アイドルオーディションに異常性欲者がきた 作:あるふぁせんとーり
「……こうして出来たのが、『臥薪嘗胆』っていう故事成語だよ。覚えてたらちょっとカッコつけられるかも? リクエストはコメント欄に。みんな、また見てね」
「……うん、オッケー! ちゃんと撮れてるよ!」
「あら、何をされているんですか?」
「short動画撮ってるんです! ネガハピの活動開始までもう少し時間掛かりそうじゃないですか? せっかくだから何か出来ないかな〜ってリンちゃんと話してたんですよ。そしたらチャンネル作ってshort動画上げようって話になって〜!」
「はい。それで、子供人気を取りたくて……ほら、教育的な内容だったら親御さんも子供に見せても大丈夫だと思ってくれそうですし……別にありきたりな内容でも、正直私達なら顔で見てもらえると思うので」
「あ〜、良くない! 良くない考え方だよリンちゃん!」
「ふふっ、お二人が楽しそうで何よりです。ですが、short動画というと踊ったりなどが一般的なイメージとしてはありますが、そちらにも手を出されるんですか?」
「あー……その、私、かなり大きくて、がっつり揺れちゃって……露骨なエロ売りみたいになっちゃうので、それは避けれたら……って感じで。私、確かに性的な目で見られたいんですけど、でもそれってこっちから推しだすんじゃなくて、こっちの自然な動作に向こうが見出してくれるのが理想で……」
「ん〜、そこはツッコまないね」
「なるほど、よく考えていらっしゃいますね。リンさん、とっても魅力的ですから。マナカさんはそのお手伝いですか?」
「あ、いえ! 実はリンちゃんの子供向けのお仕事、一緒にやらせてもらえないかってマネージャーさんに相談したらオッケーもらえたんです! 私も子供とか好きですし、あとはバイト先のお客さんが……マーケティング?広告ですかね? 手伝ってくれるらしいんですけど、私がリンちゃんとか、女の子と一緒にいると安心するみたいで……」
「まあ、それは男の人がいないからですね。……ふふっ、あははっ、いや、考えてみると変な話ですよね……男の人といるからって、何が起きるわけでもないのに……ゆ、百合営業って……ふっ、こういう需要なんでしょうね……っていうかそもそも……百合営業……百合営業って、なんの営業なんでしょうか……不思議、ですよね……」
「あ〜、こっちも良くない考え方ですよハナコさん」
「……ふう。お二人の方に楠エンターテイメントの試作品を回すよう手配しておきます。企業案件、というやつですね」
「あっ、応援してくれるんだ……」
「ありがとう、ございます……?」