Re.ポケットモンスターSV~電子生命体との出会い   作:ガチャガチャクツワムシ

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交流戦決勝戦

お互いに選出したデジモンがフィールドへ舞い降りた。

ショウが送り出したのは、自身の筆頭パートナーである氷の魔道竜ヘクセブラウモン、灼熱の光竜シャイングレイモン、そして名将のドゥフトモンXの3体!

対するエイジが繰り出したのは、パートナーである植物の騎士ブルムロードモン、青い鎧を身に纏った俊敏な獣騎士ミラージュガオガモン、そして――オメガモンに酷似したシルエットを持ちながら、カブトムシやクワガタムシの重装甲を身に纏った異形の超騎士オメダモンの3体であった!

「ショウは完璧なベストメンバーだな。対するエイジは……オメダモンとは、随分珍しいデジモンを手に入れたもんだな」

「珍しいって、どういうこと?」

開始10分前にソウマの手配でショウのもとから無事観客席へ戻っていたミモザ先生が、ヒデトの言葉に首をかしげる。その疑問に、隣のソウマが丁寧に答えた。

「デジモンは俺たちの世界のさまざまな情報データを取得して進化することがあるんだ。あのオメダモンは、オメガモンのデータに、とあるゲームのデータが奇跡的に融合して誕生した特殊なデジモンなんだよ」

「発見例も数体レベルの極めて希少なデジモンだな。俺たちですら、過去に一度エンカウントしたことがある程度だ」

ヒョウガが重々しく補足すると、ボタンが目を丸くして尋ねた。

「じゃあ……誰もあのデジモンと戦ったことはないん?」

「ヒョウガさんやソウマさんレベルで一度あるかないかとなると、ユニオンの現役テイマーでオメダモンとの実践経験がある奴は皆無に等しいんじゃないか?」

「そうなるわね」

「私も直接戦っている姿を見るのは、これが初めてだわ」

ヒデト、サクヤ、リンファが口々に頷く。すると、その横でネモが目をキラキラと輝かせ、拳をギュッと握りしめた。

「へぇ~! 戦ったデータがないデジモンなんだ! すごいなぁ、私も戦ってみたいなぁ~ッ!」

あまりにもネモらしいバトルマニアぶりに、周囲の面々は引きつった苦笑いを浮かべるしかなかった。

フィールド中央では、ショウが素早くデジヴァイスでオメダモンのステータスと概要に目を通していた。

「(クソッ、俺もこいつとの戦闘経験が皆無だ……! 探り探りいくしかないか)……ドゥフトモン、指揮と対応を頼むぞ!」

「了解した!」

ショウの意図を察したドゥフトモンXが即座に戦術を展開!

ドゥフトモンXとシャイングレイモンが疾走すると同時に、エイジのオメダモンとミラージュガオガモンがこれを迎撃すべく躍り出た! 一方、後方のヘクセブラウモンとブルムロードモンは、お互いの戦力を測るかのように敢えて動かず、静かに前線の激突を見守っている。

ガキィィィンッ――!!

オメダモンの右腕から伸びる巨刃【シザースソード】と、ドゥフトモンXの宝剣【アウスターベン】が火花を散らして衝突! 互いの剣技が激しく切り結ばれるその傍らで、ミラージュガオガモンが残像すら残さない超高速移動を展開する。

鋭い鉤爪技【ゲイルクロー】でシャイングレイモンの巨体を縦横無尽に切り刻むが、シャイングレイモンはそのダメージに眉一つ動かさず、至近距離から全身の光エネルギーを爆発させる【シャイニングブラスト】を放ってなぎ払う!

「オメダモン! 【ビートルキャノン】で遠距離から牽制と同時に圧力をかけろ! ミラージュガオガモンは【フルムーンブラスター】と【ダブルクレセントミラージュ】の連撃だ!」

「ならこっちはドゥフトモン! 【アウスターベン】を氷剣【ニフルヘイム】へ変え、【ニヴルヘイムアレスト】を叩き込め! シャイングレイモンは【グロリアスバースト】と【オメガレインボーフォース】でまとめて押し返せ!」

両テイマー息つく暇の無い指示に光と氷、重粒子と衝撃波が交錯する極大の遠距離技が衝突し、バトルフィールドの中央で空間を揺らす大爆発が巻き起こった!

煙と爆風が吹き荒れる中、プラチナトーナメント決勝戦の熱量は最高潮へと向かって加速していく

二体の必殺技による爆発の煙がバトルフィールドを凄まじい勢いで包み込む中、煙の向こうではすでに次の一手が交錯しており、激しい金属のぶつかり合う重音と火花が幾重にも響き渡っていた。

「ドゥフトモン!」

ショウが叫ぶと同時に、ドゥフトモンXは瞬時に【アウスターベン】を聖剣【究極戦十剣ダインスレイヴ】へと持ち替え、超高速の連続突き【ヒャズニング・ワルツ】を解き放った! シャイングレイモンはすさまず【守る】を展開して味方の射線を確保する。しかし、迫り来るドゥフトモンXの剣戟の先――ミラージュガオガモンとオメダモンの前方にも、強固な光の広域障壁が瞬時に展開され、攻撃を完璧に遮断した。

「チッ……やっぱやってきたか……!」

「フッ、あれだけ大々的に使われれば、やり方くらい簡単に覚えられるさ」

苦々しい表情を浮かべるショウに対し、エイジは余裕の笑みを浮かべて返した。

「あれって……ポケモンの【ワイドガード】じゃん!」

「エイジの奴もポケモンの技を自分のデジモンに応用して使えるのか……!」

ペパーやハルトたちが驚きに目を見張る中、ヒデトとサクヤは深く納得したように頷いていた。

「これだからショウの奴、ギリギリまでこの戦術を隠しておきたかったんだろうな」

「エイちゃんは観察眼が鋭いから、やり方さえ一度見ればすぐ自分のものにしちゃうからね」

「少しでも情報が漏れるのを防ぐために、アリサとも直前まで距離を置いて特訓していたのね」

「そうですね……手の内を明かさないための徹底した対策だったのでしょう」

「あ~、だから最近、アリサに対してあんなにつれない態度を取ってたわけね」

サクヤやアリサの会話を聞きながら、ミモザ先生も膝を打って深く納得していた。

「……こうなったらしょうがない! シャイングレイモン! バースト進化だ!」

「ならこちらも受けて立つ! ミラージュガオガモン! バースト進化!」

ショウとエイジが同時にデジヴァイスへ絶大なエネルギーを流し込むと、光の奔流とともに二体のデジモンが覚醒を果たす! シャイングレイモンは深紅の炎を全身に纏った【シャイングレイモン:バーストモード】へ、対照的にミラージュガオガモンは三日月と満月を象った光の武器をその身に宿した【ミラージュガオガモン:バーストモード】へと姿を変えた。

ここから、激闘はさらに次元の異なる激化を見せる!

バーストモードとなったミラージュガオガモンは、視認不可能なレベルの速度で縦横無尽にフィールドを駆け巡り、極大の必殺技【フルムーンメテオインパクト】や【ルナハーケンスラッシャー】を連発! だが、圧倒的な火力とパワーを得たシャイングレイモンBMも灼熱の必殺技を叩き込んで真っ向からそれを相殺していく。

「このままじゃ埒が明かないな……! これで一気に決めてやる!」

「それはこちらも望むところだ!」

両テイマーの意図が完全に合致し、前線の4体が一斉に最終必殺技のチャージ体勢へと入る!

「【アタックチャージ】&【スペルチャージ】! さらに【剣の舞】&【悪巧み】からの――【ファイナルシャイニングバースト】&【アイネ・ビリオン】!!」

「こちらも同様の強化を重ねて――【ファイナルミラージュバースト】&【ビートルキャノン】&【シザースソード】!!」

互いに積み上げられる極限のバフと能力上昇! 4体同時による最高峰の極大必殺技同士が激突し、爆散したエネルギーの衝撃波がコロシアム全体を揺らし、観客席の防護壁を激しく叩いた!

ドガアアアァァァンッ――――!!

純粋な火力と押し込みのパワーにおいては、シャイングレイモンBMとドゥフトモンXがわずかに上回った。光と炎の奔流が徐々にエイジ側を押し込んでいき、ついにミラージュガオガモンBMとオメダモンの巨体を呑み込んだ! 二体は絶大なダメージに耐え切れず、そのまま激しい爆炎の中で倒れ伏した。それと同時にシャイングレイモンBMとドゥフトモンXも膝をつき、そのまま力尽きるように倒れ込んでしまったのだった。

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