Re.ポケットモンスターSV~電子生命体との出会い   作:ガチャガチャクツワムシ

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詳細説明

コウからの連絡から数日が経過し、その間もパルデア各地へ断続的にゲートが出現していた。ついに『完全体』クラスのデジモンまで姿を現し始めたが、幸いにもショウの手持ちや知人であるデジモンたちが各所で巡回に協力してくれており、決定的な被害は免れていた。

その合間にはハルトたちとの交流もあった。先日出会ったペパーから「全ての秘伝スパイスを集め切り、マフィティフがすっかり元気を取り戻した」と聞き、ショウは心から安堵した。

ちなみに、その前日の真夜中には、巷で噂の「マジボス」ことボタンとハルトの決着の瞬間を隠れ場所から目撃していた。クラベル校長そっくりの変装をリアルタイムで目撃した際には、思わずその場で吹き出しそうになったのを必死にこらえたのはここだけの秘密である。

そして本日、ハルトがいよいよパルデアリーグのポケモンリーグへ挑むという。出発前に見せてもらったハルトの手持ちは、ラウドボーン、カイリュー、ヘイラッシャ、ドレディア、ジバコイル、ユキメノコというバランスの取れた強力なパーティだった。しかも、かつて主だったテツノワダチまでも自らの手で捕獲し、今や主力の一角として共に歩んでいるという。ショウは健闘を祈ってささやかなお守りを手渡し、ハルトを送り出した。

――が、その直後に待ち構えていたネモに捕まり、強制的にウォーミングアップの相手をさせられる羽目になったのは想定外の疲労だったが。夕方にはハルトとネモの熱いバトルを見学し、なぜかその流れで自分も交代で両者とバトルするハメになり、結果はどちらとも一応の引き分けに持ち込んだのだった。

そして――翌日。

ポケモンリーグ本部にて、パルデアの全ジムリーダーが一堂に会する緊急会議が開催された。全員が顔を揃えるのは、あの最初の緊急会議以来のことだ。

(あの時は、みんなして俺を胡散臭い目で見つめてたっけな……)

ふと、初対面の頃のピリついた空気を思い出してショウは心の中で苦笑した。

当時は言葉や文字の説明だけではデジモンの脅威や特殊性が伝わらず、「実際に戦ってみなければ危険性が分からないだろう」という結論に至り、パルデアの通常のフィールドでは建物や自然が破壊し尽くされるため、ショウが所有する『ファーム島』の専用空間へとジムリーダーたちを招待しての壮大な模擬戦が行われたのだった。

成熟期クラスから順番に戦い、究極体での試合は控えに回っていたロトスモンとブラックセラフィモンが登壇する予定だったが、その直前――ロトスモンのあまりの圧倒的な美しさと妖艶さに、リップとコルサの芸術家コンビが文字通り大興奮してしまい、試合が一時中断するというハプニングもあった。(ちなみに、その前にショウ自身もスピリットエヴォリューションを駆使して自ら模擬戦の場に立ったことは言うまでもまい)。

模擬戦の後半では、不完全燃焼気味だったシャイングレイモンとブラックセラフィモンに改めて模擬戦を行ってもらい、究極体同士の規格外の戦闘力を目の当たりにさせた。その圧倒的なスケールを体感したジムリーダーたち全員が絶句し、デジモンの持つ異質な危険性と実力を心の底から理解させることができたのだ。

(余談だが、ロトスモンの姿から強烈なインスピレーションを受けたコルサが、のちにロトスモンをモデルにした巨大な現代アート作品を作り上げ、ハッサク経由でショウの元へ届けられたのはまた別の話である)

そんな過去の激闘と理解のプロセスを経て迎えた、今回の本会議。

「さて、今回皆様にお集まりいただいたのは、向こう側の調査チームより『原因の特定に至った』と連絡が入ったためです。……それでは、ショウさん。説明をお願いします」

オモダカに促されて、ショウはすっと立ち上がった。一瞬の静寂ののち、引き締まった表情でジムリーダーたちを見据えて口を開く。

「今回のパルデア各地における次元ゲート多発現象について、こちらで詳細な調査を行った結果――どうやらこのパルデア地方側の特異な『空間の歪み』が、デジタルワールドの空間へと一方的に干渉してしまったことが原因だと判明しました」

オモダカを除く、その場にいたジムリーダー全員が、その衝撃的な説明に思わず息を呑んだ――。

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