Re.ポケットモンスターSV~電子生命体との出会い   作:ガチャガチャクツワムシ

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VSネモ

「まずは小手調べだ。【ロックブラスト】!」

『ウォンッ!!』

「避けてから【ほっぺすりすり】!」

『パモッ!』

ショウの指示を受け、ルガルガン――その中身であるドルルモンは、砲弾のような小規模の岩石を5つ連続で放った。

パモは素早い動きで回避を試みたが、4つをかわしたところで最後の1発が直撃。ダメージによってその場に足止めされてしまう。

「ほぼ外したか(うーん、体が小さいと当てづらいな……なら範囲攻撃だ!)……ならこれだ、【岩石封じ】!」

『ウォーーーンッ!!』

「【穴を掘る】で退避っ!」

『パモッパモ!』

上空から巨大な岩石の群れが降り注ぐ。だが、パモは間一髪で地面を鋭く掘り進み、地中へと姿を消した。

「警戒しろ! ドッ……じゃなかった、ルガルガン!」

ショウの鋭い声に、ルガルガン(ドルルモン)は全身の感覚を研ぎ澄ませた。

直後、ルガルガンは野性的な直感で後方へと大きく跳躍! まさにその瞬間、ルガルガンが先ほどまで立っていた地面が激しく割れ、下からパモが飛び出してきた。

「嘘!? 読まれた!?」

『パモッ!?』

「こいつは勘が鋭くてね! そのまま【岩石封じ】!」

『ウォンッ!!』

着地の隙を逃さず、ルガルガンは再び上空から岩石を叩き落とした。今度は逃げ場のないパモへ直撃し、小さくないダメージを与える!

「パモ! 【電光石火】からの【突っ張り】!」

『パモッ! パモモモモモォッ!!』

体制を立て直したパモが電光石火のスピードで距離を詰め、猛烈な張り手の連打をルガルガンへ叩き込む!

重厚な打撃を受け、ルガルガンはたまらず後方へと大きく吹き飛ばされた。

「よしっ!」

「……そのまま直線上で【ロックブラスト】!」

「しまっ……!?」

吹き飛ばされた勢いと一直線の軌道を逆手に取り、ルガルガンは空中で身体を捻って5つの岩石を至近距離から一斉射撃!

直撃を受けたパモもまた猛烈な勢いで吹き飛ばされ、バトルコートの両端は凄まじい砂煙に包まれた。

静まり返るコート。

観客席の生徒たちも、審判を務めるキハダ先生も、息を呑んで砂煙の向こうを見守っていた。

やがて、片方の煙の中からふらつきながらも凛と立ち上がるルガルガンの影が現れる。

一方、もう片方の煙が晴れると――そこには目を回し、完全にダウンしたパモの姿があった。

「パモ、戦闘不能! よって、勝者――ショウっ!!」

キハダ先生の豪快な宣言が響き渡った。

コートの周りを囲んでいた生徒たちは一瞬静まり返り、次の瞬間、「あのネモが負けた……!?」と驚愕の表情を浮かべた。

「すっ……ごーーーいっ!!」

しばらく呆然と立ち尽くしていたネモだったが、次の瞬間には満面の笑みを浮かべ、目をキラキラと輝かせながらショウへ突撃してきた。

「何が凄いもんか! こっちは最終進化形で、そっちはまだ未進化じゃないか!」

憮然とした表情でショウは即座に否定した。しかし、戦闘狂の耳にそんな正論が届くはずもない。

「ねぇ、もう一回戦おう! 次は私が前まで使っていた手持ちを出すからさぁ!」

「絶対嫌だね!」

ギラギラとした笑顔で再戦を迫るネモ。だが、その絶体絶命のタイミングでキハダ先生のホイッスルと終業のチャイムが校内に鳴り響いた。

「よしっ、全員集合! 今日の授業はここまでだ!」

キハダ先生の号令に感謝しつつ、ショウは速やかに列を離れた。

「待ってよ〜! もう一回! もう一回だけ勝負しようよ〜〜っ!」

「悪いが用事があるんだよ!」

当然、諦めきれないネモは猛スピードで追いかけてくる。

ショウは冷や汗を流しながら、アカデミーの廊下を全力の早足半ばダッシュで駆け抜けていくのだった。

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