「久しぶり、それとも始めましてかな?」
後ろから不思議なこと挨拶をしてきた。この学校は小中一貫校であるにも関わらず、学校全体で50人。つまりは、知らない人なんてほとんどいないのだ。
「そこは普通におはようで、よくないか?」
そう言いながら振り替えると知らない顔。
「始めまして、だね。」
「うん、始めまして」
友人二人に裏切られた。それにしても見たことないような?
「そこは普通あるような?じゃないの?」
うん、心読まれた。隣でお前そんなこと思ってたの?!とかいってるけど無視の方向で。
とりあえず自己紹介しとく。
「とりあえずならいいよ、やらなくて」
またも、心を読まれた。これは危険人物認定していいよね?
「ま、とりあえず自己紹介やろう」
「また『とりあえず』って言った」
とりあえずが嫌いなのかな?
名前をカーナと言っていた。コードネームらしい。ネームセンスないね。
本名は教えてくれないらしい。特殊行動中らしい。そんなこと言っていいのか?
「そろそろ席につけ。」
うちの担任は言葉が汚い。貴様とか馬鹿者とか平気で使う。そんなことでいいのか?
「そこ失礼なこと考えたな?とりあえず廊下に立っとけ‼」
「そ、そんなぁ」
指を指しこっちに向かって言ってきたので無視はできない。
「あと、そこの転校生は勝手に教室に入るな。紹介がまだだろうが」
一緒に廊下に立たされた。
気まずい。
「今日は転校生を紹介する。入ってこい。」
教室の中からそんな言葉が聞こえた。たったそれだけ。廊下に出て5秒も経っていない。
「始めまして」
自己紹介が始まった。僕も入ろうとしたが入ってくるなと睨まれたので未だに廊下に出ている。
「この時間は自習とする。騒ぐなよ。」
そう言って担任が出てきた。そして、職員室に連れていかるそうだ。そこまでのとこしてないのになぁ。
「先生どうして職員室に連れていくのですか?」
廊下に顔を出した転校生カーナは担任にたずねた。
「こいつにはやって貰うことがある。それだけだ」
やらなきゃいけない事ってなんだろう?てか、転校生は自由人なのか?
「自由人じゃないわよ!」
怒られた。てか、またまた心を読まれた。もう、この人怖すぎ。
「自習してろ。」
文字だけでは威圧感ハンパないがトーンは諭す感じだった。
「やってもらうのはこれだ。」
突然これだと言われても困る。
「まぁ、探し物だ。探してほしいのはこれだ。」
そう言って見せられたのは古い映像だった。白黒だった、音声がなかった、途切れ途切れだった。それだけでとても古いものだとわかる。それだけがわかった。それしか分からなかった。
「詳しく言うと、妖精だ。」
簡単に言われた。妖精だって、fictionだって、想像上の生物だって。やだなぁ、いくら中学生でも、もうそれが存在しないことぐらいわかっていますのに。分かって…………。
あれ?
「これが実物だ。」
あれれ?ん?あれ?何か飛んでる。
「どうした?」
そうか!これは夢か。夢だから夢だから妖精なんて存在してるんだ。
「現実逃避するな‼」
怒られた。
「まぁ、仕方ない。こいつはお前に貸し出す。そして、この事は誰にも言うなよ?言ったらどうなるか私でもわからんからな。」
む、無責任だ‼中学生にとって教師とは結構な割合で正しいことを言う存在である。にも関わらずそんなことを言われると不安で仕方ない。
これは夢か!それなら、
パシン
痛い。先生叩かないで下さいよ。
「おい、大丈夫か?」
「先生痛いです。」
「それは痛いだろう。痛くしたのだから。」
「体罰!?」
えっと、これは訴えれば勝てるんじゃないかな?
それ以外は何もなく放課後になった。
「さぁ、帰ろうぜ」
猫被害にあっていない方の友人だ。
「そうだな」
「私も混ぜて!」
転校生もやって来た。今日は四人で帰ることにした。
うん、なんだろう?全く違和感がない。これが自然だったような気がしてならなかった