Re.ポケットモンスターSV~電子生命体との出会い 作:ガチャガチャクツワムシ
メガハッサムと対峙するテラスタルフラージェス。
「噂には聞いていたけどメガシンカ、他にも持っていたのね……ゴイスーね! まずはバトルの続きをしましょ! リップのマジック・マキアージュ! 毛穴の奥まで染み込ませてあげる!! フラージェスちゃん、【サイコキネシス】!」
『フラージェ!!』
「ハッサム、【飛び付く】!」
『サムッ!!』
テラスタルフラージェスの強力なサイコパワーでメガハッサムの動きが一瞬止まるも、力任せにそれを振り払って間一髪で激突! メガハッサムの特性『テクニシャン』で底上げされた威線に加え、タイプ相性で効果抜群の手痛い大ダメージを叩き込んだ。
「そのまま【バレットパンチ】で止めだ!」
その場から電光石火の速さで鋼の鋏を振り下ろすと、フラージェスのテラスタル結晶が粉々に砕け散り、目を回しながら倒れ伏した。
「フラージェス戦闘不能! ハッサムの勝ち!! よって勝者、挑戦者ショウ!!」
審判の力強い宣言が響き、ベイクジムの勝負が決した。
「あなたと強さは溶けないマジック」
「勝負には勝ちましたが、美しさでは大敗ですね。俺たちにはそれは無縁のものなんで」
「あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない」
リップは満足そうに微笑むと、ショウと握手を交わしてベイクジムのバッジを手渡した。
試合後、目を輝かせたネモが「次はあたしとバトルしよう!」と迫ってきたが、そのタイミングでショウのスマホロトムが鳴り、ペパーからの通話が繋がった。
「おーいショウ、ネモ。ハルトが帰ってきたぞ! ただ、なんか落ち込みちゃんみたいだから、元気出してもらおうとパーティーしようと思ってんだが……お前らも来ないか?」
「行く行く♪ ショウは?」
「すまん、これからナッペジムに行こうと思う。時間がなくてな」
「わかった。ネモは今から来て準備を手伝ってくれ。ショウはまた今度な!」
通話が終わるとネモと別れ、ショウは最後のバッジを求めてナッペ山へと向かった。
ナッペジムに到着して受付を済ませ、さっそくジムテストに挑戦。貸し出されたライドポケモンのアルクジラに乗ってスノーボードのように雪山を滑走した。アルクジラに初めて乗ったが、想像以上に乗り心地が良かった。途中でふとデジヴァイスから微かな不穏な気配を感じ取ったものの、無視してバトルフィールドへ向かった。
フィールドでは、ジムリーダーのグルーシャが先ほどのアルクジラと静かに戯れていた。
挨拶もそこそこに、いよいよ最後のジムバトルが始まった。
「行こうか、モスノウ」
『モスノ』
「行ってこい、ファイアロー!」
『ファロー!』
グルーシャが出したのはこおりポケモンのモスノウ、ショウが出したのはファイアローであった。
「モスノウ、【追い風】」
『モスノ』
「ファイアロー、【フレアドライブ】!!」
『ファイ──ッ!!』
モスノウが猛吹雪のような風を起こすも、ファイアローはそれをものともせず、【ニトロチャージ】を遥かに超える超高熱の炎を全身に纏って真っ直ぐ突撃! 4倍の弱点となる強烈な炎の一撃を受け、モスノウは一発で戦闘不能となった。