転生陰キャの冒険譚~3歳で村を追い出されるも保護者になった生体アンドロイドと生き…いつかは女性不信を克服する~ 作:クーニー
現在10話まで投稿していますので
こちらにも10話まで一気に投稿します
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1話
「ごめんなさい 小川くんのこと好きじゃないの」
「ごめんなさい よく知らないし
告白してこられても困ります」
「ウケるぅ ほんとに告白されると思ったの?
バッカじゃないの? ぎゃははは
誰が 冴えない 根暗 オタクのことを
好きになると思う? キモいから
ラブレター? ダチとカケしただけだよ バーカ」
今まで生きてきて女の子にフラれまくったり
時には賭け事の対象にされたり…ろくなことがなかった。
確かに俺は顔もかっこよくないし根暗で
虚しい現実から逃げるために
美少女ゲームにのめり込んでいる
キモオタだけどさ…現実なんて虚しいだけじゃない?
ふられてばかり…誰かを好きになっても
ふられてばかりの繰り返し。
「ふぅ…」
ため息をつきながら代わり映えのない日常を過ごし
今日もバイトを終えて家に帰ろうと
駅のホームで電車を待ちながら
ぼーっと立っている。
「間もなく1番線ホームに~」
駅員のアナウンスがホームに鳴り響くと
列車がやってくるのをたた眺めていた。
誰も自分が線路に突き落とされるなんて
夢にも思わなくて…ぼーっと
列車が停車するのを待っていると
後ろから誰かに背中を押された感覚を感じると
そのまま線路に突き落とされてしまう。
目の前に電車のライトが迫ってくる中
これまでの人生が走馬灯のように駆け巡る。
女の子に振られてばかりの負け組人生。
高校は卒業しても大学には行かず
バイト暮らしのフリーター。
そりゃ、引き籠もりのニートよりは
マシかもしれないけれど
何もない負け組だった。
「あぁ…俺の人生 つくづくついてなかったな
来世があるなら…一人でもいいから
俺のことを好きになってくれる人と
出逢いたいな………」
迫り来る電車を見つめながら
誰にも聞こえないほどの声で呟くと
そこで意識が途絶えた。
次に意識がはっきりとすると
目の前には見知らぬ天井だった。
木造の家みたいだが頭を動かそうにも
身体が動かない。
言葉を発しようとしてもうまく喋ることも出来ない。
自分の身体がどうなっているのか
状況が掴めないのだが周りの様子をうかがうことにして
耳を傾けることにした。
「どうすんのよ? この子」
「どうすると言っても
どうにもならんだろ?
この赤子を連れて来た女は
すでに蒸発してるだろ?」
「はぁ…厄介なものを預けてどこに消えたんだかねぇ」
「だなぁ…森に捨ててしまうのも可哀想だしなぁ」
「しばらく面倒みるしかないじゃない?」
どうやら俺は前世の記憶を持って
どこかに転生したようだったが
厄介者扱いみたいだ。
話している内容はわからないが
邪険にされてる雰囲気が伝わってくる。
仕方ない…大人しく面倒かけないようにして
物心がつく頃になったら手伝いをして
いい子でいようと思う。