「ほぇー・・・。これが鎮守府かぁ・・・」
言葉がなかなか言葉になってくれない。
外観はそれほど大きな建物だった。
正直ものすごい心が踊った。
「・・・とりあえず中に入ってみようか」
これからここで僕が艦隊の指揮を執り、動かしていく。
敵を圧倒するような艦船の扱いができるわけじゃないけど、きっとなんとかなる。・・・多分。
「・・・っと。ここが、・・・?」
僕は眉を寄せた。え?何これ。何て書いてあるの?
「室務職・・・?・・・ほかを見てみればわかるかも」
そう僕は甘く考えていた。
「・・・もうどこがどこやら・・・」
その後いくつか部屋を見て回っても何て書いてあるのかが読めなかった。しかも迷った。
泣きっ面に蜂ってこういうことなんだなぁって身を持って理解していたところに・・・。
「あ、あの・・・どうかしましたか・・・?」
女の子の、声?
「・・・?」
誰・・・?
「あ、あのっ!・・・どうかしましたか・・・?」
今度は割とハッキリ聞こえた。
・・・後ろ?
「・・・君も・・・迷ったの?」
これは多分誰でもそう思うことだろう。
明らかに場違いな女の子がいるんだから。
「い、いえ。私は迷ってないです・・・。それよりもあなたはどうしたのですか?」
「あはは・・・。ちょっと迷っちゃって。ところで、ここって鎮守府ってことでいいんだよね?」
「はい。・・・じゃああなたが新しい司令官さんなのですか?!」
何でだろ凄い驚かれた。
やっぱ、迷ってたのがまずかったか。
「司令官・・・?じゃあ君が艦娘?!」
嘘だッ!!
「はい!特III型駆逐艦四番艦『電』なのです!!」
海軍式の肘を広げない敬礼をした彼女がどうやら特III型・・・つまり暁型の四番艦らしい。
でも電っていうと・・・。
「戦時中に敵を助けたっていう話が先走ってもっと大人っぽいのかと思ったけど」
「結構ストレートな言い方なのです・・・。・・・そんなことよりも早く職務室に行かないとなのです」
「電はわかるの?」
「なのです!!」
「じゃあ大丈夫かな・・・」
大体電の言う通りにしておいて、そこから学んでいけばいいしね。
「ここなのです!!」
電は木で作られたドアを開いて中に僕を招き入れる。
「あ。そういえば司令官さんのお名前を聞いていなかったのです」
あぁ、そういえば名前まだ教えてなかったなぁ。
「僕は神田翔一。ごめんね、すぐ言わなくて」
名乗ったあとに謝る人もいなかったのか、電は明らかに動揺してた。
・・・可愛い。動きが小動物的で。
はじめまして、Z1です。
というわけで、これからここで小説を投稿していきますので、何卒よろしくお願いします。
第2話は2月1日の投稿を予定しております。