ルナレイラお
魔王さまに手作りのお弁当を差し上げ、お礼にチューをしていただき、幸せの絶頂なのだろう。
自分の椅子に座ると、すぐに魔王さまが、どちらのお弁当を食べているかを注視していた!?
魔王さまの両側には、アマンダさまたち“魔王妃”が座っていて、楽しそうにおしゃべりをしながらトリプルなんちゃらを食べている。
だけど―――― 彼女たちも、興味津々で魔王さまが、彼の前のテーブルに置かれた二つのお皿に乗ったお弁当のうち、どちらを食べるかを注目していた?
魔王さまは、そんな“みんなの目”を感じているのだか、いないのだかわからないが...
トリプルなんちゃらに手を伸ばし、一口食べた。
オオオオオオ……
声にならない声が上がった。
「くっ……」
ルナレイラお
しかし、魔王さまは、すぐにルナレイラお
「うむ。これは美味しい!」
ムムムムムム……
また声にならない声が上がった。
「う、うれしい...」
ルナレイラお
「ルナレイラお
ビアが小声で言った。
いや、あれは、うれし涙なんだと思うわ。
オンナ心って、分からないわ...
って、私もオンナなんだけど?
涙を流しているルナレイラお
「ごめんなさいね。なぜかうれしくて涙がとまらないの...」
「え?うれしいから泣いたの?」
ビアが、トリプルなんちゃら言うモノを口いっぱい頬張って訊いた。
「ビアちゃんも、わたくしくらいの年になったら分かるわ」
「ふーん...」
ビアは首をかしげている。
「あ、ごめん、ごめん。わたくし、アリシアちゃんとビアちゃんもお弁当作りを手伝ったってこと言うの忘れたわっ」
そう言うと、椅子から立ち上がって食事をしている魔王さまの前に行った。
まさか?
と思ったら、やはりそうだった。
「魔王さま、先ほどは申し遅れましたが、そのお弁当、アリシアとビアも作るのを手伝ってくれたんです」
「ん?そうか。わかった」
ルナレイラお
「アリシアさま、ビアさま。魔王さまがお呼びです!」
突然、アマンダさまが、私たちの名前を呼んだ。
「えっ?は、はい!」
「はーい!」
私とビアは急いで魔王の前に行った。
「もっと近くに来なさい」
「はい」
「はーい」
魔王さまの近くに来た私たちの腰に手を回してグッと引き寄せられた!
「え?ふぎゅっ!」
キスをされた!
いや、もっと近くに来なさいって言われた時、もしやって思ったけど
まさかキスをされるとは想像しなかったわ。
私を離した魔王さまは、今度は細いビアの腰に手を回して引っ張った。
「あん?ふぎゅっ!」
おい、おい、魔王さま、その子の初キス奪っちゃったよ?
チュチュチュ――――――
魔王さま...? ルナレイラお
「魔王さま、ロリコンですからね...」
「ですわね。美女と美少女に目がないのは、前世から同じですわ」
誰かが囁いているのが、私の鋭い聴覚にとらえられた。
でも、ろりこんって何?
「魔王さま、お弁当が冷めてしまいますわ」
「むぐっ... ん? そうであったな!」
アマンダさまが、魔王さまの耳元でそう言ったことで、ようやくビアを解放した。
ビアはふらふらしてもどって来た。顔が真っ赤で目がうるんでいた。自分の椅子に座ろうとして、転びかけたのを間一髪で私が支えた。
「お姉ちゃん... ワタシ、足がガクガクしているよ...」
か細い声で訴えた。
妹よ、お前も一人前のオンナになったのだ...
いや、キスくらいで一人前のオンナにはならないか。私は、トリプルなんちゃら言う、すっごく美味しいお弁当を食べながら、ビアを観察していた。
ビアは、すっかり食欲をなくしたみたいで、しきりに魔王さまの方を見て足をブラブラさせている。
あの目は、完全に恋する乙女の目だ。
食事のあとは、水浴びをすることになった。そう言えば、三日ほど前の朝に、マルカが「プリシルさまのご命令です」とか言って、
「ねえ、ねえ、お姉ちゃん、ワタシ、さっき、魔王さまからキスされた時、心臓がバクバクして破裂しそうだったよ」
みんなが、着替え用のテントに入る順番を待っているのを見ながら、ビアがそっと私に言った。
「初キスはそんなものよ」
「もう、足もガクガクでうまく歩けなかった...」
「うん。転びそうになったね」「お姉ちゃんのおかげで転ばずにすんだよ。ありがとう」「いいってことよ。姉妹なんだから」
「うん。姉妹っていいね」
「ワタシ、もうルファエルには見向きもしないわ。エタナールさまにかけて誓う!」
おいおい、妹ちゃんよ。あんた、本当に魔王さまに恋をしちゃったのね?
「はい、これ、アンジェリーヌさんのね」
「はい、これがジョスリーヌさんの」
「はい、これが...さんの」
と次々に浴着を渡していたんだけど
「はい。ヴァスマーヤさん」
「はい、ルナレイラさん」
と続けて着替えテントに入ったけど...
十張り設置された着替えテントから、ヴァスマーヤさまとルナレイラお
「!」
「へ?」
私とビアは目を丸くしてボケ――っと二人を見た。
オオオオオオ――――――……!
また声にならない声がみんなの口からもれた。
なんと、ヴァスマーヤさまは、黒色、お
これって、浴着なのよね?と首をかしげたくなる浴着だった。
ルナレイラお
なので、横から見ると、ハダカじゃないの?
と思うくらい、白い足から胸のあたりまで身体が丸見えになるのだ!
もちろん胸はしっかりと覆われているのでオッパ◯は見えないけど...
いやいや、オッパ◯のふくらみが半分ほどボヨ~と見えているでしょう?!
ルナレイラお
一方、ヴァスマーヤさまの方は、肩紐の延長みたいなのが両胸にかかっていて、オッパ◯のところだけ幅が広くなっているけど......
やはり、横から見るとオッパ◯ほぼ丸見え!その紐はずっと下まで続いていて、三角形のおパンツ部分と繋がっていて、紐がずれておっぱい丸出しにならないように横紐が背中に回っていてそこで結んでいるんだけど......
そんなのただの飾紐か浴着のデザインを強調するためだけに付けられている感じ。もう、これって、ただ魔王さまをよろこばせるためだけの浴着だよね?
みんな、次々と浴着に着替えてテントから出て来るんだけど、みんな似たり寄ったりの美肌・超おまけ大公開、風吹けばオッパ◯丸出しみたいなデザインのばかりだった(汗)。
さて、私とビアの番になって、それぞれリリスさまとハウェンさまから水着をもらって、着替えテントに入って浴着を広げてみると――
“やーん!ナニ、この浴着?”
私のもオッパ◯のボタンを手に平で隠すほどの大きさのひし形の布切れしかなく、そのひし形の布切れの左右下端からそれぞれ2本づつの紐があって、それが下の恥ずかしいところを隠す細い布切れとなって前からと後ろから引っ張る形になっていた!?
「ひぇえええ――――――っ!なに、これっ?」
隣のテントからビアの悲鳴が聞こえる。妹のも、たぶんかなり恥ずかしい浴着なのだろう。何度かオッパ◯の位置を調整したり、布切れの場所を調整したけど、これ以上はどうしようもない。
下も以前のままだったら、恥ずかしいところを隠す細い布切れから完全に毛がはみ出ていたわ(汗)。
マルカが、「ピクニックの前日の夜には、下の毛をきれいに剃っておくことと言うプリシルさまからの言伝です」と言っていた訳が、今わかった。
着替えテントから出る時に心臓がドキドキした。
「アリシアちゃん、すっごく女っぽくなって、色気がある!」
リエルさんが褒めてくれた。そう言うリエルさんは、胸のところに大きく穴が開いたような奇抜な浴着だった。
「やはり、お母さまがお美しいだけあって、アリシアちゃん、とてもきれいだわ!」
アイフィさまも褒めてくれた。
アイフィさまのは、それほど肌を露出しない浴着だけど、白で透けていた!
なので、胸のボタンが丸見えで、下のモジャモジャも見えている!?
だけど、アイフィさまの場合は、下も髪の毛と同じく白いのでそれほど目立たない。
私だったら、茶色のモジャモジャが透けて見えただろうし、ピンクの髪のルナレイラお
アイフィさま、髪の毛白くてよかったですね?
「やだ――――――っ!」
ビアの声に彼女を見ると―― 妹の浴着は、白でお股と袖口と首元に黒い縁取りがあり、胸の上- ちょうどボタンからボタンくらいまで幅の楕円形の黒い縁取りがついた穴が開いているやつだった。前部はつながっているけど、後ろから見ると上の部分とおパンツの部分が分かれているように見える。
「何がイヤなのだ?」
ビアの叫び声を聞いて、魔王さまが私たちの方に目を向けた。
その顔を見ると、ニヤついた締まりのない顔だった!
いや、締まりのない顔にもなるでしょう? アマンダさまのオッパ◯を揉みながら、プリシルさまにキスしていちゃ?
(こういうことを予測したから、マイレィちゃんもエイルファちゃんも今日は来てないのね...)
「いえ、何でもありません。発声練習をしていただけです...」
豹変ならぬ、ネコ変した妹だった。
「ほう... その水着は赴きが異なっていて、興味深い!」な、なんと、『美肌・超おまけ大公開&風吹けばオッパ◯丸出し』みたいなデザインの浴着ばかり見ていると、ビアの着ているようなおとなしい浴着が目新しく映るのか、魔王さまの関心を引いたみたい?
「ふむ。ビアにアリシア、ここに来なさい」
ヤバっ、魔王さまに呼ばれた?
興味を示したのは妹の浴着-なんか水着とか言ってたけど――――じゃなかったの? 私はビアのオマケ?