I-TYPE   作:どんぐりあ〜むず、

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どうも、皆さんはじめまして!どんぐりあ〜むず、です‼︎
大学受験が終わったので投稿しようと思います‼︎因みに初投稿の処女作ですので、あらすじ部分にも書きましたように、感想、批評、評価、どしどし送ってもらいたいと思います‼︎ただ、また送れるといいんだがなぁ…。まあ、ともあれ今回は記念すべき第0話をお送りします‼︎それでは、どうぞ‼︎


深淵より
第0話 邪神覚醒、”ヲヤスミ、ケダモノ。”前編


「我々は久遠の黒い海の只中に浮かぶ、平穏な無知の島に住んでおり、遠くまで旅をすべく、強いられているわけでもなかった。科学はそれぞれの方向に進んでおり、今迄我々に害を為すことはなかった。しかしいつしか、無関係であった知識の統合が、恐ろしい現実の扉を開く。その時の我々の恐ろしい立場といったら、事実を知って気が触れるか、すざましい光から逃れ、新しい暗黒時代の平穏と安心の中に逃げ込むかである。」

➖ハワード・フィリップス・ラヴクラフト ➖

 

 

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私は今、深き闇の奥底へと落ちていた………。

 

それも、暗澹たる漆黒の淵へと……………………。

 

 

 

そんな今の私の気持ちを一言で表すなら、ただ、

 

 

 

 

「……悔しい……。」

 

 

 

 

 

其れだけだ。

 

あの時、あの場所で私は”彼女”とあの忌々しい人間➖確かリュウセイとか言ったが、私からすれば心底どうでもいい事だ➖によって、私はアヤナ➖私の母であり、恋人であり、巫女であり、女王であり、そして私の強くなるための道具➖を引き離された挙句、腕を切り落として反撃してきた”彼女”に倒された。まあ、このことに関しては私が油断していたのが悪かったのだが…。

 

……だが、もうどうでもいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は既に死んでしまったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、せめて…。せめてアヤナを私のモノにしておけば”彼女”を…、”ガメラ”に止めを刺すことが出来たのになあ……。

 

だが、もういい。過ぎてしまったことを考えるのは時間の無駄だ。もう眠ろう。もう何も考えたくない。それに疲れた。キツい。それに此処には私の邪魔をする愚か者も糧に出来そうな奴も道具になりそうな面白そうなヤツもい……………………………ん?

 

 

 

 

 

………何だ、あの琥珀色の空間は…?

 

………何だ、あの肉の塊のようなモノは…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「夏の夕暮れ、

優しく迎えてくれるのは

海鳥達だけなのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………26世紀に、その時代の人類が犯した過ちから全てが始まった………。

 

 

 

”ソレ”は、唐突に、我々22世紀の人類の目の前に現れた。”ソレ”は、元を辿れば26世紀の人類が発見してしまった”明らかに敵意を持った外宇宙生命体”との接触に備えて

、その時代の人類が造り出した人造の悪魔➖全てを侵蝕し、取り込み、進化し続け、己以外を敵と見なして全てを喰らい尽くすまで止まらない、最悪にして最凶の、生体物理学や遺伝子工学、果ては一種の魔法である”魔道力学”によって生み出された、惑星級の星系内生態系破壊用兵器➖が正体の、彼らの主たる26世紀の人類を守る為の究極にして最強の矛と盾であった。今はもう時代遅れとなった核兵器はおろか、反応兵器や次元兵器と異なり、空間や地形に被害をもたらすことなく、その範囲内において、全ての生態系や文明に対して最悪の効果-つまりは破壊のことだ-を発揮する局地用大量破壊生体兵器、それこそが”奴ら”だった。

 

”奴ら”は月と同スケールの➖ある情報では月そのものの内部をくり抜いた惑星大の➖フレームの中に入れられ、そのまま専用のバイパスパイルを通じて空間跳躍させ、敵の本拠地に送り付けるところまで漕ぎ着けた。

 

だが、想定外のことはいつ、どんな時でも起こりうるものだ。

 

何故なら、人類が起こした”ほんの些細なミス”➖そう言われているが、詳しいことは不明➖のせいで、その”兵器”はあろうことか太陽系内で発動してしまった。それは150時間➖おおよそ6、7日間ぐらいか➖も暴れ回り、次元消去タイプの兵器を使って、異次元へと吹き飛ばせねばならなかった程だ。だが、それでも、”奴ら”を完全に倒すことはできなかったようだ。

 

 

 

…何故か。それはこともあろうに、”奴ら”が今度は22世紀の我々人類の目の前に現れたのが一番の理由だからだ。最初に確認されたのは2120年。その30年前に探査航海に出ていた異層次元探査艇「フォアランナ」が”奴ら”の切れ端を見つけたのが我々と”奴ら”との戦いの始まりだった。我々22世紀の人類は、”奴ら”のことを”超束積高エネルギー生命体➖通称、バイド➖”と呼んで、以後4度に渡る対バイド一大反攻作戦➖我々は通称、対バイドミッションと呼んでいる➖を行い、波動砲とフォース➖「フォアランナ」が回収した”バイド”の切れ端から造られた、破壊不能な「究極にして最強の矛と盾」➖以外の攻撃は一切効かない”奴ら”との悲惨にして最悪の戦いが第一次対バイドミッションを機に始まる……………………………筈だった。

 

 

 

 

 

 

 

私は、多くの次元の壁を飛び越えて、バイドの深淵に突入➖そして出来ることならバイドの元となる存在がいる26世紀にまで行くつもりで➖した。その最中に赤い棒と青い棒の二本のうち、私は迷わず青い棒を破壊した。最初はそれが最善の策かと思われた。

 

 

 

 

 

 

だが、それがまさかあのような悲劇を招くとは、夢にも思わなかった。

 

 

 

 

 

 

私は球状の亜空間内でナメクジかウミウシのようなバイドと戦い、そのバイドを倒した後、一瞬気絶した。そして、目を覚ますと私は地球へと航路を向けて飛んでいた。

 

やっと帰れる。そう思っていた。

 

だが、大気圏直前まで迫った時に、私は”彼女”を思い出した。

 

共に過ごし、共に笑い、共にふざけ合い、共に愛し合い、そして共に戦わざるを得なくなり、最期はバイドになって私によって手を下さざるを得なくなってしまった”彼女”。私は今でも忘れない。特に、彼女の最期の「…ありがとう…。」の一言は。私はもし、もし変えられるのならと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

26世紀へと、飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は、当の私でも無謀だと躊躇った。

だが、それで”彼女”が救えるのなら構わないとバイドの元を破壊する計画を実行し、そして見事に成功させた。もうこれで”彼女”はバイドと戦わずに済む。また共に過ごせる。そして人類は、救われたのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、この後私は思い知ることとなる。本当の悲劇を。

 

 

 

 

 

 

 

帰って来た時、私は海に映った自分の姿に驚き、絶望した。

何故なら私の姿➖正確には搭乗していたR戦闘機”R-9A アローヘッド”の姿にだが➖がバイドそのものになっていたからだ。

 

私は怒り狂い、同時に悲しみ、絶望した。

 

バイドのいなくなった世界で、バイドになってしまった私。

 

 

バイドを倒しに行って、バイドになる。典型的な「ミイラ取りがミイラになる」だ。最早悲劇としか言いようがなかった。

 

 

それに、私がバイドと言うことは、バイドの元を倒したのも同じバイドということになる。何時ぞやのバイド研究所所長の年頭挨拶宜しく、『バイドをもって、バイドを制し』た訳である。つまりバイドを倒したのは人類ではなく、同じバイドだった訳だ。これを皮肉と言わずして、何と言おうか。

 

 

だから、私は敢えて地球に戻らず、そのまま当ての無い旅に出ることにした。このまま地球に帰れば、人類は再びバイドの猛威に晒されることになってしまうだろう。それだけは避けねばならない事態だった。

 

私は地球を後にした。もう戻ることはない。永遠に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして故郷を探して彷徨う内に、バイドとは異なる謎の艦隊に遭遇した。私の見た限り、それはまるで、海の生き物のような姿をしていた。そう、まさに海の生き物そのものだった。艦の一隻一隻がシーラカンスやヒトデのような生き物にそっくりだった。私は彼らから攻撃を受け、応戦した。だがシーラカンスのような艦を撃沈した時後ろから迫っていた敵機に撃墜されてしまった。信じられなかった。まさか敵が”フォースも、波動砲も無しで”、私を墜とすとは思わなかったのだ。私は疑問を抱いた。どうしてそんなことが出来るのか、と。だが、すぐにそれは無駄なことだと考えるのを諦めた。何故なら、そんなことはもう撃墜されてしまったので確かめようにも術は無いからだ。そのうえ私が最後に覚えているのは、私を撃墜した敵戦闘機が赤と銀の猛禽類のような戦闘機に撃墜されたところだけであったから、余計に考えにくくなってしまったのも理由の一つだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そういう訳で、私は今もこの琥珀色の空間に漂っている。私は疲れていた。もうやめよう。ああ、楽だ、楽だ、この琥珀色の空間こそが私の捜し求めていた”故郷”なのだと。このまま流れに身を任せるのが一番だと。

 

 

 

 

 

 

そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

目の前が突然真っ暗な空間に変わり、眼前に禍々しくも美しい、明らかにバイドでも、あの謎の艦隊でも、赤と銀の鷹のような戦闘機でもない、誰もが一度見れば二度と忘れることのない美しさを持つ”あの”巨獣が現れるまでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

///////////////////

 

 

 

 

 

 

私は、目の前に現れた人間達の使っていた機械と、肉塊がごちゃ混ぜにしたようなものに困惑した。

 

一体なんだこれは。どこから来たというのだ。触っても大丈夫なのだろうか。見たところ、生きているようだが。それに見た目もかなり酷い。恐らく、私が見てきたもの➖ガメラや同族に喰い殺されたギャオスや、私達に殺された人間達の屍体➖よりも酷いだろう。

 

そこで私は、敵意がないことを示すためにこの物体に声を掛けることにした。私は努めて、

 

「こんにちは、あなたは誰?どこから来たのかしら?」

 

 

と訊いた。

 

相手は暫しの間無言だったが、質問されたことに気がつくと、片言で途切れ途切れの言葉を発した。

 

「オマ エコ ソ ダレ ナン ダ ミタ トコ ロオ マエ ハニ ン ゲン デハ ナイ ヨウ ダガ」

「そうよ、あんな奴らと一緒にしないでくれる?と言うか、質問をしたのはこっちなんだけど。質問を質問で返さないでくれるかしら。」

「アア ソウ ダツ タナ ダガ ワタ シニ モウ ナノ レル ナナ ナド ナイ アル トス レバ バイ ドト イウ ナダ ケダ」

「バイド?それに名乗れる名前がないってどういうこと?」

 

ここまで来て私は苛立ちを感じ始めた。それは片言で途切れ途切れな喋り方はおろか、重要なことをまだ何一つ語ろうとしないということに対してだった。

私は思わず、少し声を荒げた。

 

「いい加減話してくれないかしら。バイドって何?名前がないって何なの?勿体ぶってないで、さっさと包み隠さず全て話しなさい。私も待っていられる程寛容ではないのよ。」

私はテンタクランサーをその物体➖バイド➖の目の前にちらつかせた。

「マア マテ オチ ツケ サイ シヨ ニハ ナサ ナカ ツタ ワタ シガ ワル イガ モノ ゴト ニハ スベ テジ ユン ジヨ トイ ウモ ノガ アル ドウ カキ イテ クレ ナイ カ?」

 

それを聞いて、私は一瞬迷ったが、渋々、承諾することにした。

 

「ええ、良いわよ。貴方が話してくれたら、私も貴方の知りたいことを教えてあげる。」

 

それを聞いたバイドも、満足したようだ。体中に生えた触手が、犬の尻尾のような動きをしている。

 

「オン ニ キル デハ ワタ シカ ラ」

 

そして私は、彼から多くの情報を入手することに成功した。元は人間だったこと、恋人のこと、バイドのこと、果ては、R戦闘機や波動砲、破壊不能の”フォース”という武器に自分がどうやって死んだかに至るまで…。

 

私も彼に約束通り自分の身の上話を➖多少、脚色してはいるが➖してやった。ガメラのこと、ギャオスのこと、私のいた世界のこと、アヤナのこと、どうやって私やガメラ達が生まれ、そして何の為に存在するのかということも…。

 

「ナル ホド ナン トナ クダ ガ タシ カニ オマ エト オマ エノ ナカ マタ チハ バイ ドト ヨク ニテ イル ダガ チガ ウト コロ モア ルヨ ウダ トク ニ サイ シヨ カラ ジン ルイ ヲホ ロボ スタ メニ ツク ラレ タト イウ ノハ」

「ええ、私も貴方の世界のことを聞いて驚いたわ。だけど…、興味も湧いた。」

 

ここから私は、素の自分に戻して話すことにした。もうここまで聞けば用済みだし、今は何より、そのバイドの力とやらは私にとっては魅力的に思え、それを何としてでも手に入れたいという気持ちが強かった。少なくともこの力さえあれば、ガメラ如きに負けはしないだろう。それにアヤナとは比べ物にならないくらいの力が手に入れられる筈…。

 

「…バイド、少し相談がある。」

 

バイドは少し戸惑っているように見えた。無理もないだろう。突然私が人が変わったように話しだしたのだから。

 

「…ドウ シタ ヤブ カラ ボウ ニ ヒト カワ ツタ ミタ イニ ソレ ソウ ダン トハ?」

 

私は、本音を伝えることにした。隠していたって仕方がない。拒むかもしれないが、別にどうだっていい。私に会ったお前が悪いのだから。それにこの力ならこの場所から抜け出せるかもしれない。私は迷わず、相手のことも構わずに言った。

 

 

 

 

 

 

 

「私の糧にならないか?バイドよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

…今宵、邪神は復活する。

”ケダモノ”の力を持つ、全てを支配する者として…。




なんかIS要素無いですね。なんかすいません。次回も多分IS要素薄いと思いますが、入れられれば何とかしたいと思います。と、いうわけで、暖かい目でも、生温かい目でも、我儘は言いませんので、これからもよろしくお願いします‼︎では、また次の機会に。See you again!!
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