前回のあらすじ、女主人公は今後の見通しの為に情報を整理しようとノートを購入、その後女子の甲高い声が聞こえ念の為の準備をした。
眩しい陽の光、彼女に向かうかと顔をあげる。
だが彼女は消えていた。
「ックソ!!」
そう気づいた瞬間走り出した、目的地は昨日の塔。
息が上がり、呼吸が苦しくなる……あぁ、私はいつまで経っても未熟なままだ。
迷っているうちに判断が遅れてやらかす。
電車に乗り、吉祥寺駅で降りる。
「急がないとッ!!」
息を荒らげ、心を乱しながら……
アスファルトを駆けていき、塔の前へとたどり着く。
塔へ入った瞬間に姿は変わる……昨日と全く同じの反逆精神を具現化したものに、だが気にしている余裕は無かった。
どうして対面すらしていない、他人の女子を気にかけるのかは分からなかった。
でもここで、ただ呆然としているのは癪だった。
誰にと問えば……分からないが答えではあるが、それでも理由だった。
無機質な廊下を駆け抜け、邪魔なシャドウを撃ち抜き切り伏せ、通り越していく。
ピーッ!ピーッ!という警告音が聞こえ、スピーカーからは立ち止まるように告げられた。
「知ったことかッ!!」
激情に任せながら、仮面を砕き呼び出す。
青い炎が散らしていき行動を起こす。
「破れ、ピノキオッ!!」
近未来的な分厚い扉を壁ごと打ち破る*1、目の前には名前も知らない彼女が父親らしき存在を揺さぶっていた。
「お父さん、お父さんッ!!」
彼女の父親は既にヘッドギアを着けられており、
相変わらず、胸糞悪い光景だ……だがそうも言ってられなかった。
「逃げるよッ!!」
「誰ッ!?」
怯える彼女に、有無を言わせず詰め寄った。
確かに挨拶もしていない……なんなら初対面だ。
「話は後、貴女もこうなる気なのッ!」
「……ッ、それは……いや、だけどお父さんが!!」
父親の存在が枷になって彼女はここから離れ難いらしい、どうにもならない……私もここに居たままではシャドウに殺される。
そうわかっているのに……
「……仕方ない、できる範囲で対抗するしかない」
「何を、するの?」
「あの機械達と戦うから、貴女はヘッドギアを取ってあげて」
無謀だ、圧倒的に体力も精神も足りていない……回復だって微々たるものだし、今は防具も武器も心もとない。
それでも彼女の、父親を思う心は綺麗だった。
私は
警報が喚く、鉈を握り直し考えを振り払う。
敵がわらわらと群れてやってきた、戦闘開始だ。
WARNING!WARNING!
第1陣はピクシーとジャックランタン、敵の数は4体。
SPが心もとない為、まずはピクシーに対して銃弾を浴びせる。
回避などできないように足を踏み込み接近して、至近距離でぶち抜く……ジャックランタンは紐で一縛りにし、紐が焼き切れる前に中心に向けフブ*2を放つ。
彼女に視線を向け、状況を確認する。
「よし、そっちはどうだ!!」
「中々外れなくて……ようやく少し隙間ができました!!」
どうやら指一本の隙間をヘッドギアに作ることができたらしい、解放まではまだまだ先のようだ。
第2陣はアガシオン*3とマンドレイク*4が3体……銃撃が効きにくいアガシオンか、鉈1本でどこまでできるか。
はためく布を退けながら、アガシオンが放つ電撃*5を避けマンドレイクの攻撃を受け止めながら鉈で叩き割る。
「ッチ、本当に埒が明かない……」
どちらも物理属性に耐性もなければ弱点も無いため、生まれる隙がない……トドメを刺そうにもアガシオンのラクカジャで防御をあげられて決定打を与えられない。
完全に膠着状態だ……
「危ないッ!!」
「……はっ?」
後ろには馬に跨った騎士、否べリスが居た。
振るわれる槍を避けきれずに全身を殴打しながら、壁へと叩きつけられた。
「……いつ、の……まに」
ペルソナ5のシャドウたちはお喋りだったはずなんだがな、この世界のシャドウは無口で私の問に答えることはない。
立ち上がろうにも、痛みが引き攣り根性で立ち上がるには困難だった。
せめてもと、鉈だけは手に握ったままだったが……強さが違うべリスに有効打は与えられないだろう。
ペルソナは、痛みであまり形作れずに崩れ、力を発揮することはない。
「……ッ早く、逃げろ!!」
彼女に対して声をあげる、既に血反吐は吐き散らしたんだ……喉が裂けたって構うものか。
頭からの出血で目が開けにくい、彼女が今……どうなっているかなんて私には分からない。
風がか細く流れていく、柔らかくそれでいて鋭く冷ややかだ。
あれ、何かがおかしい……分からないのにわかる。
さっきまでこの風は吹いていなかった、生易しい風はシャドウは吹かせない。
じゃあ、この風は……疾風は!!
「私の未来を……君たちに決めさせたりなんて、させないっ!!」
ダンッと何かが放たれ、パリンと割れる音がした。
蒼く、碧く澄んだ火の粉が舞う、私の血は止まっていて乱雑に目を開いた。
そこに、
大正の文学少女のような格好をした、彼女だった。
火の粉が塊になり形が整えられていく、彼女の仮面は牛に似たものだったが……彼女のペルソナは人の顔を持つ、牛の姿をし予言をするクダンだった。
「告げて、クダンッ!!」
吹き荒れる疾風は彼女の怒りを示したかのようだった。
後書きです。
第4話読んでくださりありがとうございます。
ついに2人目のペルソナ使いですね、仲間になるかは女主人公にかかっています。
ちなみにまだ2人自己紹介していない為、作中では彼女やら女子高校生と書いていました。
彼女(2人目のペルソナ使い)は作中では大正の文学少女とか書いていましたが、どちらかといえば女学生の方が近いですね、描写を省いたのは細かな怪盗服(便宜上)の設定が決まっていないためです。
今回は宮野朝日について語ろうと思いますが長々と文章で書いてしまうため苦手な方は読まなくてもいいと思います。
宮野朝日
作中にもあったように秀尽学園高校2年生の女子高校生であり、転生者?である。前世?ではペルソナ4G、ペルソナ5R、ペルソナ5Sをエンディングまでクリアしており、ペルソナ3Pは途中まで遊んでいた。
そのため、この世界についての裏事情を唯一知るものである。
覚醒方法がペルソナ5と違う理由としては前世の記憶が原因だと思われる。*1
思い込みが激しい性質であり、丸喜に対して一方的な偏見を向けていることがある。それ以外では渋々ながら人助けをする為にお人好しと称されることも。だが本人は人と関わるのが苦手(真新しい人に話しかけられない)な為、コミュニティがどう広がるのか見ものである。
今世も前世も家庭環境は一般的で、両親が連れてかれなければ覚醒することはなかっただろう。
便宜上の怪盗服としては描写はなかったが頭に羽根帽子を被っていたりする。
近接武器は鉈、遠距離武器は覚醒でも使用した木製のリボルバー。
クレープに関する選択肢
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クリーム付いてる
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いい食べっぷりだ
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沢山食べろ