星野ルビーは、兄より先に復讐を終わらせる   作:M1tarash1

7 / 7
07.嘘をつくアイドル

「俺に、何か隠してるだろ」

 

 アクアの声は静かだった。

 

 怒鳴っているわけでも、責めているわけでもない。

 

 ただ、答えを待っていた。

 

 ルビーはリビングの入口に立ったまま、兄を見つめた。

 

 買い物に行ったと嘘をついた。

 

 先輩と一緒だったと嘘をついた。

 

 そして今、その嘘を見抜かれている。

 

 どうしよう。

 

 そう考えたのは、ほんの一瞬だった。

 

「……うん。隠してる」

 

 アクアの眉が動いた。

 

 予想していなかった答えだったのだろう。

 

「……何を」

 

「言いたくないこと」

 

「ルビー」

 

「お兄ちゃんだって、あるでしょ」

 

 ルビーは笑わなかった。

 

「私に言いたくないこと」

 

 アクアは黙った。

 

 その沈黙だけで、十分だった。

 

「……買い物に行ったっていうのは嘘。ごめん」

 

「どこに行ってた」

 

「図書館」

 

「何をしに」

 

「調べ物」

 

「何の」

 

「それは言わない」

 

 アクアの表情が険しくなった。

 

「……ふざけてるのか」

 

「ふざけてないよ」

 

 ルビーは鞄の持ち手を握り直した。

 

「ちゃんと謝ったじゃん。嘘ついたことは」

 

「謝ればいいって話じゃないだろ」

 

「じゃあ、どういう話?」

 

 アクアは答えかけて、口を閉じた。

 

 ルビーは続けた。

 

「私が何してるか、全部お兄ちゃんに教えなきゃいけないの?」

 

「そうは言ってない」

 

「じゃあ、いいじゃん」

 

「よくない」

 

「なんで?」

 

 そこで、アクアは初めて声を強めた。

 

「お前が、明らかに無理してるからだよ」

 

 ルビーの指が止まった。

 

「……無理?」

 

「最近、ろくに寝てないだろ。仕事も増やして、休みの日まで外に出てる。何かあったなら――」

 

「何かあったら、お兄ちゃんが解決してくれるの?」

 

 言ってから、ルビーは少しだけ後悔した。

 

 そんなことを言いたかったわけじゃない。

 

 けれど、もう遅かった。

 

 アクアは、何も言わなかった。

 

 その顔を見て、ルビーは唇を噛む。

 

「……ごめん」

 

 今度の謝罪は、先ほどより小さかった。

 

「でも、これは私のことだから」

 

「……」

 

「心配してくれるのは嬉しいよ。でも、今は聞かないで」

 

 アクアは、長い間ルビーを見ていた。

 

 やがて、ソファに腰を下ろす。

 

「……わかった」

 

 ルビーは目を見開いた。

 

「え?」

 

「これ以上は聞かない」

 

「……ほんと?」

 

「ああ」

 

 アクアは視線を逸らした。

 

「ただし、仕事に支障が出るようなことはするな。ミヤコさんにも迷惑がかかる」

 

「……うん」

 

「あと、嘘をつくならもう少し上手くやれ」

 

「……それ、どういう意味?」

 

「そのままの意味だ」

 

 ルビーは、少しだけ笑った。

 

 けれど、アクアは笑わなかった。

 

「……おやすみ、お兄ちゃん」

 

「ああ」

 

 ルビーは自室へ向かった。

 

 扉が閉まる。

 

 アクアは、しばらくその方向を見つめていた。

 

 妹は、何かを隠している。

 

 それは間違いない。

 

 だが、今のルビーに無理やり聞き出そうとしても、余計に口を閉ざすだけだろう。

 

 アクアはスマートフォンを取り出した。

 

 画面には、五反田から届いたメッセージが表示されている。

 

『昔のララライ関係者について、一人心当たりがある』

 

 アクアは短く返信した。

 

『詳しく聞かせてください』

 

 妹のことは気になる。

 

 だが、自分にも終わらせなければならないことがある。

 

 アクアは画面を見つめた。

 

 今度こそ、間違えない。

 

 父親が生きている可能性を、もう見過ごすつもりはなかった。

 

     ◇

 

 翌朝。

 

 ルビーは、昨日のノートを開かなかった。

 

 代わりに、仕事用のスケジュール帳を広げた。

 

 来週の収録。

 

 再来週のイベント。

 

 新しい広告案件。

 

 そして、B小町の活動予定。

 

 予定は少しずつ増えている。

 

 けれど、まだ足りない。

 

 調べ物だけでは、限界がある。

 

 昔の雑誌を何冊読んでも、そこに書かれていないことはわからない。

 

 名前を見つけても、その人が今どこにいるのかわからなければ意味がない。

 

 ならば。

 

 自分が、相手に会える場所へ行けばいい。

 

「……よし」

 

 ルビーはスマートフォンを手に取った。

 

 ミヤコにメッセージを送る。

 

『ミヤコさん、今度の仕事の相談していい?』

 

 返事はすぐに来た。

 

『もちろん。どうしたの?』

 

 ルビーは少し考えてから、文字を打ち込んだ。

 

『私、もっといろんな仕事に挑戦したい!』

 

     ◇

 

「……個人の仕事を増やしたい?」

 

 事務所の会議室で、ミヤコが尋ねた。

 

「うん!」

 

「B小町の活動とは別に?」

 

「そう!」

 

 ルビーは頷いた。

 

「バラエティーとか、インタビューとか、イベントの司会とか! いろんな人と一緒にお仕事してみたい!」

 

 ミヤコは腕を組んだ。

 

「それ自体はいいことだけど……どうして急に?」

 

「今のままじゃ、できることが少ないなって思って」

 

 ルビーは、まっすぐ答えた。

 

「アイドルとしても、もっと有名になりたいし」

 

 それは本心だった。

 

 有名になりたい。

 

 もっと大きな仕事をしたい。

 

 そして、その先で。

 

 普通なら会えない人間に、会えるようになりたい。

 

「……なるほどね」

 

 ミヤコは少し考えた。

 

「ちょうど、いくつか話が来てるのよ」

 

「ほんと!?」

 

「ええ。ただ、全部受けるわけにはいかないわ。B小町の活動もあるし、学校もある」

 

「わかってる!」

 

「……本当に?」

 

「もちろん!」

 

 ミヤコは苦笑した。

 

「じゃあ、一つだけ候補を見せるわね」

 

 机の上に資料が置かれた。

 

 ルビーは身を乗り出す。

 

 そこには、芸能界の若手タレントを紹介する配信番組の企画書があった。

 

 出演者の仕事や将来の目標を掘り下げる、インタビュー形式の番組。

 

 制作協力には、いくつかの会社の名前が並んでいる。

 

 その中に。

 

「……あ」

 

 見覚えのある名前があった。

 

 三枝隆之。

 

 以前、古い演劇雑誌で見つけた人物だった。

 

 当時は舞台制作に関わっていた。

 

 そして今は、映像制作の仕事をしているらしい。

 

 ルビーは、資料から目を離せなかった。

 

 偶然。

 

 そう呼ぶには、あまりにも都合がよかった。

 

 けれど、考えてみれば不思議ではない。

 

 昔から芸能界で働いている人間が、今も別の形で仕事を続けている。

 

 それだけのことだ。

 

「……ルビー?」

 

 ミヤコが声をかけた。

 

「どう?」

 

 ルビーは顔を上げた。

 

 そして、笑った。

 

「……やりたい!」

 

     ◇

 

 収録当日。

 

 三枝隆之は、想像していたよりも若々しい男性だった。

 

 五十代前半ほど。

 

 黒いシャツに、少しだけくたびれたジャケット。

 

 スタッフたちと冗談を交わしながら、現場の進行を確認している。

 

 ルビーは、少し離れた場所からその様子を見ていた。

 

 この人が、三枝隆之。

 

 十年以上前、劇団ララライの舞台制作に関わっていた人物。

 

 今は配信番組の制作協力をしている。

 

 それ以上のことは、まだわからない。

 

 ただ、ルビーは一つだけ決めていた。

 

 今日は、無理に情報を聞き出そうとしない。

 

 まずは仕事をする。

 

 きちんと仕事をして、相手に覚えてもらう。

 

 その上で、話す機会を作る。

 

 それが、今の自分にできることだった。

 

「星野さん、そろそろお願いします!」

 

「はーい!」

 

 ルビーは立ち上がった。

 

 そして、いつもの笑顔を浮かべた。

 

     ◇

 

 収録は、順調に進んだ。

 

 司会者からの質問に答え、B小町の活動について話す。

 

 最近の目標。

 

 これから挑戦したいこと。

 

 憧れているアイドル。

 

 ルビーは、明るく答えた。

 

「私、もっといろんなことに挑戦したいんです!」

 

「例えば?」

 

「演技とか! あと、舞台のお仕事も気になります!」

 

「おお、舞台!」

 

 司会者が頷く。

 

「最近、何か観たの?」

 

「はい! 少し前に『東京ブレイド』を観て!」

 

「ああ、あれ話題になったよね!」

 

「そうなんです! 知り合いも出てたんですけど、本当にすごくて!」

 

 ルビーは、楽しそうに話した。

 

 それは、嘘ではなかった。

 

 あの舞台が素晴らしかったことも。

 

 演技に興味を持ったことも。

 

 全部、本当だった。

 

 ただ、その話を選んだ理由だけは、別にあった。

 

 収録が終わる。

 

 スタッフから拍手が起こった。

 

「お疲れさまでした!」

 

 ルビーは、深く頭を下げた。

 

 そして、控室へ戻る途中。

 

「……星野さん」

 

 背後から声がした。

 

 振り返る。

 

 三枝隆之だった。

 

「お疲れさまです!」

 

「お疲れさま。さっきの話、聞いてたよ」

 

「……さっきの?」

 

「『東京ブレイド』。観に行ったんだって?」

 

「はい!」

 

 三枝は笑った。

 

「懐かしいなあ。ああいう舞台、昔はよく関わってたんだよ」

 

 ルビーの心臓が、少しだけ速くなった。

 

「そうなんですか!」

 

「うん。若い頃は舞台制作をやっててね」

 

「へえー!」

 

「今は映像の仕事が中心だけど」

 

 ルビーは、相手の顔を見た。

 

 ここだ。

 

 この話なら、不自然ではない。

 

「……もしかして、劇団ララライとかも?」

 

 三枝は目を丸くした。

 

「……よく知ってるね」

 

「えへへ。ちょっと調べたんです!」

 

「そうか。うん、昔は関わってたよ」

 

 ルビーは頷いた。

 

「すごい!」

 

「いやいや。裏方だからね」

 

 三枝は照れくさそうに笑った。

 

 そして、少し懐かしむように言った。

 

「あの頃は、若い役者がたくさんいてね。みんな必死だったなあ」

 

「……どんな人たちだったんですか?」

 

「いろいろだよ。今も活躍してる人もいれば、別の道に進んだ人もいる」

 

「へえ……」

 

「才能があっても、続けられるとは限らない世界だからね」

 

 その言葉には、少しだけ重みがあった。

 

 ルビーは、黙って聞いていた。

 

 三枝は続ける。

 

「特に、若い頃から注目されてた子なんかは大変だったと思うよ」

 

「……若い頃から?」

 

「うん。十代で大人顔負けの芝居をする子もいたし」

 

 ルビーは、息を止めた。

 

 十代。

 

 アイと同じくらいの年齢。

 

 けれど、まだ決めつけてはいけない。

 

「……すごいですね」

 

「そうだね」

 

 三枝は頷いた。

 

「でも、そういう子ほど、周りの大人がちゃんと守ってやらなきゃいけないんだよ」

 

 ルビーは、顔を上げた。

 

 その言葉が、胸に引っかかった。

 

「……守る?」

 

「うん。仕事ができるからって、まだ子供なんだから」

 

 三枝は、少しだけ寂しそうに笑った。

 

「まあ、当時の俺も若かったからね。偉そうなことは言えないけど」

 

 ルビーは、何も言わなかった。

 

 先生。

 

 ママ。

 

 二人の顔が、頭をよぎる。

 

 守られるべきだった人たち。

 

 守られなかった人たち。

 

 そして。

 

 奪われた人たち。

 

「……あの」

 

 ルビーは、小さく声を出した。

 

「三枝さん」

 

「ん?」

 

「昔のララライのこと、もっと聞いてもいいですか?」

 

 三枝は少し考えた。

 

「……いいけど、今日はこのあと打ち合わせがあるんだ」

 

「あっ、すみません!」

 

「いやいや。そうだな……」

 

 三枝は胸元のポケットから名刺を取り出した。

 

「仕事の話も含めてなら、事務所を通して連絡してくれていいよ」

 

 ルビーは目を見開いた。

 

「……いいんですか?」

 

「もちろん。舞台に興味があるなら、知ってる範囲で話すよ」

 

「ありがとうございます!」

 

 ルビーは、両手で名刺を受け取った。

 

 そして、深く頭を下げた。

 

 三枝は軽く手を振り、廊下の向こうへ歩いていった。

 

 ルビーは、しばらくその場に立っていた。

 

 手の中には、一枚の名刺。

 

 三枝隆之。

 

 制作協力。

 

 会社名。

 

 連絡先。

 

 初めてだった。

 

 自分の仕事を通して、調べたい相手と直接つながることができたのは。

 

 ルビーは、名刺を見つめた。

 

 そして、小さく息を吐いた。

 

「……やっと」

 

 まだ、何もわかっていない。

 

 事件との関係も、アイとの接点も。

 

 それでも。

 

 今までとは違う。

 

 調べるだけではなく、会えるようになった。

 

 それが、今の自分にとって大きな一歩だった。

 

     ◇

 

 その夜。

 

 アクアは、五反田から届いた資料を見ていた。

 

 昔の劇団ララライに関する、いくつかの情報。

 

 過去の公演。

 

 当時の関係者。

 

 そして、所属していた役者たち。

 

 アクアは、静かにページをめくった。

 

 その中に、見覚えのない名前がいくつもあった。

 

 だが、気になったのは、別のことだった。

 

 昔の劇団関係者の中には、今も芸能界で活動している人間がいる。

 

 つまり。

 

 当時のことを覚えている人間に、直接話を聞くことができるかもしれない。

 

 アクアはスマートフォンを取り出した。

 

 あかねとのメッセージを開く。

 

『少し聞きたいことがある』

 

 送信。

 

 すぐに返事が来た。

 

『なに?』

 

 アクアは、少しだけ考えた。

 

 そして、文字を打ち込む。

 

『昔のララライの関係者について、何かわかるか?』

 

 数秒後。

 

『昔って、どのくらい?』

 

『十年以上前』

 

 しばらく返信がなかった。

 

 やがて。

 

『それなら、劇団の古い資料を見た方が早いかも』

 

 アクアは、画面を見つめた。

 

『見られるのか?』

 

『確認してみる。でも、どうして?』

 

 アクアの指が止まった。

 

 どうして。

 

 その質問に、正直に答えることはできない。

 

 あかねは、自分の恋人だ。

 

 だからこそ。

 

 復讐のために利用したくはなかった。

 

 けれど。

 

 情報が必要だった。

 

 アクアは、短く返信した。

 

『昔の仕事について調べてる』

 

 送信。

 

 少しして、返事が来た。

 

『そっか。わかった』

 

 アクアは、スマートフォンを置いた。

 

 胸の奥に、わずかな罪悪感が残った。

 

 だが、それを振り払うように資料へ目を戻す。

 

 今は、止まれない。

 

     ◇

 

 数日後。

 

 ルビーは、三枝との面談の日程を決めていた。

 

 ミヤコを通して正式に連絡を取り、仕事の相談を兼ねて話を聞くことになったのだ。

 

 その知らせを受けたとき、ルビーは思わず声を上げた。

 

「……やった!」

 

 けれど、すぐに口を閉じた。

 

 リビングには、アクアがいた。

 

「……何かいいことあったのか」

 

 ルビーは、少しだけ迷った。

 

 そして。

 

「……うん」

 

 今度は、嘘をつかなかった。

 

「新しい仕事の話、進みそうで」

 

「……そうか」

 

「うん!」

 

 アクアは、妹を見た。

 

 以前のように、細かく問い詰めることはしなかった。

 

 ただ。

 

「……無理すんなよ」

 

 それだけ言った。

 

 ルビーは、少しだけ目を伏せた。

 

「……ありがと」

 

 そして、自室へ向かった。

 

 扉を閉める。

 

 机の上には、三枝の名刺。

 

 ノートには、これまでに集めた情報。

 

 ルビーは、ゆっくりと椅子に座った。

 

 今度こそ。

 

 もう少し、深いところまで聞けるかもしれない。

 

 当時の劇団について。

 

 そこにいた役者たちについて。

 

 そして。

 

 母親の過去につながる、何かについて。

 

 ルビーは、ノートを開いた。

 

 質問を書き始める。

 

 ただの興味本位ではない。

 

 今度は、確かめたいことがある。

 

 当時、劇団ララライにはどんな若い役者がいたのか。

 

 そして。

 

 その中に、星野アイと接点を持った人間はいたのか。

 

 ルビーは、ペンを止めた。

 

 窓の外は、すっかり暗くなっていた。

 

 けれど、もう迷いはなかった。

 

 自分の仕事を増やす。

 

 人脈を広げる。

 

 そして、必要な情報を集める。

 

 それが、今の自分にできる復讐への道だった。

 

 ルビーは、静かにノートを閉じた。

 

「……待っててね」

 

 誰に向けた言葉なのか。

 

 自分でも、わからなかった。

 

 ただ。

 

 その声には、確かな決意が宿っていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

星野アイに嘘をつかなくていい日を(作者:M1tarash1)(原作:推しの子)

星野アイは、嘘をつくのが上手な少女だった。▼笑顔を作ること。▼相手が喜ぶ言葉を選ぶこと。▼本当は分からない感情に、それらしい名前をつけること。▼そうしていれば、いつか本物の愛を知れるのだと信じていた。▼そして俺は、彼女がたどるはずだった未来を知っている。▼だから決めたのだ。▼彼女が悲劇を迎える前に、絶対に救ってみせると。▼けれど、実際に出会った星野アイは、俺…


総合評価:122/評価:6.67/連載:19話/更新日時:2026年11月06日(金) 16:00 小説情報

アクアとして死んだ俺、今度は星野アイとして嘘をつく(作者:あかちゅきぼちゃん)(原作:推しの子)

アクアとして死んだ雨宮吾郎は、次に目を覚ました時、幼い星野アイになっていた。▼二度目の転生。▼しかも今度は、かつての推し本人。▼目立たず生きようとする吾郎だったが、星野アイの才能は本人の意思とは関係なく人を惹きつけ、彼はやがて旧B小町の中心へと進んでいく。▼そんな中、吾郎は前世で救えなかった少女・天童寺さりなと再会する。▼今度こそ、彼女を死なせない。▼医者と…


総合評価:228/評価:7.62/連載:5話/更新日時:2026年06月21日(日) 19:47 小説情報

10秒で泣ける天才子役は2周目の人生では泣かない(作者:M1tarash1)(原作:推しの子)

アクアの壮絶な復讐劇の結末を見届け、深い後悔のなかで大人になった有馬かな。▼色を失った世界で立ち尽くす彼女の前に、一人の風変わりな少女が姿を現す。▼「アンタ……『15年の嘘』の撮影現場にいた……あの時の不気味なガキ……。なんでこんなところにいるのよ」▼「へえ役者っていうのは、観察眼だけは一人前だね、有馬かな」▼冷ややかに見下ろす少女の瞳は、人間の子供のそれと…


総合評価:256/評価:6.92/完結:53話/更新日時:2026年11月06日(金) 15:00 小説情報

有馬かなのホラー怪奇譚(作者:ちいさな魔女)(原作:推しの子)

階段で転んで頭を打ち、前世の記憶を思い出した有馬かな。自らの未来を変える為に、ホラーユーチューバーへの道を歩み始める。


総合評価:298/評価:7/連載:4話/更新日時:2026年10月06日(火) 16:01 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>