なお、原文ママではなく一部改稿しております。
此処どこやねん。
とりあえず現代日本でない事はほぼ確定として、仕事帰りにこの仕打ちはねぇんじゃごぜーませんかねぇ。
⋯はぁ、天にツバ吐いても意味ないわな。
とにかく状況確認を最優先、に?
蒼の姫と異邦人
始まりの刻
アリティア王国は同盟国であったグラの裏切りを受け、国王コーネリアスを始めとしたアリティア王国軍主力を喪失。
その報がアリティア王国に齎されたのも、勇気ある兵士の一人が命を賭してそれを伝えた為であった。
事切れた
王妃リーザは老騎士ジェイガンに娘であるエリスと息子マルスを友邦タリスへ落とす事を命じた。
ジェイガンは直ぐに実行しようとするも、頑なにエリスは逃げる事を良しとしなかった。
議論する
マルスは母と姉と別れ、遠国タリスへ落ち延びる事となる。
しかし、リーザは娘エリスを逃す事を諦めておらず、アリティアの王都にグラ・ドルーア連合軍が攻め寄せるに及び
漸くエリスも逃げる事を受け入れる。
「私は逃げません。
私は夫⋯いえ、アリティア国王コーネリアスが妻。
アリティアの民が此処にいる限り私も居らねばならぬのです。」
娘の懇願にリーザはそう告げた。
仮にリーザまで逃げたとすれば、グラやドルーアの追撃は避けられないだろう。
自分一人でどれだけの注意を向けられるか分からないが、娘を逃がす隙を作れる可能性があるのならば
そう考えての事。
少ないが護衛の兵も付けて、娘をリーザは送り出した。
もう二度と会えないだろうと思いながら。
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王妃リーザがアリティア城に残った事でアリティアの者達は最期まで抵抗を諦めなかった。
その抵抗は凄まじく、元々コーネリアス率いるアリティア軍主力を倒す際にも決して無視出来ない被害を受けたグラ王国軍にとって致命とも言える被害を齎す。
最終的にはドルーアが動く事でアリティア城は陥落したものの、戦後処理についてグラ国王ジオルの口を挟む余地は与えられなかった。
主力が壊滅とは言えぬまでも半壊したグラ王国軍は本国へと撤退。
結果エリスに向けられた戦力は無いように思える。
グラやドルーアの正規軍
しかし
「エリス様、此処は我等が!」
「エリス様どうかご無事で!」
ひとり
またひとりとまるで櫛が欠けるように彼女を守る盾は喪われた。
敵の名は
「待ちやがれ!」
そう、
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慣れない足場を
何処にいるのか定かでない所を少女は走っていた。
少女エリスは
彼女を守る為に、母や兵士達が死んでいったのだから
だが、想いだけで現実が変わる事はない。
少女にも体力の限界が訪れる。
「あっ」
エリスは転び、足を痛めてしまう。
「やっと追いついたぜ。」
男は喜悦に表情を醜悪に歪ませる。
逃げなくては
そう思うが足は限界を訴え、痛みを発する。
「へへへ、手間取らせやがって。
⋯あん?」
ヒュッ!
エリスを追い詰めていた男は咄嗟に首を傾ける。
「⋯なんだテメェは?」
「何なんでしょうねぇ!?」
エリスと男の間に影が割って入った。
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何やってんの俺ぇ!!
ま、まぁ歴史に曰く
甲斐武田の小山田信茂や南北朝時代の楠木正成公も使っていたとされる原始的で効果的な武器ではある。
それに仕事帰りだけあって、武器となるのはそれだけでもないしな。
でも、命のやり取りは怖いんじゃあ。
やっぱり邪魔されて怒ってら
しかも明らかにふざけたから怒りも収まらない。
良いよ、冷静さを失った相手なら動きも単調になる。
読み合いなら、多少覚えがあるんでな。
男ゲレタは不敵に笑う。
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くそっ、あたりやがらねぇ!
山賊は焦っていた。
目の前の人物が明らかに奇妙な動きをしている為か攻撃が当たらないのだ。
「避けんじゃねぇ!」
「無茶を仰る!」
女に寄ろうにも邪魔をしてくるのは明らか。
山賊は冷静さを更に失いつつあった。
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「ところで、時間を稼いだら逃げられそう?」
「⋯ごめんなさい。」
「⋯⋯あー、気にしなくて良いさ。」
逃げられないかぁ、そっかぁ。
少女の言葉にゲレタは
覚悟決めるか。
人殺しは嫌なんだが、明らかに改心する手合いではないし。
ゲレタは己の腰に手を当てた。
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「大丈夫か?」
「はい、ありがとうございます。」
はぇーすっごい美人さんやね。
どっかで見た気がしなくも無いが、気の所為やね。
山賊の死体を片付けたゲレタは少女と話をする。
何せゲレタはこの辺の地理に疎いのだ。
となれば目の前の少女から話を聞く他に道はない。
⋯一応命を助けた訳だし、教えてくれると思うけど。
「私はアリティアのエリスと言います。
宜しければ名前を教えてくれませんか?」
「⋯⋯⋯はい?」
こうして少女と異邦人は出会う。
その先に何があるのか?
それはまだ分からない。
完結まで続けたいと思います。
お詫びはこれの完結でさせてもらいたく