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( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
(;゚ Д゚) …?!
拙いですが、続きをどうぞ
ーーリムル視点ーー
ソウエイの部下である蒼華(ソーカ)からのヒナタがこの街へと向かってきてる報告を聞いて、その後に追うように四人の聖騎士も出立したという報告を聞き頭を抱えそうになっちまったよ。話し合いに応じる雰囲気無いじゃん。
こっちは西方聖教会についてほぼ情報とかないので、シュナたちがクレイマンの支配領域にいた死霊のアダルマンから話を聞いていた時にディアブロが入ってきた。
「リムル様、至急ご報告が」
「ん?如何した、ディアブロ?」
何やら緊急性のありそうな雰囲気に思わず身構えていると内容は驚くことであった。
「はぁ!?レイヒムが重傷で転移してきた!?」
「はい、転移系の魔法をあの者が使えるとは考えづらいかと。それに深手を負った状態となれば……」
だよな。もし誰かがとしたら、転移させるくらいなら傷を癒やすか、もしくは殺すかの二択。それをしなかったってことは……
「第三者の誰かが逃した?」
「いえ、どうやらコレのようです」
そう言ってディアブロが取り出したのは例のお守り代わりのように渡してた結晶だった。それが大事ものの見事に砕かれている。
【告。既に結晶からは、僅かに残っていた力が消えています。推測するに、個体名レイヒムを転移させたのはこの結晶かと思われます】
「え!?これが転移させたのか!?」
「はい。これによってレイヒムは一命を取り留めております。現在はラーゼンに任せてあります。しかし、厄介なことになりました」
ディアブロからの報告によると、どうやら大司祭殺しの悪魔討伐を名目に、周辺各国にいた
ヒナタの件もあるのに、厄介なことになってきたなぁ。
◇◇◇◇◇
西方聖教会での会議をしてから単身でテンペストへ向かう事にしていたヒナタ。それを追い、追いついてから一緒に付いていくことにした聖騎士団【クルセイダーズ】の十大聖人であるアルノー、バッカス、フリッツ、リティスの四人。ため息気味なヒナタであったが。
途中のブルムンド王国で休息で、発展してきてる街の様子でテンペストの影響もあるのだと推測する五人。リムルによる新たな料理であるラーメンとかに驚愕してしまう(ヒナタはもう食べれないと思ってたラーメンに内心嬉しくしながら食べていた)。
翌日に出立をするヒナタたち。まだ整備が届いてない大森林の中を通っていた時に見晴らしの良い所に出る。いくつかの丘陵したところがある大きめな草原で、丘のようになってる箇所もチラホラ。
多少は負担のかからない道のりであると思い馬を走らせていた時。
「ヒナタ様、アレを」
「えぇ、見えてるわ。家のようね」
アルノーの言葉に同意するように、見つめている先にあるモノを見る。そこには、小ぢんまりとした一つの家のような建物……庵(いおり)が建っていた。こんな大森林の中にぽつんとある建物に不自然と思いつつも、念の為にと近寄る事に。
近づいていった五人の目に入るのは、大きめな庵のような建物。小さめな小屋も連ねていて、柵で仕切られた所には色とりどりな野菜が収穫を待つかのように実っている。
どうやら廃墟となった建物ではなく、立派に誰かが住んでいると安易に想像できた。
「この場所、不思議です。魔素が満ちてるジュラの大森林なのに、ここだけ異様に澄んでいて………人に悪影響を及ぼしません」
リティスの周囲の環境について話し、それにヒナタが同意するように頷く。暴風竜ヴェルドラによる強力な魔素が今だに残ってる森であるが、この庵を中心に浄化でもされてるかのような澄んだ魔素になっているのだ。どんな手法を用いれば……そう考えてる時に、庵の引き戸が開く。
「何じゃ?声がするかと思っていたが、こんな辺鄙(へんぴ)なとこに寄る奴がおるとはのぅ」
庵の中から現れたのは一人の老人。右眼を刺繍が施された大きな眼帯で覆い、左腕の袖は何もないように揺れていて、妙な形状をした両脚の老人、カナタである。
「突然寄ってすまないわね。この先にある街に用があるのだけど、こんな森の中に一つだけ建っていたから気になってね」
馬に乗ったままでは失礼と思ったヒナタは、下馬をしながら声をかける。付いてきてたリティスたちも見習うように下馬をする。
「ふむ、珍しいかのぅ?人里を離れて隠居したいと思うやつは多くおる。儂がその一人…という訳じゃが?」
「それだとしても、こんなジュラの大森林に住もうとするのは余程変わり者よ。」
鋭い眼をしながらカナタを見定めるヒナタ。それを見ながら左目でヒナタと後ろに控えるアルノーたち四人を見渡す。
(このお嬢ちゃん、この若さで既にG級に到達する実力を誇っておるな。後ろの四人も、お嬢ちゃんには及ばんが良き実力を持っておるな。経験を積んでゆけば同じくG級並の実力になるじゃろうな)
長年の経験と多くの弟子を育ててきただけあり、佇まいと気配からそれぞれの実力を見ただけで見抜くカナタ。そんなカナタに警戒をするヒナタ。
(この老人、見たことない種族のような身体をしてるわね……それに、【強い】。恐らく私よりも遥かに……)
ヒナタも伊達に最強の騎士団長を務めてる訳ではない。故に、カナタからわずかに漏れ出てる尋常ではない雰囲気の実力を視る。そこから、前に法皇であるルイがルミナスに話していた会話の内容を思い出し、あの時に出てきた老人は恐らく彼だろうと推測して思わず手に力が篭もる。
ヒナタの雰囲気で緊張が走ってしまい冷や汗をかきまくるアルノーたち。
「ふむ……まぁ何もないとこじゃが、このまま進ませるのもアレじゃな。ここで茶でも飲んで一息つくが良い。馬もそのほうが良いじゃろ?」
そんなヒナタの雰囲気を知ってか知らずか、カナタは茶を勧めながらつつ中に入るように促す。ヒナタも、今は事を構えるのもアレだろうと思い、それに馬も少し休息は必要と判断してその誘いに乗ることにする。
「分かったわ。でも、妙なことでも企んだら……」
「そのような阿呆な事せんよ、こんな老いぼれ一人に何ができるんじゃて」
あっけらかんとした感じの喋り方をするカナタに(食えない老人……)とヒナタは思いながらアルノーたちと共に庵の中へとお邪魔する。
「はぁぁ〜……これは…」
「なんか、イイ感じですね。」
中に入って、その内装に思わず声を漏らしてしまうフリッツとリティス。ヒナタも声を漏らさなかったが、懐かしい感じに見てしまう。
外見では小ぢんまりしてる小屋に見えていたが、内装はかなりスッキリとしていて落ち着いた雰囲気を漂わす造りをしていた。
吹き抜けのようになってる天井は湾曲してる梁が良き味をだしていて、部屋の中央には囲炉裏も完備されており、今も天井より吊るされてる自在鉤(じざいかぎ)に引っ掛けられてる鉄の薬缶が炭で温められている。正面からでは確認されてなかったが、奥側には寝室となってるのか引き戸もあり、薪で炊く台所も。
処々(ところどころ)、綺麗と言う訳ではなく、歪んだり凹んだりしてるのでカナタが一から造ったのだと分かる。
見た目が庵のように見える小さな古民家風な造りに、ヒナタは無意識に囲炉裏の前に正座をしてしまう。アルノーたちも見習って座るが、慣れない座り方に各々顔を引き攣りそうにしてしまう。
「カッカッカッ……そのように固くせんで良い。楽な姿勢をするが良いぞ」
笑いながら盆を右手で器用に持ちながら湯呑みを持ってくるカナタ。その言葉にアルノーやリティスたちはヒナタを見て、ヒナタも小さく頷けばほっとしながらそれぞれラクな姿勢になる。
「そら、これでも飲んで気を休めよ」
沸騰してきた薬缶を手にし、湯呑みに注いでいけばほんのりと茶の香りが漂いだす。それぞれに渡していってから毒味としてやるように最初に飲むカナタ。
それ見て、何も仕掛けてないことを確認したヒナタたちも口にしていく。丁度良い温まり方をした茶が口の中で広がり、緊張してた心を落ち着かせていく。
「はぁぁ〜〜〜〜〜〜〜……なんか、すっげぇ和んじまうぜ」
「オレもだ。なんか、今までの任務の疲れとか吹っ飛びそうだぜ」
(美味しい………こんな風に落ち着く時があるなんて、思わなかったわね)
よく飲んでる、知ってる味の茶なのに不思議と心までも解される味にほっこりしてしまうアルノーたち。ヒナタもお茶を啜りながら、ルベリオスでもそう無い心休まる空気を味わってしまう。
「そうじゃろ?こうして何も考えずただ茶を飲む。それは簡単な事だろうが、意外と難しいのじゃよ。お主らのように肩に力が入っておると、余計にの」
茶を飲みながら諭すように話すカナタに、ぴくっと反応するヒナタ。
「お主らの格好から、部下を持っていて責任ある地位におるのじゃろうて。それは結構じゃが、時にはその地位を忘れるのも大事じゃて………特にお主はの、お嬢ちゃん」
湯呑みを置きながらヒナタを見つめるカナタ。殺気や戦意とかは感じないが、何か包み込むような感覚に思わず見つめ返す。アルノーたちも、カナタから見られてないがその漂わせる雰囲気に思わず背筋を伸ばしてしまう。
「お主はここにいる者たちより遥かに強いじゃろう……。だがの、お主は如何にも一人で抱え込んでしまう癖があるように見えるぞ?責任感の強い優しい子であるが、背負い過ぎてはいかん。そうなると、見えるものも見えづらくなってしまう」
心を見透かしてくるように、そんな心に直接届かせてくるようなカナタの言葉に、ヒナタは僅かに目を見開いてしまう。
「ひとりで全部を背負えるほど、人間の背中は広くできとらん。その重荷、たまには信頼できる仲間や利害関係なしに茶を飲める奴に、少し分けてやるのも悪くないぞ。ま、隠居をしている老人の戯言だと思って、心に留めておけ」
諭すように、そして導いてやるかのような暖かなカナタの言葉。それはルミナスとはまた違った包み込むような優しいの言葉。
目を伏せたヒナタは色々考えて、目を開いて鋭い目つきでカナタを見つめる。
「忠告、感謝するわ。でも、これは私が決めた道。だから、立ち止まりはしないわ」
そう告げてから茶を飲み干して立ち上がる。それを見てアルノーたちも湯呑みを置いて立つ。
「お茶、ありがとう。おかげで色々すっきりしたわ。私たちは行くわ」
「どうも爺さん!茶美味かったぜ!」
「どうもありがとうございました」
「感謝いたします」
ヒナタを筆頭にお礼を行ってから外に出て、休んでた馬に跨がってから本来の目的………テンペストへと向かいだす。その背を、カナタは縁側に立ちながら見送る。
◇◇◇◇◇
ーーカナタ視点ーー
その夜。
昼間にここを訪れ、去っていった五人の背中を思い出しながら、思わずため息をついてしまう。
(全く、隠居を決めておるのに何を口走っておるのやら…)
思い返すのは、昼間に黒髪の少女へと漏らしてしまった自身の言葉。雰囲気から察して、あの男女四人の子たちを纏めている地位にいると推測できた。そして、正義感と責任感を両立させてる雰囲気をしているので思わず口にしてしまった。
(儂が言えた義理ではないのだがの……)
アレはどっちの言葉で言ったのやら……。弟子を育ててきた教官としての儂か?ギルドマスター……導きをしてきた者としての儂か?
いや………恐らく、両方だろうな。経験から、あの娘をそう見てしまったのだから。
「とりあえず……変な事にならなければ良いがのぅ」
そう思いながら夜空を眺めていたら、隣に少女が座っていた。昼間は奥にでも引っ込んでいたので出てこなかったのに。
「綺麗な星空ね、カナタ」
そう言ってくる少女。しかし、少女がただ夜空を褒めるなんて事はろくな事ではないと察してしまう。
この少女の見た目をした『存在』は、平穏な星空ではなく、生命を絶たんとするような荒れ狂う星のような光たちを称賛するようなものなのだから。
「お主がこんな平穏な夜空を褒めるとはのぅ……」
「人は本当に変な生き物ね。自ら危ない橋に突っ込んで破滅の穴に行っちゃうんだもの」
「…………何が言いたい?」
少女の言葉に不穏な気配を感じ取る。何を見据えてるのか問うように聞くと、隠す気もないようにド直球に言ってくる。
「あの黒髪の子、死ぬわ」
その言葉に、驚きはするが何処か納得してしまう自身がいる。
「…………そうか」
アレだけの強い子なら妬んだり憎む者といるのだろう。儂だって狙われたことなんぞ星の数もあるからな。
「人間は本当に変な生き物。ちょっと優秀だからとかで殺そうと企むなんてね♫」
楽しげな感じに話してくるが、その内容はかなり的確に捉えるように見える。
少女の言葉を汲み取るなら、あの娘を亡き者にしようとしてるのは味方側。真っ先に出るならあの四人だが除外だな。あ奴らは心からあの娘を信頼しておる感じがあったから、そんな悪意は感じ取れなかった。あるとすれば………あの【剣】だな。あの娘が腰掛けていたあの剣、アレにはナニかあると感じとれたからの。
「ふふふっ………如何するの?ハンターさん♫」
こちらの考えなんて見透かしてるかのように覗き込んでくる少女。それを無視して夜空を見上げる。
星空は、何処までも憎たらしく光り輝いていた。
コシヒカリR様、ふわんだりぃ様、くろくま様
誤字脱字のご報告ありがとうございます!
狗吠篶様のご意見で
東屋→庵(いおり)となります。他の話も順次修正していきます。貴重なご意見ありがとうございます!