それでは後半へどうぞ!
店の中を一通り片付け、最後に照明を落とす。
静かになった店内を確認してから、裏口の扉を開けた。
外に出ると、夜の冷たい空気が頬に触れる。
十一月の夜は、思っていたよりも冷える。
空を見上げれば、雲の少ない夜空に星がいくつか瞬いていた。
俺はポケットからタバコを取り出し、ZIPPOで火をつける。
煙をゆっくり吐き出す。
……今日も賑やかな一日だった。
アキロゼに、はあちゃまに、まつりに、フブキ。
四人とも、相変わらず楽しそうに笑っていた。
ああやって、気兼ねなく笑い合える関係ってのはいいもんだ。
そんなことを考えながら、もう一度タバコを吸う。
そのとき、背後から小さな足音が聞こえた。
コツ、コツ、とゆっくり近づいてくる。
誰かがこちらへ歩いてきているらしい。
足音は俺のすぐ後ろまで来ると、そこで止まった。
そして、少しだけ間を置いて。
そっと、俺の隣に誰かが並んだ。
「……タバコ臭いなら寄るなよ」
振り返らずにそう声をかける。
返事はない。
まあ、別にいいか。
俺は煙を吐き出しながら、夜空を見上げた。
「しかし、今日はよく喋ったなぁ。あいつら、店に来るたびに話題が尽きないよな」
思わず苦笑する。
「まつりなんか、相変わらず好き勝手言ってくるし。フブキもフブキで、あれだけ心配しなくても大丈夫だっての」
タバコを持つ手を少し下げる。
「アキロゼも、はあちゃまも……みんな、頑張ってるよな」
それぞれに違う悩みがあって、違う目標があって。
それでも、自分らしく前に進んでいる。
「まあ、俺にできることなんて、話を聞くくらいだけどさ」
それで少しでも気が楽になるなら、悪くない。
短くなったタバコを灰皿に押しつける。
「……さて、そろそろ戻るか。明日も店があるしな」
そう言って隣へ視線を向ける。
そこにいたのは、いつもと変わらない笑顔だった。
俺も、いつも通りに笑う。
「……本当にアキロゼに、はあちゃまに、まつりに、フブキに……メルに。みんな、あるがままに生きてるな」
少しだけ夜空を見上げる。
「明日休みにするか……」
そんなことを呟いて、俺は店の中へ戻ろうとする。
その背中に、明るく弾む声が届いた。
「またね!なぎくん!」
俺は振り返り、軽く手を上げる。
「またな。メル」
メルは笑顔のまま手を振っていた。
その姿が、夜の景色に溶け込むように遠ざかっていく。
やがて、その姿は夜空の向こうへ消えていった。
俺はしばらく、その場所を眺めていた。
「……さて」
小さく息を吐き、店の中へ戻る。
明かりの消えた店内で、残っていた片付けを済ませる。
いつもと変わらない夜。
いつもと変わらない、BAR BLUEBELLの閉店作業。
明日もまた、ここで誰かを迎える。
そう思いながら、俺は最後の灯りを消した。
今回は2期生の皆さん、メルちゃんでした
いかがでしたか?
今回ご紹介した(今回のメンイ軸になる)お酒
ジンフィズです。
スバル23もバーテンダーをしている時期が少しありました
お恥ずかしながら1番最初に覚えさせられたお酒です。
個人的には好きなお酒です(なお、1番とは言ってない)
ただし皆さん…お酒は20歳からですよ!
そして20歳以上の皆さん!酒に飲まれないように!
以上!
それでは…次回のお話でお会いしましょう!
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