Re.ポケットモンスターSV~電子生命体との出会い   作:ガチャガチャクツワムシ

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ナッペ2

「モスノウ戦闘不能! ファイアローの勝ち!!」

 審判の力強い宣言を受け、グルーシャは静かに次のボールを投げた。

 「頼むよ、ツンベアー」

『ベアーッ!!』

 「この雪山のフィールド状態じゃ、こっちの炎技も少し不利だな……。ファイアロー、【日本晴れ】だ!」

『ファイ──ッ!!』

「させないよ。ツンベアー、【アクアジェット】!」

『ベアァァッ!!』

 先制技の【アクアジェット】により、水を纏ったツンベアーが爆発的なスピードで突撃してファイアローに激突する! 凄まじいダメージを受けるも、ファイアローは根性で踏みとどまり、見事にフィールドを晴れ状態へと書き換えた。

 「よく耐えた! 一度戻れ、ファイアロー。行ってこい、ウルガモス!」

『ぷぴぃ──!』

 すぐさまファイアローを引っ込め、ショウはウルガモスを繰り出す。

 「ウルガモス、【オーバーヒート】!!」

『ぷぴぃ──ッ!!』

「ツンベアー、【アクアジェット】!」

『ベアァッ!!』

 わずかにウルガモスの発動速度が上回り、太陽の如き猛烈な熱量を誇る巨大な炎の奔流がツンベアーへ襲いかかる! 咄嗟に水技で相殺を試みるも完全に消し切ることはできず、呑み込まれたツンベアーは黒焦げになり、そのまま目を回して倒れ伏した。

 「ツンベアー、戦闘不能!」

 続く3匹目として、グルーシャはハルクジラをフィールドへ送り出した。

 「ハルクジラ……確か、特性は【厚い脂肪】だったはずだ。ウルガモス、【蜻蛉返り】!」

『ぷぴぃッ!』

 ウルガモスが鮮やかにハルクジラを引っ叩いてすぐさまボールに戻り、代わりに【アーマーガア】が飛び出してきた。

 「アーマーガア、【鉄壁】だ!!」

『ガァァッ!!』

「ハルクジラ、【アイススピナー】!!」

『グルラァッ!!』

 ハルクジラが全身を激しく回転させて突撃するも、直前に【鉄壁】で限界まで硬質化したアーマーガアの鋼のボディがその冷気の回転をがっちりと受け止め、ダメージを最小限に抑え込んだ。

 「よし、そのまま【ボディプレス】!!」

『ガァァ──ッ!!』

「ハルクジラ、もう一度【アイススピナー】!」

『グルラァ──ッ!!』

 ハルクジラが再び突進してくるのに対し、アーマーガアは上空から自身の防御力をそのまま攻撃力に乗せた重圧のプレスを直撃させ、ハルクジラを地面へと押し潰して戦闘不能に追い込んだ。

 「ハルクジラ、戦闘不能!」

 いよいよ追い詰められたグルーシャは、最後のポケモンとしてチルタリスを繰り出した。そして、静かにテラスタルオーブをかざす。

 「勝負は雪山と似ている。……あっという間に、姿を変えるのさ」

 チャージされたテラスタルオーブが投げ放たれ、チルタリスが眩い光の中でこおりタイプの結晶冠を戴く。

 対するショウはアーマーガアを一度戻し、再びウルガモスをフィールドに立たせた。

 「晴れ状態は終わったが、こっちの特攻はまだ落ちていない! ウルガモス、【オーバーヒート】!!」

『ぷぴぃ──ーッ!!』

「いつだって絶望は隣り合わせ……。震えながら眠って! チルタリス、【冷凍ビーム】!!」

『チル──ッ!!』

 放たれた二大特殊技が空中で激しく衝突し、凄まじいエネルギーが拮抗する! しかし、天候の晴れが終了していたことが響いたか、わずかにチルタリスの【冷凍ビーム】が威力を上回り、ウルガモスの炎をかき消してそのまま直撃した。

 その上、凍てつく冷気によってウルガモスは丸ごと氷漬けにされ、身動きが一切取れなくなってしまう。

 「氷づけになったってことは……特性は『炎の身体』じゃなかったか。チルタリス、【暴風】だ!」

『チル──ッ!!』

 追撃の荒れ狂う【暴風】が直撃し、凍りついたまま身動きの取れなかったウルガモスはついに力尽きて倒れ込んでしまった。

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