ネコ耳❤アリシアの魔王城日記   作:空創士

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第8章 魔王のネコ可愛がり

 昨日は話があまり長くなったので、全部書き切れないで眠っちゃった。

なので、今日は夕食の時に起こったことを全部書くつもり。

 

 まったく、一昨日の夕食のあとの事は、今思い出しても顔が火照(ほて)る感じ。

美味しい夕食をたっぷり頂いて、それから暖炉がある素敵な部屋に移って、みんな、お酒とかお茶とかを頂きながらくつろいでおしゃべりなんかしていたんだけど、当然私はお酒は飲まないし、お腹いっぱいなのでお茶も飲まなかったんだけど... 

 

 それでも― 

私は見ないようにしていたし、お母さまとモナさまたちも見て見ぬふりをされていたけれど、魔王さまって“好き放題”の事をやるのね?

 

 魔王さまは、彼専用の大きな椅子にゆったりと座っていた。

そして片手にお酒のグラスを持って、ひざの上にルナレイラお義姉(ねえ)さまを乗せていたの!

 魔王さまは、ちびりちびりとお酒を飲みながら、短いドレスから出ているお義姉(ねえ)さまの足をさすっていたの...

 

 そして、何度も何度もお義姉(ねえ)さまと深い口づけを交わしていたわ。 ルナレイラお義姉(ねえ)さまも、そうされても仕方がないと諦めているらしく、されるがまま......。 

 

「......ん? アリシア? そうか。わかった」

 

 突然、魔王さまが、アマンダさまを見て私の名前を口にし、私の方を見たの。

何かアマンダさまが、魔王さまに耳打ちしたみたい。ほらっ、私ってフェリノディオ《ネコ人族》だから、よく聴こえるの。それに魔王さまの方に耳を向けていたから、よけいよく聴こえたのね。

 

“え、これって... ヤバくない?” 

予知本能はないけど、全身に鳥肌が立ったのを感じたわ!

 

「アリシア、ここに来るがよい!」

「え?」

 

魔王さまの言われた意味が理解できなくて、訊き直したわ。

いや、正直言って、魔王とお義姉(ねえ)さまがイチャイチャやっているところに行って、何をするのよ?って考えて躊躇したわけ。

 

「アリシアさん、魔王さまのご命令は絶対よ!」

アマンダさまがギラっと睨んだ。

魔王さまの言われた言葉の意味が“即座”に理解できた(汗)。

 

「ひっ!今、行きますっ」

椅子からバネ仕掛けみたいに飛び上がって、魔王さまに駆け寄ったわ。

そばに行くと、魔王さまはいったんルナレイラお義姉(ねえ)さまをひざから下ろし、立ち上がった。

そして、私を両腕で抱いた!

 

私は、大きな身体の魔王さまにすっぽりと抱え込まれてしまった感じになった。

幅広く分厚い胸、太くたくましい腕、それに何だかとてもいい香り... 

正直言って、とても心地よさを感じて、つい目を瞑ってうっとりとしちゃったわ。

 

まるで、お父さまに抱かれているみたいだけど... 

魔王さまは、お父さまじゃなく、れっきとした異性なのよね?

ぎゅうーって、少し抱擁に力が入って

私の胸が魔王さまのお腹のあたりに押しつけられて

 

しっかりとスキンシップをされました。

え、どこを触られたかって?

お、オ・シ・リ・よ! むにゅっと、発育具合を確かめるように揉まれたわ!

 

 

「ま、魔王さま...?」

彼の顔を見ようとしたけど、胸に押しつけられているので

見ることができなかった。

魔王さま、私のオシリの発育具合を確認したのに違いないわ。

果たして合格したのかしら?

 

次にシッポを握られた!

フェリノディオ(ネコ人族)は、オシリにシッポがあるのよね。

獣人族って、ほとんどみんなシッポがあるんだけど

私たちフェリノディオ(ネコ人族)の場合は、

オシリから60~80センチくらいのシッポが生えているの。

私のは60センチだから短い方。

 

魔王さまは、私のシッポの根元から先っぽまで

シュル――って扱(しご)くようにしたの!

 

「ふにゃあん!」

まるでネコみたいな声出しちゃった(汗)。

シッポって、根元がかなり敏感なのよね... 

 

すぐにそのあとで魔王さまは解放してくれ、玉座にふたたび座ったの。

そしてルナレイラお義姉(ねえ)さまを片方のひざに座らせてから、私を見た。

彼の目は私を見て、それから空いている方のひざを見た。

“ひ、ひざの上に、座れってことなのね?”

今度は躊躇せずに、彼のひざの上に乙女のオシリを乗っけたわ。

アマンダさまが、キツい目で見ているのがわかっていたから。

 

 ひざの上で考えたの。

先ほどアマンダさまが魔王さまに耳打ちしたのは、

私がちらっちらっと魔王さまを盗み見しているのに気づいたアマンダさまが、

アリシアも呼ばれてはいかがですか?とか言ったのだと。

そして今、魔王さまは二人の“手乗り文鳥”をひざに乗せて楽しんでいた!

 

 私は口づけこそされなかったものの......

口づけはもっぱらルナレイラお義姉(ねえ)さまの独占で―

いや、この書き方はよくないわね。

ルナレイラお義姉(ねえ)さまは、自分から望んで魔王さまに口づけしていたわけじゃないんだから。

 

 魔王さまは、私のネコ耳を触った。

ま、まあ、キャットニディオス(ネコ人族)の女性の耳は、この種族の女性のもっとも魅力的なところって言われるくらいだからね。誰でも触りたくなるらしい...

 

 だから、私もお母さまもビアも、毎日髪や肌やツメの手入れを丁寧にするのと同じように、耳を手入れしているわ。お風呂に入れば、さわった時に耳の毛がふぁさふぁさで触り心地がいいように、香水入りの石鹸でていねいに洗ったあとで、柔らかいタオルでよく拭いて乾かしてからよくブラシを通すしね。

 

 魔王さま、しばらく私のネコ耳を弄っていた。

 耳も上手に弄られると、かなり気持ちイイ。

 魔王さま、私の耳を手ですっぽり覆うようにして、

 付け根を指で優しく揉んでくれたの。

 思わずゴロゴロって喉を鳴らしちゃったわ。

 

 ヤバっ!

 

 こういう本能を刺激するようなことをされると、

 種族の祖先の反応とかが出ちゃうのよね...

 

 シッポ、お耳のあとは、今度は私の足に手を伸ばして

 足を撫でられた!

 魔王さまの手が、私の足を撫でるたびに

 ゾワゾワって鳥肌が立った。 

 

 恥ずかしいところに限りなく近くまで来る魔王さまの指先...... 

 死ぬほど恥ずかしかったけれど、ルナレイラお義姉(ねえ)さまだって耐えているんだから、私も耐えなければ... 

 

 私が魔王さまの手を払いのけたり、声を上げたりもしようものなら、

 お父さまとお母さま、それにビアに何が起こるかわからない。

 ゲネンドル一族のためにも我慢しなきゃ... 

 

 そう思って... 

 観念していたんだけど

 

 ざわざわざわ... 

 全身の血が騒ぐような感じがした。

 全身の血が沸騰して駆け巡り

 全身がカッカと熱くなって来た。

 

 思わず、魔王さまの手をしっかりと

 握りしめていた。

 ツメを出して

 傷つけないように注意して。 

 

「ふむ。やはり、もう少し肉づきがよくなってからの方がいいか...」

 突然そう言うと、魔王さまは私をひざから下ろした。

 

「もういいから戻りなさい」

ほっ、ようやく解放してくれた。

 

“エタナールさま、ありがとうございます。

これからは、お祈りを欠かさないようにします!”

時々欠かせていたお祈りを欠かさずにすることを心に誓いながら、

急いでエイルファちゃんたちのいるところへ戻ったわ。

 

 

 でも― 

当然、ルナレイラお義姉(ねえ)さまは解放されず

魔王さまは、今度は両手が使えるので、右手であのルナレイラお義姉(ねえ)さまが着ていた短いドレス- 胸下あたりまでスリットのあるヤツね- そのスリットから、魔王さまは手を差し入れて

 

って、あのスリットはそのためだったのォ???

それまで見越して、あのドレスを選んだ人-

たぶんアマンダさまあたりでしょうけど、スゴイわ(汗)。

 

 私はエイルファちゃんとマイレィちゃんとおしゃべりを再開しながら、

横目でしっかりと魔王さまとルナレイラお義姉(ねえ)さまを“観察”し続けていたわ。

もちろん、後学のためよ。今日はお義姉(ねえ)さまの身、明日は我が身かも知れないし。

いや、きっと近い将来、私も同じようなコトをされること確実なんだから... 

 

今日だって、キワドイところまで行っていたと言うことを、私は知っていた。

もし、ルナレイラお義姉(ねえ)さまがいなかったら、私がお義姉(ねえ)さまが、今されているようなことをきっとされていたハズなんだから。

 

 魔王さまの手は、スリットの中に手首まで入っていて

ルナレイラお義姉(ねえ)さまの胸の上あたりでモゾモゾと動いているのがドレス越しに見えた。

“何っ、あの手の動かし方? 胸にある、女の子の秘密のスイッチをからかっているに違いないわ。

 あのあたりって、ルナレイラお義姉(ねえ)さまとお風呂で遊んだ時に、お互いに触りっこしたことがあるんだけど...  ちょっと触れただけでも、なんだか体がドキドキして、不思議な気持ちになっちゃうのよね。

 

 魔王さま、女性が気持ちよくなるところを熟知している感じ。まあ、20人近くも奥さんがいれば、それも当然か。アマンダさまとかプリシルさまなんかも、魔王さまにゾッコン惚れこんでいるみたいだし......。

 

 魔王さまのもう一方の手は、ルナレイラお義姉(ねえ)さまの足を相変わらず撫でていた。 

 私が撫でられたのと同じみたいだけど――

 いや、お義姉(ねえ)さまの場合は、さらに情熱的なようで、魔王さまの手はドレスの隙間から滑り込んだまま、そこで何やらモゾモゾとしているみたい?

 

 ルナレイラお義姉(ねえ)さま、顔が真っ赤になって... 

 それに、お義姉(ねえ)さま、なぜか息を弾ませていて... 

 キャットニディオス(ネコ人族)って、耳はいいのよ。

 お義姉(ねえ)さまが小さく吐息を漏らしながら、小さく身を震わせているのがはっきりと分かっちゃう。

 

 

 あれって、何か変わったことを感じていたのかしら?

 やっぱり、年が三つ違えば、いろいろと違うのね。

 

 お母さまとモナさまの方を見たら、“見て見ぬふり”をされていたわ。

私は魔王からすぐに解放されてよかったけど、ルナレイラお義姉(ねえ)さまは悪魔、いや、魔王の蜘蛛の巣に捕えられたままだった。

 

 

 暖炉のあるその部屋には、結局夜の10時頃までいて

それから私たちは、魔王さまやみなさんに「お休みなさい」と就寝のあいさつをして部屋に引き上げたんだけど...

 

 最後に見た時、ルナレイラお義姉(ねえ)さまは、魔王さまに抱えられて垂直移動部屋がある廊下を去っていったわ。ルナレイラお義姉(ねえ)さまは何だかもうグッタリとして、魔王さまの肩に顔を埋めるようにしていた。

 私の視線に気づいたのか、お義姉(ねえ)さまがチラッと目を開けてこちらを見た。

だけど、お義姉さまの顔は、決して悲壮な顔じゃなかった。何だか、とても幸せそうな顔だった。

 

 ふーん......

私たち女の子って、白馬に乗った王子さまに憧れていて、

私たちの心を愛の矢で貫いてくれる男を常に探しているんだけど

 

 一方的に見初められ

 一方的に婚約者にされ

 一方的に魔王城に連れて来られ

 一方的に口づけをされ

 一方的に足やどこやらを触られても

 

 その男を好きなることってあるのね。

 女って本当に不思議。

 あのルナレイラお義姉(ねえ)さまの顔は、完全に“恋する女”の顔だった。

 今夜、ルナレイラお義姉(ねえ)さまは、“オンナになる”のね。

 私は、お義姉(ねえ)さまが、先に大人の階段を上がっているような感じがしてちょっぴり羨ましかった。

 

 あ~あ

 羨ましい。

 私も早く大人の階段を上りたいわ。

 ってか、今日、危うく一気に上りかけたみたいだけど(汗)。

 

「ルナレイラちゃん... 良かったわね」

「はい。わたくしもそう思います、ラーニアさま」

 お母さまとモナさまが微笑んでいた。

 

 きっと、いっしょに魔王城に来ることが出来なかったマイテさまが、

「娘の事をよろしくお願いします」とか頼んだのでしょうね。

 この場合、“よろしくお願いします”とは―魔王さまのご寵愛をしっかりと受けられるようにルナレイラお義姉(ねえ)さまを見守って、魔王さまの奥方として相応しくなれるよう教導してやってください、と言うことなのだろう。

 

 でも、“出来のいい”ルナレイラお義姉(ねえ)さまは、お母さまやモナさまが特に何もすることもなく、魔王さまに“気にいられて”、魔王城に到着した夜に魔王さまに抱かれることになった。

 これで、ヤーダマーの塔にいらっしゃるお父さまも、マイテさまも、私たちも安心して生きていけるわ。

 

 

 

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