転生陰キャの冒険譚~3歳で村を追い出されるも保護者になった生体アンドロイドと生き…いつかは女性不信を克服する~ 作:クーニー
朝起きて…今日も朝ご飯を食べ終えてから
トレーニングルームへ足を運んだ。
走り込みのほかに腹筋、腕立て伏せなどを
追加して何セットかこなす。
なのはは今日も俺の傍にいて
おそらく裏ではメインコンピューターと
無線通信になるんだろうか?
やりとりも行っているとは思われるが
俺の傍にいて気にとめてくれるのは
本当にありがたかった。
前世で女の子にこんな風に傍にいて貰ったこと
ぜんぜんなかったし今世も言わずもがなだ。
そして午後に入り魔法の練習になった。
今日は彼女と向かい合ってお互いに手をつないで
彼女から魔力を流し込んで貰って
魔力の流れを感じ取る練習から始めることになった。
「それでは…はじめますね
一郎くんは瞳を閉じて魔力の流れを
感じ取ることにだけ集中してください
わたしの右手から流し込み
左手に戻していきますので
それを感じ取れるかどうか意識してみてください」
「うん わかった」
彼女に言われるままに瞳を閉じて
自分の左手の方に意識を向けて
魔力の流れがわかるかどうか集中してみる。
彼女の手のひらから
わずかながら温かいものが
俺の左手の手のひらに流れ込んでくるのが
感じ取れた。
「どうですか?」
「うん 温かいものが流れてくるのは
感じ取れてる…手のひらから流れてきて
俺の左腕を駆け上っていってる感じ」
「感じましたね?
それが魔力です
その感覚をしっかりと覚えていきましょう」
「うん」
夕方まで延々と彼女と手をつなぎっぱなしで
魔力の循環をして貰っている。
時には強めに流し込んで貰ったり
逆に弱めに流し込んで貰ったり
俺が魔力の流れを普通に感じることが
出来るようになるまで
何度も何度も繰り返して貰った。
夕方になる頃には逆に俺が魔力を循環できるかどうか
テストも行っていたが
魔力の循環までは今日のところは出来ず仕舞いだった。
「魔力動かせなかった」
落ち込むように呟いてしまうと
彼女が優しく頭を撫でてくれる。
「焦らなくても大丈夫ですよ?」
「うん」
「魔力は感じ取れるようにはなったのだから
昨日よりは前に進んでます」
「うん」
昨日よりは前に進んでる。
確かに彼女の言うとおり
昨日は何も感じなかったから
魔力の流れだけでも感じ取れるようになったのは
大きな収穫だ。
この調子で毎日続けて行けば
いつかは魔法も使いこなせる日も
来るだろうって信じられそうだ。
そんなこんなで毎日
午前中は体力強化、午後は魔法の練習に
明け暮れて1週間ほど経った午後。
彼女から何かピンポン球くらいの大きさの
宝石なのかなんなのかわからないものを手渡された。