「貴様達がこの私に何が出来る。この場で粉々に叩き潰してくれる!」
「冗談じゃねえ!叩き潰れるのはお前だ!」
「アンタとはこの場でけりをつける」
「そのくだらねぇ野望、ぶっ潰してやるよ」
「良かろう、この私に楯突こうと言うのだな?
.....うう、うううう...うああああああっ!!」
「「!?」」
スフィアフィールドから放たれた紅い電流がDr.フェイカーに当たる。フェイカーは苦しみながらどんどん身体が変わっていき、最後には半分ロボットみたいな大男になった。
だけど、相手がどんな姿になろうと関係ねえ。目の前のDr.フェイカーにオレとシャーク、カイトの3人で立ち向かう。絶対に勝つんだ、オレ達3人で。
ライフはオレ達3人が共通で4000、フェイカーは12000からのスタートだ。
「先攻は私だ、ドロー!
ーーー見せてやろう、我が魂のデュエルを。私はガーベージ・オーガを手札から墓地へ送ることでデッキからガーベージ・ロードを手札に加える。そしてガーベージ・ロードはライフを1000払うことで手札から特殊召喚することが出来る。
私は3体のガーベージ・ロードを特殊召喚!」
「「何!?」」
「現れろ、3体のガーベージ・ロード!」
「くっ、一気に3体のモンスターが」
「何をビビっている」
「そ、そんなんじゃねぇ!」
「来るぞ」
「私はレベル5のガーベージ・ロード3体でオーバーレイ。3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!
見るがいい、これがナンバーズの頂に立つ最強のナンバーズ。超然の鎧を纏い、世界を震撼させよ!
ーーー現れろ、No.53 偽骸神 Heart-eartHハート-アース!」
3体のモンスターを召喚したフェイカーが、更にそのモンスターを使ってエクシーズ召喚をする。嵐みたいな物凄い風が吹いたかと思うと目の前に現れたのはたった攻撃力100のモンスターだった。
「攻撃力100のモンスター...」
「コイツは...」
「ハッハッハッハ!なお、我がナンバーズはお前達の魔法マジック、罠トラップ、モンスター効果を受け付けない!私はカードを2枚伏せてターンエンド!」
「よっしゃあ、最初はオレだ!」
「待て遊馬!奴のナンバーズ、何かある」
「攻撃力100のモンスターなんかオレが蹴散らしてやる!」
「ほう、最初の相手はお前か九十九遊馬。ではまずお前から消し去ってくれる!」
「そうはいくかよ!今のオレにはシャークがいる、カイトがいる、...アストラルが居たから出来た仲間がいる!
アストラル、必ずお前を助けてやるぜ!」
オレのターン、ドロー!
色んな効果があるとはいえ、たかが攻撃力100のモンスターに身構え過ぎだぜ。あんなモンスター、すぐにホープで倒してやる!
そう思いながらオレはモンスターを召喚する。
「オレはゴブリンドバーグを召喚!そしてゴブリンドバーグの召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる。現れろガガガマジシャン!
更にオレはレベル4のゴブリンドバーグとガガガマジシャンをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!
ーーー現れろ、No.39!
オレとアストラルの絆の力!希望皇ホープ!!」
「現れたか希望皇ホープ。しかし私はこの瞬間、永続罠トラップ『バトル・ルート』を発動!
このカードにより私のフィールドにモンスターがいる時、お前達の攻撃表示モンスターは必ずバトルしなければならない!」
「??」
「...どういうことだ」
「へっ?どういうことって、どういうこと??」
「あのナンバーズの攻撃力はたったの100。なのに何故強制バトルするカードを発動する?」
「あー、そうか!.....それってオレ達に攻撃させるのが奴の狙い?」
「そうだ。だから迂闊に、」
「かーっ!悩んでたって仕方ねえ、いっけぇホープ!Heart-eartHに攻撃!ホープ剣スラッシュ!!」
「向こう見ずは一馬と同じというわけか!愚かな。
私はHeart-eartHの効果発動!このカードが攻撃を受ける時墓地からモンスターカードを1枚装備できる。私はガーベージ・オーガをHeart-eartHに装備する。
これによりHeart-eartHの攻撃力はバトルする相手モンスターの元々の攻撃力分アップする!」
「何!?」
「そういうことか」
「このナンバーズは攻撃力が低くても、攻撃されれば必ず相手の攻撃力を上回るんだ!」
「これでHeart-eartHの攻撃力は2600!くらえ、フェイク・バーン!!」
「させるか!オレはオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で攻撃を無効にする!」
「いいぞ遊馬、いけ!」
「おう!速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』!
このカードはモンスターの攻撃が無効になった時、攻撃力を2倍にしてもう一度攻撃が出来る!
いっけぇ、ホープ!Heart-eartHにもう一度攻撃だ!ホープ剣ダブルスラッシュ!!」
ホープの攻撃を受けてHeart-eartHは煙を上げる。見たか、Dr.フェイカー。これがオレ達の希望だ。
ライフをかなり削った。でもDr.フェイカーはそんなもの大したことないという様にこっちを見ながら不気味に笑っている。
「貴様の希望など私の前ではゴミ同然。粉々に吐き捨ててくれるわ!
Heart-eartHの効果発動!Heart-eartHは装備カードとなっているモンスターを墓地に送る事でその破壊を無効に出来る!
更にHeart-eartHが装備カードを墓地へ送った時、変化した数値の半分のダメージを相手に与える!」
「くっ、ぐあああああっ!」
「そしてオーバーレイ・ユニットを使ったHeart-eartHの効果発動、相手にダメージを与えた時その数値分ライフポイントを回復する!」
「何?」
「!このナンバーズ、ライフ回復能力もあるのか」
大きく吹き飛ばされて地面に転がる。勝ち誇った様なフェイカーの笑い声が響く中、カードを1枚伏せてターンエンドするとシャークが前に出ていく。
「フン、相変わらず下手くそなデュエルだぜ」
「!なっ、」
「だが上出来だ。後はオレに任せろ」
「シャーク...」
「オレのターン、ドロー!
オレのこの牙でお前をズタズタにしてやるぜ、フェイカー!....くっ、」
「!?シャーク、おい!」
「....っ、何でもねえ!」
「どうした?怖気付いたか凌牙」
「煩い!オレはハンマーシャークを召喚!」
様子がおかしいシャークが心配で声をかけるが何でも無いと返事が来る。自分のターンを始めたシャークは何とオレのモンスターのオーバーレイ・ユニットを全て墓地へ送ってしまった。
「げえっっ!?オレのホープのオーバーレイ・ユニットおぉお!?」
「ガタガタ言うな!」
「でもよお....」
「オーバーレイ・ユニットを墓地へ送った事によりエクシーズ・リモーラを特殊召喚!コイツを使ってエクシーズ召喚する時、墓地に送ったオーバーレイユニットの数だけ素材を減らす事が出来る!」
「何!?」
「オレはレベル4のハンマー・シャークとエクシーズ・リモーラでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!
ーーー現れろ、No.32 海咬龍シャーク・ドレイク!!
遊馬、お前のデュエルがオレにヒントをくれた。見てろ!オレは手札より装備魔法『シールド・フィン』を発動、これを希望皇ホープに装備!貴様のホープ、借りるぜ遊馬!
いけっ、ホープ!Heart-eartHを攻撃!」
「貴様の攻撃などこの天才ジーニアスには届かんわ!私はHeart-eartHの効果発動!
このカードが攻撃を受ける時、墓地からモンスターカードを1枚装備できる。この効果で装備カードを装備した時Heart-eartHの攻撃力は相手モンスターの元々の攻撃力分アップする!
くらえ凌牙!貴様もゴミ屑となり消え去れ!フェイク・バーン!!」
「この時を待っていたぜ!オレはシールド・フィンの効果発動!このカードはこのターンが終わるまで装備モンスターの攻撃力を0にし、バトルによる破壊を無効にする!」
「何!?」
「上手い。奴はHeart-eartHの弱点に気が付いている」
「え?.....っうわあっ!」
Heart-eartHの攻撃をホープがシールド・フィンで防ぐ。ものすごい爆風がオレ達に襲いかかるけどオレ達のライフポイントはあまり減っていない。
「確かにダメージは食らうがたったの100だ!」
「そっか、ホープの攻撃力が0になったことでHeart-eartHの攻撃力があがらなかったのか!」
「そうだ遊馬、お前のお陰で奴の弱点に気づくことが出来たぜ。
行くぞ、Heart-eartHは攻撃力アップの効果を1ターンに一度しか使えない。攻撃力が変化しなければダメージを与える効果も使えない!
ーー吼えろシャーク・ドレイク、Heart-eartHに攻撃だ!デプス・バイト!!」
「ハハハハ、飢えた鮫が微かな血の臭いを嗅ぎ付けたか。だが、その程度の傷では私には効かん!
Heart-eartHの効果発動!装備しているカードを墓地に送る事で破壊を無効に出来る」
「チッ、」
「ぬあああああ!どうすんだよ、また直っちまったぞおおおっ!」
「貴様の希望も廃棄してくれる。私はHeart-eartHの効果発動!1ターンに一度オーバーレイ・ユニットを使う事でダメージを受けたその半分の数値を相手に与える!」
「何!バカな、」
「くらえ!この天才ジーニアスの裁きを!」
「ぐあああああっ!」
「シャーク!」
「クソっ、奴のライフ回復能力は攻撃にも変更出来るのか...、!」
ダメージを受けたシャークが大きく吹き飛ばされる。オレ達のライフポイントは残り1300まで減っちまった。
悔しがるシャークを他所に、今度はカイトが前に出てくる。
「........」
「くっ、...オレはカードを1枚伏せてターンエンド」
「....貴様らの思い、俺が受け継ぐ」
「カイト.....」
「俺のターン、ドロー!今度は俺だ、Dr.フェイカー!」
「カイト、お前も愚かな奴だ。セツナといいお前といい父わたしに楯突くとはな」
「何.....?」
「セツナ、我が娘ながら愚かな子よ。ナンバーズもなく、サイバーエンドもなく、私に勝てる訳がないことは分かっていながらデュエルを挑んできおった。
ーー結果無様に敗北し、ハルトと同じくスフィア・フィールド砲のエネルギーとなっておるわ。...まあ今の貴様らよりはひとりでも私に喰らい付いていたがな」
「!」
「テメェ、よくも...」
「セツナ、お前ひとりで戦って...」
「フハハハハ!ハルトひとりでは必要なエネルギーが不足する可能性があったのでな、父に逆らった代償としてセツナにも生贄になってもらった。お陰でスフィア・フィールド砲の調子が頗る良いわ!
何しろセツナはハルトに匹敵する、...いやハルト以上にバリアン世界からの寵愛を受けた存在。あの強力なバリアライトが嵌められた指輪を何の影響もなく所持し続けられていることが何よりの証明、」
「黙れ!ハルトのみならずセツナにまで....、絶対に許さん!俺は必ずアンタをぶっ倒しふたりをこの手で救い出してやる!!」
「カイト...」
「......」
「セツナっ...、ハルトオオオ!!」
カイトはふたりのいる方へ手を伸ばした後、Dr.フェイカーをきつく睨むと自分のターンを始めた。
「俺はカードを1枚セット、そしてフォトン・クラッシャーを召喚!更にフォトン・スレイヤーを特殊召喚!
このカードは通常召喚出来ず、自分のフィールドにモンスターエクシーズがいる時表側守備表示で特殊召喚出来る。俺はフォトン・スラッシャーとフォトン・スレイヤーをリリース!
ーー闇に輝く銀河よ、希望の光となって我が僕に宿れ!
光の化身、ここに降臨!現れろ、銀河眼の光子竜ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン!!
「わあ....!みんなの絆がひとつになって、ホープ、シャーク・ドレイク、銀河眼ギャラクシーアイズ...。
みんなのエースモンスターが並んだ!」
「さあカイトよ、愚かな息子よ。かかってくるがいい!」
「!っ、くっ.....、ハァ...っ」
「カイト!?」
「!......」
「構うな、っ!...何でもない」
銀河眼ギャラクシーアイズを召喚した後すぐに地面に膝をついたカイトは苦しそうに息をしている。呼び掛ければ何でもないとは言われるが、そんな訳がない。
「何でも無いって....」
「ナンバーズ・ハンターとして活動したセツナの身体機能が著しく低下しているのは性別や体格、そして強いストレスによるものかと思ったが、....どうやらお前の身体も既に限界のようだな、カイト」
「なっ...、ふざけるな!セツナもカイトもお前の為にこんな身体になって....、それでもお前はセツナとカイトの父ちゃんなのかよ!!」
「Dr.フェイカー、アンタの嘘でセツナと俺そして銀河眼ギャラクシーアイズはずっと穢されてきた。今こそその償いをしてもらうぞ!」
「カイト、お前に出来るのかな?」
「(確かにシールド・フィンの効果を使えば奴にダメージは与えられる。しかし、問題はHeart-eartHのオーバーレイ・ユニットを使う効果。奴にダメージを与えてもその分こちらに跳ね返ってくる。どうやっても俺たちに勝ち目はない。....だが、)
ーーー遊馬!貴様のモンスター借りるぞ!」
「おう!」
「俺は希望皇ホープでHeart-eartHに攻撃!」
「無駄だ!このカードが攻撃を受ける時自分の墓地からモンスターカードを1枚装備できる!私が装備するのはガーベージ・オーガ!これでHeart-eartHの攻撃力は2600、喰らえフェイク・バーン!!」
「しかしこの瞬間ホープに装備したシールド・フィンの効果発動!装備モンスターの攻撃力を0にする事でバトルによる破壊を無効にする。
そして、俺はシャーク・ドレイクでHeart-eartHに攻撃!行けシャーク・ドレイク、デプス・バイト!!」
「Heart-eartHの効果発動!装備カードを墓地へ送り破壊を無効にする、そして更なる効果発動!
1ターンに一度オーバーレイ・ユニットを使う事で受けたダメージの半分、つまり1350のダメージを相手に与える!」
「!っ、」
Heart-eartHの効果ダメージが飛んでくる。オレ達のライフは残り1200、この攻撃が決まったら負けだ。カイト、頼むどうにかしてくれ!
ただそう思ったのは一瞬でカイトはすぐに手札から速攻魔法を発動した。
「さあ跪け、カイト!」
「跪くのはお前の方だ!速攻魔法「フォトン・プリベント』!自分フィールド上にフォトンモンスターがいる時プレイヤーへの効果ダメージを無効にする」
「何だと!?」
「よし、カイトにはまだ銀河眼ギャラクシーアイズの攻撃が残っている。残りライフ2450の奴に対し、3000の銀河眼ギャラクシーアイズの攻撃が通れば...」
カイトは真っ直ぐフェイカーを指差しながら、鋭い目付きと低い声でこう言い放った。
「....Dr.フェイカー。俺とセツナはずっとアンタの命令を守ってきた。全てを捨ててナンバーズ・ハンターとなり、罪なき人々の魂を狩り続けてきた。
自分達の犯したその罪の先に、きっとハルトを助けられると信じて....。ーーーだが、それは偽りだった」
「........」
「カイト....」
近くにいるシャークが哀しそうな顔をしてカイトの事を見た後、ハルトと一緒に磔にされているセツナに目を移した。
もっと哀しそうに、いや苦しそうな表情かおをするシャークの視線の先にいるセツナはまだ気を失ったままだ。隣のハルトが苦しんでいるのに何も反応していないのが逆に大丈夫なのかと不安になる。
...いや、大丈夫だ。このデュエルに勝ってすぐにふたりとも、オレ達が助けるんだ。
「絶対に俺はお前を許さない。セツナに、ハルトに、そして多くの魂に、懺悔の用意は出来ているか!!
行けっ、銀河眼の光子竜ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン!破滅のフォトン・ストリーム!!」
「....!?勝ったの、遊馬達が勝ったのね!」
「うおおおおっ!ついにオレ達の手でDr.フェイカーを倒したぜぇっ!ざまーみろっ!!」
「ハァ...、ハァ.......何っ!?」
「!あれは.....」
「んん??」
銀河眼ギャラクシーアイズの攻撃が決まって勝利に喜ぶオレと違い、何かに驚いているカイトとシャーク。その視線の先にはなぜか倒したはずのHeart-eartHが違うモンスターになってフィールドに残っていた。
「まさかこれって、新しいナンバーズ!?」
「ハッハッハッハ!貴様達の攻撃などこの天才ジーニアスには届かん!見るがいい、これがHeart-eartHの真の姿。
ーーNo.92 偽骸神龍 Heart-eartH-Dragonハート-アース-ドラゴン!!」
「なぜ奴の場に新たなナンバーズが!?」
「愚かな貴様達に教えてやろう。オーバーレイ・ユニットを失ったHeart-eartHが攻撃を受けた時、Heart-eartHをオーバーレイ・ユニットとしてHeart-eartH-Dragonを特殊召喚できる。そしてこのモンスターの特殊召喚に成功した時、相手の攻撃表示モンスターは全て守備表示になる。
さあ、天才ジーニアスに歯向かう愚かな者どもよ。Heart-eartH-Dragonの前に平伏すがいい!」
「...っ、ハァ...ダメージが届く前に俺達のモンスターは守備表示にされたのか」
「だから攻撃が無効に...」
「まだこんな能力があったのか、」
フェイカーは驚くオレ達を笑いながらさらに追い詰めて来る。
「いくぞ、罠トラップ発動『フェイク・フォーム』!
貴様達のモンスターが守備表示になった事でモンスター1体につき400ポイントのダメージを与える!」
「「!!」」
「これで終わりだ、1200のダメージを受けろ!」
「ヤベェっ!」
「俺はクリフォトンの効果を発動!このカードを手札から墓地へ送り自らのライフを半分払う事で、効果ダメージを無効にする!」
「何っ!」
「...っ、ぐっ...」
「!カイト、お前まさか身体が」
「騒ぐな!俺はまだ燃え尽きる訳にはいかない、Dr.フェイカーを倒すまでは!」
「........」
「愚か者め、今のでやられていれば苦しまずに済んだものを。私のターン、ドロー!
ーー私を倒すだと?聞こえぬのか、目前に迫った敗北の足音が!アストラル世界滅亡の鼓動が!
Heart-eartH-Dragon、シャーク・ドレイクを攻撃!」
「!?何だと、攻撃力0で攻撃だと」
攻撃宣言に驚くシャークにDr.フェイカーがその理由をオレ達に向けて話し出す。それは自分の受けるはずのダメージを跳ね返して相手に与えるというものだった。
「オレ達のライフは600、このまま2100のダメージを食らえば...」
「いけっ、ハートブレイク・キャノン!!」
「させるか!罠トラップ発動、『エスケープ・ルアー』!敵の攻撃対象を別のモンスターに変更しバトルで発生するダメージを半分にする。オレは攻撃対象をホープへ変更!」
「バカめ、そんな事をして何の意味がある」
「何でホープを攻撃対象に!?」
「遊馬、気がつけ...!」
「奴のダメージを減らせば俺達のダメージも減る!」
「!そうか、罠トラップ発動『ハーフ・アンブレイク』!バトルでのダメージを半分にする!
オレはこの効果をHeart-eartH-Dragonに使う!」
「自分を守る罠トラップを私のモンスターに?」
「そうさ!お前へのダメージが減ったことによりオレ達に跳ね返させるダメージも軽減される。これでHeart-eartH-Dragonのダメージは500!
よってオレ達が受けるダメージも500だ!!」
シャークとカイトが言いたかった事に気付いて何とか受けるダメージを減らす。オレ達のライフは600、500のダメージを受けて残りは100。もうギリギリだ。
ダメージの衝撃でオレ達はみんな吹き飛ばされる。しかもフェイカーはHeart-eartH-Dragonの更なる効果でダメージの分ライフを回復してしまった。
「遊馬、凌牙...よく凌いでくれた」
「ケッ、そんなザマでも上から目線かよ...くっ...」
「クソっオレ達のライフはたった100。このままじゃ...」
「どうした遊馬。弱音を吐くんだったらそこで寝てろ!」
「はぁ!?弱音なんかじゃねえ!諦めてたまっかよ、アストラルはオレの助けを待ってんだ。オレは絶対にお前を救ってみせる!!
ーーーかっとビングだ、オレ!!」
気合いを入れ直したオレの姿を見てシャークとカイト、小鳥の表情が明るくなる。
そうさ、絶対。絶対にアストラル達を救い出すんだ!
「オレのターン!ドロー!!」