姉ちゃんが働いているところの事情もわかるかもだし。

掃除道具はこれかな、えっと、扉…これか。がちゃん。

「っ!」

な、なにこれ。見ただけで寒気がする、像?

「ぐぅ…」

心の底から、恐怖心が湧き上がってくる。意識が、何かと混ざってしまいそうで…声が、する。はっきりとでは無い、でも段々と大きくなる声が。

【聴いて、見て、知って、解れ。】

なにを、言っているんだ?ここは、何も聞けないし、像しか見えないし、知ることなんて、何も無いはず、だ。

目の前の、像が話しているのか?この、奇妙で変に青に錆びた像が?

【正解、正解、正解。】

はっ?今度は、何を…

『作業終了。出てこい、職員カルナ。』

「えっ、あっ?はい?」

な、なんだったんだ?というか、掃除、出来なかったんだけど。これでいいのか?いやだめでしょ。

『…なかなかやるじゃ無いか。初見であの幻想体に引っかからないとは。』

「あー?ありがとうございます?…えっつまり初見じゃわかんやつに最初から突っ込ませたってこと?というか、さっきのやつ…幻想体?ってそもそもなに?この会社って???」

『あー、全部言わなきゃ駄目か?とりあえず、今後必要そうなやつだけ…

まず、この会社は幻想体からエネルギーであるエンケファリンを抽出するエネルギー会社だ。作業の良し悪しでエンケファリンの量は変わる。幻想体は、この会社が生み出したり、外から持ってきたりしたもの。なにかの意思から生まれた。さっき作業させたのはO-03-10。適当なクイズを出して、正解だったら良し、間違ったらパニックになる幻想体だ。ちなみにお前の作業結果は良かったぞ。』

「な、なんか凄い簡潔に纏められた気がしたけど…とりあえず、ありがとう、ございます。」

な、なんか凄い情報量だ。あんなのを本社でも管理しているのか?大丈夫かなぁ…あの姉おっちょこちょいだし。……わたしも、か。ん、そういえば。

「そのエネルギー、エンケファリンはどこに行くんですか?」

『あー……まあ、他の翼と、少し本社、あと少し横領ってとこか。』

「お、横領?横領って、いいんです?」

『AIが良いって言ってたしな。多分了承済みだろう。』

「へぇ…。」

うーん、この人、なかなかにやばいかも。色々適当だし…。

「あ、言い忘れてた。わたしの名前はカルナ。もう知ってるのかな?」

『……?これ俺も言わないとか?まぁ適当に管理人とか呼べばいいんじゃないか?』

「なんで自分の呼び名に無頓着なの()」

 

 

 

一方、L社本部では…

 

「あああ魔法少女慰めたら竜出たんだが!?」

「今解放された管理情報によると三人殺すか作業結果良出さないとっぽいクソがぁ!!」

「あ、あれが?わたくしを、助けてくれた魔法少女??や、やだ!助けて!たす」

「死んだよ新入社員!」

「あっ、アイツはいつか死ぬタイプの強がりだとおもっ、思って、痛いんだよクソがぁ!」

「い、今どういう状況ですか先輩!」

し、新しくうちの部署に入ったアイニアちゃん死んじゃったの?仲良くしてたのに…

「固まんな!あの竜はビーム出す!エレベーター乗んないと避けられん!」

「はっはいって待ってー!」

助けて妹ちゃん、お姉ちゃんわけわからん幻想体にもみくちゃにされてます。三回くらい死んだと思ったのに生き返って時戻ってたし。ブラックはブラックでも、命失っても働くのはきついと思います。もうむり。

「死にます?できません?姉でした?妹はどこ?」

「あっラキナが狂った!」

「またか!?蝶呼んでこいヤバいぞ!」

 

なーんでこんなとこに来たんだっけ?妹…にお金をあげて自由にしたかったからだっけ?

それとも…逃げて来たのか?




シリアスとギャグは4:6くらいの比率が一番好き
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