「と言うわけでやって来ました、京都! 」
どういうわけだよ!そして、どこだよ!
「気にするな、負けるぞ?」
誰にだよ!?
「ね、疲れるでしょ」
「うん。確かに」
「そこ、聞こえてるぞ!」
えっと、ごめんなさい。
「ここにはたくさんの妖精がいる。それを捕まえてこい。」
めんどうだよね。てか、そんな幻想生物いるはずない。こんな都会にいるはずない。もう最近先生の株が下がってきてるよ。駄々下がりだよ。
「見つけましたよ。かのんさんこれでいいですか?もう休んでいいですか?」
お、手になんか可愛らしい人形を持っている。タグついてるし。
「おぉ!よく見つけたな。キョーコお前は休んでいいぞ!」
まじか、あんなのでいいのか。同じ人形渡して俺も……
いやなんで俺京都におるんだ!?確か家で昼食を食べようとしてたはずなのに。
「帰りたい……」
「何をいっているのだ?さっさと見つけてこい。」
先生それはないよ。あなた多分何か勘違いしてるよ。もう先生のこと信じられないよぉ。
三時間探した結果結局見つけられなかった。
いや、突然すぎて困るんだけど。こんなところに連れてこられて、幻想生物探せとか無理がありすぎますよ。もう、どうにでも成り上がれですよ。
「最近キャラぶれてないか?」
仕様ですよ。
「見つかったか?」
「いえ、見つかりませんでした。」
「そうかぁ、じゃ帰るか」
もう簡単に帰るなんて言ってさ。ここ京都なんでしょ帰るまで新幹線使っても結構かかるんじゃ?
「さ、帰ってきたぞ?」
ん?
「帰ってき、た?」
「おぅ、帰ってきたぞ。なにを驚いている?」
それはもう。気づけばいつの間にか京都に行っていた。そしていつの間にか帰ってきた。なんだこれはあり得ないことだらけではないか。夢なのかこれは夢なのか。それなら、うん、寝よう何も気にせずに寝よう。
「おやすみなさい」
「そうか、頑張ったもんな、疲れてるんだな。ゆっくり休めよ。」
で、部屋に戻ってきたんだけど。なにこれ?
「私を暖かい柔らかい抱き枕だと思ってください。」
何これ怖いんだけど。この子ってこんなだった?いや、そんなことない。この子はうん。とりあえず、無視しよう。
「私を暖かい柔らかい抱き枕だと思ってください。」
二回目?聞こえてるよ聞こえてるけど、確実に罠だよね。何急にひとのベッドの上で寝そべってるの?そんなことされると寝れないじゃないか。
「私を暖かい柔らかい抱き枕だと思ってください。」
ん?NPCなのか?そうなのだろ?だから、同じことしか言わないんだろ?もう、そうであってくれ。
「だから、私を暖かい柔らかい抱き枕だと思ってっていってるじゃないですか!」
「逆ギレ?」
「普通にキレただけ!」
そうだよね。うん、起き上がったし、出てって貰いますかね。
「イヤよ!」
「え?」
「出ていかないわよ。」
「キャラぶれてない?」
「知らないわよ!」
「作者さーん、しっかりー」
「これ、そんな作品じゃない」
「なんで、ベッドの上にいるの?」
「え?」
「え?」
何?私が何か悪いことした?って顔してるのさ
「てか、いつまでこの家にいるつもりなのさ?」
「考えてない。考えたくない」
「どうしてさ、いや、わかった。言わなくていい」
二人は向き合ったまま話し合っていた。ドアの隙間からそちらに目が向いていることに気付かずに。
部屋が変わり、物置のような部屋。
暗い部屋に映し出されたモニター。それは一人の女性を照らしていた。
「仲良くなった見たいですね。」
「はい」
「もう少し仲良くなってください、計画はそれからでも構いません。」
「わかりました。」