Re.ポケットモンスターSV~電子生命体との出会い 作:ガチャガチャクツワムシ
ハルトとネモと別れ、ポケモンリーグへ向かったショウとソウマ。受付を済ませると、係員の手によって奥にあるオモダカが待つ特別応接室へと案内された。
部屋の扉が開くと、そこにはトップチャンピオンであるオモダカをはじめ、チリ、ポピー、アオキ、ハッサクの四天王、そしてクラベル校長の姿が揃って待機していた。
「申し訳ありません。お待たせしてしまいましたね」
「構いませんよ、ソウマさん。みなさん、ちょうど今お集まりいただいたところです」
ソウマの丁寧な謝罪に対し、オモダカは柔らかい微笑みを浮かべて応じた。
「そうですか。……それでは改めまして、自己紹介をさせていただきます。自分はTeam【ライトファング】に所属しております、ソウマと申します。まずは、こちらの世界にデジタルワールド側の異変で多大なご迷惑をおかけしてしまったこと、あちらの代表として深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
そう言い終えると、ソウマは深く、誠実にお辞儀をした。
「頭をお上げください、ソウマさん。謝罪はお受けいたします。……何より、そちらにおられるショウさんや、極秘に協力してくださっているデジモンの方々のおかげで、人やポケモンへの被害が最小限に抑えられておりますから」
オモダカが温かく謝罪を受け入れると、ソウマは静かに頭を上げた。
「……感謝いたします」
その後、用意された席へと案内され、今後の連携に関する重要な話し合いが開始された。
「今回、自分が直々にこちらへ出向いた最大の理由は、ショウに一度本来の世界へ帰還してもらい、上層部への中間報告とデジヴァイス等の機器のアップデートを行うためです」
ソウマが自身がパルデアへ来た目的を明かし、ショウが一時帰還している間は、代わりに自分がパルデア地方の巡回や出現したデジモンへの対応を引き受ける旨を説明した。
「ショウの不在期間は、こちらの世界で一週間ほどになる予定です。その間は自分が対応いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします」
「自分が言うのもおこがましいですが……師匠であるソウマさんは、自分よりも遥かに実力のあるテイマーですので、どうぞご安心ください」
「……左様ですか。分かりました。ソウマさん、期間中はどうぞよろしくお願いいたします」
ソウマの説明とショウの確かな補足を聞き、オモダカやクラベル校長、四天王たちも深く納得した様子で頷いた。
その後、注意事項などの話し合いをして確認を終えると、拠点とするホテルを取るために退室しようとしたが、ソウマは扉の手前で再度オモダカたちの方を振り返った。
「ショウがお世話になり、本当にありがとうございます。師としてお礼申し上げます」
もう一度丁寧に頭を下げて感謝を伝えると、二人は応接室を後にした。
その後、テーブルシティに来るまでの道中で集めた換金アイテムをショップで資金に換え、ホテルを取ってショウと今まであった出来事について話し合いをしながら、そのままホテルで一泊した。
翌朝、元の世界に戻れるゲートを開いてもらい、ショウは元の世界へと戻った。
ゲートから出ると、そこは調査中に突然現れたゲートに吸い込まれた調査で訪れていた山岳地帯であった。周囲の警戒のためにヘクセブラウモンをリアライズすると、
「この空気感、戻ってきたんだな……」
「そうだね……」
ショウがしみじみと呟くと、ヘクセブラウモンも静かに同意してくれた。
感慨深い気分になりながら、二人はCITYに通じるゲートに向かって歩いていった。