1.カイロ
「提督、いつまでこの態勢でいれば」
「修理業者が来るまで」
「…そう」
正規空母加賀。
提督私室のベッドに座る、主の膝に腰掛け、後ろから抱きつかれています。
執務室の暖房器具が全滅したため、提督からカイロになってと頼まれて30分。
提督と触れあえるのは嬉しいけど少し恥ずかしい。
「嫌なら退いて良いよ?」
「…嫌じゃないけれど」
「やったね。あー本当に加賀は暖かいなぁ」
私のお腹に回された提督の腕の力が少し強くなる。さらに、背中にスリスリと提督が頬擦りする感触がして、何とも言えない気分になる。
「提督」
「なーにー」
「その、胸が」
「当ててんのよ」
「…っ」
「なんつってー」
人の気も知らないで…!
高鳴る心臓の鼓動がバレやしないかとヒヤヒヤする。
「加賀」
「何ですか」
「好き。愛してる」
「…」
「加賀?」
「…私もです」
左手の薬指を見ながら言った。
ここは譲れません。
2.あれ
加賀の場合
「加賀ーあれ取ってー」
「はい」
「ありがとうー」
赤城の場合
「赤城、あれ取ってー」
「は、、、どれでしょうか」
「そこの棚の2番目の引き出しに入ってる印鑑よ」
「これですね。はい、どうぞ」
「ありがとうー」
金剛の場合
「金剛、あれ取ってくれない?」
「提督ゥ!アレ、じゃあ分からないヨー」
「あ、ごめん。棚に入ってる印鑑の事よ」
「oh!これの事ですネー!」
「ありがとう」
「いくら私と提督がheartで通じあっていても、言ってくれなきゃ分からないネー」
「そうだね。気を付けるよ」
「これでまた私と提督がまた一段と親密になったネ!提督のheartを掴むのは私ネー!」
やりました。
3.耳そうじ
「ん…!」
正規空母加賀。
今日は提督の耳そうじをやっております。
「提督。誤解を招くような声を出さないでくれますか」
「いや、だって気持ち良いもん。加賀はテクニシャンだね」
「そうでしょうか」
「私は自分で出来ないからね」
提督は幼い頃、一人で耳そうじをしたらあまりの気持ち良さに病みつきになったらしく、血が出るまでやって親から怒られたそうな。
それ以来、提督は自分でやらずに、誰かにやってもらうという事を決めた。
「はい。終わりました」
「ありがとうー。さすが加賀。一航戦は伊達じゃないね」
「やりました。次は私の番ですね」
「どんと来なさい!」
入れ替わりに、提督の膝に頭を乗せる。「痛かったらごめんねー」
提督は他人にしてあげるのは問題無いので、心配はしていない。
好いた人の膝に頭を乗せる。
気分が高揚します。
「んっ…」
「加賀も変な声出すじゃん」
「…」
キャラ崩壊?知らぬ存ぜぬ(`・ω・´)