転生陰キャの冒険譚~3歳で村を追い出されるも保護者になった生体アンドロイドと生き…いつかは女性不信を克服する~ 作:クーニー
11話以降は毎朝更新予定です
「はい 一郎くん どうしますか?
このまま ここで…わたしと二人きりで過ごしますか?」
彼女の問いかけに正直迷ってしまう。
人と関わりたくないという気持ちが強いけど
この島に引き籠もっていて
もし、他の誰かが生体アンドロイド作成施設を
みつけだして兵器にするためだけに
量産したらと思うと恐ろしいと思った。
「本音は…なのはと二人きりでいい」
最初に本音を口にしてしまうと
彼女が少しだけ悲しそうな顔をして
俺を見つめてきた。
「そうですか…
わたしは一郎くんにとって理想の女の子
かもしれません」
「うん…ぼくにとって理想の子を
元に作っているから」
「はい…でも、わたしは生体アンドロイドですよ?」
「うん それでもいい…」
「子どもも出来ないんですよ?」
「うん…」
「いつかは…普通の女の子を
選んで欲しいと思うのですが」
「もしかして…昨日言いかけたことって?」
「はい そうです」
昨日、彼女が言いかけた「いつかは」と言う意味。
そう言うことだったのか。
生体アンドロイドという立場。
生殖機能が備わっていないから
普通に生身の女の子を選んで欲しいと言うことか。
それを聞いて…俺はどうしたらいいのか?
俺なんかのことを好きになってくれる子なんて
いないと思っているから
彼女だけいたらいい…というのが正直なところだ。
「ぼくとしては…生身の女の子に
好かれる自信もないし…なのはがいればいい
と思うけれど…なのはを困らせるのも嫌だから
その…がんばってみる」
「ありがとうございます」
俺の返答を受けて彼女がホッとした表情を浮かべる。
頑張ると言っても人がいるところに
いかないと出逢いがないから
考えるだけでも憂鬱になる。
「そ、それで…ここ以外にある
生体アンドロイド作成施設だけれど
大量生産出来るところは破壊してほしいかな
あと…ここ以外でも1体だけ
作成可能なところなどあるなら
破壊するより…ぼくが登録した方がいいのかな?」
「量産可能施設の破壊はかしこまりました
それと…1体だけ作成出来るカプセルが
まだ生きている場所があるならば
そうですねぇ
わたしだけだとなにかと不便ですし
他にもいてくれると…わたしとしては助かりますね」
「じゃあ、そう言うことで…場所特定とか
時間かかるんだよね?」
「さすがにメインコンピューターに
残っている各地の施設の場所を
洗いざらい潰すのは時間かかりますので
しばらくの間は…ここで過ごして貰うことになります」
「うん わかった
ここで体力作りとか魔法の練習とか
この世界の文字の読み書き
文字の読み書きって…この時代の文字は?」
「ここのデータベースでは…さすがに無理ですね
文字の習学については各地の施設の破壊が終わってから
人里に移ってからにしましょうか?」
「うん それじゃ、まずは体力と魔法の練習から
はじめることにするから…時間あるときに
魔法のこと教えて」
「かしこまりました」
こうして今後の話が決まったので
早速今日から体力作りをはじめることにした。