Re.ポケットモンスターSV~電子生命体との出会い   作:ガチャガチャクツワムシ

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手持ち集め

約束の日になり、ショウとアリサは手持ちポケモン捕獲の旅へと出発した。

アカデミー前で合流した二人は、まず本日の予定と狙うポケモンの確認を行った。

「んで、最初に欲しいポケモンとか決めてるのか?」

「いえ、実は編入手続きの際にクラベル校長先生から御三家を一匹選んでいただいておりまして……」

そう言いながらアリサがモンスターボールを投げると、一匹のポケモンが姿を現した。

『ハニャ~』

「ニャオハか……。草タイプだから、バランスを考えるなら水タイプとかか?」

「はい、そう考えています」

アリサは愛おしそうにニャオハの頭を優しく撫でた。ひとしきりスキンシップを楽しんだあとボールに戻すと、本日のルートを提示した。

「まずは足慣らしも兼ねて、プラトタウン周辺あたりを巡ってみようと思います」

「了解。じゃあ歩いて向かうか」

テーブルシティの南門を出て、プラトタウンのポケモンセンターへ続く道をのんびり歩いていると、街道のあちこちで数種類の野生ポケモンたちが戯れている姿が見えた。

「とりあえず、あの中にいるアマカジかピチューは捕まえておこうと思います」

「おっ、いいんじゃないか」

話している矢先、草むらから一匹のアマカジがひょっこり姿を現した。アリサは即座にニャオハを繰り出した。

「ニャオハ、【引っ掻く】!」

『ニャアァ!』

『アマッ!?』

アリサの格好良い指示に合わせ、ニャオハがアマカジへ素早く飛びかかりダメージを与える。すかさずモンスターボールを投げつけると、ボールは数回揺れてポチッと収まった。

「アマカジ、ゲットだぜ!!……です」

「そこは真似るんだな……。まぁ何はともあれ、初ゲットおめでとう」

「ふふ、ありがとうございます。……さて、残るはピチューですね。ケチャップたっぷりのオムライスでも作って誘き寄せましょうか?」

「そこはサンドイッチにしておけよ。あと、ピチューならもうそこにいるぞ」

「えっ?」

『ピチュ?』

アリサが驚いて振り返ると、足元に一匹のピチューが首をかしげてこちらを見上げていた。

「ショウさん、大至急オムライスの準備を!」

「オムライスから離れろ!! ……というか、あいにく米がないからオムレツしか作れないぞ」

「しょうがないですね……。あなた、オムレツでも構いませんか?」

『ピチュッ!!』

なぜかその場で料理を開始することになったショウは、手際よく少し不格好なオムレツを作り上げ、ピチューへと差し出した。ピチューは恐る恐る一口かじると、目を輝かせて猛然と食べ始めた。

ピチューがオムレツを食べ終わると、アリサは次に自分の作ったオムレツを渡した。

「ショウさんのよりは美味しくないかもしれませんが、私の分も食べますか?」

見た目だけはショウのものより遥かに綺麗なオムレツを一口食べたピチューは、何とも言えない絶妙に微妙な表情を浮かべたものの、器用に完食した。

「これからたまに作ってあげますので、私と一緒に来ませんか?」

アリサがボールを差し出すと、ピチューは満足そうに頷き、自らボールのボタンをポチッと押して中に入っていった。

「ピチュー、ゲットです!」

「おめでとう。……ところでアリサ、コイツらどうする?」

「はい?」

ショウが指さす方を見ると、どこから集まってきたのか、大量の野生のピチューたちが物欲しそうに目をキラキラさせてこちらをじっと見つめていた。

「……ショウさん、卵とケチャップはまだありますか?」

「……一応、まだそれなりにあるぞ」

その後しばらくの間、ショウとアリサは大量のピチューたちのためにひたすらオムレツを焼き続けるハメになったのだった。

アリサの健気さと意外な料理の腕前(?)、そしてショウの面倒見の良さが光る微笑ましい捕獲イベントでしたね!

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