Re.ポケットモンスターSV~電子生命体との出会い 作:ガチャガチャクツワムシ
ボウルジムとハッコウジムを見事に制覇した翌日、ショウは空飛ぶタクシーに乗り込んで『カラフシティ』へと向かった。
カラフシティに到着すると、いつものように一直線にカラフジムへと向かって受付を済ませた。ジムテストはゲームのようににはいかず、一筋縄ではいかないかなり難しい内容のジムテストとなっていたが、なんとか突破することができた。
そして行われたジムリーダー・ハイダイとのジムバトルでは、【砂嵐】を展開するショウの得意な戦術が見事にはまり、終始主導権を握ったまま難なく勝利を納めたのだった。バトル後、豪快なハイダイから絶品の昼食をご馳走になり、心とお腹を満たしたショウは次なる目的地である『チャンプルタウン』へと脚を進めた。
「おーい! ショウ〜っ!」
街道を歩いていると、遠くから聞き覚えのある声で呼ばれた。振り返ると、ペパーが大きく手を振りながらこちらへ歩み寄ってきた。
「見かけたから思わず声かけちゃったぜ! こんなところで何してるんだ?」
「実は、そろそろテイマーとしてのランク昇格試験を受けようと思ってな。デジモンたちはファーム島でそれぞれ修行してもらってるんだが、俺自身も手持ちのポケモンたちとジム巡りをして鍛えてるんだよ。……本当はパルデアリーグのチャンピオンテストまで行ければ最高なんだけど、俺の代わりにこっちへ来てくれる予定の人も忙しい人でな」
「そうなのか……。そいつはドンマイちゃんだな。で、残りのジムはどこなんだ?」
「今から行くチャンプルジムを除くと、ベイク、フリッジ、ナッペの3つだな。期限にはなんとか間に合わせるよ。それに、いざという時の切り札も前からちゃんと用意してあるしな」
ペパーとそんな世間話を交わしながら歩いているうちに、チャンプルタウンの街中へと到着した。ペパーと「またな!」と別れを告げ、ショウはそのままチャンプルジムへと向かった。
宝食堂に入り受付を済ませ、さっそくジムテスト『秘密のメニューの注文』に参加した。
一般客や店員からヒントを聞き出そうとするも、なんとゲームの答えとは全く異なる内容になっていた! 仕方なくショウは店内にいた他のテスト参加者全員とバトルを繰り広げ、一人ずつヒントを勝ち取って見事に正解のメニューを注文! カチリと音が響き、店内の床がスライドして隠された本格的なバトルフィールドが姿を現した。(※後で店員に聞いたところ、不正対策のために注文のメニューは定期的に変更されているらしい)。
「アオキさ〜ん!! 出番だよ〜っ!!」
店員のかけ声に呼ばれ、カウンターの席からサラリーマン風の男――アオキが溜め息交じりにバトルフィールドへと歩み出てきた。
アオキはショウに向かって軽く会釈を交わした。
「どうも……本日はよろしくお願いいたします、ショウさん」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします!」
ショウもお辞儀を返し、お互いにボールを構えて試合が開始された!
「ネッコアラ、お願いします」
『(-_-)zzz』
「頼むぞ、行ってこいエーフィ!!」
『フィーッ!!』
アオキはネッコアラを繰り出し、ショウは手持ちの中でもひときわ大きなエーフィをフィールドへ送り出した。
「……ずいぶんと大きなエーフィですね」
「ジニア先生に写真を送って鑑定してもらったら、『ヒスイ地方で確認され始めたオヤブン個体に近い大きさだ』って驚かれました」
「なるほど……そうですか。ネッコアラ、【叩きつける】」
夢の中のネッコアラが、抱え込んでいる丸太を持ち上げて巨大なエーフィへ向けて振り下ろす!
「エーフィ、【リフレクター】だ!」
『フィーッ!』
エーフィが素早く光の壁を展開! 振り下ろされた丸太の衝撃を【リフレクター】で極限まで和らげ、ダメージを最小限に抑え込んだ。
「そのまま、【サイコキネシス】!」
エーフィの額の玉が怪しく輝き、念動力でネッコアラの巨体を宙へと持ち上げると、そのまま地面へ勢いよく叩きつけた!
「今度は【パワージェム】だ!」
『フィッ!』
「ネッコアラ、【不意打ち】」
『zzz……!』
こちらの攻撃動作の隙を突かれ、ネッコアラの【不意打ち】がエーフィに直撃! タイプ相性抜群の手痛い大ダメージを受けてしまう。……だが、同時にエーフィの口元から解き放たれた【パワージェム】の目眩く光線がネッコアラを正面から撃ち抜いた!
ドカァンッ!!
激しい爆発の煙が収まると、両者同時にその場に崩れ落ち、相打ちとなって戦闘不能となったのだった。